00:03
おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回のテーマは、患者様からいただきました質問です。意外とこの季節が出やすい方々もありまして、ある疾患についてのお話です。
それでは早速ですが、今回のテーマはこちら。
ヘルペスってなんで再発しやすいの?
質問をいただきました患者様は、ヘルペス用の薬というのを半年くらいごとにもらわれに来る方でして、疲れとかストレスが溜まってくると、口のところにヘルペスが出てくると。
その患者様は、毎回ヘルペスのウイルスに対する薬をもらっているのに、なんでこんなに頻発するのか、ということで質問をいただきました。
ヘルペス、肌に赤く腫れて水ぶくれのようになったり、痛みを感じたりするものです。
口元にできる香辛ヘルペスとか、人によっては正規にできる正規ヘルペス、そういったのが有名だったりします。
また、正確にはわけで考えた方がいいと言われるんですけども、こういうの子供がなるイメージですけども、体中にブツブツができる水暴走、
いや、体上方針という顔や、体に帯のようにブツブツが生じるもの、こういったのもヘルペスの一種です。
香辛ヘルペスや正規ヘルペスと水暴走や体上方針、これは全部ヘルペスという括りで言えば同じ病気なんですけども、
感染方法や予防策などの違いがあるようとも言われますが、今回は治療法を詳しく話すわけではないので、全部まとめてヘルペスということで話をさせていただきます。
これらの疾患ですが、ヘルペスウイルスというウイルスの感染が基で症状が起こります。
と言っても、全部が同じヘルペスウイルスというわけではなくて、ヘルペスウイルスの中にも9種類あります。
なので、あるヘルペスウイルスに感染すると口元にヘルペスができやすくなる、
他のあるヘルペスウイルスでは水暴走が引き起こされるなど違いもありますが、今回はそこは重要ではないのでここも省略させていただきます。
ここまでは前置きなんですけども、では何でヘルペスって再発しやすいのかという話をしていきます。
ヘルペスができたことないよという方もいらっしゃると思いますが、ヘルペスというのは一度かかると何度も再発する人がかなり多いです。
感染したヘルペスウイルスの種類によっては、一度感染すると1年以内にヘルペスが再発する可能性が8割を超えるものもありますし、
あるヘルペスウイルスに感染した場合、1年に3回以上という頻繁に再発する方が7人に1人はいる、そういったケースもあります。
中には年間6回以上再発するようという方もいらっしゃいます。
では何でこんなにもヘルペスは再発を繰り返すのかと言われますと、薬を飲んでもウイルスが体の外に出ていかないですし、
03:03
今の医療ではヘルペスウイルスを完全に消し去る、こういった方法はないです。
薬によりヘルペスウイルスの活動を抑えることはできるんですけども、感知まではできないというのが現状です。
なので一度ヘルペスウイルスに感染をしてしまいますと、体の中にウイルスが残り続けてしまいます。
そして疲れが出たりとかストレスが溜まる、こういったので体の免疫反応が弱まってくると、
体の中に潜んでいるヘルペスウイルスがまた増殖を再開していきます。そして症状がまた出てくるということになります。
そのためヘルペスウイルスに感染をした場合は、どんな人でも常に再発の可能性があると言われております。
またヘルペスウイルスが赤いブツブツができるだけではなく、痛みを感じる方も大変多いです。
チリチリした感じで痛みは少しだけという方もいらっしゃるんですけども、中には痛み方が針で突き刺すような痛み、
そういうのを感じたりとか、熱く焼けるような痛み、こういうのを感じる方もいらっしゃいます。
これはヘルペスウイルスが神経の集まる部分に潜り込んで住みつく、こういった性質を持っているためです。
なので症状としてウイルスが増殖して表に出てくる際に神経の近くで増えるので、神経に直接的に症状を引き起こさせます。
そのため痛みとか炎症による熱、こういったのを感じやすくなるため、ヘルペスは辛く感じやすいと言われております。
このように痛みもかなり感じやすく、ヘルペスというのはかなり厄介であります。
再発をしたくないのでウイルスを常に抑えておくために、ウイルスに対する薬をずっと飲み続けるという方もいらっしゃったりします。
また最近ではテレビなので、体上放出のワクチン、そういうのをCM見たりしませんか?
あれはある程度ワクチンとして免疫を作っておくことで、体の中に住みついているヘルペスウイルスが表に出てこないように免疫力を高めておくというものです。
ただ体上放出のワクチンは1回が2万円ぐらいするとか高額なものでもありまして、2回打つことを推奨されているというのもありまして、なかなか金額のこともあって手が出ない人が多いというのが現状でございます。
では実際のところ、どれぐらいの人がヘルペスウイルスを持っているのかと言われますと、日本人全体の約6割から7割くらいと言われておりまして、かなりの人がヘルペスウイルスを持っていると言われております。
とはいえ、実はウイルスを持ってても症状までは出ないよという人も大変多いですので、ウイルスを持っている人、みんなが症状を経験するわけではないです。
症状まではっきりあられるのは日本人全体の1割くらいと言われております。それでも10人に1人なのでかなり多いんですけども、ウイルスを持っていても症状は出ない、こういう人が多いのも現実です。
ただ、このウイルスなんですけども感染をしてしまいます。なので、症状が広がらないように家族で感染した方が出た時などは念のため注意した方がいいです。
ヘルペスウイルスはキスや性交渉など直接的な感染の他に、ウイルスがついたタオルや食器、こういうのを介しても感染することがあります。
06:01
きちんと手洗いとかをしなければ数時間後には感染するってこともありますので、感染対策には注意が必要ですのでご注意くださいませ。
ここまでが質問に対する僕なりの返答です。ではここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント
ヘルペスを再発しないためには食事が重要?
基本的にヘルペスが再発しやすいという方は免疫が弱っている時です。
そのため疲れが出ないようにするのが大事ではあります。
睡眠不足が良くないよーというのもありますし、他にも今の時期のように季節の変わり目、気温差が激しい時期、
こういった時では神経が疲れやすくなってしまいまして、免疫が弱ってヘルペスも出やすいと言われたりします。
休息や気温差への対策はとても大事と言われております。
ただそれに加えて食事にも注意をしてねーという話をする皮膚科の先生がとても多いので、
今回ヘルペスが再発しにくいと言われる食事について話をしていきます。
ただその前にヘルペスを誘発しやすかったり、治りを悪くしやすいという栄養素について先に話をさせていただきます。
それはアルギニンという栄養素です。
アルギニンというのはヘルペスウイルスにとっての栄養素となる、いわば餌のようなものです。
アルギニンを多く含むものとして、チョコレート、カフェイン、アーモンド、ピーナッツ、カシューナッツ、クルミなどが挙げられておりまして、
ヘルペスができやすかったり、また治りが悪い人はこういった食べ物を控えるといいよと言われております。
そしてヘルペス再発抑制になる栄養素の話をここからしていくんですけども、それはまずリジンという栄養素です。
なぜリジンがいいのかと言われますと、このリジンが優れている点としては、ヘルペスを誘発するアルギニンを抑えるという働きがあります。
ヘルペスウイルスの餌になるアルギニンを抑えることで、リジンはヘルペスウイルスの増殖を防ぎます。
ただ、ヘルペスの発症を招くアルギニンなんですけども、健康維持にも欠かせないアミノ酸の一種でもあります。
そのためアルギニンを減らすというよりは、リジンを多く摂ることを意識かけた方がいいと言われております。
だいたいリジンとアルギニンの摂取量が4対1ぐらいがいいよと言われております。
ちなみにリジンが多い食べ物としては、まずは肉類や魚類、特に魚のアジやサバ、カツオ、他には大豆食品、特に納豆やきな粉、
他には乳製品、特に牛乳やチーズ、ヨーグルトなどがいいと言われております。
仕事が忙しくてなかなかそういう食生活回らないよという方だったり、
あとはアルギニンとのバランスを考えるのが難しいなという場合、そういった時はリジンのサプリメントというものもありますので、
こういうのを継続して飲んだりするのもお勧めしております。
またビタミンも免疫力を高めやすいです。
特にビタミンCはヘルペスウイルスの働きを抑えやすいという臨床データもありますので、
ビタミンCのサプリメント、他にはビタミンCが多いピーマンやジャガイモ、ニンジンなどもお勧めしております。
09:07
今回はこんな感じです。
このラジオ49回までこれました。
次回は通常配信50回目になります。
皆様のコメントやご意見、ご質問に支えていただいておりまして、本当にありがとうございます。
次回の第50回では、いつもと違う取り組み、そういうのをやっていければないといいと考えておりまして、
ゲストを呼ぶなども考えております。
それでは今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。
それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。