3種類目は「教育の場に選択肢を作る事」。自立・相互承認・創造を重視した「ダイアログハウス」という学生の対話力を育む環境を整えている話
サマリー
教育の場における選択肢を増やすことを目指し、自立自創と相互承認、創造性の重要性について話されます。特に、ダイアログハウスという新たな学生寮のコンセプトを通じて、対話の機会を増やし、学生たちの対話力を高める取り組みが紹介されます。このエピソードでは、多様な対話の機会を提供するためのダイアログハウスの設計や、留学生とのコミュニケーションの方法について語られています。また、寮母の役割とその人選に対する新しいアプローチについても触れられています。
教育の選択肢を増やす
こんにちは、近藤ナオです。今日は、近藤ナオという生き物の第54回の話をさせてもらえたらなと思っています。
前回に引き続き、今は僕も含めて世界中の人達が釈然として生きていける世の中をつくるために始めた100種類の事の3種類目、
教育の場に選択肢をつくるっていう話をさせてもらっていて、
その選択肢、今僕らがつくり上げている選択肢の教育の場のキーワードは、
自立自創と相互承認と、あと創造っていうキーワードで進めていますっていう話を、いくつかの事例を元に話させてもらっていて、
僕らは私立の中高一貫校で、学生寮とかもあるんですね。
全寮制ではないんですけど、遠くから通いたい人がいれば泊まれるように学生寮もついていて、
なので、学校に付随する施設みたいなものとかも、全てコンセプトに合わせて作り変えていったりもしてますっていう話を、
今回ちょっとしてみようかなと思っていて、学生寮とあと食堂ですかね、みたいなものもリニューアルしていってるんですが、
学生寮は男子寮女子寮あったんですけど、そこがもともと、今新しく理事長兼校長に変わる前からのスタイルで、
本当にこんなに絵に描いたような人たちが住み込んで、寮母さんっていうものをやってるんだっていう感じの方々が、
ある程度年配の夫婦が寮監室みたいなところで住み込んで、1日中ほぼそこにいて、新聞とテレビだけぐらいから情報を取って、
そういうような結構大きい方向性としては凝り固まった価値観の方が、朝7時とかになると爆音で音楽かけて、
強制的に起こされて、集められて、テンコ取ってラジオ体操するみたいな、
そう、え?っていう、こんなスタイルの学生寮ってまだまだ全国にあるんだなっていうのを痛感した感じだったんですけど、
聞くと、今寮母さんとかもなかなか簡単に直接雇用で人が見つからないケースもあるみたいなので、
日本中の学生寮に寮母さんを、学生寮だけじゃないかな、社員寮とかも含めてかな、そういう寮母さんを派遣するっていうのかなっていう会社があるみたいで、
確かに需要はある程度あるんだろうなと思って、そうなると、たぶん同じような方向性の人たちがいっぱい登録されてて、
その人たちも何年勤務してたんだろうな、学校自体はもう36年とか37年あって、そこの頃から学生寮があったみたいなんですけど、
何回か人は変わってて、たぶん今回ちょっと辞めていただいた方は、たぶん9年とか8年、9年そこにずっと住んでたっていう感じだったと思うんですけど、
最終日、3月31日の夕方ぐらいに出ていくんで、3月31日の夕方からは新しい人に変わってくださいみたいなこと言われて、
最後とかは本当にサラッと31日に終わりで、次どうするんですかって言ったら、次の寮決まってますんでみたいな感じで、
すぐに4月1日から新しい方の寮房で寮管室に住んで、すぐ仕事があるみたいな感じで言われて、なかなかの世界観だし、
生徒たちからも、いい悪いはあるから、僕の価値観ですけど、生徒たちからも温かい言葉とか、あんまり手紙だったりなんとかみたいなのが、ほぼ僕が知ってる限りはなかったかなっていう感じで、
こっそり渡した人もいたかもしれないですけど、でもそういうような形でサラッといなくなるような人間関係。
9年いてそれかみたいな感じはなかなかびっくりしたんですけど、それはさておき、そういうような人たちが男子寮女子寮関わってくれていると、毎日寮っていうと本当に夜も一緒に泊まっていただかなきゃいけないので、
結構人件費がかさむというか、本当に人件費だけで男子寮女子寮で、余裕で当たり前ですけど、1500万とか平気でかかっちゃう、一人体制で寝泊まりさせるわけにはいかないので、緊急時の対応も含めてそういうふうになっていて、
なので金額的にはそれなりに経費がかかっているので、今そこを言い方が難しい。
そしてすごい人件費も結構かかっているなと思ったので、でも両母さんを新しい両母さんに変えていきたいなっていうときに、学生寮っていうものをどういうふうに変えていこうかっていうときに、
もちろん自立時層とかの観点においては、自立時層なんで朝起こすこともしないっていうスタンスで、今まで爆音で起こされてた子たちが起きるのみたいな心配とかされるんですけど、当たり前ですけど、起こされなかったら自分で起きて、
だからほとんど、どうしても遅刻しちゃう常連みたいな子たちっていうのが数人はいるので、そういう子たちが日々遅刻したりしますけど、ほとんどの子たちは別に普通に自分で起きて、普通に学校行くみたいな感じで全然解決されてて、
もっと自立時層のことは大事なんですけど、一個総承認の部分で対話に特化した寮にしたらどうかなと思っていて、親御さんの家には寮なので戻る日にちが少ないってことは、
夜ずっと共に暮らす上で対話の機会っていうのをいっぱい作った寮にすれば、どんどんどんどん学生寮の子たちが対話力っていうのが上がっていくんじゃないかなと思っていて、そこにフォーカスすることにしました。
なので名前もダイアログハウスっていう名前に学生寮の名前を変えてというか、通称って感じですかね。
現実的には本当に寮の名前変えるといろんな書類の変更が大変すぎるので、そこは実は変えてないんですけど、通称として入り口のサインとかはダイアログハウスって付けたり、いろんなところにダイアログハウスのロゴを貼ったりとかしながら、そっちのイメージを訴求していくんですけど、
それで多様な対話の機会を作るっていう感じですかね。
その中の一番肝としては、対話の能力が特化したというか、教員免許は持ってなくても学生寮では働いてもらえるので、そういう傾聴だったりとか、人の話をちゃんと聞けるみたいな能力。
コーチングとかそういうのとかまでしてほしいわけじゃなくって、ちゃんと相手の話を聞くとかができるような能力がありそうだなっていう方々に寮母さんをやってもらっていて、基本的にはやっぱり話を最後まで聞くみたいなことを、なかなかやってきてやってもらえてない子たちも多いので、
そういう意味でまずは聞く。聞いて聞いて聞いた上で、向こうから話したいテーマがあったり相談されればそれに対してできることはやってあげてほしいなと思ってるんですけど、まずはちゃんと話を聞き合うっていうダイアログの基礎でありすごい大事な部分っていうのをやれる寮母さんにまず入ってもらったっていうのはすごく大きいですね。
学習スタイルの変革
寮母さんと話す機会をなるべく増やしたりとか、寮生同士でも対応するっていう機会を増やせるように、いろんなシチュエーションの部屋も用意したっていう感じですかね。
1個は寮母さんと話せるように事務室の中に生徒たちが、寮生がガンガン入ってきていいような空間を作って、そこでリラックスしながらいつでも話せるような場所にしたりとか、あとは学習室みたいなのがあるんですけど、そういう学習室もホワイトボードとか設置して、よくあるコワーキングスペースみたいな感じですかね。
昔は学習室とか自分の席が決まってて、そこで勉強しなさいみたいな感じだったんですけど、そのスタイルをやめてフリーアドレスで自分の好きなところで勉強をしたり、何人かとブレインストーミングみたいなテーマでとか、宿題というか次の授業に自分でやりたいことを提案するっていうのが
追いついてないときにそういうのを一緒にみんなで考えてたりとか、あとはテストはまだあるので、テストはなくすかなくさないかは先生たちの話はわかんないんですけど、テストは生徒たちがどれくらいのレベルで物事を理解してるかっていうのを把握するためのものとしては、それを使う意味はあるかなと思うので、
テストはあったりするんで、テストの点が良い悪いっていうことだけが評価軸ではないっていうのは大事にしてる部分だとは思います。
あと部屋があるのは、談話室っていうところはキッチンがついてて、料理とかもしながら食事とかしながら話せるようなリビング、ダイニングか、ダイニングキッチンみたいな場所ですかね、みたいなスペースもあって、そこはテレビとかも置いてあったりするんですけど、キッチンのところに。
みたいな部屋があったりとか、あとは瞑想室みたいなふうに呼んでる和室の部屋があって、そこでヨガみたいなことをやったり、座禅とかヨガみたいなことをやったり、そこで少し頻繁には別に誰かがやりたいっていえば頻繁にやってもいいと思うんですけど、そこで丸くなってみんなでちょっと話をしたりとかっていうような部屋もあったりとか、
あとはファイアープレースも作りましたね。
男子寮の前のスペースがちょうどいいところがあったので、そこに学生たちに参加してもらって、みんなで穴掘って石運んできて、椅子になる薪とかを探してきたりとかして、ファイアーピットを作って、ファイアープレースを作って、
大人が1人はついている機械で子どもがやりたいっていう、先生たちがファイアープレースで楽しんでコーヒー飲んだりとかしてる機械もあるんですけど、火を囲むっていうのはまた特別な機械だと思うので、そういう場所も作ったりして、多様な対話の機械を作るようにデザインをしてます。
あとは留学生とかも結構来るので、今でも中国の姉妹校からの留学生が今の今で男女合わせて15人、もっとかな、ぐらいいたりするので、そういう子たちが、日本語もまだまだ完璧じゃなかったりするんですけど、
そういう人と優しい日本語を通してコミュニケーションするとか、AIというか翻訳ツールを使ってやり取りするとかも含めて、日本人以外との話す機械みたいなものも作られています。
留学生に関しては意図的にダイアログってみて入れたわけじゃないんですけど、これからタイだったりとか韓国とかからも留学生が来る可能性が高いので、
僕は結構優しい日本語っていうのを大事にしていくべきかなと思ってるんですけど、そういうような機会を促しています。
寮母の役割と新しいアプローチ
ダイアログハウスは特徴としてはそういう感じかな。
今年1年間はクリエイティブな寮母さん、そういう経調能力とか対話の能力の高い寮母さんっていうのが、男子寮女子寮あるので、
あとサポートの部分で、毎日3人の人たちがいたら寮が回るなっていう感じだったんですけど、
3人の人たちを日本中とか世界中で見つけてきて、フルタイムで住み込みで働いてもらうっていうのは結構人探すの難しいし、
ずっとそこに住み込んでしまうと、その人自身が成長する機会っていうのがなかなか、ゼロとはもちろん言いませんけど、
自分のやりたいことを、もちろん学生寮で寮母さんをやりたいってことは1個やりたいことだと思うんですけど、
それ以外のことをやれる時間が全然なくなってしまうんじゃないかと思って、
考えたやり方は、日本中の人に今年度そのやり方をやってみてるっていう感じで、
来年度そのやり方を継続どうするかとかも今話し合ってるんですが、
それでやり方は毎月10日間から14日間とか2週間とか、
毎月来てもらって入れ替わり立ち替わりして、常時3人の人たちがいる状況を作るっていうことをやりました。
なので全国で9人の人たちが今働きに来てくれていて、東京からとか名古屋からとか、
あとどこだっけ、熊本とか福岡だったりとか、あと静岡か、とかから毎月のように来てくれて、
それで10日から14日間ぐらいだけ寮にいて寮母さんをやってもらって、
他の時間は好きなように働いてもらったり、生徒が学校に行ってる間はデスクワークだってもいいし、
リモートワークとかをしたりとかしている人たちもいますし、
そうやって外に出ていろんなインプットをしてきたり、他の仕事をしてる人たちの人生を9人も寮生たちは聞けたりとか、
共に暮らせるっていうのは、それはそれですごい将来を考える上でも1個のヒント、9個のヒントですよね、人生の。
そういう多様な大人と出会うっていうのも、今のこれだけ複雑な世の中とか、
いろんな生き方がある人生を生きている子たちにとっては、学生寮が家っていうことで考えれば、
同じ人がずっといてくれるほうが安心かもしれないですけど、
なかなかそこまで寮母さんを拘束するっていうのは、僕はちょっと考え方としてはできないなと思ったので、
その多様な人と出会うっていうことを重要視した形で、こんなスタイルで今年度は回しています。
ちょっと長くなっちゃったので、また続きは次回に。
16:33
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