1. 社労士久野勝也の「労務の未来」
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2023-10-27 11:51

第48回 106万の壁「キャリアアップ助成金のコースを新設!」

【毎週金曜日/朝8時配信】
社会保険労務士の久野勝也が、混迷を極める「労務分野」について、経営者と労働者のどちらの立場にも立ち切り、どちらの立場にも囚われずに、フラットな視点でお届けする番組です。

●番組への質問はこちら
https://ck-production.com/kuno_q/

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こんにちは、遠藤克喜で久野勝也の「労務の未来」久野先生、よろしくお願いいたします。
お願いします。
さあ、ということでね、もう壁祭りが始まっておるんですけれども、今日は絞って106万の壁に行きたいと思います。よろしくお願いします。
お願いします。
さあ、106万ですが。
まずは106万の壁ですね。なぜ106万というのかわかんないんですけども、8万8千かける12ヶ月で、
105万6千の壁じゃないかという人も多いんですけど、106万の壁というふうに一般的には言うんですけど、この壁に関しては社会保険の適用拡大というのをされている会社で、
週20時間以上働いて、8万8千以上稼いで、かつ2ヶ月以上雇用が見込まれて、
学生でない人を社会保険に入れなきゃいけない会社が対象だということがまず大前提ですね。
これややこしいのは、2024年の10月からはこの社員数が51名以上になるという話があるので、ルールが変わってくるということなんですかね。
そうですね。来年には結構大半の会社がこのパターンになるよということですね。
その会は44回のほうでやっておりますので、聞いてない方はぜひそちらも確認していただきたいなと思います。
そこに対して今、政府のほうは何が課題かというとですね、年収が8万8千円×12ヶ月みたいなことで大まかに106万円を超えるか超えないかのところで、
働く人も会社側も迷ってるんですね。
どういうことかというと、働く人は社会保険に旦那さんの扶養から外れて、社会保険加入をするので、
なので社会保険料の負担が増えて手取りが減るよねって考えるし、会社のほうも社会保険に入ればですね、
従業員負担をしなきゃいけなくなるので、会社にとしてもコストが上がるよねみたいなことがあって、
お互いがこの106万円のラインのところで牽制し合ってると。
なんなら会社のほうは104万円で働いてもらったほうがいいとか、そういうふうに思ってるんですよね。
ただこのままだと就業者の労働時間も増えないし、人不足の対応も困るよねみたいな感じだし、
あとこの106万を超えないかための時給も上げないみたいな発想をする会社も出てくるんですよ。
そうするともうその賃上げのマインドも起きないよねみたいな感じで、
すべてが逆に逆方向というか。
国家の方針としては真逆のほうに経営者も社員さんたちもマインドが別ベクトルにいっちゃってるわけですね。
そうなんです。
それここで今回のポイントでいくと、助成金っていうものと、
あと社会保険適用促進手当っていう、またこれが複雑なんですけど、
この2つを使ってとにかくその106万円以上を稼ぐ体制を作ってほしいっていうのと、
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あと結論から言うと、だいたい125万円ぐらい年収稼いでくると、
その創益分割点じゃないんですけど、手取りが増えてくるんですね。
106万を超えてくると。
そうですね。106万を超えてちょっと働き始めると、社会保険の負担で手取り一旦減り始めるんですけど、
トータルとしては125万を超えてくるとプラスになってくるので、
なんとか政府が税賀費でも125万円以上稼げるような、
時給単価と労働時間にしていこうみたいなところを、
今国が格索して助成金つけてるみたいなところ。
大きくは、大きな方針としては、前回の130万の壁と変わらず、
とにかく働いてほしいっていうことですよね、国としては。
そうですね。働いてほしい。時給上げてほしいと。
そうしたら壁なんていうのは取っ払われるのでっていうのが根本的なところじゃないかなと。
賃上げと労働時間を増やしてほしいっていうのがあるわけですね。
このためにこの106万の壁、130万の壁をどうやって切り崩してないものをしていくかっていう中で、
今日は106万についてお話をしていくと。
ここをやっていこうと。
ここまでわかればですね、そうかと思う。長く働かせて。
仕事できる人がいたら時給どんどん上げてったほうがいいよっていうのが、
最終的な結論かなと思ってるんですけど。
財布が今、おそらく厚生労働省の資料とか皆さん見られてるかもしれませんけど。
全然わかんないですよね。
見てもわかんないですよね。
だいたいどういうモデルかっていうと、
もしよかったら厚生労働省の資料とか見ながらポートキャスト聞いてもらうといいかもしれないんですけど、
厚生労働省の資料はですね、だいたい時給1,016円ぐらいの想定で、
年収106万円の人がいますみたいなところが書いてありまして、
この106万円の人が、実は104万円ぐらいしか稼いじゃなくて106万円になった瞬間に、
社会保険に入らなきゃいけないのがありますよねって話になりますよね。
そのときに社会保険でだいたい15%会社が負担して、15%本人も負担するので、
106万円の年収手取りだったものが、急に90万円になっちゃうんですよ。
だいたい16万円ぐらいが社会保険で、90万円ぐらいが手取りになっちゃう。
これは超えたくないよねって気持ちはわかりますよね。
そうしたら働きたくないですよね。
会社の方も手取り減りましたって言われて嫌な気分になるわけだし、
保険料まで増えるのねって話になるので、
ここで政府が考えたのが、社会保険促進手当というのを考えた。
社会保険促進手当として、保険料16万円イコールのお金を出す。
減った分の手取りをそのまま補填して、
強引に90万円になった手取りを106万円に戻すってことをやってくれれば、
助成金を出すよと。
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社会保険促進手当が面白いのが、給与を上げてしまうと、
これ給与アップじゃないですか。
連動して社会保険料も増えるじゃないですか。
この16万円に関しては、会社が負担したお金に関しては社会保険かけませんと。
そういう画期的なものを出す。
画期的なもの。
意図がはっきりしてますよね。
はっきりしてる。
助成金も出すし、保険料も増えないんだから積極的に、
もちろん賃上げにはなりますけど、
やってくださいねっていうふうな形で考えたというところです。
実質2年間というのは、今まで通り働いていたとしても、
働いてちょっと増えたとしてもってことですか。
増えたとしても、その分社会保険適用で個人負担が増えるものは、
国の方で助成するので、気にせず突破してくださいっていうメッセージ。
そうですね。16万円出して、たとえば仮にシミュレーションだと、
20万円国が出してくれますし、
これを助成金も2年間出してくれますし、
単純にそこだけ穴埋めというよりも、ある程度バフッと出してくれるんですね。
そうですね。ざっくり出してくれるって形ですね。
その社会保険促進手当も、これはなかなか上手だなと思うんですけど、
2年間だけ社会保険に参入しなくていいよって言ってるんですよ。
社会保険の保険料に反映させないよって言ってるんですけど、
2年で終わりなので、これはすごいなと思うんですけど、
3年後が、社会保険促進手当っていったん払ったものは、
従業員さん、もうもらえるものだと思っておりますよね。
そうですよね。
それはもう基本給に組み込んでもらって、
社会保険の適用の単価にさせてもらって、
みたいな感じでやっていくような方向にはなると思うんですけど。
そうすると、その2年間、3年目の間に助成金があるので、
補填はできてしのげますけど、
3年目には時給を上げ、労働時間を上げなりしながら、
125万を超える106万の手取りを保証できる分以上ぐらいまで、
3年後を迎えるように設定していかないと、
結局従業員さんの給料が減っちゃうってことです。
そういうことになりますね。
ただ、すごくインフレが進んでるというか、
賃上げマインドが進んでるので、
上げざるを得ないんじゃないかなみたいなところがあるので、
3年目のときには労働時間を増やさなくても普通に、
さっき話を言ったように、
125万円ぐらいが損益分岐点なので、
時給を上げざるを得なくて、
今と同じぐらい働くと、
125万円ぐらい超えてくるんじゃないかなみたいな感じで、
世の中も変わってくるので。
時給だけで。
はい。
だから、そんな形で考えてまして、
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それで2年間という次元措置にしてるんじゃないかなというのと、
そんな感じで読んではいます。
なるほど。
200円も上げず、賃上げすれば、
同じ時間でもそのぐらいまで行っちゃうのか。
そうです。
ただ200円弱ぐらいにはなると思いますけど、
ただ都市の中で見ると、
僕らでも、
名古屋でも1200円では結構自分が取れなくてですね。
250円、1300円とかで設定しないと人が来なくなってる。
それがもう2、3年経ったらスタンダードになってくるんじゃないか。
普通の地方でもそういうふうになってくるんじゃないかなみたいなところは、
考えとしてはあるんじゃないかな。
なるほどですね。
なので今回この106万円の壁のほうは、
社員数101名以上が対象となるというルールですが、
来年の2024年、令和5年の10月からは、
今度500万が51人以上になってくるので、
結構広範囲の対象者になってくるぞというのは一つの論点ですかね。
そうですね。
その上で130万円と違って、
こちらに関しては助成金等々が落ちることになるので、
今日はここまでにしますが、
助成金の中身を見つつ、
自分たちがどう取得していくのかみたいなことも、
シミュレーションしていく必要が出てきますよね。
はい。
資料を見る限りだと、
顧問社労士の先生支援してほしいと言われた場合、
勘弁してくれというような内容になってそうな気がするので、
雰囲気的にはこれ、
自社で自分たちで取れよということになりそうな匂いがしますね。
そうですね。
この辺りの助成金を頻繁にやる社労士は結構少ないかもしれないですね。
そうですよね。
ということで助成金ありますので、
そちらのほうもチェックしていきながら、
2年間をかけてシミュレーションして、
そして3年後に見据えて生徒設計していくということが必要になるということで、
何かありましたら一緒に考えていきたいと思いますので、
質問を寄せいただけたらと思います。
鴨先生補足ありますでしょうか。
大丈夫です。
あとは社会保険入ったときに、
そもそも社会保険に入りたくないというマインドが僕よくないなと思うので、
どこかで社会保険の良さというのを、
メリットをね。
社会保険として語りたいなというふうに思っています。
本当ですね。
社労士でありながら社会保険に入らないほうがいいよというのもね、
なんか変な話だと思うね。
僕はめちゃくちゃ良い理由だと思っているので、
社保に入ったほうが絶対いいよと思う。
ということでね、
国が推進している賃上げ労働時間を増やす、
それに合わせて社保に入ることになるだろうことが想定されますので、
社保のメリットについても近々やっていきたいと思いますので、
楽しみにしていただきたいと思います。
なんとか壁終わりましたかね。
終わりましたね。
終わりましたね。
ということで今日は終わりたいと思います。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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