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今となっては、そんなに珍しくないかもしれないんですけど、
男の人同士のカップルの話っていう、それが本当にメインではないんですけれども、
そういった話なので、なかなか持ち込んだ相手先の人が、
これを放送するのか、みたいな感じになる時もありました。
でも現在だと、オッサンズラブとかありますよね。
黒木瞳の映画ここだけバナシ。
こんにちは。今日も聞いていただきありがとうございます。
映画に携わる様々なジャンルのプロフェッショナルをお招きする、
黒木瞳の映画ここだけバナシ。
今週は、11月3日に公開の劇場版、
「きのう何食べた」のプロデューサーであります、瀬戸麻理子さんにお越しいただきました。
初めまして、瀬戸麻理子と申します。
すごい緊張しているので、うまく喋れるかわかりませんが、よろしくお願いいたします。
さて、「きのう何食べた」。
私、テレビで放送の時って、全部見てました。
ありがとうございます。
1回目見た時に、なんだこれはと思って、
料理を作るだけ、料理を説明するだけのドラマなのかなと思っていたら、
それを盛り込んで、お二人の西島さんと内野さんのドラマが、ちゃんと人間ドラマが描かれていて、
西島さんの、志郎さんのご家族のこととか、仕事のこととか、いろんなことが盛り込みな、
そういうことを織り混ぜながら、おいしい料理が出てきて、
昨日何食べた、みたいな、そういうドラマに仕上がっているなと感じたんですけれども、
それで、ついつい毎週拝見させていただいてたんですけれど。
とっても嬉しいです。
いよいよ劇場版、映画になったんですね。
そうなんです。
しかも11月3日公開、間もなくでありますけれども、いかがですか、この公開にたどり着いて。
そうですね、本当に元々吉永文先生の、現在も連載中の大ヒット漫画なんですけれども、
こちらを2019年にドラマ化させていただいたんですが、おかげさまで大ヒットいたしまして、
この度映画となって戻ってくることができて、本当に嬉しいです。
ドラマ化から映画化までの道のりっていうのはどうだったんでしょう。
それをテーマに今日はここだけ話を伺いたいと思うんですけれども。
そうですね、ドラマが決まるまでというか、私が結構長い間やりたいと思って、
ずっと企画を出してはダメでみたいなのが続いてたんですけど、
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ドラマが決まって放送してからはですね、ものすごい反響があったので、
そこから映画になるまではというか、しようというふうになるまでは結構そんなにかからなかったですね。
ドラマにするまでが結構大変な道のりで、それはどういった壁があったんですか。
もともと人気の原作だったので、いろんな人が多分やりたいっていうふうに思ってたと思うんですけど、
なかなかやっぱりどんな作品も原作から映像化するのってハードルがいっぱいあるんですけど、
この作品もいろんな様々なハードルがありまして、ちょっとなかなか言えない部分もあるんですけど、
なので企画を出してはうまくいかずみたいなことが結構続いたっていうことはあります。
ここだけ言えるみたいな苦難というのは。
今となってはそんなに珍しくないというかですね、かもしれないんですけど、
男の人同士のカップルの話っていう、それが本当にメインではないんですけれども、
そういった話なので、なかなかやっぱちょっと持ち込んだ相手先の人がこれを放送するのかちょっとみたいな感じになる時もありましたね。
でも現在だとオッサンズラブとか。
そうなんですよね。
ありますよね。
本当に今全然むしろそういったドラマが増えてきていて、この作品もそんなに珍しいものではないなっていう感じになってきてるんですけど、
やっぱり企画を始めた頃はなかなかやっぱりハードル高いことが多かったです。
なのでドラマ化にたどり着くまでは結構いろいろな壁をハードルを乗り越えて、
ひとして映画化に、これは意外とハードル低かったですね。
そうですね。
っていうのはあれなんですけど、ありがたいことに映画はすんなりと、映画にできたらいいなっていうのは思ってはいたので、すんなり進んでよかったなと思ってます。
映画にしようとされた題材は、ご自分の中で原作のどの部分を使うかとかっていうのは頭の中にあったんですか。
そうですね。やっぱり30分の深夜ドラマだったので、その時はやっぱり主人公の半径5メートル以内の話というか、家と職場とスーパーとみたいな感じが多かったんですけど、
やっぱり映画になると少し広い世界に出れるというか、っていうことができるかなと思ってたので、原作の中でも人気のエピソードの京都旅行を取り上げたいなというふうに思ってはいました。
京都が出てくるんですよね。
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はい。
そしてまたシロさんとケンジ君がまたいろいろ誤解を生んで、いろいろなまた人間ドラマがあるんですよね。
そうなんです。ケンジにとっては旅行行きたいって言ってたけど、シロさんから旅行なんて行けないよって言われていたのに、京都旅行をプレゼントされるという夢のような一時なんですけど、そこでシロさんから衝撃のことを言われてしまい、ショックを受けてと。
ネタバレしてしまうのであまり詳しくは説明できないんですけれども、おっしゃったように旅行は嫌だって言ってたシロさんが、なぜ自分を連れて行くか。そこでまた悩むんですよね。
そうなんです。
ケンジがね。
そうなんです。
二人好き同士なんで、悩んでるのもこっちから見ると可愛いっていう感じではあるんですけど。
そうなんですね。大変だったと原作を。人気漫画だからということですけれども、本当に6,7年企画書を書き直して持ち込まれたと。
何回か原作元にアタックして、ちょっとやっぱりダメでした。行けるかなと思ったらやっぱりダメでしたって担当さんから戻されて、何回かそういうやり取りがあったので。
当時なんかその担当さんから、瀬戸さんは地球の裏側まで落とされたから、きっともう戻ってこないと思ってたって言われたりとかした思いで。
地獄の縁まで行って、そして戻ってくると言われたという出版のね、出版社の担当者の方から言われたと。でも大ヒットで良かったですね。
いや本当に、ずっとその漫画、吉永先生が漫画をずっと続け、連載を続けられるっていうことをなんとなく伺ってたので、いつかきっと、こんなに映像化が難しいんであれば誰も、きっと他の人も安々とは決められないだろうし。
ライフワークにする覚悟で、いつか企画が通ればいいなというふうに思って。
しかしその67年、もう粘りがちですね、瀬戸さんは。
そうですね、粘りがちだと思いたいです。
ドラマ家の時っていうのは、どういった反響が多かったですか。
そうですね、初めにやっぱり西島さんと内野さんの写真をですね、最初に発表したんですね、放送の前に。その時にものすごい良い反響が。
キャスティングが。
写真も含めて、内野さんがやっぱり普段と違うカツラをつけていただいて、メガネをかけた内野さんの姿っていうのが、たぶん今まであんまり見たことのない内野さんだったのかなっていうのもあって。
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その2人の写真を出した時にものすごい反響があって。
最初から。
そうなんです。それでなんかすごい嬉しいなというふうにその時思いました。
ホームビデオとかね、いろいろな工夫をされて。
オープニング。
そうですね、お作りになっていらっしゃったりとか。
あとはね、やっぱりなんて言っても、昨日何食べたですから、お料理。
格安の食材を買ってきて。
1円にこだわる白さんが。
買って、それでそれをちゃんとこういうふうにして作って、お2人で召し上がるんですけれども、本当においしそうだったんですが、本当においしかったんですか。
本当においしかったです。
最初の連続ドラマの時はまだコロナの時代ではなかったので、スタッフがですね、撮影が終わった料理をみんなで取り合って食べるっていうようなこともよくしてました。
それ食べたくなりますよね。
そうなんです。すごいおいしかったんで。
お2人も羨ましいなと思いながら見てましたけれども、毎回毎回おいしいお料理が出てきて。
お料理は多分撮影大変だったと思うんですけど、たくさん食べさせることが多かったので。
でも撮影中って意外と、食べるシーンとか私もよくありますけれども、あんまり入らないというか、太らないというか。
そうなんですか。
やっぱり仕事で食べてると思うので、その役柄で。
なるほど。そういうもんなんですか。
だったりとか、昼休憩、昼ご飯の後に食べるシーンだと、お昼を抜いてガッツリ食べるとか、撮影でとか、いろいろな工夫をしたりとかするんですけれども。
なるほど。じゃあスタッフの方がお弁当を食べて、さらにこっちも食べてるんで、やばかったですね。
そうですよね。その昨日何食べたが映画化ということなんですけれども、どういう思いで今いらっしゃいます。
そうですね。本当に映画になるとこうやって、いつもは裏方の私もこうやって宣伝をさせていただいたりとか、いろんな、今回スタッフも含めて監督だったり、キャストさんもそうなんですけど、いっぱい宣伝をしてくださっていて。
なんかいろんな話が聞けるので、すごい私はなんか嬉しいなっていう気持ちと、あともう本当に公開まで少しなので、みんなにどう見ていただけるかなっていうのをドキドキしてます。
やっぱり男性同士が恋人という設定なんですけれども、でも非常にニュートラルでハートフルな作品ですよね。
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プロデューサーとして心がけたことっていうのはどういったところでした。
そうですね。さっきもちょっとお話したんですけど、男性同士のカップルのお話なんですけど、それだけではないというか、それがそのお話のメインではなくて、彼らの生活だったりとか、その中で起きる悩みだったりとかっていうのは、別に男性同士だけではない。
誰にでも当てはまるような悩みだったりとか、親のこととかそういった経済のこととかもそうですけど、と思っていて、それを共感していただけるんじゃないかなというふうに思って作っていたので、なるべくその2人の人生を描いているんだっていうふうに考えて作ろうというふうにやってましたね。
ドラマ化の時も、これから劇場版の時も同じような気持ちでお作りになったっていうことですね。
そうですね。やっぱり映画だからといって何か特別に気を照らすこととかはしないで、本当に今まで通りのというか、本当に2人の人生を見せようっていうふうに。
ドラマは30分で一応続いてはいくけれども、ある程度解決していくじゃないですか。
はい。
でも映画になると長編になりますね。
はい。
その辺で心がけたこととなりますか。
そうですね。やっぱり2時間を一気に見せるので、やっぱり飽きさせない工夫っていうのはしないといけないかなというふうに思っていたんですけど、あんまりそうですね。
映画で良かったなと思う点は、30分の話だとどちらか一方の、例えばシロさんがケンジの思いみたいなものっていうのは描けるんですけど、
お互いがお互いのことっていう話をなかなかやっぱり描きづらくて、今回2時間あったので、2人の両面から気持ちを描けた、しっかり描けたんじゃないかなというふうに思って、
それは映画ならではかなというふうに思っています。
私もしっかり満足させていただきました。
ありがとうございます。
原作を見つけて映像にするという作業っていうのはエキサイティングでありますけれども、漫画のファンの方にも実写版のファンの方にも楽しんでいただける映画だと私も思いました。
今日はありがとうございます。
ありがとうございます。