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2023-11-30 12:30

第112回「妊娠糖尿病は何故なるの❓」/「妊娠糖尿病での食事制限はしない❓」

御質問いただきましたKS様本当にありがとうございました😭 今回の内容 ・妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠、妊娠中の明らかな糖尿病、、名前の違いは何❓ ・妊娠糖尿病の発症率は7-9%⁉️なんでこんなに高いの❓ ・妊娠糖尿病、治療をしないと母子共に危険⁉️ ・巨大児の方が良い‼️とはならない、巨大児のリスクとは❓ ・妊娠糖尿病で食事制限を勧められないのはなぜ❓

今回と関連したエピソードはこちら 第108回「ゲスト回‼️じゃがじゃがラジオさん登場‼️(後編-クセのあるお客様、患者様編)」 → https://x.gd/XQtHW 気になる事、ご意見やご感想などお待ちしております!!      [X] https://twitter.com/kusukenradio     [Instagram] https://www.instagram.com/kusukenradio     [gmail]kusuken.radio@gmail.com


Summary

妊娠糖尿病についての質問に答えながら、その原因やリスク、治療の重要性を考察しています。特に妊娠中の血糖コントロールの重要性や、妊娠糖尿病が母体や胎児に与える影響について詳しく解説しています。妊娠糖尿病は、従来の糖尿病患者と比べて、食事制限があまり厳しくないことが説明されています。妊娠中の栄養管理では、医師が推奨する食事を優先して摂取し、体力維持を重視しています。

妊娠糖尿病の理解
おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが、薬のことや健康のことなどで、ラジオを聴きの方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回の配信ですが、リスナーの方から頂きました。本当にありがとうございます。
ご質問頂きましたのは、イニシャルになりますが、KS様、お便り頂きまして本当にありがとうございます。
早速ですが、頂きました質問を読ませて頂きますと、先日の配信で、妊娠した際に糖尿病になるということが話されていて、しかもよくあるというニュアンスでしたが、
妊娠した時はご飯が食べられなくなる人もいるそうですし、妊娠したら糖尿病になりやすいというのは本当なんですか?
それと糖尿病の治療って絶対必要ですか?という質問を頂きました。KS様本当にありがとうございました。
ということで今回のテーマはこちら。
妊娠糖尿病はなぜなるの?ということで、今回妊娠糖尿病についてお話をさせていただきます。
実は今回KS様から質問というかお便り2通頂いています。2枚話させて頂きました質問を今回、もう1通を次回話をさせて頂く予定ですね。
どちらも結構関連があるので続けて話をさせて頂きます。KS様に話してもいいよという確認をとっているんですけども、
KS様は現在妊活中の女性でございます。妊娠しての体調変化とかをとても気にされている方でして、妊娠糖尿病がとても気になったとのことでした。
妊娠糖尿病の話は先日ジャガジャガラジオ様がゲストに来ていただいた回で話題にしていたなぁともあります。それを聞いて今回質問を頂きました。
もしその回をまだ聞いてないよという方がいらっしゃいましたら是非とも聞いていただけると大変嬉しいです。
ただ、妊娠糖尿病については大してそこの時は触れてなかったので今回改めて話をさせて頂こうかなと思います。
ちなみになるんですけども、妊娠糖尿病これは妊娠してから発症したり発見された糖尿病です。
妊娠前から糖尿病があって糖尿病がある状態で妊娠した方は糖尿病合併妊娠という風に名称が変わります。
また、もしかすると妊娠前から糖尿病があったかもしれない。
でも妊娠してからの検査で見つかった糖尿病ということは妊娠中の明らかな糖尿病という風に、実は妊娠と糖尿病というのはタイミングによって名称が細かく分かれます。
ただどのパターンでも妊娠中の血糖コントロールはきちんとしなければいけないよというその点では変わりはないんですけども、
このように妊娠と糖尿病でタイミングによって名前が変わったりするのも妊娠と糖尿病が結構いろんなところで深い関係があるからと言われております。
妊娠糖尿病の発症リスク
そういった話を今回と次回でさせていただこうかなと思います。
まずいただきました質問に順応って話をさせていただきます。
妊娠する前に糖尿病とかはないと。ただ妊娠してから糖尿病になる方これ多いのかなという質問ですけどもこれは
だいたい7から9%くらいと言われています。12、3人に1人くらいかなと思っていただけるといいかなと。
意外と多い理由としてはきっと妊娠したらお腹の赤ちゃんために栄養つけなきゃいけないから食事とかしっかり取るからなんじゃないかなと言われたりもしますけども
こういったよく食べるのが発症理由では実はないです。妊娠をした場合ではむしろ
つわりとかもあって満足に食事もできないよとか赤ちゃんがお腹の中にいることでお腹が圧迫されてあんまり食べれない
こういう方が多いです。でもこういった方でも妊娠中には糖尿病発症することが多いです。
ではそれがなぜかと言いますと妊娠をした場合
胎盤の状態を安定させるとか胎児の成長のために様々なホルモンが出てきます。その中で
人胎盤性ラクトーゲンとかプロゲステロン、プロラクチンといったこういったホルモンが血糖値を上げやすくするとか
血糖を下げるホルモンのインスリンの効きを悪くすると言われます。
今話をさせていただきましたホルモンなんですけどもなんでこういったのが妊娠中に増えるかと言いますと
単純に胎盤とか安定させるためではあるんですけども糖を上げる理由としては胎児に糖という栄養素を送ることで胎児の成長をサポートしようとするためです。
そのために母体の血糖値をわざと上げやすくします。 そのために食事量とかに関係なく妊娠をするということで糖尿病発症するリスクはあります。
よく妊娠とか出産を受けに体質が変わったとか太りやすくなったなぁと言われたりするのもこういった妊娠とか出産の
際には血糖値が上がることで脂肪がつきやすくなるということから体質が変わったような気がするというのはよく言われます。
ただこういった場合も妊娠中の糖尿病をきちんとコントロールできてそして出産後にはホルモンのリズムが戻ってくる。
そうなってくると上がってきた血糖値も落ち着きやすくなっていきます。 ホルモンとかが落ち着き血糖値が上がりやすい体質とか
インスリが効きにくい体質というのも徐々に改善されていくと言われております。 ただ妊娠中には糖尿病になりやすくなるこれやっぱり避けられない事情だったりするので
妊娠糖尿病のリスクと治療
妊娠中にはこまめな検査、医師の診断とかがとても重要だったりします。 とはいえ出産後にはいずれ血糖値とか落ち着きやすくなるんでしょう。
だったら別に糖尿病無理して治療しなくてもいいんじゃないかと思われたりもします。 実際ケース様もそういった観点で質問をいただきました。
妊娠糖尿病になるとインスリン注射とかでコントロールが必要になるとか、またインスリンを使うということはそれだけ太りやすくなっちゃうんじゃないかなという
それって嫌だなぁと思われたりするかもしれません。 ただ
妊娠糖尿病において血糖値のコントロールというか治療とても重要です。 理由としてはそのまま糖尿病放っておくと母体にも胎児にもリスクが生じるからです。
母体に糖という太りやすくなる原因のもの、これがどんどん増えていくことでその糖が胎児にも行き渡り、結果としてどんどんどんどん胎児が大きくなります。
いわゆる巨大児という風になったりします。 だいたい胎児が4000グラム以上とかになったりもします。
赤ちゃんって体大きい方がいいじゃんと思われるかもしれませんが、赤ちゃんの体大きくなりすぎることで出産の時に難産となりやすい。
それによって母体にも影響が出ますし、また出産が難しくなると生まれてくる子供自体にもどこか怪我をしやすくなるとか
出産の時にどこかぶつけてしまうとかで体内で出血を起こす、そういったリスクも増えて危険性が増していきます。
また巨大児の場合、体が大きいため体全体にしっかり血液を送らなきゃといったことで心臓が体に対して大きくなる
いわゆる心肥大を起こした状態で生まれてくることもあったりします。 心肥大というのは不正脈とかのリスクも増しますので
心臓の機能を悪くしやすいといった特徴もあります。 そしてこの心肥大というのは胎児の間だけではないです。
生まれてからもこのリスクを背負うことがあったりします。 そういった様々な影響があるため、妊娠をしての糖尿病のコントロールこれはとても重要だったりします。
なので妊娠をした時には糖尿病になりリスクも増えますし、また糖尿病は必ず治療が必要となります。
以上が質問に対する僕なりの返答です。それではここからは本日のワンポイントです。 本日のワンポイント
妊娠糖尿病での食事制限はしない? この話はちょっといろいろと考え方の違いが生まれやすいので正直難しいところだなぁと思ったりも
妊娠糖尿病の食事制限
します。 ただ近年あちこちでいろいろな不人家の処方を受けたりして、その際に医師から患者様への説明ってどうしてんのかなぁとかそういった
ことを患者様から聞き取りしている結果ですけども 妊娠糖尿病になったとしても食事を制限しろといった話をしているドクター
ほんと少ないです。 食事制限しろよという説明をした場合でもよっぽど食事内容に問題がある時です。例えば
お菓子だけで1日2000キロカロリーとか3000キロカロリーくらい取ってるよとか それ確かに制限した方がいいかもしれないなというような感じだったりします。
またこういう食事が理想的だよねとかそういう話はしております。 例えば糖質が高いものよりもタンパク質中心がいいよねとか
便通が良くなった方がいいから食物繊維が多めの食事いいよとか ビタミン取るためには野菜多い方がいいよねといったこういったよくある一般的な食事の話を
患者様にするにしても妊娠関係ない普通に一般的な糖尿病患者様への食事指導に比べれば明らかに
ゆるい感じです。 普通の糖尿病の患者様ですとこれ食べるのやめなーとか何々するのはダメだよとかそういうことも
医師から強く言われることもありますけども 妊娠糖尿病の場合はそういったふうに強く制限されるってことはないといってもいいんじゃないかなと思います。
と言いますのも妊娠した場合食事バランス乱れるのはこれも仕方ないです。 妊娠して味覚が変化するとかもあるんですけども単純に胎児に胃を圧迫されることで
食欲が湧かないとか妊娠によるつわりがあるとかでむしろまともに食事ができない方が多いです。
そういう方に対して食事の話をするのは違うしむしろ食べたいものとか食べれるものを食べてくれそれで体力を維持し
くれというふうに話を持っていくことの方が圧倒的に多いです。 医師によってはもう食事は何でも好きにしてただ足りない栄養素出ると困る
からサプリメントとかで必要最低限の栄養はとっておいてよという話をする医師は婦人科でも多いなというふうに感じております。
食事が取れなくても胎児に栄養を送るために体が自動的に糖を高めやすい体質になっていると言いましてもそれはそれでもやっぱり食事が
取れないのはどうしても体力的に厳しいです。 妊娠糖尿病においては治療とかはインスリンとかのそういった治療をしっかり行うとか
出産のためにはやっぱりちょっと多めに歩いたりとかして運動しておこうねというふうな話をする ことが多いのでそういった薬とか運動とかの方で医師は話を持っていくことが多いです。
基本的には食事に関しては食べれるものを食べましょうというのが一般的で 妊娠糖尿病の時においては食事制限はあまりされないなぁと思っております。
次回のトピック
今回はこんな感じです。今回は妊娠糖尿病についての話をしました。 そして次回、KS様からの質問もありまして
妊娠前の糖尿病って危ないの?といった話も触れる予定です。 今回なんですけども妊娠前の糖尿病を持っているというのはリスクがあるよという話もしなかったのは
次回に話すためですし、そもそも妊活においても糖尿病は天敵と言われている点、こういったのも次回話す予定でございます。
今回の妊娠と糖尿病について興味のある方はよろしければ今回と次回両方聞いていただけると大変嬉しいです。
ただ今回と次回話しても絶対に話し漏れる内容はありますので気になることなどありましたらいつでもご連絡いただけると大変嬉しいです。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。 また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。
12:30

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