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おはようございます。コウブンです。
座禅をしたり、蓮を育てたり、采を作ったり、最近ではアートギャラリーの企画をしたりしています。
本日は、職場の人間関係に悩む方、そういった方々に向けて、仏教の和合の教えを現代の職場環境に活かす方法についてお話をしたいと思います。
ちょっと長いタイトルでした。簡単に言うと、仲良くしましょう。そういうお話です。
皆さん、こんな経験はありませんか?
意見が合わない同僚、そういう人と一緒のプロジェクトを進む上で、意見が合わなくて悩んじゃう。
あとは、上司の理不尽な要求。無茶ぶりにストレスを抱えているということ。
あとは、部下が何を考えているかわからない。部下とのコミュニケーションがうまくいかない。
そういう経験が結構あるんじゃないかなと思います。
職場の人間関係というのは、私たちの日々の生活に大きな影響を与えている。
今日は、仏教の和合という考え方を通じて、これらの課題に対処する方法を探っていきたいと思います。
そもそも、和合って何なんだって話なんですけども。
漢字を説明しますと、平和の和に合う。つまり、和み合うということです。
この仏教で和合というのは、とても大事にしております。
どういう形で大事にしているのかというと、仏教の修行は基本的に集団でやるんですよね。
その集団を平和であったりとか、協力をしながら修行を進めるとか、そういったところに役立つ考え方が和合なんですよね。
もうちょっと説明をいたしますと、まずは調和と平和の意地というのが和合の役に立つところですよね。
僧侶がお坊さんたちが互いに対立をしないで協力し合うということで、修行の環境が整って精神的な成長というのが促進されるというね。
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つまり、和合が保たれることで修行に集中できる静かな環境というのができるんだということですよね。
あとは共同体の強化というのでも役に立っております。和合というのは共通の目標に向かって協力し合うということですから、結局結束力が高まるんですよね。
外部からの対立とか、お坊さんたちが互いに支え合うことで修行の過程で直面する困難、そういったものを乗り越えることができる、そういったものが役に立つ理由の一つです。
もう一つ理由があって、それは個々の成長なんですよね。お坊さんの個人個人の成長。どうしても一人だと怠けてしまったりとか、あるいは落ち込んでしまったりとか、突っ走ってしまったりとかね。
とにかく一人で修行するというのは、なかなか難しい部分があるんですよね。なのでお互いに支え合って励まし合うことで、個々のそれぞれの修行というのが固まって精神的な形にしようかね、そういったものが促進されるということですね。
そういったところが和合の修行における、和合のエリート、役に立つところというところですね。
これをですね、職場の方で生かすにはどうしたらいいかということなんですけども、それをですね、5つお伝えしたいと思います。
まずは一つ目、アクティブリスニングを心がけるということですね。どういうことかというと、相手の話をですね、遮らないで全身で傾聴するということですね。要するにですね、上司の指示を聞くときにですね、自分の意見を挟まないで全部を聞くみたいなことです。
相手の真意を理解するためにはしっかりと聞いてですね、誤解をね、誤解がないようにしたほうがやっぱりいいですよね。
なので和合の実践の最初の一つ目は、アクティブリスニングを心がけるなんですよね。
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はい、2番目、愛メッセージを使う。愛っていうのは私ですね。どういうことかというと、あなたは何々とかじゃなくて、私は何々と感じるみたいなね、伝え方をするということですよね。
例えばですね、無茶な要求とかあった場合、あなたの要求は無理があるっていうふうな言い方をするんじゃなくて、私は例えばこの期限では懐かしいと感じるみたいな、そんな言い方をする。
相手は攻撃をしないということですよね。自分の気持ちを伝えることで言説的な対話ができるのかなと思います。
3つ目、共通点を見出す努力をするということ。
意見が違った場合、まずどこが合ってるのかというところを探すというところですよね。
どうしても、例えばプロジェクトの方向性というところで、意見が分かれちゃうときってあると思うんですけども、
要するにこれは顧客の満足度を上げたいというところが共通だなというところを確認をするというところですね。
何でかというと対立を緩めるということ。
そうすることで協力する基盤を作っていくことができるということなんですよね。
4つ目、空の概念を活用する。
しょっちゅう空という言葉は私の放送では出てきますけども、その空の概念ですね。
毎度おなじみ空の概念。これを使ってみるということですね。
どういうことかというと固定観念。
固定観念や潜入観。
それを一旦脇に置いて柔軟に状況を見るということですよね。
例えばですね、ある書類の提出が遅い人。
この人はいつも書類の提出が遅いからといった思い込みを捨てて、何で書類の提出が遅いのかというところに注目をするということです。
もしかしたら何重もチェックをして、最低質になるような状況に陥らないために、その人なりの思いやりかもしれない。
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そういうことをしてみることで、相手の変化や新しい一面、そういったものに気づいて関係性を改善するチャンスを得られるかもしれませんね。
5つ目、感謝の気持ちを表現する。
これは読んで字のごとく、日々の小さな協力から貢献に対して感謝を伝えるということですよね。
要するに、ありがとうって言いましょうということです。
やっぱりありがとうって言われて、気分が悪いっていうのは少ないのかなと思います。
なので、ポジティブな職場の雰囲気づくりを作るためにも、ありがとうというそういったことを伝える。
それが大事だということですね。
ちょっとその5つ、もう1回おさらいしたいと思います。
1つ目、アクティブリスニングを心がける。
2つ目、ハイメッセージを使う。
3つ目、共通点を見出す努力をする。
4つ目、空の概念を活用する。
5つ目、感謝の気持ちを表現する。
これらの5つの方法を実践するためのヒントとしましては、
やっぱり小さなステップから始めるということ。
一度に全てを変えようとするのは難しいですので、少しずつ始めましょうということですね。
それと、自己反省の時間を持つということですね。
日々の行動を振り返ること、改善点が見つかるかもしれません。
それと、長期的な視点を持つということですね。
結果がすぐに出ないかもしれませんが、継続するということが大事だということです。
6つ目のこととしては、自分の限界を知る。
自分でコントロールできないことというのは、
自分だけではやらないで誰かに頼んだりとか、
そういった手放す勇気というのは大事だということですね。
最後、5つ目、専門家のサポートを受けるということ。
深刻な問題というのがあった場合ですね、
カウンセラーとか人事部門とか、そういった誰かに相談をするということね。
それが大事です。
まとめます。仏教の和合という教え。
2500年以上も前から続くものなんですけれども、
現代の職場環境でも十分に影響できる知恵なんですよね。
これらの実践を通じて、私たちはより良いコミュニケーションを築くこともできるし、
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ストレスを軽減することもできます。
また、生産性、創造性を高めることもできるし、
より満足度の高い職場環境を作り出すことができる。
そういった可能性を決めているのが和合というわけなんです。
完璧を目指す必要はなくて、小さな一歩から始めてですね、
少しずつ自分の職場生活に取り入れていただいて、
そしてこれらの実践を通じてですね、皆さんの職場がより
共和の取れた生き生きとした場所になること。
そんなことを願っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
それでは本日のお話は終わりたいと思います。
田上院副住職の黄文でした。ではではまたね。