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2021-10-25 14:02

23_1「マルチすぎる脚本家! 根本ノンジさんって何者?」撮影の舞台裏


今週と来週のゲストは脚本家の根本ノンジさん!
「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」「監察医朝顔」そして「相棒」シリーズなど様々な作品に携わり、黒木さんとは映画『終わった人』とドラマ「犬神家の一族」(2018 年版)でお仕事をした根本さんのお仕事について “ここだけバナシ”していきます

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撮影のこと何も考えてないですね。
考えないんですか?
確かに、その一発で染めるのは一回しかできないんだってことは、今、初めて。
そうか。確かに。
黒木瞳の映画ここだけバナシ
黒木瞳の映画ここだけバナシ、今日も聞いていただきありがとうございます。
映画に携わる様々なジャンルの方々とここだけバナシしていきます。
今回のゲストは、脚本家の根本ノンジさんです。よろしくお願いいたします。
私は、根本さんの脚本で終わった人という映画を演じさせていただきましたけれども、
この終わった人の中田英男監督でしたけれども、オファー来た時ってどのような感じでした?
プロデューサーの近藤さんから、以前テレビ東京でシニアドラマを一緒にやって、
その時にやりやすかったんでしょうか、ちょうどよかったのか、一緒にやりましょうと声をかけていただいて、
中田監督は決まってたんだと思います。
作家が決まってなくて呼ばれて、中田さんと近藤さんと、あともう一人プロデューサーの方と初めてお会いして、
こういうことだよっていう感じで始まった気がしてます。
原作が内伊達巻子さんですけれども、やはり原作を意識されたところは。
そうですね。レジェンドですから、内伊達先生のお客さん。
なのでやっぱりその原作をいただいて読んでやるってなった時に、
内伊達さんを書いたほうがいいんじゃないかなって最初は思ったんですけど、やっぱりご自分のですし。
まして僕が書いて、達さんってことは60代ですから、その話を書いていいのかなってちょっと戸惑ったんですけど、
まあでもチャレンジだと思ってやらせていただいて、
プロットの段階で内伊達さん読んでいただいて、ちょっと気に入っていただいて、
オッケーが出て、じゃあ行ってみようって感じにいきました。
もちろん映画終わった人だけではなくて、私はドラマ犬神家の一族もご一緒させていただいているんですけれどもね。
当時、とにかく箱詰めから観察や朝顔相棒シリーズも一挙に、
いとまがありませんけれども、どれくらい駆け持ちなさっているんですか。
そうですね。箱詰めが終わって少しゆっくりしようかなと思ったんですけど、
またいくつかの仕事を話していただいて、
今は企画段階を踏めると5本ぐらいですかね。
5本。
脚本書いてるのは2つぐらいですか、来年のやつを2つ書いて、
あとはいくつか同時進行で。
でもなかなかプロットだとか企画書っていう話は、
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またやってもなくなっちゃうこともあるんで、
なかなかいくら鍵をつけてもなくなる仕事もありますので。
そうなんですね。
今日私、終わった人の台本を持ってきたんですけども。
懐かしい。
懐かしい。
これ、原作にないところがあるんですかね。
ありますあります。その辺はいつか許してもらって。
大変面白く読ませていただいたんですけれども。
私の役は当て書きですか。
もっと原作の千鶴さんは、もうちょっと怖いというか、
わりと旦那の立さんに対してビシビシ言ってたんですけど、
若干まろやかにさせていただいた。
黒木さんが演じてくださるとわかって、
じゃあ若干キャンキャンしてる感じはやめようと。
もうちょっとまろやかな人にしたいなと思って、
そっちのほうに変えていきました。原作より。
そこはあんまり藤田さんも何もおっしゃらず。
髪の毛を染めるシーンなんてのはオリジナルですよね。
そうですね。あれは原作になくて、
ただ美容師という設定はそのままだったので、
美容師さんらしさがあんまりなかったんで、原作だと。
それをうちでやったりしたら素敵だなっていうのと、
やっぱり立さんとあの髪の毛染めるシーンがすごく、
非常に意味のあるシーンになったので、
あれは本当にやらせていただいてよかったなと。
オリジナルであそこを出させてもらった。
藤田さんもものすごく喜んでいただいて。
やっぱり立さんの髪を染めていくわけですから、
何度もできない一発勝負みたいなシーンでしたので。
なるほど、そうか。撮影のことは全然考えないといけないですね。
確かに。そっか、あれ本当に染めてましたもんね。
はい、はい。
なるほど。確かに。じゃあもう一発だったんですか。
そうですね。ですから中田監督もものすごい気合い入っていらっしゃいましたし、
失敗できないみたいな。
もしここ失敗したら時間が押してしまうみたいなね。
確かにそうですね。そこは確かに何も考えずに、
撮影のことは何も考えていないですね。
考えないんですか。書くとき。
いや、確かにその一発で染めるのは一回しかできないんだってことは、
今初めて聞きました。あ、そうか。確かに。
だから多分あんまり考えていないかもしれないですね。基本的に。
最終的に絵になることは考えてはいるんですけど、
思いついた面白いシーンはどこですかね。
思いついた面白いシーンは多分あんまり考えないで描いちゃってますね。
あのうどん作るとこあるじゃないですか、機嫌悪く。
あれもないですよね、原作に。
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何も考えずに描かれたんですか。
いやいや、あれはですね、怒ってても何か作ったり掃除したりするじゃないですか、人間って。
怒ってるって対面であなた何なのっていうのが面白くないなと思って、
だけどうどんを作るのが怒るって面白いなと思って。
一生懸命、しかも手際よく作るのが怒ってるってのが面白いと思ったんで、
何も考えずにじゃないですよ、そっちの方が面白いと思ってそうしました。
あれはね、死ぬほど練習してきました、家で。
あのね、つまりまだセットに入ってないわけじゃないですか。
だからどこに冷蔵庫があって、鍋がどこで、器がどこで、箸がどこで、お盆がどこで、
ネギ、蜜葉入れるとか、何入れるとかいろいろ言いながら、
ぶっきらぼうに、最後にボンって置いていっちゃうっていう、
そのちぐさの感情を出さなきゃいけないので、
自分の中でイメージして、自分のキッチンで、
ここに器が入ってて、ここにこれがあって、
それでどういう順番でやって、どの感じでセリフを言って、
っていうのを自分の想像の中で、
実際にやりながら練習してセリフを言って、
その後に中田監督に、どこにありますかっていうのを伺って、
私の考えはここに何があってっていうと、
あ、じゃあそこに器入れましょうとか、
じゃあこれはここでって言って、実際に私やらせてくださいって言ったので、
一発でやったんですよ。
あのシーン最高ですよね。最高に面白かった。
結構マニアックなんですけど、ちゃんと終わった時に、
ボンと出すというのっていうのは。
素晴らしいですね。
いやーこれね、普通私NGあんま出さないんですけど、
2回か3回出しましたね。
そうですか。
やっぱり自分のキッチンじゃないので、
自分ちってならないといけないじゃないですか、芝居って。
いやー、でもやりがいありました。
ありがとう。いやでも最高のシーンでした。
そうなったんですね。
ありがとうございます。それにもタチさんが良くてね。
ショーもたくさんお取りになって、すごい私も嬉しかったですし、
本当に映画に向き合う姿勢、
それから終わった人の、本当に風情というか、
見事にタチさん演じ切られてたので、
私は最初に中田監督がどうでしたかって、
初めて見た時に、死者で、おっしゃった時に、
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タチさんが良かったですって。
まず第一声は。
良かったー、本当に。
でもやっぱり脚本の力っていうのは大きいですよ。
いやいや、そうでもないです。もう皆さんのおかげでなんとか。
いやいやいや、もう無理難題もありましたけれども。
まあとにかくマニアックな題材から王道ドラマまで、
変幻自在というね、元ワールドなんですけれども、
私はもちろん相棒も好きですが、
やっぱり観察家佐川が、やっぱ泣きましたね。
本当ですか。ありがとうございます。
私1話目見た時に、あれ、震災が出てくるんだと思って、
ちょっと距離を感じたんです。
それで、そういう話なんだって思ったんですが、
もう2話目以降からは、もう本当にそれがすごく生きてて、
やっぱもう素晴らしい作品でした。
2もね、なんとかコロナでちょっと遅くなったりとかしましたけれども、
キャスティングも良かったですし。
ありがとうございます。
あれ2クール、シーズン2は2クールやったんですけど、
20日はかな。大変でしたね、書くのがやっぱり。
なかなかちょっと、普通の民放のあの時間で2クールっていうのがあんまりないので、
まして1人で書かせていただいたので、
ちょっと未知の世界でしたね。大変でしたけど、やりがいはありました。
でもこういう企画ですよっていうのをプロデューサーがまずおっしゃってから、
本をお書きになっていくわけですよね。
その段階としてはやっぱりその企画を言われて、
監察家佐川だと原作はないですよね。
一応あるんですよ。すごい古い漫画があって。
そうなんですか。すいません。
ただ全く監察員と親子っていうのだけは設定があって、
娘が途中で生まれるっていうのもあるんですけど、
かなり古い漫画だったので、あと月句という枠も含めて、
いろんなものをリニューアルして再構成させていただいて書いたんですけど、
原作の方がものすごく柔軟な方で、
どうぞどうぞ好きにやってくださいということだったので、
原作の世界観はちゃんと残しつつやらせていただいたわけですけど、
事件とかはほぼオリジナルですね。
大変でしたけど。
ご自分で根本さんが考えられるわけですか。
そうですね。でもやっぱりスタッフチームいるので、
プロデューサー、ディレクターも何人か、局の方が5人くらいいたので、
みんなで手を出し合ってやりました。
お一人で。
そうですね。
通算ファンクールってことですね。
そうですね。
すごいですよね。
とにかく映画、テレビだけではなくて、
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根本さんのマルチな活躍、いろいろ伺いたいんですけれども、
もともとは放送作家でもいらして、バラエティーも。
そうですね。バラエティーも長くやらせていただいてました。
すごいですよね。
いやいやいや。
よくわからないうちにやってたんですよね。
あんまり明確に放送作家になろうと思ってなったわけでもなく、
何かぬるっといつの間にか業界に入り、ぬるっと始めてたような感じでした。
その最初のドラマの脚本というのは何でしたか。
2001年くらいにセクシーボイス&ロボって、
松山圭一さんが主演で日テレでやったドラマなんですけど、
木沢泉さんって脚本家の先生がメインライターで、
5話目だけ書かせていただいて、途中1話だけ書いて、
それがほぼデビューというか本編だったと思います。
感触はいかがでしたか。反応は。
どうなんですかね。木沢泉さんって向小田国子賞も取るような立派な先生なんですけど、
マニアックなドラマ好きの人たちが好きな脚本家なんですけど、
基本全話一人で書かれるんですけど、
僕がその話を担当したことで、ファンの人たちはものすごく怒ってました。
なんでこんなやつがっていうのは結構叩かれました。
それがある意味今の根本さんのご活躍につながる原動力につながっていうことでしょうね。
谷あり山ありということで。
谷のほうが多いですけど。
とにかくいろいろなお話を伺いたいんですけれども、
根本さんが描かれる世界には常に笑いがあります。
その原点をちょっと探ってみたいと思います。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。
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