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みなさん、こんにちは。
こんのゆるラジチアブックへようこそ。
今回は、おはなし回ということで、
子どもも大人もゆっくり過ごせるように、
絵本を読んでいきます。
今日の絵本は、【ちょっとだけ】
瀧村優子作 鈴木永子絵
それでは、お聞きください。
【ちょっとだけ】
なっちゃんのお家に、赤ちゃんがやってきました。
なっちゃんは、お姉ちゃんになりました。
お買い物に行くとき、
なっちゃんは、ママと手をつなごうとしました。
でも、ママは赤ちゃんを抱っこしているので、
手をつなげません。
なっちゃんは、ママのスカートを
ちょっとだけつかんで歩きました。
お買い物から帰ると、
なっちゃんは、のどが渇きました。
ママに牛乳をついでもらおうと思ったら、
赤ちゃんが泣き始めました。
赤ちゃんも、ミルクが飲みたいのかな。
ママは忙しそうです。
なっちゃんは、初めて自分で
牛乳をコップに入れようとしました。
とっても重くて、難しかったけど、
やっとのことで、ちょっとだけ入れることができました。
夜、なっちゃんがパジャマに着替えようとすると、
ボタンがうまく止まりません。
ママにお願いに行くと、
ママは赤ちゃんを寝かせていました。
なっちゃんは、もう一度自分で頑張ってみました。
お父さん指とお母さん指が痛くなったけど、
いつもママがやってくれるのを見ていたので、
ちょっとだけ成功しました。
朝になりました。
いつものようにママに髪の毛を結んでもらおうと、
なっちゃんがお気に入りのゴムを持ってママのところに行くと、
ママは赤ちゃんのムツを取り替えていました。
なっちゃんは鏡を見ながら、ブラシで髪の毛をとかしました。
そして二つに分けて縛ってみました。
いつもママがやってくれるのを見ていたので、
ちょっとだけ成功しました。
なっちゃんはお家から見えるいつもの公園に行きました。
公園のそばで仲良しのふみちゃんと会いました。
ふみちゃんはママと一緒です。
03:00
なっちゃん、一人で来たの?
ふみちゃんが聞きました。
うん、ママは赤ちゃんのお世話で忙しいの。
なっちゃんは答えました。
なっちゃん、お姉ちゃんになったんだ。
赤ちゃんって可愛いでしょ。
ふみちゃんのママが聞きました。
なっちゃんはちょっとだけうなずきました。
なっちゃんはブランコに乗りました。
いつもママに背中を押してもらっていたので、
うまくこげません。
つま先でチョンチョンって蹴ったら、
ちょっとだけブランコが揺れました。
公園から帰ると、なっちゃんは眠たくなってきました。
もうお姉ちゃんだからお昼寝しないもん。
でもだんだん目が閉じてきちゃいそう。
なっちゃんが言いました。
ママ、ちょっとだけ抱っこして。
ちょっとだけ?
ママがなっちゃんに聞きました。
うん、ちょっとだけでいいから。
なっちゃんは眠い目をこすりながら言いました。
ちょっとだけじゃなくて、
いっぱい抱っこしたいんですけど、いいですか?
ママは優しく笑ってもう一度聞きました。
いいですよ。
なっちゃんもにっこり笑って言いました。
なっちゃんはママの匂いをいっぱい嗅ぎながら、
いっぱい抱っこしてもらいました。
その間、赤ちゃんにちょっとだけ我慢してもらいました。
おしまい。