言葉を失いました
サマリー
このエピソードでは、精神科医の刺身ちゃんがAIを用いて自身のライブ配信をポッドキャスト風に紹介する実験記録を探求しています。AI技術への興奮が次第に恐れに変わる過程と、それが個人の認識や記憶に与える影響について考察しています。
AIによる配信の紹介
えーと、今日私たちが深く見ていくのはですね、現役精神科医の刺身ちゃんっていう方の、あるライブ配信のアーカイブなんです。
これがあの、ちょっとユニークで。
と言いますと?
刺身ちゃんが、以前やったご自身の配信をですね、AIを使って、ポッドキャスト風の、なんていうか、紹介番組みたいなものを生成させて。
あー、AIに要約させたんですね。
そうなんです。で、それを聞きながら、リアルタイムですごいとか、これはーみたいに反応している。その要素が記録されてるんですよ。
なるほど。AIが作った自分のコンテンツの要約を、作り手本人が聞いてコメントするっていう。ある種の実験記録みたいな感じですかね。
まさにまさに。
しかもその反応が、ただ驚いてるだけじゃなくて、もっとこう複雑な感情が入りこんじってる。
そうなんですよ。だから今回の我々の探求っていうのは、このアーカイブが持っている、そのー、なんていうか、生まましい反応ですよね。
特に、AI技術への興奮が、だんだんこう、恐れとか、脅威みたいなものに変わっていく。
その確信に迫って、あなたが元の配信見てみたいなーって思うような、その魅力の厳選を探っていきたいなーと。
なるほど。了解です。じゃあまず、そのAIが作ったポッドキャスト自体について、少し詳しく見ていきましょうか。
元になったのは、サシミちゃん自身の約1時間のライブ配信。
まあ、リスナーの質問に答えたり、近況を話したり、そういう内容だったそうですが、
これをAIに処理させから、わずか6分半ぐらいの、でも驚くほどよくできた紹介番組がポンと出てきた、ということですね。
そうなんです。配信の中で、実際にそのAIが作った音声が流れるんですけどね、
AIによる男女2人の対話形式になってて、元の配信のポイントがすごく巧みに抜き出されてるんですよ。
ほー、具体的にはどんな?
例えば、サシミちゃん自身が縦揺れって表現してた、その気分の波の話とか、
あとは、精神科医としての視点と、ご自身が元うつ病だった経験、それを織り混ぜたアドバイスとか。
あー、専門的な話と実体験が。
それから、冷蔵庫閉め忘れたみたいな、ちょっと微笑ましい日常の失敗談なんかも。
ふふ、人間見あふれるエピソードもちゃんと。
そうそう。サナリはですね、配信で言及されたらしいんですけど、ちょっと詳細不明のAI猫チュール母雑っていう、なんか謎の存在とか。
チュール母雑、何ですかそれ?
よくわからないんですけど、あと、魚肉ソーセージのエピソードとかまで、AIがこれはハイライトだなって感じで、的確に拾い上げてるんですよ。
へー、そのなんというか、チョイスのセンスというか、構成力というか。
それにまず、サシミちゃん自身が土管を抜かれたわけですね。
まさに、人間が誰も喋っていない、本物かと思ったって、その声の自然さとか会話の流れとかに、もう純粋に驚いてる、感嘆してるんです。
でも、ここからがこの配信記録の、なんというか、本番というか、本当に興味深いところで。
と言いますと?
その感嘆がですね、急速に別の感情に変わっていくんですよ。
あー、例の懸念の方ですね。
ええ、技術の精度があまりにも高いからこそ、これ悪用されたらやばいんじゃないかと。
なるほど、フェイクニュースとか悪意のある印象操作とか、これだけ簡単にしかも質高く作れちゃうとなると。
AI技術への感情の変化
そうなんです。自分の記憶が改ざんされるようだとか、間違った情報でも、なんかもっともらしく真実みたいに聞こえちゃうって。
ユーバル・ノア・ハラリとか、岡田斗司夫さんの名前も出しながら、安価で大量に作られる虚構、AIが作ったリアルっぽい偽物ですよね。
そういうのが、人間が作る真実とか本物のコンテンツを覆い尽くしちゃうんじゃないかっていう、そういう未来への記号を語り始めてるんです。
うーん、確かに。人間がフィクションの眉の中で生きていくようになるんじゃないかとか、何を信じればいいのか、その判断材料すらフェイクかもしれないって。
しかもこのレベルの技術が無料で使えるっていう事実にもかなり衝撃を受けてましたね。
そうなんですよ。無料っていうのがまた。
自分の体験とか自分の言葉がAIによってより面白くとか、あるいはそれっぽく再構成されちゃうことへの、何ていうか創作者としての根源的な戸惑いとか恐怖みたいなものかもしれないですね。
ああ、なるほど。
最初は技術への好奇心とか面白さだったのが、自分の存在を揺るがしかねない脅威に変わっていく。その過程が生々しく記録されているのが、このアーカイブの凄みかなと。
さらに面白いのがですね、このAIについて今まさに語っているこの配信自体をまたAIに分析させてポッドキャスト化してみようみたいな。
ほうほう、メタ的ですね。入れ子講座というか。
そういう発想に言及しているんですよ。実験的ですよね。
その流れで紹介されるのが、AIがこの配信内容を要約して作ったっていう3コマ漫画。何故か4コマじゃないらしいんですけど。
3コマなんですね。
そのシュールさも面白いんですが、さしみちゃんが指摘している心理がまた興味深くて。
AIに素晴らしい番組でしたねみたいに褒められると、あれ?なんか実際よりも良かった気がしてくるなって。
ああ、それまさに記憶の改ざんじゃないですか。
そうなんですよ。
AIが作った要約とか評価によって自分の体験の記憶まで影響を受けちゃうかもしれないっていう、その懸念のユーモア交えつつもすごく鋭く指摘している。
いやそんなに盛り上がった回じゃなかったはずなんだけどなぁみたいに感じちゃうその感覚。
このAI生成コンテンツが持っているある種の現実を上書きする力みたいなものを身のもって体験した記録とも言えそうですね。
未来への期待と不安
さてここまで聞いてみて、あなたはこのアーカイブ配信のどのあたりに一番心惹かれましたかね。
精神科医としてのあの深い洞察の部分なのか、それともうつ病経験者としてのリアルな言葉なのか。
あるいはAI技術そのものへの驚きとそこから生まれた根源的な問いかけでしょうかね。
もしかしたら詳細不明のAI猫チュール菩薩の謎。
それも気になりますけど。
でもこの配信記録ってAIっていう鏡に映し出されたなんていうか私たち自身の未来への期待と不安その両方をすごく革命に映し出していると思うんですよ。
技術の進歩とどう向き合って情報とか現実をどう捉えていくのか。
非常に現代的なテーマが一個人のリアルな体験を通して語られているなと。
本当にそうですね。
さしみちゃんが体験したAIへのあの最初の驚き面白さ。
そしてそれが急速にオブとか脅威に転じていくあの感情の揺らぎ。
これをあなた自身で確かめてみたくなったんじゃないでしょうか。
元のライブ配信アーカイブとそれからAIが作ったっていう紹介番組。
両方に触れてみるとまたさらに深い施策に誘われるかもしれないですね。
07:13
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