1. 真夜中のことだま映画トライアングル
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2023-10-01 32:06

#061 不朽の名作『タクシードライバー』を語る【ことだまクラシックス】

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今回のことだまはマーティン・スコセッシ監督が1976年に撮ったロバート・デニーロ主演の傑作『タクシードライバー』🚕について✨バーナード・ハーマンの音楽やラストシーンの解釈等、さまざまな視点からトークを繰り広げております。ぜひお聴きください🎵


【今回のトーク内容】

淡路島は映画ロケーションの宝庫/『AGI俳優クニミノブヒコ』について/『PARALLEL』を観て『タクシードライバー』を観返したくなった/バーナード・ハーマンの不穏な音楽が怖い/ベトナム戦争の帰還兵トラヴィスがタクシードライバーになる所からスタート/一目惚れした彼女を初デートにポルノ映画館に連れて行った!?/脚本家はポール・シュレイダー/『ローリング・サンダー』は続編?/マーティン・スコセッシもポール・シュレイダーも見解を言わないラスト/矛先が政治に向かうのは今にも通じる事/アメリカの歴史と密接な関係がある映画/アメリカン・ニューシネマ/世の中はなるようにしかならないという先輩ドライバーの言葉の重さ/誰にでもトラヴィスのようになる可能性はある/捨て身になれる人はヒーローにもなり得る/当時13歳だったジョディ・フォスター/偶然の産物の恐怖/『ジョーカー』と違ってエンタメとして見れない『タクシードライバー』/音楽を完成させて数時間後に亡くなったバーナード・ハーマン/映画でしか表現し得ないラストシーン/最後の最後のトラヴィスの表情の意味/ロン毛でムキムキのハーヴェイ・カイテル/米アカデミー賞を獲れなかった理由/トラヴィスがモヒカンにした理由/


〜今回取り上げた映画〜

◻︎『ローリング・サンダー』 https://filmarks.com/movies/25426

◻︎『ランボー』 https://filmarks.com/movies/22948

◻︎『ジョーカー』 https://filmarks.com/movies/80819

◻︎『PARALLEL』 https://filmarks.com/movies/101208

◻︎『ドライヴ』 https://filmarks.com/movies/37793

◻︎『ロッキー』 https://filmarks.com/movies/12830

◻︎『フォレスト・ガンプ/一期一会』 https://filmarks.com/movies/31778

◻︎『マイ・インターン』 https://filmarks.com/movies/58836

◻︎『ミッドナイトラン』 https://filmarks.com/movies/12118


■番組パーソナリティ🎙 ・ツユーキー https://twitter.com/qkx8624fzrvswtx ・松本大樹 https://linktr.ee/matsumotodaiki ・片山大輔 https://twitter.com/gspdaisuke 番組へのご質問・お便り等は以下まで↓↓↓ kotodamatriangle@gmail.com

サマリー

『タクシードライバー』は、主人公であるトラビスがベトナム戦争から帰還した後にタクシードライバーになり、不眠症やPTSDに苦しみながら、ポルノ映画館で働く女性に恋をし、その恋を拒絶されると精神的に病んでいくストーリーです。この作品には現在の政治状況や社会問題とも通じるメッセージが込められており、名作と言えます。『タクシードライバー』は、孤独や心の闇を抱えたタクシードライバーであるトラビスの物語であり、人間の脆さや社会の裏側を浮かび上がらせています。映画の終盤では、トラビスが失敗し、少女を救う方向に志す描写があり、彼がヒーローとなる一方で、映画の印象にも残る場面となっています。『タクシードライバー』はマーティン・スコセッシ監督による不朽の名作であり、映画史に語り継がれる作品です。ロバート・デニーロの恐怖と真摯な演技が映画の魅力となっています。

00:01
スピーカー 2
真夜中のことだま映画トライアングル。
スピーカー 1
はい、皆さんこんばんは、松本です。
スピーカー 3
こんばんは、津幸です。
スピーカー 2
はい、こんばんは、片山です。
スピーカー 1
はい、真夜中のことだま映画トライアングル、今日も収録始まります。
よろしくお願いします。
毎週毎週来ていただいてありがとうございます。
スピーカー 3
こちらこそです。楽しみです。
スピーカー 1
今日はね、僕はアージシマに行ってました。
映画のロケ版で。
めちゃくちゃいいロケーションがたくさんあって、もうね、これ最高ですね。
これからずっとアージシマで撮ろうかな、みたいな。
近いですしね、意外とね。
スピーカー 3
近い、それがまず。
スピーカー 1
宿泊施設もね、ちゃんと。
今日は、アージシマで廃校、もう廃校になった学校をリノベーションして、宿泊施設みたいな、研修施設というか、団体で泊まれるような場所にしてる方がいて、
で、ちょっと以前、映画でご協力していただいたりとかもあったんで、行かせていただいて、いろいろ見させていただいて、もうこれはと。
来たと。
来たと。今撮ってる、小田山さんと、松井さん、近藤さんも出てもらってたりとか、
国美さんも出てもらってる、AGI俳優、国美信彦という、フェイクド、ふざけたね、ふざけた作品があるんですけれども。
スピーカー 3
2作すでにね、もう世に放たれてますけども。
スピーカー 1
問題作。
それを、今度、その続きというか、最後ちょっと、もうね、とんでもないラスト。
ちなと聞きましたけど。
いつも言われますけれど。
スピーカー 3
言えないですけどね。
スピーカー 2
これ言えないですね。
スピーカー 3
やばいっすね、これ。
スピーカー 1
国美さんはいつもなんか、キーダカタルシスというふうに呼んでくれてるらしいんですけど。
僕が撮る、なんかそのふざけた映画の最後のわけわからんカタルシスを、キーダカタルシスと呼んでくれてるらしいんです。
スピーカー 3
それが今回も、もうクライマックス用意してますので。
やばいっすよ。
スピーカー 1
これをね、ちょっと淡路市まで、もう多分街中ではできないんで、こんな撮影が。
スピーカー 2
そうですね、できないですね。
話聞いてるだけでは、絶対できないですよね。
スピーカー 3
フィリピンとか行かんと。
スピーカー 2
マジでそうかもしれないですよね。
スピーカー 1
規模が。
規模が、ちょっと規模感が、ぜひこれは、またどっかで近々、情報公開というか、イベントで予定しているものがあるので、
そこでちょっとぜひ見ていただきたいなということで。
楽しみにしてます。
今日はですね、今回は何があるかという話なんですけれども、
まずパラレルという映画がありまして、
これ田中大輝監督の、一昨年かな、ユーバリーグランプリを獲った素晴らしい作品なんですけれども、
それの舞台挨拶に呼んでいただいて、いろいろとお話しさせていただいたんですけれども、
このパラレルとですね、もう一本そのパラレル絡みでというか、
パラレルを見て、僕はこの映画見返したいなと思って、
見たのがタクシードライバーという、
マーティン・スコセッシュ監督が撮った、ロバート・デニーロ主演で撮った映画があるんですけど、
これをちょっとどうしても見返したいなと思って、で見返したら、やっぱいいなこの映画、もう傑作やなと思ってですね。
これをちょっと改めて、お二人とも語りたいなということで。
スピーカー 3
喜んで。
スピーカー 2
本当に久しぶりに見ましたよ。
スピーカー 1
どうでした?
いやー、僕好きですけどね、やっぱり改めて見ても、何回見てもいいですけどね、あの映画。
つうきさんは結構、じゃああれですか、リアルタイムでは見れてない。
リアルタイムでは見れてないですね。76年なので、僕5歳。
スピーカー 2
5歳であれはわかんないですね。
スピーカー 1
わかんない。
そうですか。
スピーカー 3
最初見たのって。
スピーカー 1
映画館ではないっていう。
スピーカー 3
ないですね。高校生ぐらいかな。
スピーカー 2
じゃあだいぶ大きくなってから。
スピーカー 3
わけわからなかったですね。
スピーカー 2
初めて見た時ですか。
なるほど。
スピーカー 1
今回見返していろいろと。
スピーカー 3
もうでも何回も見て、なんか飽きないっすよね。
スピーカー 2
やっぱりうまいっすよね。飽きないっすよね。
スピーカー 3
飽きない。音楽いいし。
スピーカー 2
音楽がいいって言ってるじゃないですか。最高って言ってるじゃないですか。
僕めっちゃ嫌なんですよ。
スピーカー 3
怖い。
スピーカー 1
嫌すぎて嫌なんですよ。
スピーカー 2
なるほど。バナナハーマンね。
あれほんと嫌い。
だからある意味だからすごい良いんでしょうね。
嫌いっていうのは犬を噛む嫌いじゃなくて。
スピーカー 3
ドロドロが怖いんですよね。
スピーカー 1
そうですよね。常にずっと。
スピーカー 3
ドロドロドロドロドロドロ。
スピーカー 2
テレレー。
テレレー。
スピーカー 1
ムーディーかもって。
テレレー。
ということで今日はタクシードライバーについていろいろと語っていきますので。
よろしくお願いします。
真夜中のことだま映画トライアングルスタートです。
ということで今回はタクシードライバーをお話ししていきたいと思うんですけども。
簡単に昔ご覧になったっていう方も思い出していただきたいと思うんですけども。
トラビスの戦争後の生活
スピーカー 1
ロバート・デニーの演じるトラビスという主人公が、
あれはベトナム戦争から帰ってきた。
機関兵ですね。
海軍に行ってベトナム戦争から帰ってきて。
おそらく不眠症とかBTSD的なものを患っていながら、
最初タクシードライバーの面接に来るみたいなところから始まり、
途中で一目惚れをするというか。
そうですね。
そこで働いていた女性に恋をして、デートに誘うと。
そのデートに誘った先がなんとポルノ映画館という。
スピーカー 3
なかなかの映画でしたね、ポルノね。
スピーカー 2
僕らが今見てもよくわからない。
スピーカー 3
4Pとか5Pとかよくわからない。
スピーカー 2
全映的な映像がずっと。
スピーカー 1
見てるのがいわゆるAVみたいな感じじゃなくて、
スピーカー 3
アーティスティックなというか、学術的なというか。
アーティスティックのやつじゃん。
スピーカー 1
そんなのがあって、女の子からフラれ、
ちょっとおかしくなっていくというか。
スピーカー 3
というようなストーリーの流れはあるんですけれども。
スピーカー 1
どうでしょうか、まずお二人。
この映画、ざっくりと全体の好き嫌いでもいいかもしれない。
音楽はね、嫌いという話があります。
嫌いって言ったら好きで、ですけど嫌いってやつです。
スピーカー 3
だからね、先ほど松本さん言ったように、
スピーカー 1
PTSDなんですよね。
スピーカー 3
やられちゃってるっていう。
アメリカ社会が作り出した負の部分。
なるほど。
俺、脚本家側のポール・シレイダーなんで、
スピーカー 1
ローリングサンダーとか。
スピーカー 3
あれの続編的な感じ。
ほぼほぼ。
それを患っていて、
やっぱり思考がどんどん、
社会のためにみたいなことになっていくんですけど。
政治家というか、権力者がこうしたんだっていう社会。
トラビスの恋愛と精神的な病み
スピーカー 3
っていうところで、もちろん、
フラれた彼女が働いている選挙の候補者。
だから、ネタ見みたいなのも出たりしてるのかわからないけど。
何にしても複雑な気持ちっていう。
僕らがちょっと理解できないようなことをしていくじゃないですか。
でもそれがヒーローとして最終的になっていくところとか。
最後も本当に、
トラビスは生きてるのか死んでるのかみたいな話を、
未だにやんや言うてるし。
スピーカー 1
だから何度見ても面白いっていうか、
スピーカー 3
答えがない。
スコセッシもポール・シレイダーも、
正解を言わないっていう。
そんな映画でございますけど。
スピーカー 1
40年以上前に撮られた作品でも、
今見ても全然面白い。
面白い。
今と通じるところがあるっていうか。
トラビスもちょっと理解が難しいっていう話ありましたけど。
逆に今の政治が悪いみたいなところって、
本当に普通に僕らも思うところというか。
今だったら例えばインボイスの問題とか。
とりあえずもう騎士だ。
この野郎みたいな。
なるじゃないですか。
それはでもやっぱり、
今自分の生活がうまくいってない。
人生がうまくなってないことに対して、
やっぱそっちに目が向くっていうのは、
決してトラビスだけじゃなくて、
僕らの今生きてる世界線でも起きていることで。
そこら辺も通ずるものがあって。
今おっしゃったようにラスト、
ああいうところに着地していくっていうのが、
作品のテーマとメッセージ
スピーカー 1
すごいなと思ってですね。
僕はめちゃくちゃ、
スコセイシンなんかでも一番好きな作品ですし、
結構オールタイム入るぐらいな。
スピーカー 3
そうですよね。
スピーカー 1
一本ではあるんですけど。
片山さんどうですか?
スピーカー 2
僕もね、このあれを初めて見たときが、
初号やったと思うんですけど。
やっぱりわかんないんですよ。
初号であれを見ても。
結局中学で見てもあんまりわかんないんですよ。
なんでかって言ったら、
まず背景がわかってないんですよ。
日本の歴史すら危うい時やったんで。
まずアメリカの歴史を知らないと、
あの面白さがわからないのかっていうところが、
まず着眼点あって。
それって結局言えば乱暴もそうじゃないですか。
スピーカー 1
確かに乱暴要素ありましたもんね。
スピーカー 2
いわゆるアメリカニューシネマってやつですね。
全部が歴史と密接してるわけじゃないですか。
だから日本の人があれを見たときに、
難しいって感じるのってやっぱり、
知らないといけないなっていうところがあって。
そういう意味であれを見たときに、
端的というか多分他の人も言ってると思うんですけど、
すごく反戦映画みたいなところになってるのかなとは思いましたね。
スピーカー 1
いやでも本当ちょっと、
戦争がトラビスをちょっとおかしくしちゃったとか、
国がとか、
やっぱりこの世の中って本当、
自分だけじゃどうにもならないことあるし、
僕が一番好きなシーンが先輩。
タクシー・ドラマの先輩に、
振られちゃった後かなあれのシーンのところで、
ちょっと相談するシーンがありますよね。
すごいちょっと涙目になっててトラビスも。
なんかしたいんだよ俺みたいなことを言うんですよ先輩に。
スピーカー 2
役に立ちたいんでしょうね。
スピーカー 1
何かを成し遂げたいんだみたいなことを言って、
その先輩が、
お前の言ってることは意味わからへんみたいな。
もうなるようにしかならないんだよ。
俺たちは負け犬なんだ。タクシー・ドライバーだから。
別に本当に毎日楽しめみたいな。女を抱けみたいな。
何もできないんだ。もう医者は医者、弁護士は弁護士。
タクシー・ドライバーはタクシー・ドライバー。
スピーカー 3
だからいわゆるもうなるようにしかならんと。
結構重い一言だなっていう。
俺たちは負け犬だって思って生きてますからね。
スピーカー 1
ただ世の中ってそういう一面もあるというか、
やっぱり生まれた環境だったりとか、
トラビスの孤独と心の闇
スピーカー 1
どこで生まれたかもそうだと思いますし、国も。
そういう中で、ああいうふうにトラビスが何かをしたい。
彼はうまくいってないのは国家の責任だとか、
この世の中をきれいにしたいみたいなことを言うし、
それで振られたっていうのも多分あるだろうし、
その歩行先が大統領選の候補者に向かっていくっていう。
あそこがすごいサイコキラーっていうよりも、
割と感情移入しちゃうっていうか。
スピーカー 2
人間的でしょうね。
スピーカー 1
やっぱり僕らにでも起こり得ることなんじゃないかなと思って。
さすがにテロリストになるっていうのはぶっ飛んでますけれども、
でも実際あるじゃないですか。日本でも起こったし。
だからそういうふうな発想になっていくっていうのは、
誰しもがあること。今後僕らもあるかも。
例えば片山さんがすごい仕事、音楽で大変なことがあったと思う。
すごいひどい仕打ちにあったと。
なった時にトラビスのようになる可能性がゼロ。
スピーカー 2
僕もわかんないですよ。銀なんかね。
もう光になったらひどい。
その光になるかもしれないし、
スピーカー 1
拳銃持って窓向かって言ってるかもしれないですよ。
僕だってあるわけで。
だからそれは、ただそうなるんだけれども、
あの最後は、それが失敗すると。
失敗して今度少女を救う方に行くじゃないですか。
あれがジョディ・フォースターですか?
スピーカー 2
14歳。
13歳ですって、あの当時。
すごいですよね。
スピーカー 1
すごい。
だからこの世の中をぶっ壊したいとか思ってる。
そういうパワーみたいなものっていうのが、
そっちに向くのか。
トラビスのヒーローの転向
スピーカー 1
最後タクシードライバーの場合は少女を救う方に行きましたよね。
だから彼はヒーローになったという。
そうですね。
僕は理解なんですけれども。
だからそういうふうに、何て言うんですかね。
捨て身になれる人っていうのはヒーローにもなり得るんだっていうことを、
すごい僕はこの映画を見て感じて。
だから僕、そっちに行くようにしたいよねみたいな。
トラヴィスの場合は失敗したからそっちに行ったんですけれども。
そこがすごいこの映画の好きなところというか。
スピーカー 2
僕でもちょっと違うんですよ。
本当ですか?
もう偶然が生んだ恐怖としか思えなくて。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
たまたま全部違法に、全部っていうか。
たまたまが重なっただけに感じてしまって。
スピーカー 1
でも実際そうですもんね。
スピーカー 2
まあそう言ってみたらそうかもしれないですね。
本当にシークレットサービスが気づいてくれたおかげでこうなったし。
スピーカー 1
全てがトラヴィスの偶然の産物の恐怖って怖いなと思うので。
スピーカー 2
彼は自殺する計画だったんですよね。
スピーカー 3
死ぬ覚悟の悪いんですよね。
コウホーを殺して、彼女にお金を渡して自分が自殺するという。
スピーカー 1
そうですね。でも面白いですね。
スピーカー 2
今ので言うと先輩の言うこと当たってたから、なるようになるっていうのが。
スピーカー 1
そうですよね、なってると思うんですよね。
でもそのなんか危うさは絶対描いてますよね。
音楽もちょっとその不穏な感じも絶対そうだと。
どっちに行くかわからんみたいな。
スピーカー 2
なんかきらびやかなサックスが鳴ってんのか思ったら。
スピーカー 1
ドラムがね。
スピーカー 3
怖い。
スピーカー 1
片山さんあかんやつですよ。
スピーカー 2
映画としてめちゃくちゃ僕好きなんですよ。
本当僕もオールタイムに入ってくるぐらい好きなんですよ。
タクシードライバー。
見るときに神経めっちゃ使うんですよね。
あの映画。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
ジョーカー見たときは、あれも怖いなと思いましたけど、
スピーカー 1
なんかまだエンタメで見れたなって思ったんですよ。
スピーカー 2
タクシードライバーエンタメでまだ見れへんなって思いました。
スピーカー 1
やっぱりハーマンの曲ですかね。
たぶん曲。
スピーカー 2
それは力あるんじゃないですか。
スピーカー 1
ジョーカーもあのときアカデミー賞で作曲賞取ってますから。
そっかそっか。
スピーカー 2
でもあの嫌な感じがあんまりジョーカーからは感じないですよね。
ちょっとホワッキンがすごいだけなのかな。
スピーカー 1
わかんないですけど。
さっきも話してましたけど、
スピーカー 3
もうハーマンが亡くなるほんと寸前まで。
スピーカー 1
そうみたいですね。
ですよね。
寸前で出来上がった。
スピーカー 2
不意って何時間後かにもう亡くなったっていう。
スピーカー 3
それすごいですよね。
全てを出し切って。
スピーカー 1
それが乗ってんのかなっていう感じがしますよね。
ヒッチコックと長くずっとやり続けてきたそれもあるかもしれない。
映画の終盤と解釈
スピーカー 2
なんか音に乗ってる気がするんですよ。
僕知らなかったです。逆に死んだっていうのも。
そんな際際のっていうのも。
なんて鳥肌立ちますもん。
毎回あの映画見るとき。
スピーカー 1
あの曲流れると。
その偶然って片山さん言いましたけど、
奇跡的に成り立ってる映画な気がして。
だから好きなのかもしれない。
最後やっぱり僕は一番好きなんですね。
ラストのバックミラー。
ここですか?
そうですね。
少女からのお母さん。
手紙があって。
その後のシーンでいきなり、
また現実に戻ったようなというか。
トラヴィスが普通に運転してて。
シビル・シェパードがね。
そうです。
フラレターをベッチーが乗ってたみたいなシーンがあると思います。
あれ、見た瞬間に僕はもう死んだと思ってたんで。
その前のシーンで。
生きてたんだにはならなかったんですよ。
僕見た瞬間に。
髪型も違うし。
明らかに生きて、その後のシーンじゃないじゃないですか。
最初思ったのは過去の回想だったりとか、
何なのかなって思ったんですけれども。
あれは、何て言ったらいいのかな。
もう走馬灯なのかもしれないし。
僕の解釈で走馬灯なのかもしれないし。
もう死んだ後の天国からのトラヴィスの回想なのか分からないんですけど。
あれこそが映画でしかできないシーンだなと思ったんで。
だからラスト好きっていうか。
いろんな解釈あると思うんですね。
最後気づく表情をしたりするじゃないですか。
スピーカー 2
どう思いました?あそこって。
スピーカー 1
あれはもう死んでたんだって自分で気づいたのかなって。
スピーカー 2
僕は新しい獲物見つけたんやと思って。
スピーカー 3
だからどっちも解釈できるようになってって。
生きてたとしても、
またこいつをみたいな。
標的を見つけたみたいな顔にも見れるし。
もちろん亡くなってて、
今マスモスが言ったように自分の死に気づくっていうのもあるし。
いろんなこと言われてますよね。
スピーカー 2
そうなんですよね。もう無理ですよね。
スピーカー 3
無理。
スピーカー 2
ノーランの映画と一緒ですよ。教えて分かんないんですよ。
私呼びますか?ここで。
スピーカー 1
新作もありますよ。
スピーカー 2
聞いてもらって。
スピーカー 3
言わないんですよね。
スピーカー 1
言わない。はっきり言わない。
で、音楽も最後すごい不穏で終わるじゃないですか。
結局ね。ネオのトムに。
どういうことなのかな。
決してヒーローで良かったですちゃんちゃんの映画ではないんですよね。
スピーカー 3
あの終わり方とオープニングの
スピーカー 1
蒸気がコワーってしてるとスローモーでタクシーが出てくるっていう。
スピーカー 3
最後とあれが繋がっちゃってるからループしてるんですよ。
なるほど。
スピーカー 2
延々に終わらないっていう。
スピーカー 1
繰り返しなんですよね。
だからもしかしたら僕はそういうふうに解釈しちゃったんですけど、
正義と悪じゃないですけど、
戦争っていうのがやっぱり反戦があるっていう話がありましたけれども、
戦争だってそうじゃないですか。
僕はこれって大統領に行かなくて、あの子を救ったから正義みたいな感じに取れちゃうけれども、
それってどうなの?みたいなことじゃないですか。
怖いんですよね。
危うさというかそこら辺も。
そういうのも言いたいことだったのかもしれない。
スピーカー 2
ですね。
すごくこれって怖い映画になって毎回思うんですよね。
スピーカー 3
いやでもね、やっぱり彼女を救いに行くときの画素が急に荒くなるじゃないですか。
スピーカー 1
暗くなるんですよね。
あれも怖いし。
スピーカー 3
放った球で指がバーンと飛ぶし。
スピーカー 2
当時のあれやっぱりやばい描写だったんじゃないですか。
結構ね、あそこちょっと下手したゴア描写みたいなところもありますし。
スピーカー 1
カルト的な要素がありますよね、ラストの。
ラストの天井から舐めるように行くところめちゃくちゃ好きだった。
やばいですよね。
そこやばいなって思います。
スピーカー 2
で、あれ知ってました?
最初デニーロじゃなかったっていう。
スピーカー 1
そうなんですね。
スピーカー 2
ダスティン・ホフマンやってたんですよ。
マジですか?クレマン。
そしたらダスティン・ホフマンが脚本見て、
スピーカー 1
ちょっと主人公が狂いすぎててこれはやれやれって言って、
スピーカー 2
デニーロに行ってデニーロをやったんですけど、
結局ダスティン・ホフマンがめちゃくちゃ後悔したらしいですよ。
スピーカー 1
やればよかったと。
やればよかった。
本当にその後の映画にかなり影響を与えたと思うんですよね。
それこそこの田中監督のパラレルももちろんですし、
あとライアン・ゴズリンが出てたドライブも間違いないんですよね。
ライアン・ゴズリンとかもそうだし、
いろんな映画のこの後に続く映画。
ジョーカーもそうだし。
スピーカー 2
ジョーカーなんかもほぼモロでデニーロ出てるし。
スピーカー 1
そうですよね。
スピーカー 2
僕デニーロ出てるのもあれでしたけど、スポーツ。
バイシュンフのオッサンみたいなやついたじゃないですか。
あれハーヴィー描いてるって僕分からなくて。
スピーカー 3
本当ですか?
分かんないですよ。
スピーカー 2
僕一瞬で分かりました。
全く分からなかったんですよ。
スピーカー 1
ムキムキですもんね。
スピーカー 2
いやし、ロンゲやし。
全然ハーヴィー描いてる要素ないやんけって。
スピーカー 1
印象的じゃないですか、あの人。
そこにした時の感じとか。
スピーカー 2
ハーヴィー描いてるこれって思って。
久しぶりに見た時に気づきました。
スピーカー 1
そうですよね。
確かにあれはちょっと…
すごい役だったなっていう。
ハーヴィー描いてるこそよく受けたなみたいな感じが。
そうそうそう。
ありますよね。
いいですね。分かれるのがいいですね。
解釈が。
僕も解釈。
スピーカー 2
あとやっぱりこの映画がアカデミー賞は。
パルムドールは取ったじゃないですか。
アカデミー賞取れない理由はよく分かりました。
USAではないので。
『タクシードライバー』の魅力
スピーカー 2
最後。03系ではないですもんね。
確かに。
USAがどっちかというと隠したいというか
なかったことにしたいようなところを
結構ちゃんとやってるっていうところで。
やっぱりこれは取れへんわなと思いました。
取れるぐらいのもんやと思ってるんですけど僕は。
文学的ですごく好きですし。
でもアカデミー賞は
嫌いというか見てみぬふりするやろな
っていう感じはしましたね。
スピーカー 1
悔しかったでしょうねでも少し。
スピーカー 2
悔しかったでしょうね。
でもパルムドールで嘘はついてないので。
さすがやっぱりそこで。
スピーカー 1
そうですよね。
いや本当に納得というか。
スピーカー 2
だってその年
アカデミー賞ロッキーでしょ。
スピーカー 1
そっか。
それはロッキーやな。
スピーカー 2
それはロッキーやな。
それはみんなUSAじゃないですか。
まさにロッキーって。
なり上がっていくっていうか。
でもなんか視点を変えれば
だいぶ先ですけど
時代もあったかもしれないですけど
ファレストガンプだってそうじゃないですか。
あれでもアカデミー賞取ってるってことはでも
そこはやっぱあれはちょっとUSA感が
ちょっとあるというか。
でもああいう描き方もできんやと思って。
ファレストガンプ見たときに。
スピーカー 3
暗い部分もちゃんと
表現してるし
ジェニーがね。
スピーカー 1
そう。
スピーカー 3
ファレストが行くところはもう
綺麗なところだけど
スピーカー 1
ジェニーはアメリカの汚いところっていう。
スピーカー 2
でファレストはちゃんと
あの人もベトナム戦争行って帰ってきてみたいな。
でもそれが本人分かってないって部分も
あったかもしれないですけど
なんかこういう描き方と
なんかできるんや
っていうところは感じて。
徹底的に
タクシードライバーみたいなのとか
わかりやすく言ってる
ランボーか。ランボーなんかも
ほんとメッセージ性強いじゃないですか。
トモリ作品。
タクシードライバーもランボーも。
なんかここでもっとね
あの
世界が。
今でこそ名作って言われてますけど
当時からもっとね日本にそういうの浸透して
浸透してくれとったら
もうちょっとね歴史を学ぶ
時間というか
スピーカー 1
考え方が変わったんじゃないかなっていうか
でももうなんかもうそろそろ
語ってほしいですよねスコセッシー
今のもしそのエンパハンセン
とかも絶対あるだろうし
今だからこそ
タクシードライバー
僕らで上映会を企画して
スピーカー 2
タクシードライバーですか?
スピーカー 3
判件飛んどるの待つの大変ですよ
スピーカー 1
アジシマで。
上映会企画してスコセッシーに
来日いただいて
そこを僕らで聞くという
通訳付けて企画
スピーカー 3
タクシーの運転手は
タダにしますか?
スピーカー 2
とかね
ドライブインシアターみたいなね
スピーカー 1
いいですね
いやでもなんか本当に
今見ても
全然輝きを
せないというか色褪せない
本当に
映画史に残る名作かなって
思うので
スピーカー 2
デニーロちょっと怖いっすもんね
スピーカー 1
やっぱあの時の
確かにね
ちょっと怖いね
ラスト
でもめちゃくちゃいい演技してますけどね
本当に
スピーカー 2
一番いい時ですよ
スピーカー 1
デニーロ
スピーカー 2
僕は勝手にそう思ってますけど
一番いい時のデニーロ
スピーカー 1
あんな怖かったのに
マイインターンではすごい
おじいちゃん
おじいちゃん
スピーカー 3
演じてましたけどね
スピーカー 1
でもできますからね
素晴らしい
スコセッシ監督の作品について
スピーカー 3
メイユーです
スピーカー 1
ミッドナイトランが好きなんですよ
スピーカー 3
ミッドナイトランの始まりの方で
タクシードライバーの
乗車して家に帰る
時の
街を歩くシーンが
スピーカー 1
同じカットがあるんですよね
スピーカー 3
場所もきっと一緒なんですよ
えー
スピーカー 2
ちょっと見比べてみる
スピーカー 1
ミッドナイトラン
やらないといけないですね
スピーカー 3
クリス・クリストファーソンの
曲が好きみたいな
彼女が喋るシーンあるじゃないですか
あなたを見てたら
あの曲を思い出す
私の曲を出すとことか
予言者であるけど
麻薬売人でもある人
それをベニーロに
あなたそんな感じね
スピーカー 1
っていうところとか
スピーカー 3
あれもだから面白いな
って思いますよね
予言者っていうと
スコセッシの映画ってやっぱり
スピーカー 1
宗教
が多いじゃないですか
スピーカー 3
それであるけど
スピーカー 1
汚い面もある
スピーカー 2
ちょっと最近スコセッシって
コメントがちょっと援助しがち
スピーカー 1
なんですけど
スピーカー 2
この作品見たらやっぱり
スコセッシやっぱりいいな
スピーカー 1
って思います
スピーカー 2
そんだけ真摯に向き合って
いるから多分
言っちゃうのも分かる部分
スピーカー 1
はありますね
ザ・ハリウッドな映画じゃないっていうか
ちょっとヨーロッパ的な
コンタクシードライバーなんか
特に
そこでそうしてるというか
本当に映画って
いいなって
思う
作品かなと
スピーカー 2
あとごめんなさいね
あれモヒカンにした理由って
スピーカー 1
知ってます?
スピーカー 3
インディアンですか?
スピーカー 2
デニーの方が言い出した
スピーカー 1
インディアン
スピーカー 2
インディアンとか
よりは
ベトナム戦争の兵士が
ほんまに危ない任務に行くとき
スピーカー 1
モヒカンにするんですって
スピーカー 3
マジですか
その元をたどっていくと
モヒカン族なのかな
スピーカー 2
モヒカン族ってそうか
スピーカー 3
戦いのとき
スピーカー 1
なるほど
やっぱりそこが強いかもしれない
結局
一度その暴力というか
人を殺すというか
戦争をやってしまうと
そこからちょっとその人
戦争終わっても
なかなか抜け出せない
スピーカー 2
というか
殺人の時も躊躇なかったですもんね
スピーカー 1
コンビニ強盗のところも
スピーカー 2
何とも思ってないじゃないですか
壊れちゃってんだよな
スピーカー 1
それがやっぱり戦争がそうした
国家がそうしたというのは
スピーカー 2
しかも劇的に演出しない
シーンというか
淡々といっちゃうというか怖いなと思って
スピーカー 1
はい
ということで
終わってしまいましたが
タクシードライバーはこの辺りにして
次回はですね
このさっき
冒頭でお伝えしたパラレル
の方を
ぜひね
僕だけじゃなくてお二人の感想を
聞きたいなということで
ちょっと繰り下げていきますので
パラレル
パラレルをまだご覧になってない方は
ぜひ見といてほしい
やってると思いますので
内田監督も
今日の収録日が金曜日なんですけれども
昨1週間はやってると思うので
京都のアプリに
行っていただいて
来週ぜひ我々の
ポッドキャストも聞いていただければなと思います
ということで
今日はここまでです
スピーカー 3
ありがとうございました
32:06

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