お悩み相談の開始
どうも、コウブンです。 栃木県の片田舎にある蓮城院というお寺で副住職をしております。
はい、ちょっとね久しぶりの放送なんですが、このところでちょっとサボり気味だったところ、まあね、こんな
2月の放送ね、20回するって言ってるのに全然できてないっていうところで、 またねちょっと気合を入れ直して放送していきたいと思います。
というわけで今日はですね、お悩み相談会をお送りしたいと思います。 このお悩み相談会というのは、
蓮の葉というお坊さんが答えるお悩み相談祭というのがありまして、そちらに私、コウブンが、そちらに寄せられたお悩みに対して私、コウブンが答えるという、
そういうものでございます。 というわけで早速お悩み相談の方に行きたいと思います。
30代男性の方より、タイトルがですね、自身の振り返りと精神面での成長について。
本文の方ですね。
はじめまして、私は友達との疎遠になった場合ではどのように行動すれば正解なのでしょうか。
過去に悪口発言をして、それが正しいコミュニケーションと勘違いをしていた時期がありました。 正直にお話しいたしますと、私は軽度知的障害を抱えており、
他人とのコミュニケーションを取るのがとても苦痛で仕方がありませんでした。
今はそのようにならないよう、改善策を模索しながら日々生きております。
過去の自分を振り返ると、ちょっとずつではありますが、人間性と精神的に変化が現れているのか、それともまだ変わっていないのか、それらが疑問に感じることもあります。
友達とはいつかは疎遠になるのは理解した上で、自分自身もそれが成長につながるのか、そういったことを踏まえながら質問とさせていただきました。 ご承知いただければ幸いです。
といった内容ですね。
成長と役割の認識
この方は、友達が疎遠になったという時に、どう行動すればよいかということに対しての悩みということですよね。
自分自身が成長しているかどうかということに対して疑問を感じているというところもありますよね。
成長をね。やっぱり自分の人生というものを、より良いものにしていきたいと考えるのであれば、成長は欠かせないですよね。
そういう意味で、自分が果たして成長しているのかどうかとか、友達とは離れてしまうような現実に対してどう向き合えばいいのかということに対して、
なかなか悩みがつきないということだと思うんですけども。
私の経験で言うと、そうですね。 成長に関してで言うとですね。
私はね、もともとサラリーマンをやっておりまして、とある企業のサラリーマン。まあまあ大きい会社だったんで
新入社員がね、毎年何十人って入ってくるような会社だったんですよ。
まだそんなに、私が入った頃はまだまだ新しい人たちを採用するということも積極的に企業はやっていた時期ですので。
なのでね、私の部下まではいかなくても後輩に当たるような人っていうのがいっぱいいるんですね。
環境のせいかもしれませんけども、やっぱりね。
学生上がりの若い新卒の子っていうのは、
どこか少しボーッとしている方が多かったかな。
どちらかと言うとね、成長意欲っていうのはあまりなくて、なんとなく会社で無難にこなそうっていう人が多かったかなっていう印象が多かったですね。
たまたまかもしれませんけども。
なんかね、はっきり言って、やる気を持って一生懸命やろうっていう人は少なかった印象なんですよ。
で、なんでそんな話をしているかというと、
だいたいね、その新入社員というのは20代前半ですよ。25歳以下ぐらいの若い子。
で、私が永平寺に修行に行った時に、私は38歳で永平寺に行ったんですけども、
永平寺の修行僧というのはね、みんな大卒の若い子が多いんですよ。 なのでやっぱり20代前半が多いんですね。
で、修行に行った時にすごく思ったのが、
なんかね、同じ、そのなんていうの、会社にいた頃と同じような世代のはずが全然違うんですよ。
その行動であったり目つきとかね、いろいろ違うなと思ったんですよ。
それは環境が違うからというのはもちろんそうなんですけども、
なんだろうな、やっぱり自分自身の役割というものをしっかりこなしていた。
こなしていたというか、役割があったからなんじゃないかなっていう思うんですね。
つまり人を成長させるというのは、その人の役目というものがあってこそ成長するのかなと思うんですね。
実際に私自身もね、会社の中で特に成長を感じたのは、自分がやるべき役割というのを見つかってからなんですよね。
というのは、会社にいた頃、
マイクロソフトのね、オフィスっていうソフトの中にエクセルっていうのがあるんですよ。
いわゆる表計算ソフトですよね。 今ではね、Googleのスプレッドシートというのもよく使われるものですけども、
当時はそんなのなくて、会社で表計算ソフトって言ったらまずエクセルなんですね。
エクセルを使うっていうこと。 私は得意なんですけども、他の人があんまり使えなかったんですよね。
ある日、みんなが使っているエクセルシートを持ってね、仕事をしていた時に、どうも効率が悪いなと。
もっといいやり方があるんじゃないかということで、私がね、自分で勉強して、
エクセルのプログラミング、VBAっていうんですけども、
VBAっていうプログラミングを勉強して、自分でプログラムを書いて効率化を図ったんですね。
そしたら、もう何だろうな、それまでやっていた仕事、データ処理の仕事なんていうのも、
時間にしたら半分以下、3分の1、もっとだな。
5分の1ぐらいに減ったんですね。 圧倒的に効率化できちゃったんですよ。
そういったことを自分が一度できたら、それをチームの中で自分が担う役割になったんですよ。
何か役職をもらったわけではないんですけども、
そういうエクセルのことに関しては、公文にお願いするというようなことで私が担当した。
そしたら、どんどんどんどん仕事が舞い込んでくるわけですから、勉強するわけですよ。
そしたらまたさらに成長して、繰り返しで、ほぼ会社の中で私より詳しい人というのはいないぐらいの勢いだったんですね。
ちょっとそれは言い過ぎかもしれませんけど、少なくてもかなり上位にいたのかな、
エクセルを使いこなすことに関してですよ。
当時はそれぐらいの自信もあったし、実績もありました。
そのように成長した経験があったんですね。
エイヘイジにおいては、若者たちが顔つきが違うとか態度が違うとか、
そういうのを思ったのは、やっぱりその時にやるべき役割というものをしっかりと認識していて、
それに対して一生懸命努力していたからなのかなと思ったんです。
逆に私の会社に入ってきた若い子たちは、確かに若い子たちの役割はあるんですけども、
それは誰でもできる、代替えが効くような、どうでもいい仕事と言っちゃうとあまり良くないんですけど、
無難な仕事なんですよね。
つまり何が一体かというと、やっぱりその環境において、自己を成長させる環境に身を置くことは大事なんですけど、
それと同時に役割というものを、自分がすべき何かというものをしっかり認識した上で、
それをしっかり全うするんだという気持ちというか、そういった対応するというのが自分を成長させるのかなというところですね。
なのでこの質問者さんは、自分自身の成長というものに疑問を感じるというのであれば、
人間関係の変化
自分ができること、自分が得意なことというものを見つけるというところから始めていただければいいんじゃないかなと思います。
きっとこの方が得意なこと、好きなことというのはどこかに必ずありますので、
そういったことを見つけるというのが一番最初にすればいいんじゃないでしょうか。
それにはいっぱい失敗しなくてはならないと思います。きっと。それは確かに辛い経験ではあります。
誰だって失敗はしたくないですよ。嫌な思いはね。
だけども自分の成長というものを望んでいるのであれば、やっぱり成長というのは意図はず、
どんどんいろんな失敗をしながらも、自分のできること、得意なこと、
そういったことを探り合っていて、そしてそれを見つけたのであれば、そこに対してコミットするというのが一番いいのかなと思います。
そうするときっと人間性、精神的に成長もしていけるのかなと思います。
それとですね、友達との疎遠についてなんですけども、
私たちの人間関係、というか私たちの肉体もそうですね。
というのはいつか変わってしまうんですね。
人間は生まれたら必ず死にますし、人間は出会ったら別れます。
そっちがね、スタンダードなんですよ。いつまでも一緒にいるっていうのはありえないんですね。
なのでね、別れるというのは前提です。
だけども親しい人だからこそ一緒にいたい、そういう気持ちもわかります。
そうならないように常にコミュニケーションをとるのも大事なんですけども、
別れてしまったときは何らかの状況で自分の行動が悪いこともあるでしょうし、
または周りの環境がそうさせるのかもしれません。
何か原因で別れることになったら、それはそれで受け入れてまた別の出会いを求めればいいんじゃないでしょうか。
そういったことでね、あまり人間関係とかそういったことに対してこだわらず、
常に柔軟にというところを持ちつつも自己成長ですよね。失敗ということをしっかりと受け入れて自分のやりたいこと、
できること、得意なことというのを見つけるというようなことを繰り返していけばきっと
大きく変化していくのかなというふうに思います。 そのようにして自分の人生を楽しんでみてください。
というわけで今日のアドバイスはここまでとしたいと思います。 今日の話を聞いていいねと思った方どうぞいいねボタンよろしくお願い致します。
はいでは蓮城院副住職の幸文でした。ではではまたね。