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2025-04-08 08:17

2つの当たり前について——原則と常態、理想と現実の間で

こんにちは、「心と頭を1℃あたためるラジオ」です。
今回は、夏目漱石の手紙にあった言葉をきっかけに、「当たり前は2つあっていい」という視点についてお話しします。

夫婦は「仲が良いのが原則」「仲良くないのが状態」。
この一節から感じたのは、理想と現実、原則と状態、夢と今の自分……そのどれもが共に在っていい、という柔らかい見方でした。

理想を持つのも当たり前。現実的に折り合いをつけるのも当たり前。
どちらかを否定するのではなく、共存させる知恵を持つことで、自分の生き方が少しずつほぐれていく。
そんな体験から生まれた、あたたかくも鋭い問いを、あなたにもそっと届けられたら嬉しいです。
#理想と現実 #夏目漱石  #アドラー心理学 #キャリア
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サマリー

このエピソードでは、夏目漱石の言葉を通じて、二つの当たり前の考え方について議論されています。理想と現実の共存を理解することで、心が楽になることが伝えられています。

00:05
リスナーの皆さん、おはよう、こんにちは、こんばんは。
どの時間に聞いてくれても本当に嬉しいです。
あなたの心と頭を1℃温めるラジオのお時間です。
あなたがどんな一日を過ごしていても、ここで少しでも温もりを感じてもらえたら嬉しいです。
当たり前の二つの解釈
今回は、2つの当たり前ということについて、お話をしたいなと思います。
そもそも、2つの当たり前ということを聞いた時に、
クエッションマークというか、何で?と思った方もいるんじゃないかなと思うんですけど、
我々が普通にしていると、当たり前というのは、言わなかったとしても、
要は1個だよね、という前提を持っているんじゃないかなと思います。
ある時、夏目漱石の小説には出てこないらしいんですけど、
友人の誰かに当てた手紙の中に、こんな一節があったそうです。
夫婦は親しきをもって原則とし、親しからざるをもって状態とす。
夫婦というのは親しい、仲がいいのが原則、当たり前で、
親しからざる、仲良くないのが状態、常にそういう態ということですね。
実態はそういう状態だよということですね。
そんなような言葉がありました。
当時、すごく迷惑メールが多い時期だったので、
私はこの言葉がすごい気に入ってというか、
いわゆる座右の銘にしたいなというふうに思って、
メールアドレスにそこの文を取ってアドレスにしたぐらい感銘を受けた言葉なんですけど、
一見すると、夫婦は親しきをもって原則として、親しからざるをもって状態とすって、
決してポジティブな言葉ではないので、
座右の銘がそれだというと、ちょっと変なんじゃないかというふうに思われるかもしれないんですけど、
世の中に当たり前は二つあっていいんだと思ったし、
二つあるものなんだというのをその言葉を通じてすごく理解できたんですね。
その理解できたことによって、ある意味救われた部分もありますし、
自分がずっともやもやしていたことというのが、
その言葉によってそういうことだったんだというふうに言語化されたなという印象がすごくありました。
理想と現実の共存
それはどんなことかというと、
例えばなんですけど、ちょっと当たり前すぎる話なんですけど、
小さな頃からですね、何かしらみんな夢とかこうなりたいなというものって、
言った言わないを置いておいてね、自分の中にあったと思うんですよね。
将来こんな風になっていきたいなとか、こんな夢があるとか、
例えば自分であれば漫画家になりたいとか、あるいはプロサッカー選手になりたいとか、
そんなことをたくさん思いました。
でもいつしか、それがだんだん年を重ねるごとに、そういったことは言わなくなってね、
現実的なね、それこそ一昔前だと公務員になりたいだとかね、
そういうような憧れとかこうなりたいということじゃなくて、
慣れるものの中からね、消去法でこう選んでいくみたいな、
そういったところもね、ある意味当たり前ですよね。
なので、人間なんだから、何かしらね、なりたい自分だったり、
そういう目標、目的を持ってね、生きていくっていうのはある意味当たり前。
だけど一方で、現実的にね、そんな夢物語みたいなのを追いかけるんじゃなくて、
現実論で考えていく、これも当たり前。
こういったものが共存している世界だったんですけど、
当時自分はね、当たり前が一個しかないというふうに思ってたから、
その夢とか理想を追い求める自分と、そういったものを諦める自分と、
これどっちを採用するべきだろうか。
そんなふうにね、すごくモヤモヤしてました。
モヤモヤしながらも、やっぱり理想を無くしたくなかったから、
そういう理想を生きるみたいなスタンスを取ってたんですけど、
そうすると周りの人たちとね、全然話が合わないわけですよね。
自分は理想を持って生きてるけど、周りの人たちはね、
なんか冷めたように見えてしまうと。
折り合いの付け方が分からなかったりとか、
みんなよく分かってないなっていうことで、
孤独を感じていたりとか、そんな自分がいたんですけど、
この原則と状態っていう、夏目漱石の手紙を読んだときに、
二つ当たり前って存在していいんだと。
その二つ存在する中でね、じゃあ両方とも存在はしてるんだけど、
やっぱり理想を追求しないのかって言ったら、
やっぱり理想を追求する自分でいたいなというふうに思って、
ものすごく心が楽になった。
そういうもんなんだなっていうふうに救われた言葉だったので、
ぜひですね、基準を高く持っておくっていうことと、
一方でね、今の自分を受け入れていくっていうことを、
ある意味共存させていく上でね、
非常に参考になる言葉なんじゃないかなというふうに思っていますので、
ぜひ参考にしていただきたいなと思っています。
当たり前はね、二つあるという話をさせてもらったんですけど、
前にもご紹介させてもらった、アインシュタインの常識に対する名言、
常識というのは18歳までに身につけた偏見のコレクションであるという言葉があるんですけど、
この言葉からするとね、そもそも当たり前、常識ですね、
というのは二つどころの話じゃなくて、
人の数だけ常識があるよというふうにも解釈できますよね。
なので、当たり前に縛られずかといって、
当たり前をうまく活用して自分の人生とか仕事をより良くできる方法というのを
ぜひ考えていけるといいんじゃないかなというふうに思っています。
今日はですね、
二つの当たり前ということについてお話をさせていただきました。
最後に配信の中で感じたことや響いたことがあれば、
コメントやレターで教えていただけると嬉しいです。
質問やリクエストも大歓迎です。
どんな一言も私にとって温かい勇気づけの贈り物です。
今日もお聞きいただき本当にありがとうございました。
今ここを感じながら配信をしました。
あなたの中にある勇気の金銭にそっと触れられていたらとても嬉しいです。
またお会いしましょう。
08:17

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