1. プロジェクトの秘訣を探る Project Design Room
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2025-12-23 16:16

#26-1 「ふつうの学校」をつくる挑戦 | 新留小学校設立準備財団 古川理沙

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起業家、科学者、クリエイター、新時代を導くプロフェッショナルの原動力に迫るインタビューシリーズ。

第26回目のゲストは、一般財団法人私立新留小学校設立準備財団 共同代表の古川理沙さんです。

番組では「プロジェクトデザイン」の視点から対話し、プロフェッショナルの原動力に迫ります。


<ハイライト>

・令和の時代に新しく小学校をつくるにはどんなことが必要なのか?

・特異点ではなく、地域によって横展開できる「あたらしいふつう」の発想とは?

・リーダーの濃度がうすくなってもうまくいくプロジェクトのつくりかたは?


<新留小学校設立プロジェクトとは?>

私立新留小学校設立準備財団は、鹿児島県姶良市の旧・新留小学校の廃校を舞台に、新たな小学校の設立を目指しています。(2027年4月開校予定)


学校を地域の共有地と位置づけ、近隣の生産者と連携した給食、まちに開かれたランチルームとライブラリーなど、地域に暮らす人たちと共に学びの環境をつくっていきます。

学びが深まるほどに、小さな半径の生態系 (地域のつながりや経済、文化、自然環境)が豊かになっていく、再生されていく姿を目指します。

コンセプトは「ふつうの学校」。特別な方法論やプレイヤーに頼らずとも、その土地の文化やコミュニティの中で実現できる、どの地域の公立小学校(廃校になりそうな過疎地の小規模校を含む)でも再現可能なモデルとなることを目標としています。


現在ふるさと納税にて寄付を受付中です。

詳細は以下をご覧ください。


<個人向け>

⁠https://furusato.yamap.com/gcf/projects/4772⁠

(2025年12月31日まで)


<法人向け>

以下の事務局までお問合せください。

私立新留小学校設立準備財団 事務局

⁠junbizaidan@gmail.com⁠


<脳波アート「BWTC」によるドネーション>

こちらから古川理沙さんの脳波から作成したアートを購入できます。

購入いただくと、売上の全額が私立新留小学校設立準備財団に寄付されます。

⁠https://bwtc.jp/collection/A1-0000001836⁠


※BWTCとは?⁠https://konel.jp/works/bwtc/⁠

サマリー

鹿児島県に設立を目指す「二度目小学校」プロジェクトについて、教育の在り方や子供たちの将来について語られています。発明家の視点から、現在の子供たちが目指す職業や彼らに影響を与える要素が探求されています。新留小学校設立準備財団の古川理沙が、私立の新しい小学校を立ち上げる挑戦について話しています。この学校は、従来の教育システムの限界を超え、地域ごとに再現可能な教育モデルを目指しています。

プロジェクトの目的
プロジェクトの秘訣を探る Project Design Roomです。
保育園をつくりましょうという、ある一つで、
教育の仕組みって、工場の生産ラインを真似して作られた仕組みなんです。
わが子だけが幸せでは、わが子がずっと幸せではいられないから、彼女たちを取り巻く社会が、ハッピーな社会であり続けてほしいなと思います。
プロジェクトデザインルームへようこそ。
この番組では、企業家や科学者、クリエイター、さまざまな分野のプロフェッショナルの原動力に迫り、プロジェクトを成功に導く秘訣を探っていきます。
ナビゲーターは、小ねる知財図鑑代表の出村光雄です。
今日もよろしくお願いします。
本日12月に入っていますが、我々の拠点、日本橋地下実験場で収録をしております。
おそらく2025年最後の収録になるかなというところで、ちょっと私事を挟んでいきたいんですけれども、
今年一番あった自分の中での大きい変化が、肩書きを発明家に変更しました。
結構いろんな肩書きが渋滞してた人生だったんですけれども、
実は前回、前々回ぐらいかな、この40歳になりました。不悪の年です、みたいなお話をしたんですけど、これが全然不悪じゃない。
つまりやりたいこと増えすぎて、惑いまくってるみたいなお話をしたんですけれども、
この不悪って嘘じゃん、みたいな。孔子にクレームをぼやいて言ってたみたいな機会がありましたね。
その後、普通に生活を続けてたんですけれども、すごく大事な問いに直面しまして、
それが死ぬときのイメージなんですよね。ぜひ皆さんもそんなイメージしてみてはいいかなと思うんですけど、
僕がこの死ぬときに、めちゃめちゃ仕事好きでワークアホリックなんで、
たくさんクリエイティブディレクションした人生だったとか、そういうことを思うのかなって思うと、
なんかちょっとすごいピンとこなくて嫌だなって思っちゃって。
でも、たくさん発明した人生だったなって思えると、すごく悔いがなく、清々しいだろうなみたいな、そういう絵が浮かんだんですよね。
なので、やりたいことはすごくたくさんあるけど、それを一段メタに思考をアップして考えると、
つまり、発明に通ずることを結構やりまくってたい人生なんじゃないかなみたいなことに気づいて、
ちょっと惑いが消えまして、やべえ、講師すげえじゃん。40歳、ちゃんといけたわみたいな、そんな感じになりました。
で、遡ると、僕が初めて発明をしたのがおそらく小学校、高学年のときで、
二つ先の隣町の小学校に発明クラブっていうものがあったんですよね。
そこに通ってたときに、アカレンジャーのヘルメットに傘をぶっ刺して、傘メットっていうものを発明しました。
これ何でかっていうと、自転車の片手運転をめちゃくちゃ先生に怒られて、なんかすげえ躍起になって、
これだったら両手運転で傘刺せるじゃんみたいな、傘刺し運転怒られないみたいなものを作ったつもりなんですけども、
第一試験走行のときに折れちゃって、すごい悲しい感じになるのかなと思ったら、
逆にすごいこれもっと直せるじゃんってワクワクしたのを覚えてて、
あれって発明の蜜の味だなみたいなことを思ったわけですね。
走行してこの名刺の肩書きを発明家に変更したんですけど、
気づいたのが、この周りに全然発明家名乗ってる人がいないっていうことで、発明はたくさんあるんですよ。
要は特許って年間数十万件ぐらい出願されてるんで、発明人はたくさんいるはずなんだけど、
誰も名乗ってないんだなと思っていて、なんでだろうなと考察してたら、きっとノーベル賞を取ってるとか、
エジソンぐらいすごい人とか、そういう雰囲気が発明家っていう肩書には近くに漂ってるんじゃないかなという気がしていて、
それがすごく狭くて、いやいや、もっと名乗ってる人増えたらええやんって思ったんですよね。
なので、そういう若者とか逆にめちゃくちゃ遅咲きの発明家みたいな人もこれからいていいんじゃないかなと思うので、
ぜひそんな国になっていったらいいなと思ってまして、今日はですね、またちょっとここでゲストの話につなげるんですけども、
子供たちの将来像
この教育っていうところのテーマにおいて、その最前線で新しい普通を切り開こうと、
非常にチャレンジングなプロジェクトに取り組んでいらっしゃるゲストに来てもらいました。
それではお呼びしますが、鹿児島県にですね、次世代に向けた普通の学校を設立するプロジェクトを推進されております、
一般財団法人私立二度目小学校設立準備財団共同代表の古川梨沙さんです。
どうも、こんばんは。
こんばんは、よろしくお願いします。
めっちゃ一人語り長かったな、俺。すみません、お待たせしました。
ていうかこの肩書き、長いですね。
発明家。
じゃなくてこの二度目の準備財団。
でもやっぱ正しく言うとこうなる感じなんですね。
すごい、お久しぶりですが。
お久しぶりです。
冬季の時に書類に正式名称を書かないといけないんですけど、枠に入りきらないんですよ。
しかもあれ結構何回も書かされる時あるから、すごい大変ですねと言いつつ、
二度目小学校プロジェクトと、今日は呼んでいこうかなと思いますが、
梨沙さんは本当に自分が大人というかもうおっさんになってからできた大事な友達というか。
ありがとうございます。
なんかすごい、なんかやってるんだろう、まだ二桁言ってないぐらいかもしれないですけど、
なんでそんな仲良くしてくれるんだろうと思いながら。
こちらこそです。
一回じっくり語ったことがありますもんね。
そうなんです、なんか島に経営者がなんか集まるみたいなタイミングがあって、
ほぼはじめましてみたいな状況で、アイスブレイクをしようみたいな時間で、たまたまなんか、
ペアになって。
なんか世間話するのかなと思ったら、めっちゃプライベートな話した覚えがあって、
なんか一気に仲良くなったっていうね。
今思い出すとちょっと恥ずかしいですね。
そうそう、でもなんかあれはそういう空気感でしたよね。
なんかそんな大人になっても友達ができるんだなっていう、人生におかげでなってるなと思ってるんですけど、
なんか今日もちょっとアイスブレイクからやっていこうかなと思ってて、
発明家の話をしたんですけど、なんか最近の子どもたち、いろんな子どもに接してるかなと普段思ってて、
なんかどんな将来像みたいなのが上がってくること多いとか、なんか昔と比べてとかなんかあります?
なんか、当然なんですけど、子どもたちの将来になりたい姿って、
それこそデムちゃんのような発明家だったらちょっと違うかもしれないんですけど、
だいたいの子たちっていうのは知ってる職業の中からしか選べないから、
なんか見るとですね、しかもなんかこういう時代なんだなってすごい残念なのが、
ここ数年の子どもたちのなりたい職業とか調べると、特に男の子1位とか、なんだと思います?
え、俺知ってるかも、それ。
え、本当?
YouTuber?
違う、会社員だって。
会社員?めっちゃ総合的。何の会社みたいな。
本当に。でもなんか会社員とかYouTuberとか、
でも子どもたちの生活の中で出会う大人がこんなに少ないんだなっていうのを表してるような、
結局、お菓子屋さん、学校の先生、保育園、幼稚園の先生、花屋さん、会社員?
お父さん、お母さん、会社員なのかな?
なるほど。そうか、満ちてるものだよね。
これもそうかって同じ観点で思ったのが、大工さんってやっぱすごい減ってて、
大工さんがかっこいいとか大工さんになりたいっていうのが減ってるのは、
今ってやっぱりお家作るときに仮囲いがすごくされて、
昔って普通に家建てるときに、あんな高いところにひょいひょい言ってて、
なんかやってるのかっこいいなとか思ってたときあるけど、
見えなくて急に家が建てるみたいなとこなんかイメージがそもそもつかない。
プロジェクトの概要
わからないんですね。見たことないのか。
なんかそんなこともあるなと思いながら、ちょっと本題に入っていこうかなと思うんですけど、
とても長い準備財団の名前はさっき、
2度目小学校ね。
言えたんだけど、今日は2度目小学校という新しいプロジェクトが今立ち上がっているということで、
そこのまず概要からお話をしてもらおうかなと思うんですけど、
ちょっとりささんのプロフィールはパート2で触れていこうと思うので、
ざっくりこの2度目小学校ってどんなプロジェクトなんですか。
2度目小学校、一番簡単に言うと私立の小学校をつくりましょうっていう、
新しい小学校をつくりましょうっていうことなんですけど、
ちょっと壮大めに言うと、教育って長らく変わってないんですよ。
私もうすぐ50ですけど、自分が子供の頃ともほぼ変わってないし、
100年前とかと比べてもほぼ変わってない。
いろんな本を読んで知ったときにすっごくショックだったんですけど、
今の学校の教育の仕組みって、工場の生産ラインを真似してつくられた仕組みなんですって。
マニファクチャリングみたいな。
だから工場のラインで同じ製品を効率よくつくっていく仕組み。
だから同じ学年、年齢で分けて同じ進度で進めていくっていう。
残念。
安定して同じものがいっぱいできるっていう仕組みってことですよね。
それが一定の効果はあるから、全然それをぶち壊しましょうみたいなことは全く私たちは考えてないんですけど、
もっとやり方あるよねって思っているので、そこを思うぞ分やってみたいというか。
あてずっぽではなくて、私は教員を20年やってきたので、それなりにちゃんと根拠を持って、
あるいは約10年前に保育園を立ち上げて、今つくろうとしている小学校の前段の部分、
5歳までの教育の部分っていうのは、それなりの手応えっていうのは感じているので、
そこの延長線をつくりたいっていうのがあるんですけど、今回やろうとしているのが結構説明が難しくて、
結局はいろんな問題って部分最適ばっかり見ていると、なかなか良いものってつくれないっていうのは分かってるんだけど、
どうしてもその部分で見ちゃう。子どもたちの成長みたいなことだったりとか、あるいは今の時代の地方の課題、
地方だけじゃないかもしれない、都市部でも同じ課題がたくさんあると思うんですけど、
そういったいろんな課題をそれぞれで見るんじゃなくて、全部丸ごと、ちゃんと全体性を持って、
良い形のモデルをつくりたいなっていう。
なるほど。
なんかうまく伝えられない。
だから、普通の学校って言ってるんだっていうことだったりとか、すごくキーワードがいろいろ出てくるなと思って、
外からプロジェクトを見てて、結構周りで見てて、面白いプライベートスクールが立ち上がったりとか、
すごく何かに尖った特徴を持っているところとかあると思うんですけど、
なかなかそれってやっぱり再現性が難しいというか、やる人の個性にすごく依存しそうだなと思ったけど、
やっぱり部分最適じゃなくて、全体として今の課題がいろいろ解決されていくやり方を1回作って、
それが他からも真似がしやすいとか、そういうことを目指しているっていう感覚なのかな。
そうですね。普通って漢字、あまねく通ずる、あまねく通るって書くじゃないですか。
だから、ごく一般的な学校を作りたいっていう意味での普通の学校じゃなくて、
どんな地域にも再現性の高いエッセンスの部分ってあるよねと思ってて、
そこを浮きぼらせるというか、そういうことがしたいなと思ってます。
プロジェクトの進行と支援
いやー、だから応援したいんだなって思います。
嬉しい。
やっぱり得意点を作ることも僕ら重要だなと思っているけど、
やっぱりそこにおいて、じゃあ次どう社会が影響されていくのかとか、
やっぱりそこにおいてあまねく発想がすごくいいなと思っています。
ぜひ聞いてくださっている方も検索とかしていただけたらと思うんですけど、
実は第4回のゲストで来てくれたのが秋田にいる牛田俊介さんが、
この二度目小学校のプロジェクトで同じく共同代表をされているっていうのがあったんで、
僕実はプロジェクトが公開される前ぐらいからちょっとこの話を構想は聞いてたし、
美力ながら個人的にクラファンとかで支援をしてたりしてて、
すごいセンスいいなって思ったのが、クラファンの返礼品が名刺だったのが結構嬉しくて、
3枚ぐらいちゃんと持ち歩いてて、
嬉しい。
たまに出してる。
嬉しい。
そんなに役に立ってないんだけど、名刺の肩書きにちゃんと名前とかも書いてあるんだけど、
CFOって書いてて、チーフ普通オフィサーって書いてあって、
そういうとこちゃんと上手だよなって思ったりとか、
ちゃんと温かく軽くソフトに巻き込んでもらえていて、
あとあれか、お仲間っていうキーワードも、
普通のお仲間っていうんじゃなくて、同じ釜の飯を食うというお仲間、
これもいい言葉だなと思いながら、
今日はある意味僕も関係者だという気持ちで、
お仲間として、そしてチーフ普通オフィサーとして、
僕にとっては令和一大プロジェクトだなと思って、
その秘訣にゆっくり迫っていきたいなと思いますので、
パート2以降も引き続きよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
16:16

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