1. 社労士久野勝也の「労務の未来」
  2. 第128回 人に10回チェックさせ..
2025-05-09 13:25

第128回 人に10回チェックさせられない。〜AIにしかできない働かせ方〜


▼今回の概要
AI部下が働く時代/GPTsで仕事を仕組み化/人間は指示するだけ/AIは“習慣”にするもの/社内カルチャーをAI化せよ/タイピング禁止のオフィス革命/10回チェックもAIなら文句なし/インターン生が育てるAIチーム/ノウハウは外注せず、内製せよ/ChatGPTは“指示書作成マシン”/AI縛りで動くチーム/プロンプトは社内資産になる/“作業”から解放される働き方/GPTと人間が共創する未来

▼番組内でご紹介のプロンプト
STEP1:私に対して、「キングオブタイムのタイムカードを送付してください」と質問してください。PDFが送付された場合、次のSTEPに進みます。

STEP2:チェックを行う従業員数を確認します。「何名分のタイムカードですか」と質問してください。回答があった場合、次のSTEPに進みます。

STEP3:PDFを解析し、全てのページから、STEP2で回答があった人数分のタイムカードの内容を正確に読み取ってください。(同じPDFを10回読み取り、最頻値を最終的に正しいデータとして読み取ります。)省略することなく、1人1人のデータを正確に読み取ってください。STEP2で回答があった人数分のタイムカードが見つからない場合、もう一度やり直してください。

STEP4:タイムカードを確認し、それぞれの人の「平日出勤日数」+「欠勤取得日数」+「有給取得日数」+「特別休暇取得日数」の合計を出して、全員分(STEP2で回答があった人数)のデータを表にまとめてください。表の項目には、No、名前、平日出勤日数、欠勤取得日数、有給取得日数、特別休暇取得日数、合計日数の項目を入れてください。

STEP5:STEP4で作成した表に、STEP2で回答があった人数分のデータが出力されているか確認してください。

STEP6:STEP4で作成した表から読み取り、合計日数の最頻値を出してください。最頻値と、それぞれの人物の合計日数が等しいかどうか確認してください。最頻値と合計日数に差がある人物を入念に調べ、すべてリストアップしてください。この際、合計日数は表の数字のみを参照し、最頻値と0.1日でも異なる人物はすべてリストに記載してください。育休中や退職などが理由で、合計日数が大幅に少ない方もリストに記載してください。念のため、合計日数と最頻値の差の一覧(全員分)の表を作成してください。

STEP7:リストに記載されていない人も含む全員のデータを最初から再確認し、合計日数と最頻値が異なる人がすべて含まれているか確認してください。STEP6で作成したリストは間違っていると仮定し、一度作成したリストを削除し、ゼロから確認し直すことで、見落としを完全になくしてください。

▼番組への質問はこちら
https://ck-production.com/podcast-contact/?post=pc_kuno

サマリー

このエピソードでは、AIの活用方法としてChatGPTとジェミニーを中心に業務の効率化について話しています。特に、AIを用いたチェック作業やプロンプトの活用方法が紹介され、従業員の負担を軽減する取り組みが取り上げられています。第128回では、AIの活用が企業の業務効率化にどのように寄与するかについて語られています。特に、社員がデータ集計や計算を行う際の苦労をAIが軽減できる可能性が強調されています。

AIの活用方法
こんにちは、遠藤克樹です。久野勝也の「労務の未来」、久野先生、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、ということで、今日も今回のAI活用術ということでやっていきたいと思いますが、
AIといってもね、前回は音声入力とジェミニーを使おうぐらいのところから始めてくださいましたので、
非常に方便としてスタート切れやすいなというところでしたけども、少しだけ踏み込んでやっていきたいなというふうに思っております。
はい、音声でAIのことを伝えるっていうのは、いろいろ思うところもあるんですけど、やっていきたいなと思うんですけど、
まず会社で活用しようと思うと、結構どのツールを使うといいかみたいな議論がYouTubeで多いと思うんですけど、
正直何でもいいというか、ChatGPTとかジェミニーとか、とにかくアクセスしやすいやつでいいんじゃないかなと思ってて、
それの中でやれる範囲でやった方が、ツールをコロコロ変えていくと大変なんですね、あっち行ったりこっち行ったりするって。
なのでなるべくツールは絞るようにはしてまして、一番いいなと思うのはChatGPTがいいなと思ってまして、
そこのGPTsっていう機能があるので、うちはGPTとジェミニーを中心に使ってるんですけど、
今日GPTsを少し紹介したいなというふうに思っています。
業務におけるチェック作業
GPTsって何ですか?
有料版にすると可能なんですけど、例えば毎回プロンプトって呼ばれるようなものを打たないといけないと思うんですけど、
GPTsっていうのは毎回同じような文章を要約してくださいっていうのを、
この仕事を何百回もやらなきゃいけないって話になった時に、何百回もプロンプト打つのが大変なので、
事前にプロンプトを登録していくことができる。
カサムのGPT?
そうですね。カサムのGPTというふうにも言いますね。
マイGPTとかって呼ばれることもありますけど、
そういうのを、例えば社同士業務の中でも繰り返し行われるようなものをコツコツ今作ってるっていう感じですね。
てことですね。実際にどのぐらいまでお話ししてくだされるのかちょっと分からないですけど、
どんな感じなんですか?実例としては。
やる前に1個注意点があって、
チャットGPTってやっぱりセキュリティの問題もあるので、
個人で課金したやつを従業員に使ってもらうと、ちょっとやっぱり問題あると思うんですよ、会社の中で。
チャットGPTのチームっていうのが作れるので、
チームにやると一応、一回学習させないようなモードになりまして、
社内で共有できる、社内のアカウント、会社のアカウントとして発行できるので、
その有料版を社員に持たせてっていう形なんですけど。
特に事業事務所でデータ情報大事ですからね。
あんまり読み込まれてもっていうところで、
チャットGPTチームでやるといいよというのがちょっと始める前の注意点。
そうですね。
いろいろ作ってて、
業務をとりあえず何に使えるかなっていうのを、
いろいろ考えながらはやってはいるんですけど、
例えば、車道事務所なんかだと、お客さん、休憩さんが業務依頼されたときに、
基本的には勤退の締めですよね、何時に出社してとか。
この締め作業っていうのはお客さんにやってもらわないといけないんですけど、
正直、社員数が少ない会社さんで、なかなか間接部門は充実してないので、
締めたって言っても、締まってないんですよ。
締まってないのが送られてきちゃうってことですか?
そう。むずいお客さんに文句言ってるわけではないです。
締めてほしいです。説には思ってるんですけど。
これは結局、誰の仕事なんてお客さんの仕事なんだけど、
車道事務所としても見ざるを得ないってところがあるので、
これを最近AIにかけてチェックさせてます。
つまり、締まってないものとかの洗い出しをするっていうチェックってことですか?
そうです。せっかくなのでプロンプトとか貼っておきましょうか。
いいんですか?貼っちゃって?
ちょっと貼ってみようと思うんですけど。
概要欄に今回の話をするこれからのプロンプト、ベタッといかせていただきますね。
そうですね。
それはありがたいですね。
いろんなパターンがあるんですけど、例えばよくあるのが、
近代の仕組みって、全員正社員だったら同じ日数働くはずじゃないですか。
普通に考えたら。
平日の出勤日数と有給の日数と欠勤日数と特別休暇の日数とか足したら、
普通合計同じになるはずなんですよ。
同じ会社ですしね。
同じ会社だと。
それがずれてるってことは、何かしら脱獄忘れてる日があるみたいなことがわかる。
なるほど。
そういうのをプロンプトで組んでるみたいな。
それは概要欄の方、今見ていただきながら見れば、
そういう話かっていうのがわかるようになってますので、
そちらもぜひ見ながら聞いていただけたらと思いますけども。
そうなんです。それで、一応その指示書を作って、タイムカードを添付して、
それで、例えば初めに何人分のタイムカードですかっていうふうに確認させて、
このタイムカードをチェックしますねみたいなことをやっていくって形ですね。
ステップ1,2,3全体でどのくらいありますか?
ステップが8個くらいありますね。8個くらいありまして、
初めに本当に私に対して、うちはキングオブタイムっていうのを使ってるんで、
キングオブタイムのタイムカードを送付してくださいというふうに言ってくださいねとか言って、
次に一応、チャットGPTも部下と一緒なので、
あなたの方から何人分のタイムカードですかって聞いてくださいというふうにお願いしてるんですね。
ステップの3でチャットGPTに読み込んでもらうんですけど、結構ここがポイントで、
僕らの仕事ミスれないので、同じPDFを10回読み込んでくださいと。
あえて、でもこの指示書で人間に言ったらふざけるなんて気持ち良い。
もう素直にやってくれるし超早いんで。
なるほど、この時点でステップ3で今ありえないオーダーを出すわけですね、人間からすると。
再品値を最終的に正しいデータとして読み取りますと。
いろんなパターンがあると思うんですけど、例えば10回読み込んで、
1回でも数字がずれたらその数字は使わないでくださいとか、
そうすると精度が高まるじゃないですか。
10人に採用させて一致させてるのとほぼ一緒だと思います。
なるほど。
とにかく正確にやってくださいとか、
あともしかしたら始めの一番上のところで、この仕事ってミスができないので
効率化の取り組み
慎重にお願いしますって入れてもいいし。
なるほどね、前提条件みたいな。
でもこれは是非概要欄見ていただくと今のステップ全部開放してくださってますけれども、
要は仕事の人間がやってる作業ですよね。
それを言語化して指示書まで落として、いわゆるマニュアルに近いのか。
しかも人間だとちょっと無理だよっていうレベルのオーダーも含めて指示書まで落として
マニュアル作ってそれをステップ化して読み込ませておくと
人間がやらなくて済む環境ができる。
そうなんですよ。
人間はもうやりたくないんじゃないですか、10回もチェックしろって言っても
7回目くらいでもう飽きてるわけじゃないですか。
そうですね。
これをやってお客さんごとに作るものもあれば
どこの会社でも使えるようなものを作ったりとかっていうのを一生懸命作ってるっていう感じです。
今なんとなく何個ぐらいGVTできてるんですか?
GVT2か。
そうですね、今24億個は会社の中で走ってて、
AIの業務効率化
でも結構他の事務所とか事業会社でも使えそうなもので言うと
データのよくマージって呼ばれるAとBとCのファイルをくっつけるとか
ああいうのも結構GVT苦手ではないんですよ。
どんな活用シーンですかそれ。
例えばこれ車道事務所あるあるなんですけど
A地点からB地点に移動した時の移動交通費みたいなものを集計するフォーマットみたいなのがありまして
なるほど。
田中さんと山田さんといろんな50人ぐらい社員がいて
そこのシートを一個一個開きながら総務が給与計算用にシートに集計していくみたいなものがあって
なるほどね。
ベッドシートでやればいいよねって話はあると思うんだけど
どうしてもそういうのが苦手な会社もあるので
ファイル40個ぐらい送ってくる会社いるんですよ。
勘弁してくれと思うんですけど
それをチャットにかけてエアにかけてまとめてもらうみたいなことをやったりとか
そういうのも結構得意ではあります。
ただ結構ポイントなのが量が多いとどうしてもやりきらないので
10人分ずつぐらいあげなきゃいけないとか
なるほどね。計算多くなりすぎて扱い切れないと
あと結構チャットAIも気分が乗らない日っていうのがありまして
なんでそういう人間らしさだったんですかね?
結構そういう日があるんですよ。そういう時もあるので
表現ね。
2回やってくれよとか3回やってくれよとか
本当に大丈夫かとか間違ってないよねって声を上げながら
そういうふうにやったりとかっていうのがあります。
ちゃんと励ましながらやってるんですね。
そうなんです。
そんないらぬ人間らしさまで加味しなきゃいけないっていうのは知りませんでしたけど
そうなんですね。というところみたいなことを
実際にやってますよということですよね。
そうなんですよ。しかもこれ結構面白いのが今
インターンの子とかですね。若いメンバーとかにお願いして
てか彼らの方がね。常識が規制概念ないから
普通にスッとはやれそうですよね。こういうのってね。
そうなんですよ。で作ったものをみんなで共有をして
あともう1個こうだなと思うのは社内で使うって決めたものを
とにかくその使い切らせるカルチャーを作れるかどうかが
会社の経営の肝かなと思います。
あとはこれをね。常識化できるかと。カルチャーできるかと。
そういう意味では何か取り組んだことあるんですか。
少なくとも全員にアカウントを持ってもらって
今ジェミンのアカウント全員に配ってまして
GPTは本当に全員ではないですけど大半のメンバーには配ってるって感じですね。
ただ配ってても実は活用とか見えてるんですけど
確かに動かないんですよ。なのでやっぱり決まったことに関しては
AI縛りじゃないけどやらせないといけないなっていうところが
確かに課題ですね。
でも誰かが社内でちょっと特異点的にありえない仕事効率とか
出したりして何それっていう人が出てきたりし始めると
一気にガーって動いたりするんでしょうね。
そうなんですよね。人は便利さには勝てないので
慣れたら絶対戻れないですよね。
まあいうことですね。
こんなことをコツコツ繰り返していかないと
僕は心配しているのがいきなり人間ってのは変わらないので
まず変わるっていう意思と
継続してコツコツやっていくってこの2つがないと
組織カルチャーも変わっていかないので
社内文化の形成
そういうことやってない会社は本当にやばいなっていうね。
イノベーションは逆に言うと一気にいきますもんね。
はい。
ということですね。
くの先生としてはこれを普通だとね
社外とかでくの先生ぐらいのね
事業上の環境があると
外注してガンガン開発していくっていうことを
しがちかなと思うんですけど
これ中でやってるってすごいですよね。
昔は結構外注大事だなと思ったんですけど
会社に何も残らないのはまずいなと思ってまして
だからテクノロジーの開発とかも含めて
どんどん社内でやっていこうっていうのは最近思ってる。
長期で買っていこうってこともそうですね。
ということでこのぐらい東海さんやっていらっしゃるということも含めて
ぜひ同業関係なく
業種の方もねちょっと活かしていただきつつ
くの先生としては本当に使ったほうがいいと思います
というメッセージですかね。
そうですね。はい。
ということでまたいろいろ活用法を進めましたら
開放していきますので楽しみにしていただけたらと思います。
終わりましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか。
この番組では角正屋の質問を受け付けております。
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たくさんのご質問お待ちしております。
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