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2024-05-31 11:41

第79回 【労務トラブル事例】経営視点で捉える最悪のケース「社員の自殺」

【毎週金曜日/朝8時配信】
社会保険労務士の久野勝也が、混迷を極める「労務分野」について、経営者と労働者のどちらの立場にも立ち切り、どちらの立場にも囚われずに、フラットな視点でお届けする番組です。

●番組への質問はこちら
https://ck-production.com/podcast-contact/?post=pc_kuno

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こんにちは、遠藤勝也です。久野勝也の労務の未来、久野先生、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日は質問に戻りたいなと思います。
前回、前々回と、久野先生の開業のポイント、ヒワというか、いろんなソネ先生との出会いから、ポイントポイントで無茶ぶりを食らいながら、ご指導、ご弁達をいただいています。
ぜひ、聞いていただきたいんですけども。
ちょっと話を聞くと、今回はまた質問に戻りますけども、いろいろと事務所系ネタでいうと、お金の払い方、借り方、事務所を借りるときのポイントとか、幹部に対する考え方とか、採用についても大事なポイントがあるとか、いろいろ実はまだまだあって、
あんまりやりすぎると番組の趣旨変わっちゃいそうなので、一旦止めますけれども、ぜひまだ聞きたいというお声があればやりたいなと思っておりますので、お待ちしております。
お声があれば。
あれば、いや、あると思いますけどね。
そんな中ではありますが、今日は久々にまたロームトラブル事例に戻りまして、久野先生のほうからご紹介いただきましょうかね。
そうですね、ちょっと今日重たいテーマでやりたいなと思ってるんですけど、社員の自殺の案件とかですね、こういったのが、私たちも400社ぐらい顧問をやってまして、なくはないんですよね、年間。
その時の、ここはちょっと知っといたほうがいいよみたいなところを、ちょっとあえて今日お話ししたいなと思いますね。
あるという前提がない中で、急に起きるんで、知っておくかどうかがだいぶ、瞬間の対応で分かれそうですよね。
そうなんですよね。だから、程度に何があるかわからないので、最悪を想定しておくっていうことは大事だなと思いますので。
そういう意味においてね、ちょっと今回は少し重ためのテーマでありますが、やっていくということで、よろしくお願いします。
はい。本当に数年前の事例ではあるんですけど、ある会社さんと社員の方が、夜中に自殺されて亡くなったみたいな事案がありまして、会社との関係も非常に良好だったんですけど、
もともとそういう相打ち傾向みたいなのがありまして、そういったところがあり、心の病気の面から自殺みたいな形で至ってしまったんですけど、正直理由がわからないんですよ。
会社にハラスメントがあったってことは全然認定がなくて、ただ管理者であって、割と退勤時間が遅かったっていうのがありまして、
労働時間はもしかするとメンタルヘルスの観点からは問題だったんじゃないかみたいな話になりまして、
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関係性ありと。
当初は金銭的な補償とかも積極的に会社にするようにはお話をさせていただいて、
円満なことは全くないんですけど、めちゃくちゃのトラブルにはならずに終わるかなと思ってたんですけど、
やはりこういったところっていろんな方がいろんな話をされて、相手方も、
遺族の方とかってことですかね。
そうですね。やっぱり会社のほうを訴えようって話になりまして、
これで訴訟に発展したっていうところはありまして、
争点はやっぱり会社が長時間労働を強いてて、それによってメンタル疾患になりってことが問題になりましたっていうのはありますし、
なので、生前に会社との関係が良かったとか、そういったところ関係なく、
最終的にこういうような形になるケースが多いんだろうなっていうのは、
自分の経験上はすごく感じるようなところがあります。
なるほど。これはでも、未然に防ぐって話でもないんですよね。
そうなんですよ。なので、私は普段の話すると、経営ってとにかく続けなきゃいけないと思うんですよね。
ゴーリングコンサート。
そうです。いつも話するのが、売上が上がるってことは大前提だとは思っておりますけど、
一つが社の事務所なんかでいくと、懲戒勝負みたいなのがあって、
法律を犯して会社自体がダメになるケースとか、
そういうのは絶対に防がないといけないので、
社内のコンプライアンスの意識とか、
法律を犯さない仕組みっていうのが大事だよねってところと、
もう1個は2つあるのが、今の法律違反で一発免許取り消しみたいなものと、
もう1個は社員が何かしら亡くなってしまうみたいなことは、
もう1個は経営の大きな危機に直面するとは思っておりますので、
最終的に裁判の行方ってどうなるのって話になった時に、
パワーハラとかセックスハラとか、そういったハラスメント系の場合と、
もう1個は長時間労働は自殺との因果関係っていうのは、
長時間労働っていうのは大きく影響がするので、
だから会社を続けるっていう観点から長時間労働をやめさせなきゃいけない、
ハラスメントは絶対なくさなきゃいけないって話をするんですけど、
最悪のケースを考えた時の事態と、長時間労働とかハラスメントというのが、
いざ起きた時に紐づいて扱われているっていうのが起きるってことですね。
そうです。だから、とにかく減らさなきゃいけない、
なくさなきゃいけないっていう話をお客さんにさせていただいているっていうところです。
なるほどね。
やはり争点は絶対に労働時間になるよっていうところで、
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なのでここでポイントはいくつかありまして、
ただ会社としても負けられないって話になっちゃうと、
普通に考えればこの時間労働時間じゃなかったですみたいな反証みたいなところから、
そういう退勤のデータのデータを出したりだとか、
そういうようなものすごいマイナスな仕事をさせなきゃいけなくなるんですね。
だからすごく大変だなと思うんですけど、
本来であればいろいろ慎んでっていう付き合いをしていきたいのに、
いざ業務上やるとそうじゃないんだ、長時間労働じゃなかったんだっていう立証とかっていう、
戦いをしなきゃいけないみたいな方の仕事をせざるを得ない環境になるってことですよね。
そうなんですよ。だから従業員さんとの関係も、
それはもう真摯に謝りたいのに、なかなかそういう立場が取れなくなったりする。
なるほどね。
これやっぱり経営者にとっても非常にメンタリティ的にはきついなと思うんだから、
なのでいつも話させてもらうのが、
損害保険に使用者賠償責任保険というのがありまして、
こういったもの入っておくといいよっていうのは勧めるんですが、
意外と経営者の方入らないんですよ。
10人に1人ぐらいしか入ってなくて。
なるほどね。使用者賠償責任ね。
その最悪の前提にそこ払うかって言った時に、いやーってなりますもんね。
そう。この使用者賠償責任保険っていうのは、
そういった労働関連の裁判が起きた時に、
その裁判に関する損害賠償の費用とかを負担してくれるっていう保険なんですけど、
保険料は業種にもよるんですけど、めちゃくちゃ安くはないんですよね。
なのですごく気になって皆さん出さないんですけど、
その会社さんは使用者賠償責任保険に入ってたので、
だから最終的なところのお金の部分だけは何とか解決がつくっていう算段があったので、
非常に裁判が長くなるんですけど、
そこは後ろの資金以外のところ、資金の悩みみたいなところはなかったので、
何とか…
そうですよね。先ほどおっしゃってくださってた通り、
本当に偲んでいろいろとお悔やみを持つという立場を取りたいのにもかかわらず、
経営であって永続しようとすると、
その存続の部分での資金の問題が出たときに、
会社を守らなきゃいけなくなったときに、
いざ長時間のことじゃないという立証をしなきゃいけないみたいな方に立ってしまって、
ただここはお金の話をクリアしていれば、
意外と話はそれ前提でできますもんね。
この違いは大きいですよね。
大きいですよ。でも精神的には全然違うんで、
だから常に経営で最悪の事態を想定しなきゃいけないので、
使用者賠償責任保険というのは本当にもう、
10年ぐらい前からずっとセミナーとかで話してるんですけど、
セミナー終わった後に、
保険会社の方紹介してくださいとか、よかったら紹介しますよって言われて、
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でも本当に経営者が10人にいると本当にセミナー面白くて、
大体20人に1人ぐらいですかね。
そうですよね。10人に1人って結構多いなという印象でしたけど、
20人に1人ぐらい。
でもそれがやっぱり会社が残れるか残れないかの、
そういう本当に分岐点じゃないですけど、
そういうような感じはしたので、
そういうことも多分起きなくはないよっていうことを、
皆さんにお伝えしておきたいなと思うし、
普段起きないようにとにかく労務管理、労働時間を減らす、
ハラスメントは撲滅するっていうのがめちゃくちゃ大事だっていうことを、
だから一生懸命、私は労務というよりは経営が好きなので、
経営の観点から絶対やったほうがいいっていうのを、
いつも話してるんです。だからここは一生懸命いつも伝える。
経営が永続をしていくということを前提と立つと、
最悪のケースを考えた場合の思考で、
その最悪のケースとハラスメント、長時間労働というのが、
いざった時にピッタリと紐づいて関係性ありになってしまうので、
そのためにここにちゃんと向き合って対応を事前にしておくと、
そういった時の保険もあるしとかいうことを考えておかないとっていうことですかね。
そうですね。
なるほど。
本当に経営視点で考えるっていうところなんでしょうね。
本当にそうですね。
おそらくいろんな未払い残業とかって残業代あるじゃないですか。
あれってただお金払えばいい話じゃないですか。極論すれば。
もう人の命で絶対戻ってこないので、
だから全然重みって違うんですよね。
だからそこをしっかり考えて、
保険に入ることが多かったのは、
それもあくまでも最後の、
オプションであると思うんですけど、
どこがローム管理の最も大事なところなんだって話をすると、
残業代を払わなきゃいけないからっていう観点で、
長時間のことは考えない方がいいんじゃないかなっていうふうに思っています。
ということですね。
今回は最悪の事態を考えての、
でも実際にあるっていうことですからね。
それを踏まえての事例としてお話しさせていただきましたので、
ぜひ一つの視点として持っていただきたいなと。
ということで終わりましょうか。
ありがとうございます。
ということで今日も終わりたいと思います。
くの先生、ありがとうございました。
ありがとうございました。
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