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2023-07-20 14:45

第74回「OS-1は脱水症予防に効果あるの?」/「スポーツドリンクとOS-1、使い分けはした方が良い」

今回の内容
・脱水症には2パターンある⁉️水分とミネラルが重要‼️
・熱中症と脱水症、意外とごっちゃになってません?
・OS-1は毎日飲む物ではない‼️
・運動する時はポカリスエットやアクエリアス。脱水症にはOS-1はなぜ?


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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師ある私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回はお店に来られる患者様やお客様からよく聞かれる質問です。
年中聞かれたりもしますけども、特に夏場が多いなぁと感じております。ある有名な商品についてのお話です。それでは今回のタイトルはこちら。
OS-1は脱水症予防に効果あるの? OS-1、脱水症対策ということで、冬でもお腹に来る風邪とかでは重要ではあるんですけども、やはり夏に売りやすいです。
有名なタレントが起用されているCMとかもよく流れておりますし、夏になると脱水症対策ということで、いろんな方から質問されたりもします。
飲む点滴などとも言われておりまして、熱中症とか脱水症対策としてかなり広く知られている商品です。
とはいえこの商品、1日に何本も飲んでいいの?といった質問や、脱水症が怖いんだけど、いつ飲んでもいいの?といった質問がよくあります。
そういったことから、今回OS-1の飲み方とかについて話をしようかなと思っております。
が、その前にOS-1を飲まない方も多いと思いますので、なぜOS-1が脱水症とか熱中症対策に良いと言われるのかという話を簡単にさせていただきます。
そもそもで脱水症というのは体液を失うことなんですけども、実はこれ大きく2パターンあります。
1つ目は水分が大量に失われている状態。 もう1つは水と電解質、よく言うミネラルですね。
この水とミネラルを失った状態の2パターンがあります。 もう少し詳しく話をしますと、まず水分が大量に失われている状態。
これは口とか喉が渇くタイプの脱水です。 体の中は水分のバランスというのが程よい状態になり立っています。
例えば血液も赤血球だとか白血球だとか色々ありますが、そういった様々なものを流すのにも水分が必要です。
血管を川で例える先生とかがよくいらっしゃいますが、水分がないと干からびて流れが悪くなってしまいます。
ある程度水分があって川というのはしっかり流れるという状態です。
そういったこともありまして、水分が足りなくなって血液の流れが悪くなる。そうすると体調に異常が出てきます。
例えば酸素や栄養素を体中に運ぶ機能や、老廃物を体の外へ出す機能や、汗をかいて体温を調節する機能などにも血液の流れは 大変関わってきますので、そういった機能が阻害されてしまいます。
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酸素や栄養素が体中に運ばれなければ、体力や元気が出ない状態になります。
老廃物が溜まっていけば、不調を感じやすくなります。
そして汗をかくとかで体温調節できなければ、熱が体にこもりますので、よく言う熱中症とか体が熱がある状態ですね。
これになると精神的に怒りやすくなったりもして、精神が乱れることもあります。
意識を失ったりはしないんですけども興奮状態になったりとか、気持ちが落ち着かない不穏状態になったりします。
次に水分とミネラルが不足しているタイプ。
体液には水分以外にも塩分とか様々な物質が含まれております。
なので水分以外にも不足をしてしまうと、体に異常を起こすことがあります。
例えば汗とか下痢によって塩分が一緒に外に出てしまった場合、塩分が不足してしまいますと、最初は症状を感じにくいんですけども、いきなりふっと血液低下が急激に起こって、
目まいとかふらつきを起こしやすくなったりします。
よく言う熱中症とか脱水症で意識を失うと言われるのは、水分と一緒にミネラルを失ったり、この場合塩分を失うことによって血圧が急に下がった、そして目まいとかふらつきが起こったという状況だったりします。
このように水分が失われるとか、あとは水分とミネラルを失う状態というのは脱水症であります。
一応ですが、脱水症とよく一緒に話される熱中症は、夏などの高温の環境下で起こる健康への障害などの全般を表します。
熱中症の中に、水分とミネラルを失った脱水症が含まれます。
熱中症の中に、水分とミネラルを失った脱水症は、夏などの高温の環境下で起こる健康への障害などの全般を表します。
話をOS-1に戻していきます。
OS-1、1本500mlあたりの成分を紹介します。
まず、エネルギーは50kcal、タンパク質や脂質はないと言われておりまして、炭水化物は12.5g、食塩相当量が1.46g、よく食塩だと思っていただければ。
あとは、カリウムが390mg、マグネシウムが12mg、リンが31mgといった、ブドウ糖や食塩が入っていることで、体の中に入った時に、腸からの吸収を促します。
これは、体の体内の水分に近い状態を生み出してくれているためと思っていただければ。
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そして、先ほどのカリウムやマグネシウムやリンも、体内のミネラルに近いので、吸収がよりスムーズに行われます。
もし脱水症を起こした時とかは、水分補給プラスミネラルの補給もしてくれるのがOS-1です。
そういったことから、脱水症によるOS-1は良いですよと言われております。
ただ1個塩分が入っておりますよというのが注意としてよく言われます。
1本500mlで1.46g、よく1日の食塩摂取、1日6g以内にしてねと言われたりしますけども、それを考えると、OS-11本で1日の塩分4分の1相当になります。
実際6gはやや厳しい基準なんですけども、ただそれぐらい多いんだと思っていただければいいかなと。
一応カリウムというのが入っておりまして、カリウムというのは塩分の排出を助けると言います。
ただそれでもカリウムというのは同じ量の塩分しか外に出せないです。
仮の話になるんですけども、OS-1に入っているカリウム、これが全て余分な塩分を外に出すと仮定した場合だったとしても、
OS-11本の中に入っているカリウムは390mg、これは0.39gです。
食塩が1.46g入っていますので、差し引きしてもやはり1g以上の塩分をOS-11本で摂取することになります。
なのでやはりOS-1というのは塩分が多いものだったりします。
実はこの塩分のことで、OS-1というのは脱水症状が起きているだけに飲むものですよというのがメーカーからしっかり注意されています。
なので予防効果で飲むものでは実はないんです。また塩分だけではなくカリウム、カリウム自体はもっとたくさん入っている飲料とかは世の中多いんですけども、
カリウムも結構入っているので腎臓が悪い方とか注意してくださいねとメーカーから注意されているんですけども、
やはりここらへんを知らないという方が結構いらっしゃいます。
ただ皆さんOS-1は毎日予防として飲むものだと思っているんですけども、実は脱水症状が起きた時だけというのがメーカーからの説明だったりします。
もしOS-1が手元にある方でしたらラベルとかを見ていただけるといいんですけども、
OS-1のラベルには1日量として学童から成人、かっこ高齢者含むなんですけども、1日500から1000ミリリットル、
幼児ですと300から600ミリリットルが1日量、乳児ですと体重1キロあたり30から50ミリリットルと書いてありますので、やっぱり毎日飲んでもいいんでしょうと思うかもしれませんが、
この目安量の前にも脱水状態に合わせてという文言が入っております。
確かにOS-1は脱水症とかの対策にとても優れているものです。でも脱水の状態に合わせて飲むものでして、毎日飲まなきゃいけないんだとか、毎日飲むものではないんだよというのが僕なりの質問への返答でございます。
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それではここからは本日のワンポイントです。 本日のワンポイント
スポーツドリンクとOS-1使い分けはした方が良い
今回先に話をしますけども、アクエリアスとポカリスエットの話をするんですけども、特にアクエリアスとかですと最近アクエリアス蛍光補水液というOS-1に近い成分の商品が出ております。
ただ今回話をするのはそのアクエリアス蛍光補水液ではなくて一般的なアクエリアスで話をします。
スポーツドリンク、よく言うポカリスエットとかアクエリアス、これたまに患者様から何が違うのよとか脱水症になった時ってどれでもいいんじゃないの?と聞かれることがあります。
もしも正直脱水症が起きた時にOS-1飲むのが一番いいのは間違いないんですけども、手元にポカリとかアクエリアスしかないとかであればその代用してもらっても構いませんよとか。
他のお水とかお茶を飲むよりはポカリスエットとかアクエリアスの方が塩分とかが入っているのでOS-1に近い代用ができます。
ただ一応やっぱり可能であればOS-1の方がいいです。 理由としましてはミネラルが入っているためです。
脱水症というのは先ほども触れましたけども、汗でミネラルとかも外に出てしまった状態でも脱水症は起こります。
脱水症を起こした場合、塩分とかカリウムとかを摂らないで水分ばかり摂っていると水分に対してミネラルが薄くなる。
そうするとミネラル不足があまり解消されない感じになります。
水分は摂っているようでもミネラル不足だという状態だと例えば足がつりやすくなるとか あとはめまいとか頭痛とかが起こりやすくなるのでやはりミネラルが豊富なOS-1がいいです。
とはいえ塩分や糖分が入っているポカリスエッドやアクエリアスであれば 他のジュースお水お茶に比べれば脱水症に対しての効果は十分にあります。
ただこう聞きますと、どんな時でもスポーツドリンクよりもOS-1の方が絶対いいじゃんと思われるかもしれません。
そうとも限らないという面もあります。 それはやはりOS-1では塩分が高すぎるということです。
ポカリスエッドやアクエリアスの塩分は500mLあたりで見ますと、ポカリスエッドが塩分0.6g、アクエリアスが0.5gです。
これはOS-1の1.46gに比べて半分以下となります。 塩分の取りすぎは血圧というよりは腎臓への負担をかけるようとか
むくみとかも出やすくなってしまいます。 急な脱水症とかではなくて運動したよう時とかの水分摂取で頻繁に飲むようという場合であれば
塩分の多いOS-1よりもポカリスエッドとかアクエリアスの方がいいと言われております。 またポカリスエッドやアクエリアスはOS-1に比べると糖質が多いです。
500mL換算でポカリスエッドは糖質が31g、 アクエリアスは23.5g、一応OS-1は12.5gと言われております。
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なので糖質が少ないからOS-1の方が絶対いいじゃんと思うかもしれませんが、 運動をしている時だと話は変わってきます。
一応なんですけどもこれOS-1が糖質が少ない理由としては糖質を取りすぎると免疫力を 下げると言われているというのが一つの理由だったりします。
脱水症の場合ですと胃腸風邪などで 菌やウイルスによって下痢が起きやすくなることもあります。
こういった時は糖質が少ないOS-1の方が免疫への悪影響を 与えないのでやはり普通の菌やウイルスなどの 脱水症全般ではOS-1の方がいいです。
運動をする時になると筋肉で糖質を消費することになります。
運動強度が上がれば上がるほど筋肉とかの糖質の必要性が高くなると言われます。
なので糖質が高いものを摂っていた方がトレーニングをしやすくなります。
逆に糖質が少なすぎる状態でのトレーニングは筋肉のタンパク質の分解を促すようとかで 筋トレの効果を下げるおそれもあると言われたりもしています。
こういったことからトレーニングとかをするときは糖質が高くて塩分が少ないポカリスエットやアクエリアス、
逆に糖質が少なめで塩分が濃いそしてミネラルも豊富なOS-1に関しては 胃腸風邪とかによる下痢とかあとは熱中症による脱水症そういった
脱水症全般にはOS-1が効果があるよと言われております。 今回はこんな感じです。
OS-1といえばしょっぱい味だーとか飲みにくいと言われておりましたが 最近ではOS-1のアップル風味なども登場したりしてますし
あとはゼリータイプなどもありまして飲みやすさの改良もされております。 暑い時期となりまして熱中症が怖い時期になりました。
予防ではお勧めできないにしても、もしもの時のために蛍光保水液を準備しておいても良いかと思われ ます。
汗をかいた方が熱中症対策にはいいと言われますけども 汗をかきすぎて脱水症にならないよう十分にご注意くださいませ。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。 また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。 医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので
自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
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