プロジェクトの秘訣
プロジェクトの秘訣を探る Project Design Roomです。
ゴールドマンに落ちるのか、3年以内に破綻します。
言語化して本にしたらいい。それで正しいんだからね。
安倍さんにだってことあるよ。
自分たちで良くしていかないと、ヒューマンエラーとか組織の問題とかもちろんあるけれども、
こういう負担を減らしていかないと、まずは色んなところで効率化を進める。
Project Design Room by Konel
プロジェクトデザインルームへようこそ。
この番組では、企業家や科学者、クリエイター、さまざまな分野のプロフェッショナルの原動力に迫り、
プロジェクトを成功に導く秘訣を探っていきます。
ナビゲーターはKonel、知財図鑑代表の出村光世です。
本日が10月17日、日本橋地下実験場で収録をしております。
少し肌寒くなってきて、長袖を着始めていますけれども、ホットコーヒーがおいしい季節になってきています。
皆さま、いかがお過ごしでしょうかというところですが、
実はこの第6回のゲストでお越しいただいた佐藤根治さんから教えていただいたのが、
小学生企業家というアイデアがありまして、
我が家では息子たちがコーヒー豆を自分のお小遣いから仕入れて、
ドリップして販売してくれる、それがいっぱい100円とか150円とか価格が設定されていて、
結構買ってたんですけど便利で。
でも最近かなり気まぐれで、ほぼほぼ面倒な気分のとき全然売ってくれなくて、
お金の不安と書籍
家庭内での供給不足が発生しているみたいな、そんな今日この頃になっています。
こういうことを考えるとき、小学であってもお金が動いているような家庭内のプロセスだったので、
お金の力って何なんだろうなみたいなことをふと遠くを見ながら考え込んでしまうような瞬間もあるんですけども、
今日はそんな問いにもぴったり深く考えていけるためのゲストにお越しいただいております。
ゴールダマン・サックスでのご活躍を経て、現在は社会的金融教育課として研究や啓蒙に取り組まれていらっしゃいます、
お金の向こう研究所代表の田口真信さんです。
ようこそよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
お疲れのところありがとうございます。
もう7時ぐらいですけれども、ここからこってりお話ししていけたらなというふうに思ってまして、
まず書籍の方出版おめでとうございます。
ありがとうございます。
お金の不安という幻想ということで、黄色と水色のこの表紙がすごい目に入ってくるんですけど、めちゃめちゃ売れてますね。
ほんとおかげさまでというか。
書籍がすごくて、Amazonで見てもカテゴリー1になっているというところを先ほど確認してるんですけど。
そうですね。結構予約段階で、このお金の不安についてやっぱり知りたいというか、興味ある方が多かったので、
それで初め、発売前に10貫かかって。
えーすごい、そんなことあるんですね。
4万部で始まったところなんですよ。
今発売して何日ぐらい経ったんでしょう?
1週間。
1週間。
10日ですね、10日。
すごいですね。発売前に10貫して4万部。
はい。
みんなお金の不安っていうワードには何か引っかかりがあるんでしょうね。
まああるでしょうね。今こうね。
そうですよね。
6日かかったりしてますし。
いろんな状況がガッと動いていっているような感じもあるんで、
今日いろんなことを教えていただきたいなと思っているんですけれども、
僕も読みました。
ありがとうございます。
一通り読ませていただいて、いろんなマーカーを引っ張っているところなんですけれども、
お金のことも書かれていながら、僕の感想としてはそうじると、やっぱり人に関する本だったなという印象もあって、
単純にお金どうしていったらいいんだろうみたいなことに悩んでいる、不安に思っている方ももちろん読んでもいいと思うんですけど、
その先にプロジェクトをデザインしていくときに、人をどういうふうに扱っていくべきなのかとか、
そもそもこれからの日本って、その人の価値みたいなものがどういうふうに変遷していくんだっけみたいな、
結構大きい視野を獲得できるようなヒントもたくさん入ってたなっていうふうに思っていて、
なんで今日はお呼びした一番大きい目的なところで言うと、
金融業界における経験
プロジェクトを作る上で必ず考えるのが、この人、物、金っていう三大リソースをどういうふうに組み合わせていくかっていうことで、
お金がやっぱり人類史上結構それなりに長い時間、当たり前のようにお金を使って普段暮らしているので、
お金があることが当たり前すぎる状況に自分はいるなと思っているんですけど、
改めてそこを切り口にしてプロジェクトの秘訣を考察していきたいなというふうに思っています。
はい、ということで、ぜひぜひ本も手に取っていただきたいんですが、
改めてこの田内さんのプロフィールの部分から少しお話を伺っていきたくて、
まず簡単に言うんですけど、現在のお仕事の内容と、これまでのご経歴、キャリアだとか、
そういったところを少し触れていただいてもいいですか。
そうですね、今こうして本を書いたりとか、あと学校とかで呼ばれてお金のお話をさせてもらったりしてるんですけれど、
大学入ってからは、この本を書いたりする前まではゴールドマンサックス証券っていうところで、
16年、7年ぐらいですかね、金利とか為替、金利って言うとちょっと分かりにくいですけど、
日本国債とかそういったもののトレーディングをしていまして、かといって金融で働いてる人、経済もともと詳しいんでしょう。
大学でそういうことやってたんでしょうって言われがちなんですけど、大学は今度ものを作るというか、もともと機械情報工学。
工学系だったんですね、面白い。
ただソフトウェア寄りだったので、大学院はもうちょっと電子情報工学とかになったんですけれど、
そういうことしてましたね。
そうだったんですね。
むしろね、僕金融ってなんだろう、なんか怪しげな、怪しげなというか。
まあまあまあ、漫画で言うと何は金融だみたいなフレーズがあったりとかね、いろいろしますよね。
もっと実業寄りというか、何でしょう、うち、僕子供の頃、そば屋だったんですよ、親が。
ご家庭が、おそば屋さんのご家庭で育ったんですね。
そば屋で、だから本当に何でしょう、家、学校から帰るときに、その途中で、そばの器とかお盆とか置いたりするわけですよ。
出前持ってって。
はいはいはい、ご近所に。
そうそうそう。すると、あると思って、それ持って帰って。
で、家で100円もらえるとかね。
なるほど。
お手伝いするとか。
お立ち寝だ。
そういう中で、むしろ途中で父親が株にハマっていってしまい、ちょっといろいろゴタゴタしちゃったってことがあったので。
もちろん金融ってお金を融通する社会に必要なシステムなんだけれども、一方で、ギャンブルのように取引されていたりする部分もかなりあるかなというのは。
それは実際僕が働き始めても、感じるところはありましたよね。
手子がだいぶ利くところですよね。
そうなんですよね。だからそれこそお客さんって銀行とか生命保険会社だったり、あともしくは輸入している。
自動車会社とか、材料とかを海外から輸入してるから、買わせ予約をしないといけないっていうような、実際の経済に関わるようなものもあれば、でもそれ以上に大きいのがヘッジファンドと呼ばれる、まさに手子を引かしたような金融取引で、
安く買って高く売り抜けるみたいなことをやってる人たちがかなり多かったりするんですよね。
それなりに一応マーケットに流動性を与えるっていうのはあるんだけれども、でもそれって増えすぎてやしないかいとは思ったりしてましたね。
実業に対して虚業みたいなことがあったりするので、一定の見にくい感じっていうか、外から見て分かりにくい感じっていうのはすごくありますよね。
ありますね。
そういうところでお仕事されてきて、逆に辞めたきっかけとかは何かあったんですか。
そこはやっぱり気になりますよね。
はい、気になります。
理由って複合的ではあるんですが、なんかこうそういうね、それこそその、そういう取引、例えばまさにギャンブルのようなヘッジファンドとのやり取りの中で、
基本的に向こうは僕らにいいプライスを求めるわけですよ。
安く買いたいし高く売りたいから。
そうするとでも僕、だけど僕らとしては損するわけにいかない。
で、営業の人ってやっぱりビジネスつけてなんぼだから、安く売ってよとかって言うんだけれど、結局そこって、そこで自分たちは損しないように僕は頑張ったりするんだけれど、
果たしてそのお金がゴールドマンに落ちるのか、向こうヘッジファンドに落ちるのかって、世の中どんな影響があるんだろうかと考えたときに、
意味ないよなっていうのはちょっと。
大事な取引はあるんですよ、そういう実業に繋がるような。
だけどそれでね、社内で揉めることが多いことに僕ちょっと疲れちゃったのもあったり、
あとその、ちょっと40歳くらいだったんですよ、辞めたときが。
で、新しいことチャレンジするとしたらそれが最後のチャンスかなと。人生の中で。
っていうのを持っていて。
日本の財政と国債の関係
ちょうどね確かにその頃に知り合った、あ、違う違う違う、もうちょっと前に遡るんですけど、
ギリシャ危機っていうのがあったんですよ。
ありましたね。
2010年くらいですかね。
ギリシャが破綻しそうになって、財政破綻しそうになって、次は日本じゃないかっていう話があって。
で、そうしたときまさに日本国債は使ってたから、このまま日本やばいんじゃない、今もなんかねちょっと金利が上がってたりしてて、
そういうこと言ってる人いたりするんですけれども、それを結構真面目に社内で議論した。
で、一方でなんかねテレビの中で、経済学者みたいな方が言ってることが、
ギズムからするとちょっと違うんじゃないのって思ったことがあったんですよ。
で、それちょっと気になったから直接お会いしてお話しして、したらなんかね、やっぱりなんか結構納得いかない部分が多くあって。
ちょっと詳しく聞くとどの辺が違和感とか疑問だったんですかね。
国債の発行残高っていうのを支えてるのは、個人の家計と言われる個人の貯蓄ですと。
貯蓄は今伸び悩んでいるけれども、だから貯蓄を貯蓄して銀行に貯めてると。
で、銀行がその日本国債を買ってる。だから貯蓄がそれを支えてます。
貯蓄は今伸び悩んでます。でも日本国債はこんな感じで右肩上がりぐんぐん上がってます、増えてます。
3年後にはこれが抜きますと。3年以内に破綻しますっていう話をされてて。
でもなんか納得しそうじゃないですか。
そのグラフだけ見てたらまあそっかみたいな。
だけどこれ少し考えてみると、政府が使ったお金、借金して使ったお金っていうのは消えてしまうわけじゃなくて、民間に存在している。
ってことはそれを橋を作りました、道路を作りました。お金支払われます。
企業に支払われた後、個人に支払われる。
ってなると、どっかにそのお金っていうのは誰かの貯蓄として存在してるんですよ。
確かに家計の貯蓄は増えていなかった。
でもちゃんと政府が使った分だけ企業の貯蓄が増えてるんですよね。調べると。
なんですけど、どうもそういう話をしても、自分の自絶を曲げたくないみたいなところがあって。
そこから結構真面目になんで財政破綻は今までしなかったのかとか、いろいろ考えていくと、
財政破綻するかどうかよりも実は円安になっちゃうことはやばいなっていうこととか、その辺の説明ちょっと端折っちゃうんですけど。
その話をね、40歳くらいの時にたまたま知り合った編集者の方にお話したんですよ。
佐藤志摩さんって今。
コルクの。
コルクの。ご存知?
はい。仲良くしてます。
そうなんですね。
この前ね。
この前佐藤志摩さん飲みに来ましたね。
そうそうそうそう。僕ほんとお恥ずかしいんですけど、佐藤志摩さん知らなくて。でも調べたら超有名人だったんですけど。
その佐藤志摩さんに、田口さんのその説明はちょっと僕理解できなかったと。
うん。
だけど普通の人と言ってることが違っていて、普通の人と言ってることが違うのはわかると。
だからこれちゃんと言語化したら、言語化して本にしたらいいよと。それで正しいんだったらね、その考え方が。
安倍さんにだって伝わるよと。
なるほど。
それが本を書くってことなんです。バシッて。
おー。熱い。
熱いんですよ。
熱い。
初めなんかね、冗談かなと思ったんですけど、目が真面目だったんで、これほんとだわと思って。
で、これはなんか面白いぞと。
僕基本的になんすかね、そんなに滅多にチャレンジはしないんですよ。
危ない橋を渡りたくないなと。
ただ、それは努力が報われる道だって感じがしたんですよね。
才能とかによるもんだとしたら文章を書くのがね。
僕もともと文章苦手だったから。
自分が本を書くなんて思った、考えてなかった。
ところが彼らの話を聞いてると、文章を書くってことは才能とかだけではなくて、
ちゃんと頑張ったら、やるべきことやったら報われる道だというところを感じたので、
それを挑戦したいと。
で、本を書く。
それが一冊目に繋がる。
一冊目に繋がる。
いや面白いな。
人との出会いもそこあって、いろんな疑問とかも相まってっていうところですよね。
ギリシャ地域の辺りの。
そうですね。
あ、そうだったんですね。
いや、すげえ面白いです。
で、今日結構この番組にしては多分異質な話題で、
マクロの話がやっぱり面白いなと思っていて、
僕らも日々いろんなプロジェクトが立ち上がっていく中で、
それぞれの課題、それに対する解決、ターゲットとかいろんなことを考えるんですけど、
そもそもそれがなんか、
今年やる文化祭の企画プロジェクトとかだったら切な的でいいと思うんですけど、
やっぱりこうしっかり事業として作っていきたいとかってなると、
そもそもこの国がどういう方向に向かっていくべきなんだろうみたいなので、
ちゃんとやっぱりプロジェクトリーダーたる方々には考察してもらいたいなという思いがあるんで、
今日お呼びしましたというようなところで、
すごくこれから楽しみだなというふうに思っています。
この後のパート2以降でですね、
この価値ってそもそも何なんだろうみたいな、
そういったマクロなお話を進めていければなというふうに思っておりますので、
まずはパート1ここまででありがとうございました。
プロジェクトと新たな挑戦
ありがとうございました。