1. 心の砂地#
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2022-11-11 48:08

第22回『漫画と本しか頭になかった』

ブックディクト(本の中毒者)になることで何とか大変な青春期を乗り切った?というシャークくん。
漫画と本を読むこと、ということは勿論ですが、『古本屋』ではここなら息ができる、という感覚を覚えていたと言います。
今回のエピソードの舞台は2010年代前半〜後半に差し掛かる頃の「大阪」。
彼が足繁く通った店について、あまりにも危うかった自分を振り返りながら語っています。
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幼い頃から親戚の中でもとりわけ自分には厳しかった祖父との関係、というのは尊敬できるとこがある分、非常に複雑で(今思うと多分、私の父が要因なのですが…)、二十歳すぎになって、彼が遺した本を整理する、という行動を通じてやっと向き合えたということがありました。そのことを話すつもりでは全くなかったのですが、あの頃の話をするとどうしても彼の記憶も私の中では外せなかった、ということなんだと思います。【鮫編集後記】

00:00
僕の10代から20代の時の話みたいなのをしたいなと思うんですけど、今回は。
なんかでも今思ってもね、それこそ大学で大阪に出てきて、18から卒業して就職とかするまでの24、5ぐらいまでの時の自分ってなんかね、今振り返ってもすごい危うかったんよね、いろいろ。
その話はたびたびされてますよね。
うん、すごい危うくて、体のバランスと心のバランスみたいなのがちょっと崩れるみたいなの、結構俺の周り多いんだけど、
てらださんってどうでした?別に、あれか、忙しくて、バンドやって、菌育てて、バンドやって、菌育てみたいなのやってたら終わってたみたいな感じ?
穴がち間違いではないけど、確かにね、ずっと忙しかったから、大学はあんまりなかったけど、社会人になってから急に時間ができた時にそういうのはあったかもね、確かに。
そうかそうか。やっぱちょっとこう、余裕というか、選びなさいみたいな時に結構悩むみたいなところもあると思うんだけどね。何でもできるみたいなんと、自分がやりたいことと現実とみたいなんで結構悩むみたいな。
多くの人はたぶん就活とか、学生時代が終わる時とかによく来るんかなと思ってて。
そうですね、僕の周りもちらほらいました、やっぱそういう人は。
でも僕やっぱそれが、ある種、イニシエーションじゃないけど、ちゃんと就活して帰るとか、そことをやりたいことみたいな。
なかなかそのモラトリアムみたいな時間を長く持ちすぎたっていうところもあって、ずっとどうすんのどうすんのって周りにも言われるし、自分もどうすんのって思い続けるみたいなんで、すげー危うかったんだよね。
確かにな、なんかさ、30ぐらい近づいてくると、まあまあどうにでもなるって言うけどおかしいか、自分のやりたいこととか、あんま時間にせかなくてもいいよっていう空気になってくるんだけど、就活ぐらいの時期になると、え、どうすんのみたいなさ、すごい焦らされるよね。
そうそうそう。いろいろ助けてくれた人もいるし、すごいいろんな大人に感謝してるんだし、いろんな友達に感謝してるんだけど、結構なんかそのバランスの中で、それやったらもう選ぶんとかもしんどいし、もう人生いいかなみたいに思っちゃうような時期もあって、結構危うかった。
もし今それぐらいのことを考えてる人とか、なんかすごく悩んでる人とかにはなんか大変やろうなっていう、なんかいい方向に行ったらいいなって思うけど、そういう人が。僕がそこですごい救われたなっていうのは、この番組でもよく言ってるのは、そういうポップカルチャーに端的していく頃でもあって、
そういうポップカルチャー、サブカルチャーの海の中にダイブすることで、なんとかこう、自分をすごい保ったっていうのがあって。
03:10
うーん、なるほどね。
だから、21ぐらいから24、5ぐらいまでって毎日映画見てみたいな、そんな本読んでみたいな時期だったんだけど。
へー、でもなんか変な話、それお金って大丈夫だったんですか?
まあ大丈夫ではなかったから。
まあバイトしながらクイズ内で行ってるって感じか。
そうそうそう。まあなんか上手いことはギリギリ言ってないけど、なんかいろんな援助を受けながらっていう感じですよ。
まあ本当に甘やかされた感じでもあったよ。
うん。
まあでも、そんな派手に金が使えることとかはなかったし、であと、バンドやってたけど楽器系はもう全部持ってたから、そういうお金とかはなかったからね。
例えば楽器のローンがあるやつとか、周り多かったけど、そういうのはなかったしっていうのがあったかな。だからまあイケてたんだろうね。
なるほどね。
僕のその時期に一番心が落ち着いてた時間、落ち着いてた空間っていうのは、まあ一つはもちろん自宅の部屋だったけども、やっぱりそこでもモンモンとするから、
家は好きだったけど、家で一人でいるとすごい向き合わない、あかんから、それが嫌でずっとDVDを見てたんだけどね、映画のDVDを見るっていう。
ああ、現実逃避みたいな感じでもあったんか。
そうそうそう。だから、ほんまに眠りに落ちるまでずっと映画を見続けるみたいな感じだったんだけど、
だからそういう家も大好きだったけど、家にいるのもすごいしんどくなってきて、本当にすごく救われるっていうか、一番心が安定してたのは、関西の中古レコード屋さんと古本屋さんにいるときが一番楽しくて心安らぐ時間だったのね。
だから、あのときいろんなレコード屋とか古本屋がなかったら本当に人生やれてなかったと思っていて、僕とそのときのレコード屋や古本屋さんの話を紹介も交えながらしたいなと思ってまして、
全部まとめてやろうと思ってたんやけど、今回は本屋だけ、古本屋だけ、そして大阪編っていうだけでやりたいなと思っております。
なるほど。実際の店舗名を教えてくれるわけですね。
そうそう。こんな店でっていう話をしたいなと思ってて。
僕、その神戸、大阪、京都とそれぞれあったから行くレコード屋。だから今回は大阪の本屋編でございます。
おー、手始めにね。
はい。
この番組、心の綱路は、様々な文化や日常の築きをヒントに考え続けることで、言葉の記憶装置を目指す教養バラエティ番組です。私、シャークくんです。
06:06
はい、そして私が寺田です。よろしくお願いします。
ということで、本日も始まります。心の綱路。
見た瞬間、ランディ・サブエッジみたいになってますね。
あんまおらんけどね。派手な引き出しにランディ・サブエッジしてますね。
ランディ・サブエッジみたいだよな。
やっぱ天竜とランディ・サブエッジの試合もいるよね。
心の綱路。シャーク。
はい。ということで、大阪の僕が通っていた古本屋たちを店舗名などを挙げながらですね。
どんどん語っていきたいと思います。
はい、よろしくお願いします。
今回は大阪の本屋さん編なんですけど、まず初めにですね、紹介するのは天竜書店ですね。
天竜書店。
こちら、私たちが行っていた大学の近くの絵坂に本店がありまして、アート系の本とかが多かったりとか。
まあでも本当に、僕古本屋全国、どこか旅行したら基本的には古本屋によく行ってたんですけど、一人で旅してたんで。
すごいな。
全国津々浦々の古本屋の中でもトップクラスだと思いますね。天竜書店の品揃えっていうのは。
正直、まあやっぱ神保町ってすごい素晴らしい商店街なんだけど、やっぱり古本屋っていうものが多すぎて、それぞれ特化してんのよ。
ここはこれに強い。
うん、わかるわかる。積み分けしてるよね。だからこそ成り立ってるんだろうね。
そうそうそう。だからこそ、それはそれで面白いし、その街自体がそういう風になり立ってるっていうのはすごい好きなんだけど。
古本屋単体で見ると、本屋の中で会えるいわゆるセレンディピティ的な、ちょっとそんなに興味ないけど、歩いてみて、あ、これ面白そうみたいな出会いがちょっと少ないなって思ってて。
それはもう街全体でやってるから、神保町は。
ああ、まあ街全体がでっかい書店と考えたらあるかもしれないね。
そうそうそう。でもこういう総合的な、どんなんでもありますよっていう古本屋さんだと、やっぱ店舗内でそれがあるから、
そのなんでも揃ってる系、ある程度その色はあるけどもっていうので、本当に全国屈指の店舗だと思うんですけど、えさか店は。
えー、結構ヒロインですか?やっぱり。
うん、2階建てで、結構ね、おしゃれな感じですよ、中も。
へー。
うん、ぜひぜひ行ってほしいんですけど、それと、これややこしいんが、なんか多分元々はなんか関係があったんだけど、
堺とかあっちの方に、天宮堺書店っていうのもあんねん。
うーん、天宮っていうのも同じ時?
そうそうそうそう。同じ時で。わかんないんだけど、でも全然別の会社で、割と、どっちかっていうとそっちは普通に新刊本とかも売ってるし、
09:02
どっちかっていうとそっちメインで、普通の地方のチェーン系の書店っていう感じなので、
あのこの、えさかと、あともう1個紹介する天神橋筋にある天宮書店とは全然別物のあれなんで、
大阪の南の方の人だと天宮って聞くと、あーあの堺書店かってなんだけど、それとまた全然別なんですよ。
あーそれはちょっと要注意ですね。
そうそうそう。で、天宮堺書店もまたこの古本も扱ってたりするから話がややこしいんやけど、まあまあそういう違いがありますよっていうことと、
このえさか店は本当に本店で素晴らしくて、ぜひとも行ってほしい。なんなら、僕は東京に出てくる時に、
あー天宮書店から離れるからどうしようかなって思ったぐらいです。
へー。
で、僕が毎日行ってたのは近くに住んでたので行ってた天神橋店。天神橋筋書店街にある天神橋店。
これはもうえさか店に比べたら1階だけだし、ちっちゃい店舗なんだけど、ここはね、本当に毎日行ってましたね僕は。
えさか店は多分買い取りもやってるんだけど、天神橋店は古本屋なんだけどその店舗では買い取りやってなくて、だからえさかから入荷が来てやってるって感じで、
だからこう、ちっちゃいんだけど、多分その品揃えがこう精鋭たちばっかりいるっていう感じなのよ、イメージとしては。
あーまあえさかから天神橋行ってこいって。
うーん。
あーそれはそれでなんかいい住みわけですね。
そうそう。そこもまあやっぱ店舗の中もオシャレで、結構フェアみたいなのも天神橋筋書店の中でやってたりとかもしてて、
でこう入って左手にセールコーナーがあるんですけど、そことかも結構よくてね、セールコーナーって言ってもそのブックオフはブックオフで通ってるから俺は。
古本のあるところに全部いろいろ言ってるけど、ブックオフってやっぱそのどうしてもチェーンだから、ブックオフのセール棚にあるタイトルって決まってるわけよ。
バーコードで管理されてるし。
まあ正直その100円になってるとこから何を抜くかっていうのが結構ブックオフDIGの楽しみではあるんだけど、
天神橋書店のそのセール棚っていうのはそういう、多少はそれは影響はあると思うんですけど、商売なんで。
あるんですけどもそういう概念とは違うセール本なので、精鋭たちの中でのセール本たちなんで、そこがねめっちゃよくて、そこすぐ価値あるんで是非ね、毎日見てください。
で毎日入荷してるし。
へーすご。
うん。で入ってそう、左にセール本があってその右手の方にレジの左横になるのかな。
入って右手のところに新入荷のコーナーがざっとあるんだけど、そこもね、ちょっと漫画とかもあってそこは。
そこもね、すごいよくて。そこでね、大島由美子の漫画とかね、萩尾本の漫画とかとも出会ったしね。いろいろ思い出深いですね。
いいっすね。まあそういうなんか、名作とかと古本で出会うっていうのはやっぱりありますね。
12:04
うん。そうそうそう。すごい店の感じが好きだし、店員さんもなんかね、すごいこの人普段何やってんのかなーみたいな。
だから後にそこで毎日見るメガネの店員、部合いそうな店員おるなーっていう人に、後にバンドで先輩でなんか面白い友達できてんみたいな。
で、そのメガネの店員がやってくるっていう。
えっ、この人天牛書店の人だってことに気づくっていう。
へー。
まあそういう出会いみたいなのもあったりするんですけどね。
世間狭いな。
うん。
同じような匂いを嗅ぎつけてってのはあるんやろうけどね。
そうそうそう。そんなね、こともありました。はい、天牛書店ね。
ぜひね、えさかてん、てんじんばしきてん。
まあてんじんばしきてん結構まあ言ったらてんまから商店街で歩いてすぐ行けるんで行きやすいんでね。
ぜひ行ってみてください。天牛書店ね。
で、あとは梅田で僕がすごく通ったお店が、本は人生のおやつですっていう。
本親と略されてるお店が当時は梅田にございまして。
へー。
ここはね、お姉さんの、名物お姉さんの店主がいて、坂上さんって方なんですけど。
うん。
すごい今は、当時はね、道島、北新知らへんにあったんだけど、
今は移転されて、兵庫の朝越に。
ずいぶん都会から山に行きましたね。
そうそうそうそう。
そういう場所やけど朝越。
日本のマチュピチュと言われるね、とこですわ朝越。
僕のどっちかって言うと地元の方に近い方なんですけど。
北の。
なんでまあね、今は朝越なんですけど。
そこの店主の人が言ったらこんな本が好きで、こんなのが読みたいんですけどって言ったら、
もう150%ぐらいで、えっとこれはですねーみたいな感じですごい考えて探してくれるっていう。
へー。
コンシェルジュサービスみたいなのやってて。
すごいな、ソムリエ的な。みんな行きたいんちゃう?そんなとこ本好きな人。
いやーほんとそうで、女性の方だったんだけど、なんかすごいほんまにこの人本のことが好きなんやなーみたいな感じがすごいあって。
で、すごいいろいろ教えてくれるし、すごい気さくに喋ってくれるから、それがすごい好きで。
で、僕はレコード屋さんもそういう感じで関西って通ってたのね。
店主の、名物店主の人がいて、その人とかにこんなん聞いててって言って教えてもらうって感じだったの。
あー。
寺田もね、何回かそういう開門してるとこに付き合ったことがあると思うからわかると思うんやけど。
だからその感じを本でやってくれてて。
へー。
すごいね、本屋の店主さん、酒井さんにはすごいお世話になりましたね。
で、そのままそういう感じで、長居する人が多くて、常連さんみたいな人とかは、この人はこれが好きでーみたいな、すごい本の話で盛り上がったりとか。
15:07
すごい店内でイベントとかもやってて、なんかある種コミュニティ的なところにもなってたし。
なるほどねー、なんか今そういうのって割とインターネットで集まったりって感じになってるけど、そういうのが土地にあるっていうのはすごいですね。
うーん、そうそうそう。
すごいね、でもね、全然東京に来てからはタイミング合わずで行けてなくて、たまーにメールのメッセージをやり取りしたりするんですけど。
へー。
地元近い方にね、朝子の方に移転されたってことなんで、一回ちょっと挨拶に行きたいなーと思って。
でもその朝子でもそのスタイルは変わってないみたいなんで。
これはでもね本当に一回その、なんていうかな、本のレコメンドというかの話みたいなのを、本が好きな人とかはすごい価値があるし、すごい本気でぶつかってくれるから、その辺ちょっとぜひ体験してみてほしいなと思います。
行きたいですね。なんかあれやな、都会にあるっていうのもあれやけど、この朝子のあの山とか森の中にそういう書店があるっていうのもなんか雰囲気あって、いいかもしれんと思ってきた。
うん。なんかより良くなってる感じはしてて、そういう感情。
うん。
なんかね、いやでもそれで、僕そのおじいちゃんがすごい本をね、あのー持ってて、でまぁおじいちゃんが亡くなった時に、本読む人って基本僕だけなの。親類たちで。
あーそうなんですね。へー。
うん。僕と、えーとその母の兄貴、おじさんだけなんだけど、母の兄貴はそのアメリカに住んでるので今は。
あー。
で、おじいちゃん亡くなった時にこう、その本をどうするかってなるわけ。
はいはい。
で、時にシャークが一番読むんやからということで、でおじいちゃんも古本屋行くのが趣味だったから、いろんな古本屋に、こう僕としてはこう返していってるつもりみたいな。このジャンルのやつはあそこに持っていこうとか。
あー。
そういう感じで。それこそ天牛に持って行ったり、本屋に持って行ったりとかしてて、でもその時とかもすごい真摯に買い取ってくれてね。
へー。
すごいね。その辺もお世話になったし、なんかそう梅田でモーニング食べましょうとか言って、遠くの、東京から来た古本屋のお姉さんとかと、その本屋の店長坂上さんと俺とかでなんか知らんけどこう朝ごはん食べたりとかもしてたよ。
良すぎる思い出やなそれ。
うん。いやまあ当時それこそめちゃめちゃ危うかったから、多分結構気にしてくれてたのよ。
あー、なるほどね。
そういういろんな人と、いろんな大人と喋るのをすごいやってくれてたりとかして、すごいね感謝してますそこは。
なので皆さんぜひとも朝ごにね、来てくださいよ。遊びに行ってください。
まあいろいろ詳細とかは、あのなんでも僕がDMとかでも受け付けますんでね。ぜひとも行ってみてください。本は人生のおやつです。
現在兵庫県の朝越しでやられております。
はい。
18:00
えーあとは、いっぱいあるな。このペースで行ってたら3時間ぐらいかかる。
まあちょっとザザザッと消えるとこは行きますか。
行きますけど、あ、ほんじゃちょっとこう、こっちの今紹介した2つはどっちかっていうと小説とか、そっち文芸系。
で、そういったのもっと普段僕が喋ってる漫画とかに寄せてくると、なんだかんだこれはもうチェーン点ですけども思い出深いのは、マンダラ家の梅田店ですね。
あーここは僕シャークさんと行ってますね。覚えてます。
うそ?俺テラウとマンダラ家梅田店行ったっけ?
同じく慶恩の後輩とかと、こうゾロゾロ4,5人ぐらいで行って、ここでシャークさんから萩尾本呼んだ方がいいよって言われて買いましたよ確か。
あーそっか。まあ行ったような気もすんなー。
多分何回も行ってるからシャークさんはね、覚えてないかもしれないですけど、僕はその1回しか行ってないので、はっきり覚えてますね。
今この紹介してる3店舗は当時は梅田エリアにあったんで、僕はほぼほぼ毎週行ってるからセットなんやけど、漫画はじゃあちょっとマンダラ家行っとくかみたいな感じで、梅田店はねめっちゃ行ったんですよ。
梅田店ね、東京の中野店とか渋谷店とかってやっぱ素晴らしい店舗なんですけど、僕の欲しい漫画としてはマンダラ家梅田店が一番揃ってたんよね。
ワンフロアだったし、まあなんかそういう今のもんもあるし、古いレジェンドたちの漫画もあるし、いわゆるニューウェーブ系、英語版系とかのああいう漫画とかもいっぱいあって、それがワンフロアで完結してて、すごいねお世話になりましたね。安かったし。
まあディープやった思い出あるなかなり。
ディープなんもあるし、今っぽいのもちゃんとあるし、ライトノベルとかもあるし、すごいバランスのいい店舗でしたね、ここもね。
で、ここでそれこそニューウェーブっていう概念を知りましたからね、大友克洋とか高野文子の影響下でそういういろんな尖った漫画が、まあ音楽のニューウェーブから多分取ってきてるんだけど、ここでこの大きい漫画をね、買って、うわすげーみたいな感じになるみたいなのをね、教えていただきましたね。
なるほどね、そうやったんや。
うん。
慶應学部時代にシャークさんが高野文子買ってきて、ちょっと呼んでみって言って、読まされたって言うけどおかしいな、一緒に読んだ記憶があって、多分そういう時期やったんでしょうね、シャークさんが。
そうそうそう、すげーと思ってた。
絶対安全カミソリでしたっけ。
絶対安全カミソリ。そう、絶対安全カミソリが、ほんまにまあ、この漫画好きな人からしたら絶対安全カミソリの衝撃って当たり前なんだけど、当時はやっぱりその絶対安全カミソリがすごい衝撃だったの。俺の2010年に読んでもめちゃめちゃ面白いと思ったから、絶対安全カミソリが。
21:06
そっからいろいろね、掘ったね。それこそ少女漫画は面白いみたいになったのは、結構まんだらけ生まれだったんで、当時のマーガレットコミックスとかリボンコミックスとか、いろんな今の雑誌とかの古本が結構安くて簡単に手に入ったから、なんじゃこの辺俺ちょっと掘ってみようかなみたいな感じで好きになったみたいなとこもあったかな。
なるほどね。
少女漫画の在庫で言うと一番いいかもしんない。まんだらけ市場。あ、でも今ね、中野にできたからな、少女漫画のとこ。そこもいいんだよ。
あー、そうなんよ。
でも梅田店の少女漫画の在庫はすごい良かったですね。私も最近行ってないんで変わってるかもしんないんだけど。当時は3階が漫画以外の物のフロアだったのね。
おもちゃとかいろいろ。で、ステージがあって、エレベーターで上がったら。で、そこでいっつもなんかコスプレ店員がカラオケしててんか。
店員さんがしてんの?カラオケ。
そう、店員さんがカラオケしてんね。アニソンとか歌ってんけど、それがBGMになってるわけ。
生歌じゃんよBGM。
生歌だし、それがスピーカーでも鳴ってるから、なんかすごいラジオっぽいけど生で歌ってるみたいな感じじゃん。
あー、面白いですね。
でもさ、別に普通にコスプレで歌ってる子だから、そんなにめっちゃ歌うまいわけでもなくて。
俺が聞いてたときはね、このちょっと言ったら不安定な音程でいろんなアニソンとかをさ、聞かされてるって聞いてて。
なんかあれ良かったよな。コスプレ店員の人のカラオケを国歌されてるっていう状態が結構良くて。
それは何か良い思い出かもな、確かに。こう、より生っぽく思い出せそうな感じがするの。
そうそうそう。
今なんかちょっとフロアが変わってて、なんか2階にステージってなったからちょっと変わったのかな?わかんないんだけど。
なんかそれで、基本は2階はそれがなくて、漫画をガッツリ振るんだけど、なんか3階上がるとそういう空間だったから。
たまにその3階でカラオケ聴いて、あー面白いなーって思いながら、そういうちょっとこうグッズとかを見たりってしてた思い出もありますね。
であの、阪急の東通商店街?っていうか道山の方。結構ディープゾーンにあって、なんかあの感じも結構好きだったなー。
そうね、なんか道山の方ってなんか大阪の2丁目みたいなこと言われたりするような街ですしね。
だからあの、エクスプロージョンっていうクラブがあって、そこに毎年1年に1回こにしあさはるさんがDJで来てて。
なんで割とあの辺の道山の、普段はゲイクラブなんだけど、そこはオールミックスでこにしさんのDJの時は来て見てて、なんかその感じとかも結構楽しくてね。
あの辺は結構思い入れのある街でもありますね。
はい、まんだらき梅田店。これももちろんやってますんで、ぜひね。
24:02
ちょっとね、行く方にはまだコスプレ店員のカラオケがBGMになってるシステムがどうなってるのかちょっと調査してきてほしいんですよね。
そうですね、現存してるかどうか。
うーん、はい。じゃあちょっと梅田から離れる?離れ…離れるか。ちょっと待ってな。いや、離れないでおこう。
離れずに、はい。
じゃあ梅田北エリアで、当時は天間に店舗があって、でも今は店舗販売やめちゃってるみたいなんだけど、ミステリーとかSFとか怪奇幻想小説専門の本屋さんがあって、ジグソーハウスっていうプロ本屋さんだったんだけど、
ここはそれこそうちのじいちゃんがこっち系だったの。ミステリーとかSFのマニアだったの。
へー。
で、早川ポケットミステリーっていう特徴的なシリーズがあるんだけど、それとかも本当にたぶん2000冊くらいあったんちゃうかな。
へー。
もっとあったかも。
あー、それちゃんと読んである人おるの?なんか図書館とか行ったらめっちゃあんのよ。
そうそうそう。5000?5000とかあったかもしれない、もしかしたら。2000じゃ聞かんかったかも。
すっご。
うん。で、まあでもそれどうもならんやん、それ。
まあね。
で、じいちゃん結構最後の方は、大事なやつはちゃんと本棚に挿してて、他は段ボールとかに入れていったわけ。
はいはい。
で、それはもう売ってくれって言ってたから、それをじゃあどこに売るかってなったときに、そういう結構価値があるやつはあるけど、普通のプロ本屋さんに行っても売れへんからっていうので、
そういうのないんかなって思ったら、お、てんまにそういう系のとこあるやんってなって、で、そこに俺がいつも持てるだけ持って、スーツケースに入れるだけ入れて、買ってもらってたよ、毎回。
でも全部ちゃんと買ってくれはるんやね。
お、全部買ってくれた。すごいありがたかったなあ。で、結構中にちょいちょい価値あるやつだって、あ、これは結構値段つきますねとかで、しっかり値段つけてくれたりとかしてて、すごい助かったし、なんかね、よかったんやけど。
なんか今は梅田の蔦谷書店、ルクアイイレの9階にあるんやけど、そこの蔦谷書店もなんかその固書コーナーっていうのをやってて、で、そこでジグソウハウスの出品本っていうのが出てるらしいので、そこでね、
たぶんミステリーとかSF怪奇幻想系のものを出してるんでね、そのジグソウハウスの品揃えは出会えると思いますんで言ってほしいんだけど、なんかそれで、やっぱこう普通に始めはそんなにミステリーとか俺あんま興味なかったから、ある程度売るだけだったんだけど、
で、待ってる時間さ、やっぱその店舗内でちょっと待つやん。だからそれでいろいろ見てたら、なんか結構その怪奇幻想小説っておもろいなーみたいな感じでちょっとハマってきて。
とみたけ あんまりピンときてないんですけど、有名どころとかあるんですか?
27:03
とみたけ えーっとなー難しいなー。ま、一個ジャンルがあるのよ。一応SFとかミステリーのジャンルの一つなんだけど、言ったらミステリーとかってちゃんとこう、言ったら今の言い方で言うと伏線があって回収があってみたいな、犯人は誰なんかっていうところを楽しむやんか。ミステリーの良さっていうのは。
でもそこに言ったら、大きなオチっていうか、その言ったら怪奇的なものとか幻想的なものみたいな発想が入ってるもんっていうのがあるわけよ。ちゃんとこう、振り落ちじゃなくてっていう。
とみたけ 結構超自然的なものが出てくるやん。
とみたけ ミステリーとかの横に奇妙な味って書いてある。え、なんて良い日本語だなと思ったって。
とみたけ コーナー名になるくらい共有されてるんや、その言い方。面白いですね。
とみたけ で、それこそジョーダンピールの会社の名前。ジョーダンピールの作品ってすごい良い、言ったら奇妙な味物っぽいね。
とみたけ 確かにね、ミステリーっていうより結構概念的なものが原因になってたりするし。
とみたけ ジョーダンピールのプロダクションって、モンキーポープロダクションっていう名前なんだけど、あれっていうのは怪奇小説の傑作でサルの手っていうのがあるんやけど。
とみたけ あの、願いが叶うみたいな。呪われるやつだっけ?それはありますね。
とみたけ それって本当に怪奇幻想小説の代表作なのね。それこそ奇妙な味の代表作の一つにサルの手ってあるね。
とみたけ あー、じゃあ何個か知ってるかもしれへん、有名なやつだったら。
とみたけ うん、そうそうそう。それこそ、あとほら、物語シリーズとかでその辺ネタでやってんねんな。それこそサルの手も出てくるんだけど。そういうのの元ネタっていうのもあったりとかですごいハマってて。
とみたけ で、結構、怪奇幻想小説系って短編が多いのね。あとね、海外のものを訳して、それぞれの偏者がいて編んでいくっていうアンソロジーが傑作がいっぱい出てて、翻訳されて出てて。
とみたけ フランスの怪奇幻想小説のものだったら渋沢達彦が編んだものとかがあったりとか、怪奇小説傑作集っていうのが1,2,3,4,5って出てて、3巻か4巻がフランス編で渋沢がやってて、それとか渋沢達彦って名前で勝手読んでとかで、それでめっちゃ面白いってなったりとか。荒又博士先生とかもそういうアンソロジー編んでたりするねんか。
とみたけ そういう人なんや。
30:15
とみたけ それにすごいやられてハマったりみたいなのとかもあったし、あと幻想小説っていうのだと、当時プームではなかったけど、結構今の作家でもそういった奇妙な味とか、怪奇幻想小説に影響を受けてるような作品を発表してる人とかもいて。
とみたけ それをそれこそ本屋とかで、山尾裕子さんのラピスラズリって本とか、尾崎みどりの第7巻開放行っていう作品とか教えてもらって、そういうのハマってるんだったらっていうので読んで、それでもすごいハマって、20代前半って、そういう怪奇幻想小説をいっぱい読んでたなぁ。
とみたけ それでハマったら、「ああ、そういう話おじいちゃんとしたかったなぁ。」みたいなのとか。
とみたけ ああ、そりゃそうだね。それはほんとに、じいちゃんがでも作った縁だけどね。じいちゃんの本を売ることで、なんかせっかくやから見ようかなって買ってみて、奇妙な味っていうことを知って買って、周沢達彦で買って、でハマって、それがまた縁になってみたいな感じだったから。
とみたけ 物が残るってやっぱいい言葉だよね。
とみたけ そうね。そこでジグソーハウスさんもね、今はちょっと店舗では販売してないみたいなんですけど、そんな思い出もあります。
とみたけ あとは、こないだね、同じ鍋のお餅を食うっていうポッドキャスト番組の関谷さんっていう人と遊んだんですけど、彼は建築とかコミュニティのデザインとかそういうことをやっていて、店の内装とかこういう店があってこういう場所でみたいな話をいろいろしてくれたのね。
とみたけ へー。
とみたけ で、その中で僕は大阪行った時って古本屋さんがそういう場所だったから、それこそ関谷くんになんかあそこ行ってほしいなーとか、まあ今話してた古本屋さんとかもぜひ行ってほしいんだけどとか思った時にパッと浮かんだのが、大阪の文野里っていう安倍の区。
まあこれはちょっと南の方だね。に、イルス文庫っていう本屋さんがあって、ここは言ったら僕が住んでたエリアからは離れたとこだったんだけど、それこそその本は人生のおやつですとか、その辺のお姉さんとかが面白いよって言ってたりとか、結構まあ大阪で古本屋って調べると上に出てくる本屋さんだったので、わざわざその時はね、
チャリで家から1時間くらいかけて行ってたんですけど、そこはもともと演劇をこうやって張った天使さんらしくて、なんかね木箱、ちょっとサイト見れそうだったら見てほしいんだけど。
33:03
ちょうど見てるんですけど、めっちゃ面白いですね。これ、進列の仕方が。
正確な名前がちょっと出てこーへんねんけど、多分演劇の台に使う箱馬だ。箱馬って言われる、横長なんか縦長になる箱を使って棚ができてるんだよね。
で、結構横にしたり縦にしたりして、埋まれる隙間も本棚にしてる感じで、めっちゃ面白い進列の仕方ですね。
で、このちっちゃい木箱が積み重なって出来上がってるみたいな感じなのね。で、その箱ごとにジャンルみたいなのが分かれてるわけ。ここはこういう海外文学っぽい流れなんかなみたいな、多分その辺も考えて並べてあると思うんだけど、そこが毎回行くたびに結構入れ替わったりとかしてて。
で、凄い選定も凄い良くて、めっちゃ好きな本屋さんでした。
これは、もちろん本も見に行きたいけど、店を見に行きたいくなるような。
静かな感じの店主さんだったんだけど、その感じも結構良くて。
ちっちゃい木箱の中とそれが連なった森みたいな感じになってるんだけど、そこにこうダイブさせてくれてるように多分してるっていう風に僕は勝手に感じてて。
あー、なるほどね。
うん。なんか凄い、だから結構ね、今思ったら結構な距離なんだけど、本当に月一ぐらい俺、チャリ飛ばして行ってたんちゃうかな。
でもなんかね、文の里駅っていうとこがすげー雰囲気良かったのよ。なんかこれぞ俺の思っている大阪の下町みたいな感じがあって。
へー、全然ちょっと行ったことないから町の雰囲気も分かれへんわ。
あー、でもめっちゃ良いよ。俺なんか本当にもし大阪帰るんだったらあの辺住みたいなとか思ってるぐらい。
なんかあんま高い建物がないのかな。なんかこうのぺっとしててね。凄い好きだったんだよなー。
で、その近くの商店街にそのイルス文庫の店主の人が、なんか多分空き店舗ができて、そこに今で言うシェア本屋みたいな、それぞれいろんな本屋さんとか個人の人が棚を出してやってる本屋さんみたいなのも作って。
で、そこはミツバチコショブっていう名前でやってるんだけど、そこもなんかできたから。
まあ言ったらすぐ近くに2つ本屋さん寄れるみたいな状態になったから、凄いそこも凄い好きだったんだよなー。
なんかそこは日替わりで店主さんが変わったりみたいな感じだったと思うんだけど、そこも凄い面白いんで。
よかったらミツバチコショブとイルス文庫2つ行けるんでね。
ウメの里に是非ね、遊びに行ってほしいと思います。
最後に1店舗だけ紹介させてください。
これはね、もう無くなっちゃってたんですけど多分。
36:01
更新の情報がなくて、いろんな人のツイートとか見る限りやめられたっぽいっていうだけなんだけど。
上本町にあって、一式文庫っていう店だったんだけど。
ここも凄いちっちゃめの店だったんだけど、文芸系のやつからちょっとした漫画とかまで、いろいろオールラウンドにやってる本屋さんだったんだけど。
凄いここもオシャレな店構えで、そろそろ僕からすると天宮とかの品揃えに近いような感じ。
でも個人でやって貼るんだなって感じのとこだったんだけど。
いいのは、本棚の前とかに結構ちっちゃい座れる椅子みたいなのが何個か置いてあったりとかしてて。
店主の人がだいたい個人のレコーダーとか古本屋行くとさ、カウンターがあって、客の人を見るように座って貼ったりするやんか。
そういうことになってますね。
客と対する形で見てるって感じだったんだけど、だいたい入ったらおらんねん。カウンターに。
カウンターの見えない奥みたいなところに座って貼る。見えない形に多分して貼んねんな。
意図的に。
うん、多分。
で、椅子みたいなのもあって、だから多分それこそさっき僕がイルス文庫でダイブする感じみたいな。
好きなように選んでくれよっていう、選ぶ場所ですよっていう感じをすごい作ってくれてると思ってて。
なんかね、そこがね、本当当時病んでた僕からするとね、めちゃめちゃね、こういうそこにいていい感覚みたいなのを保証してくれてるみたいな感覚があって。
確かに。でもそれ普通にありがたいな。レコード屋さんとかもそうだけど、やっぱりちょっとこう、旧古のものを売ってる店ってちょっと試されてる感みたいなさ。
そうそう、あるあるある。敷居高いみたいな。
感じてしまう。
どうしてもな。レコード屋だとあるあるがビートルズばって買うんが買いにくいみたいなあるある話だよね。
あるんだけど、そうそう。なんかそれがすごい良くて。
で、なんか思い出深いのは当時ね、それこそ、まだアフターシックスジャンクションになる前のウィークエンドシャッフルで、今もこの時期なんでやってますけど、秋の推薦図書特集っていうのを毎年やってんのよ、宇多丸さんのラジオって。
で、いろんな海外文学とか、当時おすすめの本とかいろんなゲストの人とか、そろそろ星野源さんとか当時は来て、紹介したりとかいろいろしてたんだけど。
で、その中ですごい特集されてたストーナーっていう、昔に出た海外の小説なんだけど、なんか最近日本の人が訳して、多分その役者の人も、ほんと生涯最後の仕事みたいな感じで、ちょっと今これを伝えたいみたいな感じで、訳されたみたいな。
当時はそんな評価されてなかったんだけど、2010年代とかに入って急にアメリカとか本国でもすごい評価されたっていう小説だったんだけど。
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で、一人の男の人生の上手くいかなさみたいなのを、すごく上手くいかない感じと、自分が思ってるふうに人生が転んでいかないけども、真摯に生きていくみたいな感じの話なんだけど、ざっくり言っちゃうと。
で、それが翻訳本だし、多分当時の普通に古本屋だったら2000円とか、1500円から2000円ぐらいで多分売ってる本だと思う。当時の普通に古本屋に並んだら。だけど、ふらっと一式文庫に入った時に、そのストーナーが300円で売ってたわけ。
これ、宇多丸さんのラジオで紹介されてたやつだみたいな。すげえ絶賛されてたやつだと思って。読みたいなと思って。で、値段見たら300円なわけ。えーっと思って。で、他の翻訳小説がいろいろあるのよ、はちゃんとついてんのよ、値段が。
でから、それが300円っていう値段をつける価値ではないって絶対本屋さんの人は思ってると思う。
あー、分かった上で。
分かってるはず。多分分かった上で300円にしてんの。
うわー、かっこいいなそれ。
そう。で、その時、うわ、これめっちゃ見たいなって思ったけど、ラジオ聞いた時とか紹介して。でも、Amazonの欲しいものリストに入れてたけど、例えば普通に2000円とかで定価で買える余裕は僕にはなかった、当時。
で、それが300円で、ぽんってあって、うわーっと思って、もう歓喜して買って。
で、読んでね。すごい、で、語られてる内容もさっき言ったような、人生のうまくいかなさみたいなことを書いてる小説だって、すごい感動したのよ。
で、さっき話した通り、あれを300円で売るっていうのは、こういう300円でこれを、値段つけるっていうよりは買える人にちゃんと伝えたいってあの時、石木文庫の店長の人は思ったんちゃうんかなって勝手に思ってて。
あー、すごいな。なんかその本の内容が答えになってるみたいなさ、メッセージになってるみたいな。
そうそうそう。なって、当時、ほんとに、言ったら俺のために出してくれたみたいな感覚があったんよね。
あー、なるほどね。
うん。僕は1500円だったら翻訳小説買われへんかったし、300円だったらなんとか買えるみたいな感じだったから。
なるほどなー。
それがね、すっげー感謝してるんよね。
うん。
あの時、ストーナーを300円で売ってくれて、それを読んだっていうの。で、なんかそれを読んですごい気持ちが晴れて、頑張ろうっていう感じもなったっていう気持ちもあってね。
あの時、あの値段でああいう風に出してくれてなかったらどうだったかなーとか思っちゃってて。
なんかでも、そうやなー。それって古本屋ならではですよね。
42:03
うん。
書店でバイトしてたんですけど、本って当たり前ですけど値段変わらないんですよね。どこで買っても新品なら。
うん。
でも古本屋だったら値段を変えられるじゃないですか。そこに、店主のエゴをある意味乗せることもできるっていう。
そうだね。
なんかそれはすごく古本屋としてかっこいいですね。かっこいいしいいい話ですね。
うーん。いや本当にすごいあれで。だから、俺は長らく東京にもこのストーナーを大事に持ってきて何回も読み返したりする本だったんだけど。
でも、なんか最近ふと仲いい後輩の子とかと喋ってて、なんかその本が好きな子でね。
ちょっと旅行とかに行ってお金を肩代わりというか、先にその子がしてくれてたのよ。で、そのお金払おうとしたら、お金より物で交換してくれたら面白いから物が欲しいって言われて。
へー。
その分ぐらいのって言われたときに、それで他にもいろんな本とかを値段分ぐらい俺は詰め合わせて。
で、その時にあ、そういえばこのストーナーっていうのは誰かに渡っていくっていうもんかもしれんってすごい思って。
俺がずっと独占しとったらあかん。このストーナーは俺がずっと独占し続けたらダメな本だってことにふと気づいて。
そういえば一式文庫で俺は言ったらほぼただみたいなもんでもらったんやから。ただみたいなもんであげなあかんと思って。
だからその他のお金分の本とプラスストーナーもつけてちょっとその後輩に渡したんだけど。
あーなるほどね。
うーん。
すごいなあ。なんかそれを300円で売ったことでどんどんその人の行動とかが変わっていくっていうのも。
そう。
で、誰かの手にまた渡るっていう。すごいなあ。
そうそうそうそう。
すごい力やねんな。
うーん。
へー。
なんかね、すごい感謝してて。
そう。で、ふとこの特集するときにあ、そうだ一式文庫だったらあのストーナーの話あるなと思ったら、そう辞めちゃってるっぽくてね。
すごい寂しいんですけど。
うーん。
僕がもらったもんはすごいあるんで。
本当にあの時上本町であの店をああいう風にやってくれてたっていうことにすごい感謝してます。
本当に。
うん。
今日はね、以上という感じなんですけれども。
はい。
他にもね、レコード屋と組み合わせて行ってるからね。
あー。
本屋さんに。
そうかそうか。別にこの同じ時期に行ってるレコード屋もあるわけね。
うーん。あるので、ちょっとレコード屋の話もね、そのうちしたいなと思うんですけれども。
はいはい。
本当に、僕その今品揃えとかいろんな本の話とかしたんだけど、基本そのときさっき言った通り300円の本がやっと買えるみたいな感じの余裕しかないので。
基本的にはほとんど、あ、欲しいけどお金ないなーとか、そういう感じで眺めるっていうことがほとんどだったんだけど。
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うん。
で、なんとか安いセール本とかだけ買って帰るとかね。さすがに悪いからみたいな感じだったんだけど。
うん。
それでも本当に毎日本屋さんに行きたくて仕方なかったのは、そういうそれぞれ、今紹介していった本屋さんってマンダラ系以外はみんな基本的には個人のお店たちだと思うんだけど、個人ベースの店っていう感じだと思うんだけど。
うん。
いやなんて言ったらいいんかな。なんかそういういてもいいんだよっていう場所にフロファンさんがしてくれてたんだなっていうことを改めて話しながらすごく思ったなあ。
なるほどなあ。なんか店のあり方として、そういうお客さんの存在を肯定するみたいなことってできるんやなって今思いましたね。シャークさんの話を聞いてて。
いやあ。
すごい。店ってすごいなあ。
そういうふうに感じてたし、やっぱ俺も心の砂島やってるのもそこら辺の影響っていうのは多分にあると思ってて。なんで僕の本当にルーツというかね部分でこういう大阪の本屋さんっていうところが作ってくれたと思ってますんで。
よかったらぜひですね皆様大阪に訪れた際にはですね、ノートにもそれぞれリンクなど貼っておきますのでそれをね見ながらご訪問していただければなと思います。
はい。というわけで心の砂島、引き続きお便りをお待ちしております。すべての宛先はkokonosuna.com、心の砂.gmail.comまでよろしくお願いします。もしくはSpotify、Apple Podcastなど各配信サービスのエピソードの詳細に載っているGoogleホームからお願いします。Apple Podcastのエルヴィー評価も絶賛募集中です。ぜひともよろしくお願いします。
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それでは皆様ごきげんよう。
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