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ものづくりトーク。本日も素敵なものづくりのプロの方にお越しいただいております。自己紹介をよろしくお願いします。
はい、田中壱征です。映画というものを作ってます。
ちょっといきなり変な質問をしてもいいですか?
いいですよ。
映画監督でご飯食べるのって大変ってよく聞くんですけど。
できません。
あ、やっぱり難しいですか?
はい。製作費の方が高いので。
あー。
はい。いろいろと仕組みがあります。
へー。
ただ、自分の映画は一応学校の教材にもらってますんで、そういう場合は文化庁から入ってくるお金もありますんで、食べていけるようにはしてます。
先行投資ですもんね。
そうなんですよ。
えっと、ざっくりどれぐらいかかるんですか?
自分の映画はだいたい1億円前後製作費ですね。
そんなかかるんですか?
かかりますね。
でもそれ、先行で出さないといけないってことは。
そうなんです。
1億円以上貯金があるってことですよね。
俺はないですね。
あったらいいんですよね。
いや、でもすごい。桁がちょっとすごくないですか?
そうですね。
改めまして、監督はどんな感じの作品を撮られてるんですか?
まあ、自分はヒューマン映画を特化してまして、結構ヒューマン映画って一番難しいんですよ。
心を通す2時間もなんで。
ストーリーがすごい大事な感じですね。
ストーリーとその人物設定ですね。
でも、そういうストーリー性をもって人情味を見せていくっていうものも、映画もあるけど、ドラマもあるじゃないですか。
ありますね。
これ、映画とドラマって何が違うんですか?
まず、画角が違いますね。
画角。
はい。要は、ドラマは全部寄りで撮ってます。
映画は若干広角にしてますんで、全然違いますね。
なんか、引き伸び額とかって聞いたことあるんですけど、そういうことなんですか?
音声とかってどんな感じでやられてるんですか?
音声はガンマイクプラスピンマイクになりますけども、やっぱりアフレコをやっぱり慣れるべくしたくないので、音声が一番大変なんですよ。
音声大変ですよね。
実は僕、映画撮ろうとしたことがあって。
あ、すごい。
しかも、雨の日が題材の映画を撮ろうとしたんですよ。
それはもう、別撮りで雨の音を撮る必要ないしね。
ですよね。でも雨のシーンの時とか、ピンマイク濡れちゃう可能性もあったりとか、いろいろするじゃないですか。
すごい大変なことをいきなりやろうとして。
ピンマイクを中に入れた方がいいですね。
インナーのインナーに入れます。
カサカサするんじゃないですか?
はい。しないようにテーピングするんですね。
テーピングしたらカサカサしない?
しないです。
音も撮れる?
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そうなんですね。
ガンマイクはどうするんですか?
ガンマイクはもうカサカサしてですね。
ガンの上にカサカサして、音声マンの上にはカサカサないみたいな。
え、じゃあやっぱりスタッフさんめちゃくちゃいるんじゃないですか?
自分の場合は二、三十人が必要ですね。
ずっとレギュラーで?
はい。
何日くらいかけて撮るんですか?
自分はスポットスポットなんで、一作品二年かける場合もありますし、一年半もありますし。
長いです。自分の場合は。
撮影期間そのものが長いんですね。
長いですね。
でも編集もあるじゃないですか。
編集期間もめっちゃかかりますよね。
半年くらいはかかりますね。
一億円っていう理由はよくありますね。
オフラインから本編集、本編集からまたカラコレをしながらどう思っていくか。
なんで、二時間のものをだいたい三時間半くらいなんですよ、最初。
三時間半をどう落とすかですね。
いるとこだけに絞っていくみたいな。
そうなんです。そこが一番難しいんですよ。
で、それから田中監督、去年のカンヌ国際映画祭でレッドカーペットも歩かれた。
本当に運良く歩かせてもらいました。
すごいですね。
自分の前がちょうど竹内さん。
竹内さんが歩いてまして。
竹内さんの次、トムハンクさんの目的でして。
その次でしたね、自分が。
それは作品を出したら歩けるってことなんですか?
作品入れません、普通は。
自分の場合は特別上映ができた話なんで、正式出品作品ではないんですね。
正式はもうすごいです。
どんな雰囲気なんですか、カンヌで。
世界の最高潮が集まるんで、お祭りっていうよりも白色高い。
セレモニーって感じですか?
セレモニー以上のものですね。
あれは自分も行ってみてやっとわかったっていう話して。
もう表現しがたいぐらい。
この場にいるだけでも幸せですっていう。
なんでSPの人間はスタッフだけでも2000人いるんですよ。
カンヌのスタッフが2000人いますんで。
それからですね、今日はせっかくなので、
映画監督にどうやったらなれるのかっていうのをお聞きしたいんですけど。
自分の場合は実施から通っていたので、成り上がりなんですね。
ただ普通の監督さんは序監督から入っていると思うんです。
自分自身は映像制作の方はずっと長くやっているので、
あとキャスティングとお金集めさえクリアすればできる話なんですね。
そうなんですか。
でも中身がちょっとあれだったら。
もちろんです。
中身がないとやっぱりスポンサーさんもつきませんし。
スポンサーさんが一番気にするのは、
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上映できるの?できないの?
ですよね。
イベント上映はいいんですよ。
ではなく、一般上映ですね。
一般劇場公開ですね。
お送りが多い世界なので。
そうなんですね。
いくら有名人の人が出ても、配給されなかったら意味ないんで。
まず配給会社どこなの?って聞きますね。
商品で言えば流通みたいなもんですかね。
そこで井上忍さんがトップですよね。
東宝さん今2番目、3位が松竹さん。
その商業映画のトップの映画館で流せるのどうかって部分ですよね。
井上忍さん、松竹、東宝さんでできる映画監督さんって日本のトップなんですね。
そこに行くたびにはいけないですよ、普通は。
その時の人望と規則と人脈と企業のスポンサーさん、大手事務所さんの信頼がないといけないですよね。
椅子が開かないとっていう世界ではなくて。
椅子もない、そもそも椅子もない。
商業なので、誰が出てんの?ってまず。
キャスティングですね、キャスターが。
芸能事務所さんは実績ですよね。
映画初めてのトップですって監督さんに渡します?
渡さないです。
大手事務所さんも事務所さんもスポンサーさんも1個1個実績を積んでいかないと精神整備が半端じゃないですよね。
そこはコツコツ。
そこがカツコツってやつですね。
そういった形で第一作から評価を受けた中で、今度映画を公開されると。
広島でされると。
8月の4日の日曜日、11時と15時の放映ですかね。
エディオンホール神谷町で公開。ぬくもりの内側。おめでとうございます。
まずですね、ぬくもりの内側という映画は去年一般公開もされまして、東京ではロングラウンドになった作品でして、今全国で労働省展開をしていくんですね。
その中で広島がありまして、広島は試写会という形のイベントをしまして、そこで人気を得たら一般公開が広島でもされます。
どんな映画なんですか?
最後の人生をどう生きるかという。
まあ、余命された人間がいまして、若い子から年寄りまでいまして。
寂しい映画というより、最後の人生の一時をどう愛で生きるかという部分に焦点を当てた映画でして、そこに脚本に共感をしてくれたのが大御所の歌手の森山亮子さんですね。
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森山亮子さんが入っていただいて、やっとそこからスタートした映画ですね。
森山さんが最初なんですか?
はい。キャストより。
歌が先だったんですか?
そうなんですよね。
それこそガワガワですね。
そうなんですよね。脚本が作り終わった時にですね、森山さんしかないと思ったんですよ。
この歌を歌っていただくのは?
自分最初、その曲を聴いた瞬間にボロボロになっちゃって。
これが映画で使えるなんて、わーってしたね。
キャスティングはどんな感じになってるんですか?
主役は白石美穂さん、三田佳彦さん、大人志美子さん、野村真美さん、杉ちゃんもいますね。
渡辺博之さんの居酒になってます。
ファイト一発のね。
居酒ですね。
こちら気になる方はチケットとかはどうやって買ったらいいんですかね?
フィールエンターテイメントという文字をググって参りましたら出ますんで、そこに問い合わせしてくれたら嬉しいです。
チケットは前売りで発売中。気になる方はフィールエンターテイメントさんのホームページのリンクからチェックしてみてください。
よろしくお願いします。
そして今日はリスナープレゼントがあります。何でしょうか?
8月4日のプレミアム上映ですね。ぬくもりの内側のチケット5枚ですね。
プレゼントします。
ありがとうございます。
ぬくもりの内側の映画チケットを5名の方にプレゼントです。
応募の宛先は後ほどお伝えします。
ものづくりトーク、映画監督の田中一成さんでした。
ありがとうございました。