国際結婚と教育の選択
国際結婚リアルな話。この番組は、30代で外国籍の夫と出会い、
回収、結婚、そして海外移住を経験した私、なんばるわんが、
国際結婚の現場からありのままをお伝えするラジオです。
国際結婚となると、お子さんが日本で勉強するのか、
お父さんの国、お母さんの国で勉強するのかって、
決めなきゃいけない時期ってあると思うんですね。
日本人の奥さんの中には、どっちの学校に行かせるべきなのかっていうことを悩まれているっていう人もいました。
私たちの場合は、迷うことなく、向こうの学校、夫の国の学校に通わせようっていうふうに、
前から考えてたんですね。
今日は、本当に夫の国で学校に行かせてよかったのか、その結論は出ません。
出ないんだけど、私たちの場合っていうのをちょっとお話をしていこうと思います。
うちの娘は幼稚園まで日本で通っていました。
日本人としての基盤っていうんですか、そういうのを挙げたくて、
挨拶とかね、ありがとう、ごめんなさい。
人として、日本人として当たり前のコミュニケーションができるような、
そういう子に育てていったつもりです。
結構ね厳しくしちゃったかなーって、娘の寝顔を見ながら反省したり、
そういう日もありましたね。
小学校に上がる時に、私たちは夫の国に行って、
向こうで学校に入ったんですね。
学校での話はね、本当にたくさんいろんなエピソードがあるんですけど、
中でもね、日本で生まれて育ってきた娘、
自分がやってきたこと、しつけに関してですね、
これが本当に良かったのかなって、
ちょっとだけ後悔というかね、
ちょっとだけそういう気分になった出来事があったんですね。
娘が向こうの学校に入ってね、
その学校はインターナショナルスクールですね。
国の言葉じゃなくて、英語で会話をしなさい。
学校の中では英語しか喋っちゃダメっていうね、
そういう基本的なルールのある学校だったんですね。
もちろん地元の子もたくさんいて、
私たちが住んでいた夫の実家のあるところ、
その地域って日本で言うと下町みたいな感じなんですね。
ちょっとお上品な人たちとは違う民族がそこにはいて、
本当に下町っていう感じです。
私も下町生まれで、少しの間、生まれてから少しは下町で育っていたので、
その雰囲気は大好きなんです。
ただやっぱりね、外国でその下町の雰囲気ってなると、
治安もそうですし、人種ですよね、人々の性質っていうんですか、
そういうのも大体は言葉に出るんですね。
その国でもたくさん地方の言葉がいろいろあって、
50いくつあるって聞きましたね。
その国の中でも割と下町的な、
本当に高級住宅地じゃない、
そういうエリアに私たち住んでいたので、
そこの子供たちってなるとやっぱり、
なんていうのかな、落ち着かない。
ちょっとお下品なところ。
なんかこちらがね、すごい上品ぶってる感じになっちゃうんですけど、
そうではなくて、最低限の人として、
最低限のルールっていうか、
そういうのを持って生きているか生きていないか、
そういう違いを感じるような人たちが多かったんです。
それで英語だけで生活しなさいっていう、
その学校のルールがやっぱり守られていないんですね。
娘は英語も母国語も、
そこの国の言葉も全くゼロの状態で、
いきなり学校に入って、
いろんな人たちの協力を得てね、
いろんな人からサポートしてもらって、
なんとか学校に通い続けることができたんですけど、
子供同士のいろいろね、いざこざいじめ、
そういうのもあって、
教育の違いと対処法
ひやっとしたのが娘がね、
いたずらをされた、いじめられた、
そういうことがあって、ちょっと怪我しちゃったんですね。
娘は泣いてたんだけど、
それは学校側の話です。どうしたかっていう。
やられて、それ以上のことをやり返したっていうんですね。
それ聞いた時にはもう冷や汗かきました。
あの時、義理の姉たち家族と暮らしていて、
夫は日本にいてね。
姉たちが日本に電話して、こういうことがあったと。
で、夫は何かかしおり持って挨拶に行けみたいにね、
言ってたんですよ。
で、え、やられたんだよね、最初って。
それで、まあそれ以上のことをやってしまった。
それは娘がいけないけど、
私はその日本でね、
本当に人を叩いたりっていうのは、
やられたらやり返せとか、そういうのは
しつけてこなかったんですよ。
それはちょっとね、ちょっと反省しました。
で、いざ自分がやられた時に、
娘はやり返すっていう、そういう行動に出たんですよね。
これは本能のままにそういう行動に出たんだと思うんですよね。
向こうからこっちに来てね、
なんか謝ってました。
で、まあこれはもうお互い様だからっていうしかなくて、
娘は怪我をして、向こうは怪我はしなかったっていうことなんですけど、
だから怪我をさせていたらどうするんだろうって夫が言ったんですね、電話で。
ゾッとするよ、みたいに言って。
まあそれはそうですよ。
ね、怪我してなかったからよかったものの、
でも原因を作ったのは向こうなんで、
だからやられたらやり返すっていう言葉、
日本ではあんまり言っちゃいけないっていうか、
そんな感じで、私も実際にそういうので大きくなってきたと思うんですけど、
外国ではそれが当たり前じゃないんだなっていうのが、
その時分かりました。
で、その国の法律で、
なんか目には目を、歯には歯をっていうことがあってね、
犯罪を犯した囚人に対して、
まあ想像もできないようなことで罰を与えるっていうのがあって、
だからそれを学校の、学校という社会で、
どういうふうに受け止めるのかっていうのをすごく考えさせられました。
日本だったらどうなんでしょうね。
学校全体で話し合ったり、教育委員会というものがあったりして、
きっと話題になるというか、
改めて全校生徒で考えましょうっていうことになるんでしょうかね。
今だったらカウンセリングとかあったりしてね。
当時、本当17、8年前ですね、話は。
あの時娘がやっぱりやられたらやり返すっていうのをね、
きっと自然にやっていて、
これはもうそれでいい経験になったんじゃないかなと思います。
そこでね、相手の子たち、現地の人たちが気がついてくれればいいんですけどね、
そういうことをやっちゃいけないんだよって。
ただ私が10年近く国に暮らしてみて、
あの人たちを見てきて、
親はやっぱりそれはやってないなっていうふうに実感があります。
もうしつけっていうものはそもそもないんですよ。
この信仰があって、そこで生きているので、
人のもの取っちゃいけないとか、
人叩いちゃいけないとかね、
いじめちゃいけないとか、
そういう概念がない、
しつけるっていう概念がないような気がします。
私からはそう見えるんですね。
だから日本で学校に通わせるのか、
海外で配偶者の人の国で通わせるのかってすごく悩むと思うんですけど、
これも本当に正解がなくてね。
ただ私は骨を埋める覚悟で移住しましたので、
それが見事に崩れてね、今は日本で暮らしていますけど、
後悔はないですけども、
やっぱり決めるときにはね、
慎重に。
経験者の話を聞くっていうのももちろんありでしょうし、
今はブログもみなさん書かれていて、
今聞いていただいている音声配信もされている方も結構いらっしゃるようなので、
とにかく情報を集めるっていうのは大事だと思います。
その決断で後悔をしないようにやれることはやって、
やっぱり子供の心っていうのももちろん大事なので、
そのいじめにあったときの対処法とかですね、
私は英語もしゃべれず母国語もなんとなくで覚えてきてね、
喧嘩をできるようにまでなったんですけど、
こんな自慢できるようなことじゃないですが、
やっぱり子供、娘を守るっていうことに全身全霊でいろいろとぶつかってきたので、
その辺もお話ができればと思います。
というわけで、これはなかなか正解が見つからない話ではあるんですけども、
日本のしつけ、教育がいいのか悪いのか、
やられたらやり返すっていうことを教えなかった。
ちょっとヒヤッとしたよということでね、
今日は話をさせていただきました。
それではまた次の配信でお会いしましょう。
お相手はナンバルワンでした。