起業家や科学者、クリエイター、新時代を導く先駆者たちと膝を突き合わせながら、プロジェクトを軌道に乗せる秘訣に迫るインタビューシリーズ。番組では「プロジェクトデザイン」の視点から5つの質問を投げかけ、プロフェッショナルの原動力に迫ります。
第3回目のゲストは、ビジュアルシンクタンク「図解総研」代表取締役の近藤哲郎さん、あらためチャーリーさん。
「ビジネスモデル2.0図鑑」「会計の地図」「パーパスモデル」など、立て続けにベストセラーを生み出していることでも有名なチャーリーさんに、複雑な社会をわかりやすく図解していくビジョンやモチベーションを伺いました。
有志のプロジェクトメンバーが集まり、有機的に成果を出してきた秘訣も教えていただきました。ディープな対話をお楽しみください。
<ハイライト>
#図解欲が沸騰する「ZUKAI-HIGH」状態
#プロジェクトに勢いを生み出す「逆説の構造」
#「Social x Business x Creative」の調和を意識する
#情報格差を逆手に取るビジネスへのアンチテーゼ
#多様であることはプロジェクトの価値観を逸脱する理由にならない
<5つの質問>
#1 VISION : どんな未来のために活動しているか
#2 ORIGIN : 活動の根源にある原体験
#3 KEY : プロジェクトを大きな成功に導く鍵は
#4 CHALLENGE : 超えるべき高い壁は
#5 EFFECT : プロジェクトの成功は社会にどんな影響を与えるのか
■図解総研
ビジネスモデル、会計、共創、政策のような複雑な概念を共通の型で構造化して図解することで相互理解のコミュニケーションコストを減らし、多様なステークホルダー同士の共通言語を生み出すビジュアルシンクタンク。
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プロジェクト・デザイン・ルーム
プロジェクト・デザイン・ルームへようこそ。この番組は、企業家や科学者、クリエイター、新時代を導く先駆者たちと膝をつき合わせながら、未来の対話をするインタビューシリーズです。
プロジェクト・デザインの視点から、5つの質問を投げかけることで、プロフェッショナルの原動力に迫っていきます。
ナビゲーターは、ボネル・知財図鑑代表で、プロジェクト・デザイナーの出村光世です。
それでは、本日のゲストをお呼びいたします。
社会課題や新規事業創出を支援するビジュアルシンクタンク、図解総研、代表取締役、近藤哲朗さん、改めチャーリーさんです。よろしくお願いいたします。
チャーリー よろしくお願いします。
おだしょー 楽しみにしてました。
チャーリー ありがとうございます。
おだしょー 来ていただいてありがとうございます。
チャーリーさんも何度もお会いしているんですけど、
昨日、メッセンジャーを僕は遡って、いつ出会ったんだっけな、みたいなことを確認していたんですけど、
2017年、6年ぐらい前に、当時僕らが日本橋の幕朧町に、すごく長細いペンシルビルで活動していた時に、
どうやらひょっこり遊びに来ていただいていたんだな、というのが確認できていて、
当時、美術手帳とか、そういう新しいことをしようとしているメディアの新規事業のトピックだったかな、みたいな。
チャーリー そうですね。全然今の仕事とはまた別の仕事だったので。
おだしょー そうですよね。事業開発みたいなところのイメージもすごくあったなと思っていました。
そこから先、よくフェイスブックなんかでも拝見しますけど、
分かりにくいものを分かりやすく伝える、みたいなことは結構大名指摘だなと思っていて、
僕も知財図鑑で割と似たような感覚で普段仕事をしていたりもするので、
当時対談したりみたいな記事も出ましたけど、本当にお世話になっています。
おだしょー こちらこそ。
おだしょー ありがとうございます。早速始めていくんですけれども、
簡単に自己紹介のパートからということなんですが、
ビジネスモデル2.0図鑑とか、会計の地図とか、結構書籍もだいぶ人気で、
ファンも稼働を増えらっしゃるかと思うんですが、一応初めて知る方もいらっしゃるかなと思うので、
03:03
簡単に図解総研の活動も交えつつ、ちょっと自己紹介をお願いしてもいいですか。
図解総研の近藤と申します。
普段チャーリーと呼ばれていたり、あとSNS上でチャーリーと名乗っているので、
もしかしたらチャーリーの名前でリンクしている人がいるかもしれないですが、
図解総研という株式会社をやっていまして、先ほどご紹介いただいたように、
複雑な情報を分かりやすく構造化して、図解をビジュアライズしていくということを生業にしています。
そのうちの一環で、最初に書籍を出したのが2018年で、
ビジネスモデルの2.0図鑑という本を門川から出版したことをきっかけにして、
図解の活動が広がっていって、その次にダイヤモンド社から会計の地図という会計の本を出したり、
競争の本としてパーパスモデルという本を昨年出したりしながら、
複雑なテーマ、競争、ビジネスモデル、会計だとか、今、製作の本を書いたりもするんですが、
そういった複雑なテーマをできるだけ多くの人に分かりやすく提供してツール化したり、
分かりやすく明快にしていくというようなことを活動としているというような感じで。
ありがとうございます。そうなんですよね。
本出たときマジで衝撃でしたけど、普通、僕もコンサルティング会社にいたことあるんで、
そういう仕事ってコンサルタント的な人たちが今でも主たる分野なのかなと思いつつ、
でも図解っていう二文字であそこまで極めて、だいたい挫折しそうになるテーマに対して救われてる人めちゃくちゃいるだろうなと思いながら、
図鑑を見てその後僕が知財図鑑立ち上げたんだっていうこともめちゃくちゃ影響されてるなと思うので、ありがとうございました。
いわゆるビジネスモデルとか政治とかそういった分野でも影響して世界を分かりやすくしてるチャーリーさんなんですけども、
本題に入る前にご個人に関してもう少しプロフィールというか、分かるようにお質問したいなと思うんですけど、
図解前、ビフォア図解ですね、そこに目覚める前ってどんなことに熱中してたんですか?
大学と大学院で建築学科の建築専攻だったので、最初は建築家になろうって思って建築学科に入ったんですが、
建築の道にはそのまま進まずに最初に入った会社がカヤックっていうウェブの会社。
06:07
面白法人ですね。
面白法人カヤックっていう会社で、そこでウェブサイトとかアプリとかのディレクターとして入社して、
いろんなウェブサイトの設計っていうのに携わっていくと、
意外と情報建築って言われてるような、インフォメーションアーキテクトというような分野を知っていて、
自分とやってることが近しいんじゃないかっていうことを思っていて、
それが今の図解の活動につながっているというか、当時はウェブサイトとかシステム開発を仕事としてたんですけど、
今は情報の設計だとか、構造化そのものを図解としてビジュアライズしてっていうことが仕事になっているので、
どんどん中小化していってるっていうか、やることが。
ただ建築学科を専攻してた時から、そういう図にしたりダイアグラムっていうんですかね、が好きだったので、
そういうのが元々好きで、たまたまそういう進路っていうか、キャリアになっていったみたいな感じなんですよ。
建築とか建物って結構公共性があるというか、いろんな人が訪れる場所だなっていうふうに思っていて、
その時に何かあまり説明がなくても分かるようにしなきゃいけないとか、よくサインのデザインなんかやることあるんですけど、
その感覚とウェブの世界っていうのが確かにアーキテクトって言葉でつながってるなっていうのは今ちょっとなるほど感ありましたけども、
確かに今やってることとカヤックっていう社名だけいくと結構ギャップあるんですけど、割と地続きになってるんですね。
そうですね。自分の中ではやってることはあんまり変わらないというか、複雑で難しい情報をできるだけ分かりやすくしていくっていうこと自体は変わってないのかなっていう。
なるほどです。なんかそのアイスブレイクガテラなんですけど、使い意欲ムズムズしちゃうみたいな瞬間ってなんかあるんですか?
ありますよ。いっぱいあります。
どういう時にそれ思うんですか?
いやでも、使いってそもそも何を使いすべきかっていうか、全ての情報を使いすべきかっていうとそうではないと思っていて、
その裏側に何かしらのルールとか構造があるものは使いすべきっていうか、使いしたらより分かりやすく見せられる。
逆に言えばルールがないものってあんまり使いしても意味がないというか。
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僕がやってる使いっていろんな定義があるんで広いんですけど、
僕がやってる使いが裏側にある構造とかルールっていうものを情報として捉えて構造化して可視化していくっていうものなので、
複雑な情報であればあるほど使い欲は湧くっていうか。
スパゲッティほどおいしそうみたいなことですね。絡まりまくってる。
そうですね。複雑なものほど使いすると、本当は知りたいのに複雑だから分かんないとか敬遠してるっていう人が多ければ多いほど、
やっぱり使いは役に立つと思うので。
どれも骨が折れそうですけど、これまで一番脳みそに汗かいたなとかカロリーかかったなっていう、
使いしに残る作品って何かありますか?
そうですね。何だろうな。
最近なんですけど、最近汗かいたなっていう意味だと、
インパクト荷重会計マップっていうものを作ったんですが、
インパクト荷重会計って会計の分野ですね。
今、ハーバードビジネススクールで実際研究されてるテーマなんですけど、
やっぱり複雑だし、仕組みが複雑で、かつ英語っていうのもあって、
それを読み解いて可視化していくっていうのは、やっぱりなかなか難易度が高い。
そうですね。何か最近聞き始めたキーワードだなと思っていて、
僕もそれを拝見して勉強し始めたところではあるんですけど、
要は一般的な財務諸表だけ、経済活動での収支だけじゃない環境に対する配慮とか、
そういったことも含めて利益として評価すべきなんじゃないかっていう、
そこまで言うのは簡単なんですけど、
そこから先の分岐というか何でもってそれが評価されるのかって、
ものすごいこれ多分A4だともう読めないぐらい細かくなってるのかなっていう風に。
かなり細かいですね。
ただ、これまだ僕ちゃんと理解してないですけど、
整理されたってことで出る気持ちよさみたいなのがありますね。
そうですね。
適切に構造化して適切に可視化できると、
僕はよく図解ハイって内部でやってるんですけど、
ハイやばいですね。
ランニングハイみたいな状態になるんですよね。
理解してるとだんだん熱くなってきて、
12:00
ハイになる瞬間があって。
それですね、やっぱりやってる理由の一つは。
なんかこの階層構造にどんどんなっていったりするから、
これとこれはちょっと同じレイヤーなんじゃないかとか、
そういうのすっごいありそう、あるんだろうなと思いながら。
そうですね。
常にその抽象具体を行き来して、
何が同じレイヤーの情報なのかとかっていうのを見極めたり、
構造化ってそういうことだと思うんですけど、
情報を適切に分解して構造化していくっていう作業を、
そのものがやっぱり好きなんですよね。
なのでハイになるんですけど。
いいですね。ありがとうございます。
じゃあちょっと本題に入っていこうかなと思っていますが、
僕自体この図解、僕もすごい理系能ではあるので大好きで、
お話聞きたいっていうのもあったんですけど、
結構それをチームでやってらっしゃるなっていうような印象があって、
そのハイになれるメンバーを集まってやってるっていう、
その仕組みが結構プロジェクトデザインのヒントになるんじゃないかなと思って、
ちょっと質問を投げかけていきたいなと思っています。
まず一つ目がビジョンに関してなんですね。
ズバリどんな未来のために今これだけ熱くなって活動してるのかなみたいなところを
ちょっとお話を伺いたいなと思っています。
そうですね、前提としてそのビジョン、
自分の中ではビジョンドリブンよりも好奇心ドリブンっていうか、
やっぱり自分が知りたいとか、自分がやっぱり熱くなれるっていうことが先行して、
自分が大事にしていることで、ちょっと研究者気質っていうか、
そういうところがあるなと思うんですけど、その上で、
じゃあどんな未来のために活動するのかっていったときに、
図解総研では人と社会を近づけるっていうコンセプトがあって、
みんな何かを知りたいと思ったときに、社会の何かを知りたいと思ったときに、
うまく知れたらいいんですけど、なかなかアクセスが難しかったり、
アクセスできたとしても複雑で、なかなかわからなくて敬遠しちゃう。
政治とかもそうだと思うんですけど、知りたいなと思っても、
どこ見ていいかわかんないし、何を知っていいかもわかんないみたいな、
そういう専門的な地にアクセスしたりすることのコストっていうのが、
やっぱりどうしても情報格差の中で生まれてしまう。
やっぱり人って集団的に社会を作っていく上では、
格差っていうのはどうしても生まれてきてしまう側面がある。
15:04
特に資本主義社会の中では特にそうだと思うんですけど。
僕らはやっぱりその専門的な知識っていうのにもっとみんながアクセスして、
もっとみんなが活用できるようにすれば、
ビジネスモデルとかも会計とかも一部の人だけが考えて、
一部の人だけがそれを動かしてるっていうよりも、
より多くの人たちがどんな事業があったらいいかとか、
どんな社会になったらいいかみたいなことを考えられるようになったほうがいいと思うんですよ。
そうですね。好奇心ドリブルもめちゃくちゃいいなと思いながら、
でも最後のところすごい共感してて、
ビジネスモデル2.0図鑑が出た後の1年で、
僕結構広告代理系の人と仕事するときとか多かったんですけど、
例えば広告会社がビジネスについて提案をするみたいなことが増えてきてた時代の中で、
みんな3×3のマスで整理し始めてたんですよ。
ツール配布されてた時とかもした影響もあると思うんですけど、
みんなやってて、話早かったんですよね。
そこについてはすごく人々の共通言語とか、
これについて整理しないと、そもそもまだちょっと煮詰まってないよねみたいな、
そういう幅広い影響があったなっていう体感もあったので、ちょっと納得今してたんですが、
それだけでいけば、時間のある賢い人がボランティアでやったっていいと思うし、
実際そういう方もいらっしゃるかとは思うんですけど、
図鑑総研って今株式会社になってたりするのも興味深いなと思っていて、
かつめちゃくちゃオープンにしてくるじゃないですか、いろんな情報を。
どういうビジネスモデルで今考えてるんですか。
そうですね。まだ自分たちのビジネスモデルは全然確立できてないんですけど、
ビジネスモデルの図鑑とか作っておきながら。
基本的には今、3分の1ずつ分かれてる感じで活動が。
3分の1が書籍を執筆して出版して、それの印税をいただくっていうのは一つ。
もう一つが、本を通じていろんな企業、団体の方が図鑑総研のことを知っていただいて、
それだったらこういうことできないかということで、
例えばビジネスモデルのフェミナーだったり研修だったり、コンサルティングだったり、
そういったことを企業相手に提供する。
最近は結構そういうフレームワークというか共通言語を一緒に開発できないということで、
18:05
企業の中、組織の中の暗黙地だったり、
いろんな毎回ルーティーンでやってるようなこととか、
そういうのをフレームワークを開発するっていうのを受け負ってたりもしてますね。
もう3分の1が自社で、自分たちで何かやる事業。
最近で言ったらビジグラムっていうビジネスモデルのデータベース。
ビジネスモデル2.0図鑑の書籍のウェブ版みたいなのを作って公開したり。
それまだ何にもマネタリズムできてないんですけど。
でも自社の活動もやってるってことですよね。
そうですね。
活動としては自社と受託と書籍っていう感じで、
その3つがぐるぐる回ってるような感じなんですが、
ただ今いろいろ活動を広げてみて、
自分たちらしいユニークなビジネスモデルがやっぱりあるんじゃないかっていう気がしてるので、
それの取っ掛かりっていうか仕込みみたいなことはいろいろしてるんですけど、
まだ全然形にはなってないので。
公開できることとしてはそのぐらいですかね。
2017年ぐらいから割とやり始めて、
カイソー研が会社になったのがここ数年ぐらいですかね。
そうですね。
ありがとうございます。
2つ目の問いも関連しそうなので聞いていくんですけれども、
オリジンということで、
この図解の活動のきっかけとか、
あと会社化のきっかけとか、
いろんなチームの輪があったと思うんですけど、
どういうふうに今まで歩んでこられたのかなみたいなところをちょっとお伺いしてみたいですね。
そうですね。
初めて図解を世の中に出したのが2017年で、
ビジネスモデルの図解をTwitterに投稿したのが一番最初。
一番最初なんですけど、
それは本当に自分の学びのために投稿し始めて、
ノートで記事をまとめて、
それを発信したらバズってというか、
バズってましたね、あれ。
Twitterのリアクションがすごいことになって、
翌日かどうか出版社の方から連絡が来て、
早いですね。
本当に早かったですね。
出版しませんかということで。
それがあって、もともと本にするつもりも全然なく、
ただそういった連絡をいただいて、
本にするっていうこともあるんだっていうふうに思ったんですけど、
ただ最初の打ち合わせでビジネスモデルの図解、
21:00
100個掲載したいって言われて、
その時は10個ぐらいしか作ってなかったんで、
90個残り作らなきゃいけないと。
ただ、自分自身がいろんなビジネスモデルを知ってるかっていうと、
まだ学んでる最中だったんで、
そんなに知らないと。
だし、調べて90個作ったとしても、
独善的になっちゃうとあんまり広がりがないというか、
自分が知れる範囲のことしかできないと思って、
話題になったっていうことに乗じてっていうか、
それを機会としてSNSで募集したんです。
一緒にやる人。
図解仲間。
図解仲間を。
そしたらかなり多くの方から、
参加したいっていう声をいただいて、
3回説明会やって、
100何十人ぐらい説明会に参加してくれて、
うち何十人かが参加してくれて、
そこから、それが2018年の1月あたりだったんですけど、
そこから半年、9ヶ月後かに書籍が発売して。
すごいな。
じゃあその図解仲間は、
出版を前提にそこをゴールにして100個やろうぜって。
出版するんで、
みんな手伝ってくれないかっていうことでやって。
ただそんな何十人も、
そこまで集まると思ってなかったのもあって、
集まった当初は結構大変っていうか、
各州で定例会みたいなのをやって、
ルールも何もなかったので、
コミュニティみたいな形になって、
それで半分ぐらいコミュニティ運営みたいなのをやってたっていう感じですね、僕は。
そうですよね。
ある意味急に中規模な会社ができたぐらいの、
しかもみんなおそらく別の県もあって忙しい中、
集まってるっていう。
もちろん本業がそれぞれある中で参加いただいてたので、
みんなそれぞれ忙しい中で、
2週間に1回だけは集まって、
途中オンライン上でやり取りしながらっていう形でした。
どういう人があったんですか。
バラバラですか、皆さん。
本当に職種はバラバラで、
金融関係の方もいれば、
建築家の方とかIT会社とかデザイナーとか、
本当にそれぞれ大きな企業に勤めてる方もいれば、
スタートアップとかフリーランスの方もいたりして、
本当にバラバラだったので、
共通点が何もないというか。
24:02
彼らは使い欲っていう言葉は別にないじゃないですか、世の中に。
共通してそういう欲求を持ってたんですか。
使いというよりかはビジネスモデルをテーマとして、
それを使いするっていうことに、
手段が使いで、テーマがビジネスモデルとして、
何らかビジネスモデルに興味関心があった人たちなんだと思うんですけど、
それを使いするっていう手段の方にも興味を持ってくれたのか、
この二つの掛け合わせですね。
面白いなあ。
これすごい話がつながっていくんですけど、
ちなみにチャーリーさんと数十人みたいな組織なのか、
どういう体系だったのか。
いろんな変遷があったんですけど、
最初今お話しした集めたっていうのは、
出版のために集めたんで、
ビジネスモデル図解制作委員会っていう、
制作委員会っていう体でコミュニティ的に活動してたんですね。
組織構造としては5チームに分かれて、
それぞれリーダーがいて、
それもチームごとにリーダーを決めるっていう風にして、
どこかしらのチームに参加してるみたいな感じで、
チームごとにテーマというか、
どんな事例をビジネスモデルを取り扱うかみたいなことを話し合ったりしながら、
チームごとに図解の成果を数えていったんですよね。
そうするとレースみたいになるっていうか、
深いレースみたいな感じで。
最初は2週間刻みでやってたんで、
2週間に1個できるかできないかっていうぐらいだったんですけど、
チームに何人もいても。
だんだんみんなスキルが上がってきて、
分かってきて、
一番最後の2週間では全員で23個の図解を作った。
すごいですね。
ゼロから23個まで。
そういう組織としてのテーマを出しながら、
9ヶ月で90個作ったと。
そうですね。
すごいですね。
みんなの学びたいとか面白そうみたいな漠然とした欲求は想像がつくんですけど、
27:02
みんなでレベニューシェアができるようとか、
そういう他のつながりとかモチベーションみたいなものはあったんですか?
そうですね。
一番最初の説明会で、
初版の印税分をシェアするっていう話をしてたんですけど。
めちゃくちゃフェアですね、それは。
なるほど。
ただインセンティブって、
金銭報酬がいわゆるインセンティブって言われがちですけど、
金銭報酬だけじゃなくて、
名誉報酬とか情報報酬とか、
違う報酬もあるよねみたいな話をしてて、
例えば名誉報酬としては、
社事に自分の名前が載るみたいなことは名誉っていうか、
嬉しいじゃん。
嬉しいですね。
っていうのもあるし、
情報報酬としては、
いち早くツールキットとか使えるし、
いろんなビジネスモデル関連の資料にアクセスできる、
みたいなこともあったりとか、
いくつかのインセンティブを並べて、
それを説明した上で入るか入らないか決めてもらう、
みたいな形にしてましたね。
なるほど。
だから使うの前に、
そもそもチームのモチベーション設計とか、
みんながすっきりとフェアに参加できるルール作りみたいなところが、
ものすごい徹底されてたんだなと思ってて、
今でこそコミュニティっていう言葉が次から次に出てくるし、
DAOみたいな組織で、
DiscordとかSlackだけのつながりだけど、
みんなが成果をお互い可視化していく、
みたいなことがすごく研究されてると思うんですけど、
それを2017年来ぐらいで、
一発でやり切ってたっていうのが、
すげえ鮮やかだなと思って見てました。
本当にやりながら調整してたっていう感じ。
ありがとうございます。
途中、コアメンバーになるような方とか、
そういう方と出会いとかもあったんですか?
そうですね。
一番最初の委員会から参加してくれて、
今、図解総研の役員になってるっていうメンバーもいるので、
それは途中で会社辞めちゃったんですよ、この人は。
そう?何があったんですか?
会社入ったんですけど、コンサルティングの会社入って、
しばらく研修とかいろいろ受けて仕事もしてたんですけど、
図解の活動をやりたいっていうことで、
辞めちゃいましたっていう。
辞めちゃったんだって。
しかも別に特に言われてなく、
後で言われて辞めちゃいましたって言って。
30:01
そう言われたら、一緒にやりましょうっていうか、
っていうふうに言うしかないっていうか。
一緒にやりたいなと思ってたんで、お誘いして。
その時はまだ図解総研って会社はない?
なかったですね、その時は。
変遷としては最初の委員会と、次にビジネス図解研究所っていう、
それも一応任意団体なんですけど、コミュニティではあるんですけど、
名前が変わったタイミングがあって、
3つフェーズがあるっていうか、委員会フェーズと研究所フェーズと、
あと今の図解総研っていうフェーズがあって。
その時からずっと参加してくれてて、出るっていう感じ。
辞めちゃったんですね、会社を急に。
研究所のときに辞めて。
なんで図解総研っていう名前はまだまだ全然なかったタイミング。
そうですか。
研究所っていうのはお金を稼げる体質の組織だったんですか?
もともと、その時はまだ法人格がなかったので、
僕がもともと持ってる会社が株式会社そろそろっていう会社があって、
そのそろそろっていう会社の中の1事業としてやってるんです。
お財布はそろそろって会社の方につけてたんですけど。
なので一応図解の活動は始めてたし、書籍を出版したことでいろんなお問い合わせがあって、
仕事にもなってたんですけど。
まだ法人格として独立するほどでもないかなっていうかやってたんですよね。
でも何かきっかけがあって、これはもう図解総研、株式会社作ろうってなったときがあったんですか?
そうですね。明確なきっかけがあったかっていうと、
どうかな、だんだん徐々にみたいな感じではあるけど、
図解総研って、最初はビジネスモデル図解政策委員会っていう、
ビジネスモデルっていう名前が組織に入ってる。
ビジネスモデルの図解しかしてなかったんだよ。
ただビジネス図解研究所っていう名前に変わったときは、会計の図解とかもし始めてたから、
ビジネスモデルっていう名前が入ってるとちょっと混乱するっていうので、
一段上がったんですよ。ビジネス。
ビジネス全般の図解をする。
ビジネス図解研究所で活動してるうちに、例えば環境問題の図解もできないかっていうのを言われて、
国立環境研究所の方と一緒に環境問題を構想化した図解を作ったりして、
33:04
だんだんこれってビジネスっていう枠なのかなみたいな、図解の枠がちょっと広がってったというか。
ビジネス図解研究所ってビジネスって言ってるけど、それだけじゃないのかもなみたいな。
言ってて、もう一段階上の存在っていうか。
おもしろいな。
そして世界創建っていう、僕らがやってることって、シンクタンク的って言ったらあれですけど、
なんでビジュアルシンクタンクっていうふうに名乗ってるんですけど、
いろんな世の中のわかりにくい構造を構造化してわかりやすくしていくっていうのは、
もっとビジネスにとどまらずに、いろんな構造を取り上げていくべきなんじゃないかみたいな話をしていて、
なので図解創建っていう名前をその時に考えて、方針化していくっていう。
だんだんとそういう機運ができてきたというか。
すごいですね。
さっきビジネスモデルを解明するのが元の目的で、手段が図解だってお話をされてたんですけど、
どんどん抽象度が上がって、図解自体が最後、手段が残っていくみたいな。
それもすごいおもしろいなと思って。
対象が広がっていった結果、そうなっていった。
おもしろいですね。ありがとうございます。
プロジェクトデザインルーム、このお話の続きは後編で。
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