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おはようございます。コウブンです。 栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で副住職をしております。
9月に入りました。 皆さんは何か、9月に入って
新しいことを始めたりとかしたでしょうか。 私はですね、実はですね、ランニングを始めました。
というのはですね、今年の冬、12月の半ば頃に フルマラソンに出場することに決めたんです。
なんでいきなりっていうところなんですけども、というのはですね、 8月、8月はお寺業界はすごく忙しい時期なんですよね。
あっち行ったりこっち行ったり、いろんなところを手伝いに行きながら、自分のお寺で 法本の準備をしたりとか、庭掃除したりとか忙しかったんですけども
いろいろなところに手伝いに行きながら、 あそこでね
お菓子とか、あとはお弁当とかいただくわけなんですけども、 まあね、食べ過ぎちゃったんですよね。忙しさのあまり、なんて言うんでしょう
食べ過ぎてるっていうところに意識があんまりいかなくて、 ついついバクバク食べちゃって、体重はですね、なんと私の人生の中で今一番
マックスで重いという状態ですね。 このままではいかんなって思ったんです。
というのはですね、自分が健康で生きるっていうことを考えたら、 やっぱり
肥満というのは良くないなっていうところがありますよね。 あとはね、なんといっても
見た目ですよね。見た目が良くないと。 私は一応これでも
僧侶として、お坊さんとして、みんなの前に 立つことが多いんで、やっぱりね、そのお坊さんがちょっとだらしないっていうよりかは
シュッとしてる方がいいですよね。やっぱりね。 私だったらシュッとしてるお坊さんの方がいいなと思うんで
そういったシュッとしたスタイルというのにするためにも、何かをしなくちゃならない。
だけども、目標を設定しないとダラダラとしてしまう。 ということで、もう目標、バンとフルマラソンを走るんだというのを決めました。
フルマラソン自体はですね、10年ぐらい前、私が30代の前半ぐらいにね、 チャレンジしたことがあって、感想はしたんですけども
それでおよそ12、3年ぶりぐらいに 再チャレンジということですね。
運動は普段散歩はしてるんですけども、運動というものを全くしてないんで、ゼロからのスタートですよね。
残り4ヶ月、3ヶ月半ですかね。 3ヶ月半でどこまでいけるかわかりませんが、チャレンジをしていきます。
時々ですね、この放送の中でも進捗状況を報告できたらと思います。
はい、ではですね、本日のテーマをこの方に移りたいと思います。 今日のテーマは、ソウソウのフリーレンから学ぶ供養の本質というものでお送りしたいと思います。
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はい、人気漫画のソウソウのフリーレン。 そのソウソウのフリーレンを通じて、私たちの生活に深く関わる供養というものについて考えていこうということなんですよね。
あとは、その中でヒンメル理論という作品の中で重要な役割を果たすもの、ヒンメル理論という通称を呼ばれるものがあるんですけれども、それについてもお話をしていきたいと思います。
はい、ではですね、みなさんソウソウのフリーレンという漫画ですね、ご存知でしょうか。 この作品は魔王、魔王というのはゲームで言ったらラスボスですよね。
ラスボスを倒した後の世界というのを描いた物語なんですよね。 その世界観というのはですね、ファンタジーの世界ですよね。
剣と魔法の世界と言ったらわかりやすいでしょうか。 ドラゴンクエストなんかがイメージ近いかと思います。
その世界の中のラスボス、魔王を倒した後の世界を描いた物語なんですね。 主人公は題名にもある通りフリーレンという
女性ですよね。 このフリーレンというのは1000年以上を生きるエルフという種族の魔法使いなんです。
エルフというのは、空想の種族ではありますけれども、耳が尖っていて、そしてね、スラッとしていて
魔法が得意である。 長寿であるというのが特徴ですかね、よく描かれるパターンだと。
そんなエルフの彼女なんですけれども、その彼女が仲間たち、 魔王を倒すための仲間たちとの別れ、
あとは新たな出会いというものを通じて成長をしていく姿というのが描かれている。 これが早々のフリーレンなんですよね。
この物語の特徴は、 英雄たちのその後というのを描いているところです。
多くのファンタジー作品では、魔王を倒して終わり、 ラスボスを倒して終わりというところが多いかなと思うんです。
でも、この作品はその後の世界で生きる人々の姿というのをですね、丁寧に描いているということなんですよね。
特に長寿のフリーレンを通じて人間の儚さ、
生きることの意味というのを深く考えさせられる。 そういった作品なんです。
この物語の中で最も重要な関係性、その一つがですね、 フリーレンと勇者ヒンメルというキャラクターなんです。
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ヒンメルというのは、 魔王討伐の旅でフリーレンと共に戦った仲間。
ヒンメルというのは人間族なんですよね。 なので、1000年以上生きるフリーレンよりもずっと短い寿命しか持っていないということなんです。
魔王討伐の旅の中、 フリーレンとヒンメル、フリーレンがヒンメルに対する印象というのはね、
とても複雑なものだったんです。 まずフリーレンにとってのヒンメルというのは理解できない存在だったんですよね。
エルフであるフリーレンは 人間の感情や行動を十分に理解をしていなかった。
なのでヒンメルの行動や考え方をしばしば不思議に思っていたということなんです。
もしかしたら煩わしい存在という感じていたかもしれません。
例えば、ヒンメルが困っている人を見かけると必ず助けようとするために旅の進行が遅れるということにフリーレンはね、
苛立ちを感じていたというふうにね、 そんな場面があります。
でも同時にですね、ヒンメルというのは尊敬の対象でもあったんですよね。 ヒンメルの強さ、ものすごく強いんですけどヒンメルは。
あとは勇気ですよね。 リーダーシップ、そういったものに対してフリーレンも一定の尊敬の念を入れていた。
まあそういうところもね、ちょこちょこと出てきます。 またフリーレンにとってヒンメルは
好奇心の対象でもあったようにも描かれております。 ヒンメルの行動や考え方というのはフリーレンにとって
人間を理解するための、もしかしたら研究対象みたいなそんな存在だったのかもしれないですね。
戦闘面、戦いの場面ですね。戦いの場面ではヒンメルは信頼できる仲間だったんですね。
フリーレンはヒンメルの能力を信頼して頼りにしていたという場面が多く描かれております。
でもですね、フリーレンは長寿のエルフということで、人間の寿命の短さを知っていたということを知っていたので、
ヒンメルを含む仲間たち、
それと深い絆を結ぶことということを避けていた。 そんな感じがね、
そういうような可能性があったように感じます。 つまりですね、
感情的になる、情報が移る前にですね、距離を置く、
そういう存在だったということなんですよね。 ヒンメルが亡くなったと、フリーレンは大きく変わっていくんですね。
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それまで長い時間をただ満然と過ごしていたフリーレン。 それがですね、積極的に人々と変わって人生の、自分の人生の意味をね、
探し始めるということなんですよね。
特に印象的なのは、フリーレンがヒンメルの意思を継ぐように、若い魔法使いのフェルンという女の子がいるんですけど、
そのフェルンを弟子にするという場面があるんです。 ヒンメルがね、自分にしてくれたようにフリーレンは今度は自分が誰かの人生に寄り添って導く立場
という風に変わっていったということなんですよね。
ではですね、ここでヒンメル理論という考え方について触れたいと思います。 このヒンメル理論というのは何かと言いますと、
これはですね、ヒンメルの行動規範に基づいて自分の行動を考える、自分の行動を決める考え方のことです。
よく物語の中でヒンメルならそうしたという言葉とともに使われる、そういう行動のことなんですよね。
ヒンメル理論という言葉はですね、誰かがどこかで言った言葉だと思うんですけども、
総称してこれをヒンメル理論と呼んでいるようです。 ヒンメル理論というのは、ヒンメル理論の特徴というのはね、以下の通りなんですけども、
まず一つ目、他者への思いやり。 ヒンメルは困っている人を見過ごさない。
自分の損得に関係なく助けるというところがありました。 二つ目、前向きな姿勢。
仮に目的を果たせなくても誰かを救えたのであれば無駄ではないという考え。
そういったものを持っております。 三つ目、自己成長。
ヒンメルの行動を参考にしながらも、最終的には自分なりの判断で行動するということ。
四つ目が精神的支柱。 迷いや不安を感じた時にヒンメルの存在を思い出すことで勇気を得るということ。
五つ目が善意の連鎖。 誰かから受けた思いというものを、今度は自分が誰かに託すという考え方。
これがヒンメル理論の特徴なんですよね。 フリーレイやその仲間たちは
困難な状況に直面した時に、このヒンメル理論というのを思い出して自分を奮い立たせるということ。
そういった場面がよくあります。 これは、まさに供養の一つの形というのがいるのではないかと私は感じております。
ヒンメルから受けた恩を次の世代に繋いでいくという。 そうすることでヒンメルの意思というものは生き続ける
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というところなんですよね。 ここで供養について少し考えてみたいと思います。
一般的に供養というとお墓参り あるいはお経を挙げること
そういったことを思い浮かべるかもしれないですね。 確かにそれも大切な供養の形なんですけども、でもこの早々のフリーレイと
早々のフリーレイの中の
ヒンメル理論が教えてくれるというものは、もっと広い意味での供養なのかなというふうに思うんです。
供養の本質というのは 亡くなった人からの
亡くなった人から受けた恩ですね。 亡くなった人から受けた恩を
再確認して、そして自分の人生をより良いものに変える力。 そんなふうに私は考えております。
フリーレイがヒンメルから学んだこと。 それをフェルンですね。自分の弟子のフェルンに
伝えていくように 私たちも亡くなった人から受け継いだもの
というのをですね、次の世代につないでいくということができるんですよね。
それは決して重荷ではないんです。 むしろ自分の人生を豊かにする力というふうになるんですよね。
フリーレイがヒンメルとの思い出を胸に より忠実した人生を歩み始めたように、私たちも
亡くなった人との絆を糧にですね、より良い人生を歩むことができるということなんです。
ではですね、この供養の考え方とヒンメル理論というのをですね、 私たちの日常生活にどういうふうに生かせるのかというところなんですが、
まずですね、大切な人を亡くした時、 その人との思い出を振り返ってみる。
そしてその人から学んだこと、受け取った愛情、共に過ごした時間、 それらをですね、心の中で整理をして
感謝の気持ちを込めて思い出すということ。 そしてその人が大切にしていたこと、
あとはですね、 あなたに期待をしていたことというのをね、思い出してみるということ。
それをね、自分の人生に生かすことで、 その人の意思を継いでいくということができるんです。
これはまさにヒンメル理論の善意の連鎖そのものなんですよね。 例えば、
料理が得意だったおばあちゃんを亡くしてしまった場合、 おばあちゃんのレシピを作ってみるというのもいいかなと思います。
読書好きだったお父さん、それを偲んでですね、 普段読まないジャンルの本に挑戦してみるというのもいいかもしれませんね。
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さらに言うとですね、困難な状況に直面した時に、 もしヒンメルならどうするだろうと考えてみるというのもいいかもしれません。
他者への思いやりを持ってですね、前向きな姿勢で行動することで、 きっと新しい道がね、開けるんじゃないかなと思います。
大切なのは形式的なことではなくて、 あなたが
あなたの心に刻まれた個人との絆というものをですね、 あなたの人生に生かしていくということなんです。
これこそが本当の意味での供養なんではないでしょうか。
今日はですね、曹操のフリーレインを通じて、 供養の本質と、
あとはですね、そのヒンメル理論というものについて考えてみました。 大切な人との別れというのはね、とても悲しいものなんですけども、
でもですね、その人との思い出、 あるいは教え、そういったものを胸に、自分の人生をより良いものにしていくという、
それがね、最高の供養になるのかなというふうに思います。
みなさんも大切な人のことを思い出しながら、 今日という日を大切に生きてみてください。
そして困った時はね、ヒンメルならどうするだろうってね、 考えてみるっていうのはね、いいと思います。
ではですね、本日のお話はここで終わりたいと思います。 今日のお話を聞いて、ご意見ご感想等ありましたら、どうぞコメント欄へお願いいたします。
またですね、人生相談、あるいはお悩み相談がございましたら、
スタンドFMのレター機能を使ってですね、私の方へ直接届けていただければ、 放送を通じてお答えもできますので、どうぞご検討ください。
では、田上院副住職の幸文でした。ではでは、またね!