1. プロジェクトの秘訣を探る Project Design Room
  2. #19-1 学校のクラスはプロジェ..
2025-04-07 15:03

#19-1 学校のクラスはプロジェクトの秘訣の宝庫 | 小学校教員・ヒゲ先生

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起業家、科学者、クリエイター、新時代を導くプロフェッショナルの原動力に迫るインタビューシリーズ。

第19回目のゲストは、小学校教員・ヒゲ先生です。

番組では「プロジェクトデザイン」の視点から5つの質問を投げかけ、プロジェクト成功の秘訣を探ります。


<5つの質問>

〜問1:VISION

クラスにビジョンはありますか?

〜問2:CHALLENGE

教育者としての課題や挑戦したいことは?

〜問3:RULE

定められたルールとどう付き合っている?

〜問4:RESOURCE

どんなリソースが加わると日本の学校教育はもっと面白くなる?(ルールが変わる、リソースが増える、教員の報酬が増えるなど)

〜問5:FUTURE

これから学校の先生を目指す人がやっておくといいことは?

サマリー

このエピソードでは、学校のクラスがプロジェクト形式をどのように取り入れているかを探求しています。教育現場での教員の役割やクラスの構成に焦点を当て、プロジェクトデザインの側面を深掘りしています。さらに、小学校のクラスでのユニークなプロジェクト活動を通じて、自発性や団結力が育まれる様子が紹介されています。子供たちが目標を自ら設定し、クラス全体で高い学業成績を達成した成功事例についても触れています。

プロジェクトの概要
プロジェクトの秘訣を探る Project Design Roomです。
Project Design Roomへようこそ。 この番組では、起業家や科学者、
クリエイター、さまざまな分野の プロフェッショナルの原動力に
迫ってプロジェクトを成功に導く 秘訣を探っていきます。ナビゲーター
はKonel 知財図鑑代表の出村光世です。 ということで、第19回ということ
ですが、もう春ですね、すっかり。 今日は3月27日なんですが、20度近い
感じで、もう半袖でいけるなという ような感じになってますが、皆さん
新しい組織に入ったり、人事異動 があったり、引っ越しがあったり、
すごく始まりの季節でもあるので、 僕もすごい大好きなんですけども、
一方で、つい先日ですね、3月の19日 が僕にとっては初めての長男の卒業
式でしたね。別れの季節でもある ということなんですが、6年間って
本当あっという間でいろんな思い が込み上がってきて、とても学校
とか先生とか友達とか、結構いろんな 人に関係してきたんだなという
思いが込み上げてきて、すごい感謝 の念が絶えなかったんですけども、
帰宅した後ですね、ぼーっと考えて いると思ってですね、この学校の
クラスってめちゃめちゃプロジェクト だなということを思ったんですよね。
改めてGoogleでプロジェクト定義 みたいな感じで検索をしてみる
と、こんなのが出てきます。期間 や目標が定められ、開始から終了
までの計画が立てられて実行される 業務みたいな、そういった言葉が
一般的な定義としてトップヒット してくる感じなんですよね。つまり、
期間と目標が定められているって いうことがあれば、ある意味プロジェクト
であると。4月、毎年メンバーが集まって 文部科学省が定める学習指導要領、
これを実行し、翌年3月に解散する っていう、ある意味めちゃくちゃ
明確に期限と目標が定められて、 それに関するリソースも決まってる
と。毎年繰り返されるっていうプロジェクト って、ものすごくこの番組でやっぱり
扱うに値するなという風に思 ったんですよね。だとしたときに
教員の役割
この学校の先生、教員の方って 毎年プロジェクトをデザインして
実行するプロフェッショナルなんだ と思うんですよね。ただ、大人になって
から学校の先生とゆっくり話す 機会ってほとんどないと。恩師
にももう何年会ってないんだろう みたいなことなんですけども、その
秘訣をどうしても聞きたくなって しまって、本日は無理を言って
現役の小学校教員の先生の方に ゲストとして来ていただきました。
それではお呼びいたします。小学校 教員のひげ先生です。よろしくお願いします。
お願いします。
諸事情あってひげ先生とニックネーム
でお呼びしますが、生徒からは ひげちゃんと呼ばれていたりする
ということで、今日はちょっと リスペクトを込めてひげ先生で
行かせていただきたいと思います。 ようこそ来てくださってありがとうございます。
ありがとうございます。
いただいて。ありがとうございます。
ちょうど春休みですかね、今。
そうですね。
春休みってどれぐらい あるんですか、先生にとってみる
と。
実質仕事がない日はなくて。
ないんですか。なんかやってるんですね。
引き継ぎと新しい年度に向け てのことが、今もうバタバタって
感じです。
教育現場のダイナミクス
じゃあ学校に行ってるんですか。
そうですね
なんか残念な気持ちになり
ました。夏休みとか冬休みとか子供 が休みになると、普段仕事、ビジネス
をしてる身としては、なんか子供 だけ休みみたいな状況になりがち
なのが、結構先生羨ましいなと思 ったんですけど、意外とそうでも
なかったんですか。
そうですね。今この時期が結構
山場みたいな感じはありますよね。
なるほど。
すげえ。
今まさに考えなきゃいけない
タイミングってことですね。
そういうところを聞きた くて来ていただきました。あんまり
伏せることでもないかなと思う ので、ちょっと最初にひげ先生
と僕の関係性というところでお話 をすると、我が家の長男と次男
が1年ずつ先生に見てもらって、 某公立の小学校でお世話になって
ますというようなところで、本当に ありがとうございます。
こちらこそありがとうございます。
6年間それぞれいろんな先生
に代わり代わり担当していただ いて、基本的には楽しく毎日通って
たのですが、ひげ先生との思い出 すごいたくさん語られてるので、
めちゃめちゃやり手だなとある意味 思って、僕めちゃくちゃ子育て
が下手な自覚があるんで、そういうこと も本当は学びたいなと思うんですが、
今日はちょっとプロジェクトっていう 観点でいろいろお話を聞きたい
なという風に思ってます。 ちょっと思い出話っぽいところ
から始めようかなと思ってるんです けれども、今でもね、やっぱ学級
だよりって紙であるんですよね。 僕の子供時代と同じ紙の色をして
て、ちょっとやっぱり黄ばんでる 紙ですね、藁半紙って言って
て。
そうですね、真っ白じゃない
あれのクオリティーがちょっと
桁外れだなっていうのを今でも 覚えていて、密度が高いっすね。何
文字書かれてるんだっていうぐらい 要請されてて、あれ毎週とかいただ
いてましたかね。
そうですね、毎週金曜日 と、あとイベントごとのときには
出すようにしてます。
あれは本当に、あれ楽しい ですか、あれ。
もう趣味の一環みたいな 感じですね。
ですよね、それがすごい 伝わってくる感じ。やっぱあれ
先生の個性がだいぶ出るなっていう 風に思うんですけども、けっこう
時間かけられてそうな感じはない ですかね。
そうですね、1時間から2時間 ぐらい。
すげー、それ別に変な話事務連絡だったり。
あーもうそうですね。
数分で終えられることも、今や
AIがある種可能なんじゃないかと 思いますが、めちゃくちゃいろんな
クラスの熱量が伝わってきたり とか、けっこう個々人の顔を覚えて
いくとか、会ったことはない友達 とかもいると思うんですけども、
いろんな記憶が蘇ってまいりました。
この先生と生徒って、別に上下関係 っていうこと、教える立場と教わる
立場だと思うんですけど、上下ではない かなと思いながら、仮にクラス
っていうのを会社に例えると、30人の メンバーが入社して、1年後に全員
転職して、また新しい人が30人入って くるみたいな、そういうメカニズム
だなと思っていて、リズムは一定 なんだけど、超激しいプロジェクト
だなと思って。
確かに。
ちょっとゾッとしました。
全員が、そりゃそうね。
って言って、社員を全員 見送って、違う人がまた入って
きて、なんか1個のことやるって、けっこう 激動じゃないですかね。
そうですね。
でも、なれました?
そうですね。
でも、なんだろう、特に公立学校なんかは もう、ほんとにいい意味でカオス
状態なんで、もうほんとにいろんな 子が入ってくるんで、なれるって
いうことは、たぶん一生ないんだろう なので。
そうっすね。変数だらけですよね。
そうですね。
会社だと、ある意味ビジョンが
あって、それに共感する人が集まって くるみたいな形だと思うんですけど、
そんなんないっすね。
そうですね。
いや、ほんとにほんとに。
今、先生になって何年くらいですかね。
今、5年目です。
いいですね、いいですね。
クラス内の会社制度
すごい、なんか試行錯誤が一番盛んになってくるんじゃないかなとも
思うんですけど、なんかあえて他の 先生と良かったところを比較する
わけじゃないんですけども、なんか うちの子供がひげ先生のクラス
にいた1年は、なんか自発性が育った 感触がすごく強いなと思っていて、
その中でも、いろいろ聞いている 方にもヒントになるかなと思う
ユニークな取り組みがあって思い 出したのが、クラスの中で会社制度
みたいなのが作られてましたよね。
そうですね。
これなんかどんなもの だったのか、今一度ちょっと教えて
もらいたくて。
どんな感じでした。
通常係活動みたいな形で、
一人一役的なことで、クラスを良く するための活動っていうのは、たぶん
一般的にやられてると思うんですけど、 それとは別に、係活動じゃない、
なんか自分たちが楽しめるための 活動をしたいよねっていうところ
から、会社っていうのを、ほんと プロジェクトですよね、立ち上げて
やっていこうっていうので、毎年 ではないんですけど、そのクラスの
実態に合わせて取り組んでいるん ですけど。
30人いると何社ぐらい会社ができる
んですか。
大体7人ぐらいの社長が生まれます
かね。
社長が7人だから、4つ5つぐらいの会社
ができてくるわけですね。それは どういう会社の種類なんですかね。
今まであったのが、やっぱり工作 会社とか。
工作会社。
あと、塗り絵会社、運営会社、 なんか、もう本当にクラス自体
を運営したいっていう会社とか。 本当、子によってそれぞれアイディア
出し放題みたいな。
会社らしさみたいなものを特徴
付けていくために、何かありましたっけ、 通貨とか、そういうものも何か
作られてたわけですよね。
オリジナルの通貨を作って、 ある年はそれを最後に集めたお金
を、最後、お祭りみたいな形を開催 して、そこで使える通貨っていう
のを年間通してクラスで回してた って感じなんですけど。
いいですよね。本当、やってる
ことはかかり活動っていうこと なんですけど、そこにどんなラベル
を付けるかとか、その付け方って ほぼ、何だろう、先生の裁量に任せ
られた工夫の域だと思うんですよ ね。それがすごいいいところだな
っていうか、なんか公立の学校とか って、もう本当に文科省の要領
が決まってて、これを達成すれば 基本的には先生の仕事としては
満点が取れるっていうような状態 の中で、いい意味では結構余計な
ことされてるっていう感じも。
めちゃくちゃそうっすね。
でも、ルールを破ってるわけ
ではないから、多分そこがめちゃ くちゃいろんな人が真似したら
いいポイントだなというような 気もしてますし、すごいハックが
上手ですよねっていう感じがしました。 なんとなく僕は客観的にそれを
見てた立場ですけど、会社みたいな とか、それによってちゃんと取り
交わされる通貨の存在とか、7人の 社長とか、そういうような存在がある
ことで、やっぱ自分たちがやりたい ことをどんどんやるみたいなカルチャー
それが自主性みたいなこととか、結構 遊んでる時間長そうだなみたいな
イメージがあって、早く終わらせる と空いた時間こんなにも全員で
屋上で1時間遊べるんだみたいな。 確かに要領が進んでいけば、空いた
時間は別に自由に使っていいということ ですもんね。そういうところで何か
団結する意味みたいな、実際的な メリットをそこに共有されてる
みたいなことがよかったと思いますし、 聞くところによるとその結果クラス
のテストの平均点が95点ぐらいになった みたいな、すごくいい話だなって
聞いてました。
学業成績の向上
あれに関しては子どもたちが自分たち で目標を設定して、休みの日にも
集まってたんじゃないかなっていう。 特にこっちがやろうみたいな話は
してなくて。
そうですね。怒られることもあんまない と信じたいですけど、うちの子も
急にブロックで作った工作みたいな ものを持っていったりとか、普通
一般的なイメージで言うと、おもちゃを 持ってきた学校にみたいな、そういう
一面的な捉え方がされそうだけど、 いや、俺社長だからみたいな、やん
ないとだめなんだよねみたいな ところが全く問題なく機能してた
と思うし、うまくガチガチなルール の中なんだけど、自由度ってここ
まで出せるもんだっていうのは 後半、今日お話を伺っていく中でも
ポイントにさせていきたいなと思 ってますし、今日実はすごく期待
してる、この回に対して期待してる ことは、僕も実はあるんですけど、
ちょっと先生やってみたいなと思 ったことある人って結構な人数
いる気がしていて、そういう人がやもするとその気になってしまう
可能性みたいなものを今日はちょっと 目指してお話を聞いていきたいな
と思ってますので、まずちょっと イントロのパート1としては
以上となります。ありがとうございました。
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