お悩み相談の始まり
おはようございます。コウブンです。
栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で、副住職をしております。
本日はお悩み相談会をお送りしたいと思います。
このお悩み相談会というのは、
蓮の葉というお坊さんが答えるお悩み相談のウェブサイトに寄せられたお悩み相談を
私、コウブンが答えるといったものでございます。
ではですね、早速お悩み相談の方に行きたいと思います。
10代の男性の方よりタイトルが
触れなくても良いことに触れてしまいましたとなっております。
では本文を読ませていただきます。
今日、クラスメイト2人と外の渡り廊下を歩いていたら
そのうちの一人、Aさんのスカートがふわっとなっていました。
触れない方が良いのかなと思いましたが
最近よく風が吹くねという風に少し遠回しに触れてしまいました。
もう一人のクラスメイトBさんが
さっきスカートがふわっとなっていたねと言ったのを聞いて
私はマリリンモンローみたいになってたと一人ごとのように言ってしまいました。
渡り廊下での出来事を掘り返してしまい
自分勝手ながら申し訳なくなりました。
その後、Bさんとは普通に会話をしましたが
嫌な思いをさせてしまったと思います。
蒸気の出来事はセクハラになってしまうのでしょうか。
どうか皆様のお知恵をお貸しください。
となっております。
不安と煩悩の話
何ともこの文章を読んでみて
10代の右右意志というとちょっと馬鹿にしちゃってるみたいで
あんまり良くないかもしれませんが
何とも右右意志という風に
このおじさんからすると思ってしまう内容のご相談でした。
まずどこから答えていこうかな。
この方の悩みを答える前に
不安に思うことですね。
なぜ不安に人は思うのかというところを
ちょっとお話ししたいなと思います。
仏教には三毒という考え方があります。
三つの毒と書いて三毒ですね。
それぞれむさぼり、怒り、無知と
この三つが三毒とされているんですね。
この三毒は何なのかというと
この三つが煩悩の大元である。
煩悩すなわち悩みですね。
人間の悩みの大元が
むさぼりと怒りと無知の三つなんだという風に言っております。
悩みの元のうち
今日は無知についてちょっとお話ししたいと思います。
人間はやっぱり
不安に思う。
未来にどうなるかわからないというところがあって
不安になるということが多いんですよね。
どうなるかわからないから不安なんですよね。
なのでこの方の場合は
セクハラというものがどういうものか
どういう定義なのかということを知らないから
不安なのかなというところがありますね。
だから逆に言うと
知ること、学ぶことをすれば
おのずと不安というのが100%ではないにしても
軽減される、少なくなるというところがあるかと思います。
ですので学ぶというのが解決法ですよね。
わかりやすく例えるのであれば
例えば初めて
前もこの放送の中でお話をしたと思うんですけど
遠くに出かけるとします。
私はいつもその例えをするんですが
例えば東京ドームに行くとします。
なんで東京ドームかというと
勝手にファッと出てきたから特に意味はありません。
東京ドーム、私が住んでいるところは栃木県で
栃木県から東京ドームに行く、初めて行くと。
スマホも何もない時代、私が子供の頃の時代は
スマホとかなかったので
どうやって行こうかなとなると
いろいろ調べるわけですよ。
当時の雑誌だったりとか
あとは時刻表だったりとか
分厚い辞書みたいな時刻表が昔はあって
今もあるのかな。
そうなので何時何分のどこどこの駅から出発するのを乗れば
どこまでもまで行けると。
当然ながら東京ドームの場所も住所も調べて
何行くのどこどこというのを自分の手で調べて
それをメモに起こして行くわけですよ。
実際に行ってみると
調べた情報以外のことが現実にいっぱいあるんですよね。
例えば何番ホームに乗ればいいとか
あとは何々行きって書いてあるけど
何々行きの行き先が知らない土地だから
果たして合ってるのかとか
駅に降りたらホームがいっぱいあって
どっちに向かえばいいとか分からないとか
あるわけですよ。
初めてだとそういう不安がいっぱい付きます。
あと時間が取り替えがかかるのか
あまりよく分からないとか
ともかく最初は不安なんですね。
分からないことが多くて。
何回か通えば
そこまで迷うことってないですよね。
迷うことが少ないということは
不安が少ないということとイコールかなと思います。
そのような形で
学ぶことによって経験することによって
不安というものを和らげることができるということですね。
そんなことを言いたかったということです。
セクハラの定義と人間関係
この話を戻しまして
セクハラについてですね。
セクハラについては私なりに調べたことをお伝えします。
セクハラというものは
私が調べたものは職場の時のことを書いてあったんですけど
どういうことか、セクハラとは何かというと
職場において行われる相手の意に反する
性的な言動のことですね。
職場において行われる性的な言動に対する
労働者の対応により
その労働者が労働条件について
不利益を受けること、また
性的な言動により
労働者の就業環境が害されることと書いております。
これはね、働く
仕事の環境でのお話ですけども
これは学校に当てはめることももちろんできますよね。
ということは
学校において
性的な言動に対して
友達Aさんのね
学校という環境において不利益を受ける
というのがね、それが結構ポイントのようです。
ですので、Aさんが
質問者さんが発言したことによって
クラスでね、何か恥をかいたとか
いじめられてしまったとか
学校に来れなくなったとか
何かしらの学生生活を送る上で
不利益をこむっているのであれば
間違いなくセクハラです。
そうじゃないよという
相手の感情を害してしまったというのはね
セクハラとまでは言い切れないという風になるんじゃないでしょうか。
ということを分かっていれば
これは本当にセクハラなのかどうなのかなというのはね
悩むところというのは少なくなるのかなと思います。
ですので、この学ぶことということをね
この相談者さんにぜひともやっていただきたいと思います。
きっと今回のことはセクハラには該当しません。
普通に話しているというので
ちょっとね、もしかしたら嫌な気持ちはしたかもしれないですけど
それはセクハラまでは行かないということですね。
相手が気分を害したことを極端に恐れるというのはね
あまりよろしくないのかなと私は考えます。
というのは自分の発言が相手にとってね
どういう風に受け止めるかというのは
極論分からないんですよね。
こっちが親切心で言っても相手にとっては嫌な思いかもしれないし
こっちが嫌味で言ったつもりが相手にとってはすごく助けになるかもしれない。
それは分かりません。
こっちが悪意を持って相手のことを貶めるような発言であれば
それは良くないとは思うんですけども
冗談で言って相手が気分を害してしまったということがあったのであれば
それはその時は謝れば済む話だと思うんですね、基本的に。
それで大問題に発展してしまったら
その時はその時でまた対応は変わってくると思うんですけども
日常の悪意を持ったわけではない発言においては
ちょっと言い過ぎたかなというところがあったとすれば
きちんと謝るというのをやっていけば
それほど人間関係でこじれるということは少ないのかなと思います。
間違ったら謝る、当たり前のことですよね。
それはきちんとやるというところですよね。
もちろん相手が気分を害さないように
気を遣うというのは忘れてはいけません。
だからといって無難なことばかり言っていると
そうやって楽しいんですかという話にもなってきますから
ある程度友達同士のやりとりであれば
少し感情を揺さぶるような発言を織り交ぜるというのも
友情を深める上では大事なことだと思いますので
そこのラインというものを
この方はある程度は恐れずに行っていきたいと思います。
もし失敗しちゃったなと思ったら必ず謝るというので
これをやっていけばきっと楽しい学校生活、青春を送れるのかなと思います。
今日はこんなところでしょうか。
今日のお話を聞いてご意見ご感想などあれば
どうぞコメント欄へよろしくお願いいたします。
また人生相談、お悩み相談などあれば
どうぞ私の方まで直接メッセージをいただければ
この放送を通じてお答えすることもできます。
ご検討をよろしくお願いいたします。
では、練状院副住職の幸文でした。
ではでは、またね。