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2022-03-01 10:04

13杯目 ~『自分の頭で考える読書』を読みました。

1月末に flier book labo の中の出版記念イベントでご紹介したのですが、今回はそちらの音声に追加してお話しさせていただきました。

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今回のブックレビューの本のリンクはこちらです。

『自分の頭で考える読書 変化の時代に、道が拓かれる「本の読み方」』
荒木 博行 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4534059019/
文具店からのお便りと帰国の準備
いらっしゃいませ、ミコ店長のこけし文庫カフェです。
アメリカの小さな町にある架空の文具店から、大好きな文房具、本、コーヒーについてお話しています。
いかがお過ごしですか?
私は、世界の大きなニュースについては、何か語れるようなことは何もないんですけれども、
しかも、私自身のこととしては、やっと確定申告を終えることができまして、今週末、日本へ2年半ぶりに帰国する準備をしているところです。
さて、早速、今回のブックレビューなんですけれども、タイトルが、自分の頭で考える読書。
著者は、原垣ひろゆきさんですね。
発行所は、株式会社日本実業出版社、2022年2月1日の発行になっています。
著者の原垣ひろゆきさんについては、前回も原垣さんの本だったので、簡単にご紹介しますと、ボイシーのブックカフェのパーソナリティさんですね。
こちらの本、私が知ったのも、そのボイシーの中でご紹介があったからだったと思います。
こちらのブックレビューを、ポッドキャストの方でご紹介しようかどうか、ちょっと迷ったんですけれども、なぜかと言いますと、
フライヤーの要約サイトですね。そちらの中のコミュニティで、出版記念イベントに参加させていただきまして、そちらで音声のレビューをすでにしているんです。
ちょっとこちらではどうしようかと思ったんですけれども、記念に残させていただこうと思います。
この本の見どころは、私的には3点あると思っていまして、1つ目は原垣さんのイラストです。
私は原垣さんのイラストが大好きで、本当に正直なところ申し訳ないんですが、原垣さんのイラストを4割、そして文章を6割楽しみに本を読ませていただいています。
そして2つ目は、コテンラジオ深井さんについて、ちょっと記述があることなんです。
こちらのポッドキャストを聴いてくださっている方は、コテンラジオファンの方も多いと思うんですが、深井さんのところを読んでニヤリとできるのも大きなポイントだと思います。
そして3つ目が、今回ご紹介する第2章、「どんな本を選ぶのか?」についてなんです。
こちらは、問いという視点からどのように本をカテゴリー分けしていくかということなんですけれども、
昨年末、ニュースピックスの記事で、筆読、脱炭素、AI、資本主義、世界五大衆がわかる16冊という原垣さんの記事が掲載されていたんですけれども、
その中の最後にですね、この問いと答えの視点による3つのカテゴリー分けというものがあったんですね。
で、ずっとそれが新しいカテゴリー分けの仕方で気になっていまして、この本書で詳しく知ることができたのが、私としてはとても大きかったんです。
それでは早速第2章についてご紹介します。
第2章、「どんな本を選ぶのか?」
もう少し具体的に言いますと、どんな本に向かい合うのか、その選び方の基準をどう考えればいいのかということですね。
この2章の中で私が印象的だったのは、人間は自分が当たり前だと思っていることには決して自ら問いを立てようとしないから、
だからこそメタ認知につながる問いの発見がある本を読みましょうということなんです。
問いの発見のある本、ポートフォリオの組み方
皆さんはこの問いの発見のある本、なんとなくイメージつくでしょうか?
この章の中には、問いの発見がある本として哲学書がご紹介されてたんですね。
なので私は正直、ああ、読みたくないなと思ったんです。
私はもともと哲学書に苦手意識がありまして、まず言っていることが難しいというか分かりにくいですし、
それを読み進めるのにも時間がかかりますし、もうそうでなくてもただでさえ積読の本がたくさんたくさんあるので、
どんどん変わる、この時代に適応できるような新しい情報を取り込めるような本だけではダメですか、荒木さん、と思ったんです。
でも荒木さんはこのようにおっしゃっているんですね。引用します。
以前、私は著書世界倒産図鑑と世界失敗製品図鑑の執筆を通じて、世の中の企業や組織がどのように失敗していったのか、数多くの経緯をリサーチしました。
そして失敗する組織に共通していた特性の一つが、組織内でそもそもこれはどういうことなのだ、という根本的な問いが立たないということでした。
大元の顧客ニーズは変わっているにもかかわらず、そこに問いが立たず、細部のオペレーションにこだわり続けてしまう。
ビジネスモデルを揺るがす技術的変化が起きているにもかかわらず、目の前のわかりやすい作業に没頭してしまう。
実は足元は脆弱であるにもかかわらず、誰もが根本的な問いを投げかけることができずに、壊れるまでそこに気づくことがないのです。
問いが立たないとゆでガエルになってしまうということでしょうか。
その問いの発見のある本ってどんな本でしょうか。
それではこの問いの発見のある本についてもう少し具体的にお話しします。
この問いの発見というのは原木さんが問いと答えという視点からマトリックスを使ってカテゴリー分けされた3つのうちの1つになります。
その3つのうちの1つが先ほどの問いの発見。
こちらは読み手の世界観を根底から揺さぶるようなものですね。
そして2つ目が答えの発見。
こちらは既存の世界に新しいものの見方を与えてくれる本ですね。
そして最後3つ目が既存のリマインド。
自分の世界観を強化するような本になります。
原木さんは読書のポートフォリオを組もうということで大切なのはこの3つのカテゴリーバランスということです。
そしてこれは人生のフェーズに応じて組み替える必要があるということなんですね。
例えば新入社員さんでしたらもうとにかく業務の内容をしっかりと覚えるような本が必要になりますし、
もうちょっとベテランさんになればこの問いを立てるような本が必要になりますし、また余裕も出てくるんだろうと思います。
3冊の読書紹介
私も早速このカテゴリー分けを使って最近読んだ読書に関する本を分けてみました。
1冊目が浅田杉さんの紙一枚読書法。
こちらは読書法についてはそんな珍しいことではないと思うんですが、
この紙一枚というメソッドが私が初めてということもあって、
うわーこれはシンプルに見えるけど難しそうだなというふうに思いまして、
2番目の答えの発見かなと思いました。
2冊目は玉野一徳さんの未来の君を変える読書術。
こちらは子供に対してその読書の大切さをどのように伝えたらいいのかなって、
それの助けになるかなと思って読んだんですが、
少し哲学的な内容も入っていたんですが、
こちらはやっぱり2番の答えの発見の本かなと思います。
そして3冊目は、
こちらは勝間さんらしいと言いますが、
とても利を取ると言いますか、
いかに効率的に自分の情報を増やしていってというような感じの本なので、
3番目の既存のリマインドかなというふうに思います。
というわけで、私が最近読んだ本の中には、
でもこれ多分最近だけではないんですけど、
3番目の答えの発見かなと思います。
というわけで、私が最近読んだ本の中には、
でもこれ多分最近だけではなくて、
しばらく問いの発見がある本というのを読んでいないかと思うので、
ここに新木さんのご紹介があった哲学書2つと、
もう1つはSFの小説かなと思うんですが、
こちらを早速AmazonのKindle版を購入しました。
なのでここで専念したからにはしっかりと読もうと思います。
ここで皆さんにお聞きしたいんですが、
多分こちらの音声を聞いてくださっている方々は、
皆さん本が好きな方だと思うんですけれども、
今年の初めに目標として、
今年は何冊読もうというふうに決められたでしょうか。
私も100冊とまではいかなくても、
1ヶ月に4,5冊、
50冊から60冊読めたらいいなというふうに思ったんです。
でも新木さんはここで決して読んだ冊を一緒に読みながら、
新木さんはここで決して読んだ冊数を意識しないこと、
というふうにおっしゃっています。
新木さんご自身、どれくらいの本の冊数を読まれますか、
というふうに聞かれることが多いみたいなんですね。
それに対して、重い本を読まれるときは月に数冊ですし、
3番目の基地のリマインドのカテゴリーにある本でしたら、
もう本当にたくさん読まれるということで、
その冊数自体にはあまり意味がないということでした。
どうしても私は読書にも効率を求めがちなんですが、
そうすると新たな問いや答えを避けてしまうということなんですね。
なので、読書に関しては効率主義のスイッチはオフにして、
1年3冊でも良いので、
自分にとって大切な問い、答えを発してくれる本に
じっくりと向かい合いましょう、ということなんです。
読書に対するアプローチ
皆さんの読書のポートフォリオはいかがでしょうか。
問いの発見につながる本はどれくらいの割合で入っていますか。
2章の紹介についてはこれでおしまいにしようと思います。
閉店までお付き合いいただいてありがとうございました。
日本へはマイクは持っていけないんですけれども、
また違った形で何か配信できればいいなという風に思っています。
またのご来店お待ちしています。
美子店長でした。
10:04

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