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こんにちは、遠藤克樹です。久野勝也の「労務の未来」 久野先生、よろしくお願いいたします。
お願いします。
ということで、今週も行きたいと思いますが、 今週は地理ネタというかタイムリーな情報が続くんですけれども、
今回、労基署が、要は企業に入ってくる。 これは監督と言われるやつですかね。
そうですね、はい。
実際、要は税務署がやってくるみたいなものってことですよね。 労基署がやってくると。
そうですね。労基署が来て、労働基準監督署が来ると 怖いよねって皆さん言うと思うんですけど、
意外と入ったことある人って少ないんですよね。
そうそう。全然聞いたことないんですけど。
ただ久野先生の周りは当たり前ですが、 そういう仕事専門家なんでね。よく見るわけですよね。
そう。でもとはいえ、税務署は正確な数字はわからないんですけど、
監督署は監督官がやっぱり少ないんですよ、基本的に。
一人で本当に数千社っていうふうに担当。 頭数があるとですね。
だから、やっぱり10年ぐらい経営してても 一回も労働基準監督署に入ったことないお客さんとかいますけど、
うちの、たまたまお客様数がそこそこいるので、
大抵3ヶ月にそれでも1回ぐらいですかね、監督業務、 監督署の立ち会いとかっていう業務があります。
なるほど。ということで今日は、 労働基準監督署企業に対しの監査の立ち会いの具体例ということで、
お話しいただきたいんですけれども、 どんな感じなんですか。具体的に言いましょうか。
そうですね。いろんなケースがあるんですね。 例えば、労働基準監督署は定期監査と呼ばれると、
あと一般的に、定期監査っていうのは本当に定期的に、
例えば監督署内でどのあたり入ろうかな、 みたいな形でピックアップをして、
リストで作られるんですか。
リスト作られて、重点業種とか重点規模みたいなのがあって、
そういうところで、書面送ってから行きますねっていうケースとか、 監督署の方が来るケースとか、
あと臨時検査みたいな感じでですね、 突然いろいろ通報とかがあってくるケースとか。
なるほど。
あとは災害検査っていう、それも臨時検査に近いんですけど、 被害があったみたいなところですね。
こういったことで来たりってことは多いかなと。
垂れ込みとかあったりするんですかね。
垂れ込みとかもあるんですけど、 垂れ込みとかも意外と分かりづらいは分かりづらいですよね。
実際はこれも労働基準監督の方にも聞いたんですけど、
大事って話をしとくと、労働基準監督署って別に、 経営者の味方でも敵でもないし味方でもないんですね。
労働者の味方でも敵でもなくて、フラットに労働法を扱って、 これが法律に違反してないかっていうのをチェックする機関なので。
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そうか、労働者しっかり守りに来てるぞみたいな感じでもないんですね。
話をすると、私はやっぱりいろんな方とお会いしましたけど、 かなりまともというか、世間のイメージは監督署が経営者を苦しめるイメージだと思うんですけど、
やっぱり話としては至極真っ当というか、 それは言われて仕方がないよねってことはしっかり接触されますし。
今回、タイムリーな話でいくと、お客さんのところに監査が入ったので、 そのあたりの話をしたいなと思うんです。
ぜひとも全く知らない世界なんで、質問すら出てこないレベルの長い話ですね。
だいたい2名ないし、2人1組が多いかなと思いますけど、 1人で来るケースなんかもありますけど、監督官の方がいらっしゃって。
やっぱり最近はフラッと日中とかに来てですね、「ちょっとお話をお伺いできますか?」 みたいな感じで来て、
後日詳細の調査するケースっていうのが割と多いかなと思いますけど、 そんな感じであります。
特に事故とかで、例えば事故がありましたってところだと現場確認すると思うんですけど、
主な一般的な監査としては、書類のチェックと現場のチェックと この2つに大分類分かれるかなって感じなんで、
労基所の方が来るよって言われたときに、いろいろ法廷重簿と言われるものを 準備しとけって言われます。
一般的に労働者名簿とか、誰が働いててとか、そういったところと、
あとは賃金代帳ですね、これを置くような関係と、あとは勤怠。
あとは有給の管理事、あとは健康診断の結果。
このあたりは必ず準備しとけというふうに。
だいたい過去2、3年分用意しとけみたいな感じなんですか?
3ヶ月からですね、一部残業の処理に関しては1年ぐらいですね。
さっき2つ忘れましたけど、就業規則とサブローク協定も持ってきてって言われるんですね、いわゆる協定書。
やっぱりサブローク協定に違反してるかどうかで、1年分の残業時間見ないとわからない。
そういった観点から、だいたい勤怠は1年分ぐらい持ってきてる。
だいたい見られるポイント、ある意味今の話だとわかってるって決まってるんですね。
決まってますね。
一昔前は実はですね、残業代とかにものすごい着目してたんですね。
今でもそうなんですけど、例えば勤怠で残業が出てるんだけど、給与計算上残業出てないとかですね。
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あと残業の計算方法で、本来基本給だけで残業計算してるとか、
本来手当とか含めて残業の計算をさなきゃいけないのにみたいな、そういうチェックが多かったんですけど。
もともと労働基準監督署って、従業員が安心して働けるとかですね、
あと経営者と従業員の関係が良くなるようにっていう観点なので、
特にやっぱり最近は長時間労働を問題視してまして、
だから非常に労働時間が長くないかとかですね。
そういったところに重きを置いて調査してるって感じがしますね。
なるほど。
じゃあ見てくる向こうの観点も、時代に応じて推移してるっていうのはあるわけですね。
そうですね。あとはやっぱり、世の中の流れに合わせてというか、
ちょっと前ですけど、関西のほうだったと思うんですけど、印刷工場で単管丸っていう、
化学物質で労災があったケースがあるんですよ。
ああいったときは、その頃は製造業中心に、
わりと化学物質の調査がたくさん入ったっていうのを僕らは記憶してるので、
やっぱり時代に合わせて、監督署も抱えててるなっていうのはすごい感じますね。
改めてですけど、最近だとどういう傾向がありそうというふうに見てるんでしょうか。
最近は本当に従業員の安心・安全っていう感じで、
だから基本的には長時間労働ですね。
あとはもう一個は、有機溶剤とかは、化学物質はこの辺り命を落とす可能性があるので、
この2つは結構一生懸命やってるイメージはあります。
長時間と化学物質。なるほどですね。
業種業界とかが、規模感がこういうところが狙われるって表現は良くないんでしょうね。
入りやすいっていうんですか。
一般的に定期監査と呼ばれるものは、それは年間計画を作るんですよ。監督署ごとで。
なるほど。
監督署ってホームページで見るとわかると思うんですけど、
名古屋だと名古屋北とかですね。監督署があるんですね。
監督署内でリソースがあると思うので、そのリソースがどのぐらいあるか確認した上で、
重点業種とかって決めます、一般的には。
重点業種。
例えば労働条件的に、労働集約型で悪くなりそうな業種とかってあるじゃないですか。
そういった観点から選ぶケースと、もう一個は労災事故のベースから、
こういう業種ってやっぱり問題起きそうだよね、みたいな感じで。
そういった観点から問題業種みたいなのを見つけて、そこを基本的に監査しようみたいな感じでリストアップすると。
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あとは個別事業所の監督で、過去2、3年前に入ったんだけど、
本当にこれ改善されてるかなみたいな感じでチェックするっていう観点からリストアップするっていうところと、
あとはその他の事情みたいな感じももちろん考慮して、内部通報とかそういったものを含めて勘案したりだとか、
あとさっき話した政治的な背景ですね。
そこを考慮して、社会問題への対応みたいな感じで、
総合的に監督署ごとに、もちろん国で決めた方針もありますし、
県で決めた方針とかもありますし、
あとは監督署ごとに方針を決めて、1年でやれるよって決まってると思う。
そこからピックアップしていくって感じです。
なるほど。結構ちゃんと全業が今わかりましたね。
そうやって我々のところに来てくださるんですね。
そうですね。だから愛知県は結構僕は、ちょっと内部までわからないんですけど、
こうじゃないかなと思ってるのは、やっぱり製造業を中心にやってるなっていう感じはします。
でもそうですね。製造業多いですよ。
そうですね。でも人数も50人超えてるところで、
ただ100人、200人のところは、私の感覚だと結構入ってるなって。
入ってる。なるほど。じゃあ聞いてる社長さんの中で、
俺の業種、地域的にもど真ん中だなみたいなのはあるわけですね。
そうですね。特に愛知は製造業がすごい盛んなところですし、
あとは私たち岐阜にも事業所があるんですけど、
岐阜なんかだと地元の地場産業のところは結構入ってるなって感じはします。
そうなんだ。なるほどね。
地域の目立つというか、ある程度やってそうなところがいらっしゃるか。
そうですね。でも地場でも、やっぱり地場だと30人ぐらいの入県だと思うんですね。
へー。面白いですね。
やっぱり規模が。そうですね。全然管轄の方によって違うなって感じがしますね。
ということで、今日の回は労働基準監督署の監査とは一体何ぞやというお話をね、
どちらかというと具体的な話をしていただいたんですけれども、
これ概要的な、まだ次回やりますか?
次回ね、ちょっと具体的だったつもりなんですけど、
もうちょっと具体的にどこ指摘されるかを話します。
まだまだあるんですね。細かいところ。
こういうところ注意しとくといいよっていうところをちょっと話していったらいいなと。
引き続き次回も労働基準監督署の監査ということで、
より具体的な話を踏み込んでやっていきたいと思いますので、
楽しみにしていただけたらと思います。
ありがとうございました。
ありがとうございました。