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アートの片隅で、こじらせシアター
この番組は、いろんな意味でこじらせてしまった表現に携わる3人が、
さまざまな問いを持ち寄り、あらだこうだ言いながら、
現代社会にも通じる気づきを手出し出せたらいいな、という番組です。
パーソナリティーの俳優、こまつ ダイスケです。
パーソナリティーの劇作家、ジェシカです。
この番組は、目黒にありますスポーツバースタゴヤさんで収録しております。
はい、ということで、お気づきのとおり、佐藤優希さんがいません。
おやすみです、今日。
寂しいですね。
まあね、稽古期間中ということで、しょうがない。
うんうん、頑張ってますね。
我々ね、握手の時は慣れてますから。
はい。
というわけで、6月も終わろうとしてるんですが。
やっと今ですね。
やっと今だったね。
ちょっとびっくりなのは、梅雨入りがつい3日前とかですか。
そうね。
4日前、3日前。
下手と梅雨入りがかぶるっていう。
ああ、下手でしたね。
なるほど。
上半期が終わろうとしてますが。
上半期終わりますね。
ええ。
でも我々、上半期とか下半期で意識薄くない。
全くないですね。
ないよね。
前期後期とか、夏休みがあるわけでもないですしね。
そう、スケジュール的にも、半年先とか1年先の仕事の話をしていくと。
じゃあ、上半期終わったから反省しようとかさ。
下半期の目標はとか、下半期の運勢はみたいなこと言われても、
どこがポイントなのかがよくわかんないみたいな感じにはなっちゃうのは、
割と職業病的な感覚なのかしら。
そうですね。職業的に2、3ヶ月でガラッと変わりますよね。
環境が勝手に。
そうだよね。
なので、暦上というよりは自分の講演上をね。
だって周りにいる人たちがどんどん作品ごとに変わっていくから、
確かにね、そういう感覚は薄いか。
薄いですね。みんな時間軸違いますね、生きてる。
そうね。それはズレがあるよね。
はい。
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そんな感じで、今回は結城さんがいないので、
ジェシカさんと2人でお送りしようと思うんですが、
今回はね、ちょっと軽いテーマというか。
そうですね。
どこからともなくお便りが来てまして。
おっと、ついでにそこまで来ましたか、この番組も。
ちょっとそれにお答えして、1週間に1本ぐらい答えていければなと思っております。
というわけで、最初のお便り。
はい。
こちらは、文京区にお住まいのヒロポンさん。
ヒロポンさん、ありがとうございます。
はい。いつも楽しく拝聴しております。
皆さんにお聞きしたいのですが、正しい言葉の意識というのは、
皆さんどのようにお考えでしょうか、お答えいただければ幸いです。
正しい言葉ですか。
正しい言葉ですか。
これは、ビジネス的に正しい言葉とか、文章的に正しい言葉とかは、
ジェヒカさんが気にされているところだと思うんだけど、
確かにいわゆる稽古とかトレーニングの段階では、
美しい言葉を普段から使うようにしなさいみたいなことも言われるわけですよね。
そうしないと、美しい言葉を使い慣れていないと困るからというのはあるので、
そういうのは我々意識していることはあるんですけど、
ジェヒカさんは劇作家としてどうですか。
正しい言葉は一応結構あるじゃないですか、はっきり。
曖昧なところもありますけど、四字熟語とか熟語の使い方とか、
言葉の使い方とか、それで教養が測れちゃうみたいなところはありますよね。
教養ね。
その方がどれくらい本を読んできたかとか、お育ちとか、
その辺が測れちゃうような定義にはなるなとは思うんですけれども、
正しい言葉ともう一つ、新しい言葉を作る人もいるじゃないですか、
稽古場の中とか。
あのセンスは結構面白いなと。
ワードセンスが卓越している人いますよね。
学校にもクラスに一人いるみたいな感じよね。
いますね。
何ですかね、リリックメーカーがね。
リリックメーカーって呼ぶんだ。
ちょっとまた正しい言葉なのかっていうぶつ切りがかもされるかも。
でも基本的に言葉のあり方として必ず話し言葉が先にあるわけじゃない。
そうですね、きっと。
別に揶揄するわけじゃないけど、美しい言葉とかビジネス的に正しい言葉っていうのは
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後から決めた言葉じゃん。
そうですね。
それは日本語を勉強するとか、他の言葉を使っている人が
後から勉強するとかのために日本語ってこういうものですよ、英語ってこういうものですよっていうのを
後から体系作っているから。
はい、後付けな感じありますね。
だから今使っている若者言葉、蔓延している若者言葉はおかしいっていうのは
それはナンセンスだと思っているわけ。
そうですね。
どんどん変わっていくから。
じゃなかったら、だってもうそれこそ平安時代とかさ。
はい。
70代の言葉が正しいってことになるじゃん。
そうですよね。
じゃあ政治家はずっと貴族の言葉を使えよって話になっちゃうわけじゃない。
そうですね。進化していくものですよね。
変わっていかなきゃいけないから。
それをその価値観で、文章の価値観、文章言葉の価値観で正しい謝ってるっていうのを言うのは
ナンセンスだなと思っているわけ。
なるほど。確かに。
その言葉正しくないようで制限してしまうのは可能性を狭めますね。
そうそう。
俺も人間だからちょっと違和感を覚えることはあるのよ。
パッと出てこないけど、その言葉遣いはアリなのかって思って調べると
今ではアリになってるみたいなこともあるから。
あります。
会社で決まってる電話での応答はこうしてくださいって言うんだったら
それは会社が決めてることだから、それでやればいいし
それが違うんだったら会社と掛け合えばいいだけのことだから。
その辺の許容みたいなこととか認識の自由さみたいなことはあるかな。
うんうん。
でも例えば、時代に合った言葉みたいなことを劇作家の人は考えなきゃいけないじゃん。
そうですね。
完全に物詞言葉でも困るわけじゃん。
そうですね。伝わりますね。
伝わんないからね、現代に。
現代に伝わる感じの侍の言葉とかになってるわけじゃない?ドラマって。
そうですね。
そういうところのバランスを取るのがきっと作家さんだったりするんだろうなと思ってますね。
本当に脚本家とか。だからちょっと翻訳に近いなって思います。
翻訳ね。
そうかもね。
みんなに伝えるように翻訳しているみたいな。
というとこはありますね。
やっぱりそれが伝わらないとねってことだもんね。
伝わらないとしてることがね。
それはそうでなかった視点だな。
でも言葉としては同じ時代のものであっても、作者とお客さんの翻訳をしてたりとかは演出はしてたり。
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原作と映画家の間に脚本家の方は翻訳というか。
そうよね。
伝わるようにっていうお仕事ではありますよね。
確かにそうだね。
そこも俳優は汲み取らなきゃいけないんだな。
でも私は結構一個の訓練で、英語の英語というか外国語で書かれたものを日本語にしたものの両方を読んでこういう表現するんだみたいなことの勉強をすると結構面白いというか脚本の読み解き方の勉強になりますね。
そうね。それ俺もちょこっとだけやったんだ。ニール・サイモンとかを。
挫折するんだけど、とてもじゃないから。
そうですね、本当に。
とてもじゃないから。こんなの1年とか何年かけないとできないからと思ったけど。
でもやっぱり違う、全然ここに置くんだみたいな言葉があっても、このテーブルに置いてくれみたいに書いてある。
はいはいはい。
それだけでニュアンスが違うなっていうのは。
そうすると目線がテーブルに行かなきゃいけないなとかいう演技が変わってきたりすることはあったんで。
なるほどって思ったことはあるんですよね。
時代的なものはね、確かに現代語訳するみたいな。
そうですね、現代語訳。
現代語訳するっていうことで、かつ今の人に伝わる言葉にしなきゃいけないっていう翻訳が正しいっていうよりは目的に合った、こちらの意図するものに合った言葉選びをしてるっていう感じになるのかな。
そうですね。興味持ってもらいやすくしたり。それぞれの表現する意図によりますけど。
なるほど。
面白いですね。
ことわざもね、使われてるうちにどんどん違う意味を持ってきて解釈されちゃうとか。
あるね。
犬も歩けば棒に当たる。
これってストレートに言ったら悪いことっぽいんですよね。歩いたら災難が来るのかみたいな。
そうそう。もともと俺が読んだ中ではネガティブ。余計なことしてると叩かれるよっていうふうにフラフラ歩いてると。
野良犬もフラフラ歩いてると、あっち行けってバンバンってやられちゃうから、余計なことは済まないっていうことのはず。そもそもね。
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本当だ。じっとしていればいいのに余計な行動を起こすべきではない。
でも時々ポジティブに使われることもあるよね。
はい。即用で行動を起こすと幸運なことでも災難なことでも何らかの経験をすることができる。
こっちのほうがメジャーかと思ってました。
昔のイロハカルトではそういうネガティブな感じだった。
そうなんですね。
俺のいた時代って言っておかしいな。何を生きてるんだ俺はいったい。
だからカルタネイティブだった時代。
そうそう。カルタネイティブだった時代。自動館とかにあったりするじゃない。
ああいうのって結構古かったりすると、そういう感じでAだったりBだったりする。
そうなん。じゃあ私がカルタネイティブだった時代の平成後期、中期から後期は
この結構ポジティブな引用の解説を読みました。
だってほら、多分それってネガティブにしようっていうより犬を叩くなみたいな
そういう感じの転換があったんじゃないかなって感じはするけど、これに関しては。
なるほど。その辺からちょっとやっぱりセンシティブな動物愛護とかの視点も入って。
それっぽいけどね。影響したのは。
生まれる時はきっとね、率直に生まれてるからいろいろアラがあったりとか問題がある表現がね。
あって長く続くと。
それを別に寛容服として使われると思ってないだろうからね。
そうですね。寛容服って言われちゃうと、もう一回再考させてってなる。
なんかほら、例えばその出典が古代中国の漢詩から来てますとかさ。
国破れて三狩りみたいな、ああいうさ。
あれだったら、まあなんか俺の詩残ってんな。
後世までみたいな感じはするけど。
なんかね、普通に街で話しちゃった言葉が残ってたら落語とかで残るんだろうけど、
残ったら、そんな意味じゃねえんだけどなみたいな感じの残り方してる可能性はあるよね。
思い入れが違いますもんね、言葉のきっと。
え、軽くやっただけなのにね。
それでちょっと修正が入ってるわけですね。
そう。今で言うミーム?映像を使ったミーム的なことなんじゃない?
泣き喚くって言ったら、議員が泣き喚いてる動画がみたいなことって、
ちょっと時代性でパッとすごく今の時代の再生回数が多くされるから残るじゃない?
そうすると、なんかよくわかんないけど、これ流行ってたらしいぜって残る可能性がある感じがするんだよね。
ミームっておもろい文化ですよね。
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それじゃない?寛欲とかって。
いや近いです。ミームに絶対近い。
これ分かる分かるみたいな。これ面白いみたいな。
この例え面白いみたいな感じで残ってたんじゃないかなっていうのが
正しい言葉になってるっていうのがあると。
適当だなおいって思うよね。
特に日本語に限ってないのかな。他の言葉は分かんないけど。
それはちょっとおもろいかな。
面白い。寛欲は今のミームかもしれない。
そうそう。それをパッと思ったな。
そうですね。
正しい言葉ね。
面白い。
正しい言葉。
言い得て妙とかいう表現あるじゃないですか。
あれも私、最近すごくまとえて言っているよねっていう言葉で
言い得て妙だねみたいな話をしてたんですけど
よく考えたら妙って不気味っていうか不思議とか不覚みたいな意味もあるじゃないですか。
絶えなるみたいなね。
これ調べたら妙にはとても素晴らしいみたいな意味もあるみたいな。
どうしてこうなっちゃったんだろうっていう。
ありがたいもあんまりないから珍しいよね。こんな素敵なもの、いいもの。
あるが難しい。
清少納言さん、かくわくいじゃん。
みたいなこともありがたい。意味は違うけど残ってる。
はいはいはい。
正しさがすごく曖昧だよね。言葉に関しては。
そうですね。そうなんですよ。指摘とかも難しいですよね、そうなってくると。
それちょっと違うよ、言い方とか。
言うのもでも数年後には意外とそっちが種類になってきてるかも。
そうそう。難しいのは、とりあえずファッションとかもそうだと思うんだけど
奇抜なファッションとかもいいんだけど。
フォーマルなことをフォーマルに喋れて、その上で社会的に問題ないことができた上で
それはそれとして話し言葉では遊ぶみたいなことが。
要はビジネス的に伝わらないことをさっきジェシカさんが言ったように
ビジネスのあれで伝わらなかったり不快な思いをされちゃうような言葉遣いしかできないんじゃなくて
そのビジネスのシーンではちゃんと伝わる言葉が使えて
プライベートでは切り分けて別に気にしないみたいなことができることが大事なんじゃないって感じはするよね。
そうですね。本当に正しい言葉を使う場面って自分の教養とか
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そういうのを見せつけるじゃないけど、表すというか信頼を得たいとか
そういう時に効果的に使うのであって
自由表現の場では割といらないかも。
スーツをきちんと着ておけないと他のファッションでさ
俺すげえみたいなことになっても全然説得力ないじゃんっていう感じは
きちんとした、今とりあえず現代社会で通用する言葉遣いが一通りできて
その上で崩すのは全然ありみたいな。ないと説得力ないよねって。
そうですね。面白いなこのテーマ。正しい言葉の意識ね。
意識はしたいんですよ。やっぱり正しく使えてないのは恥ずかしいっていう意識もあるんですよ。
これ合ってるのかなとか。
やっぱり劇作家を志すにあたって歩んできた人生の中で語彙力が高い方々とか
お話しする機会が増えて。難しいよね。難しい。難しい。
でもそんなに日本語、話し言葉で使うんだって言葉とか使われるんですよ。
でもそういうのってこっそりね、Googleで調べたりしてる毎日です。
金田一先生の言葉遣いに関しては?
こだわりって言うのはそれがもとで失敗する
ネガティブな言葉だから
それをポジティブな意味で使っていると
当然あのクラスでいうと
全部そうなわけじゃん
あらゆる言葉に対しても原点を知っているみたいな
言語学者の方だから
そうなるとそれはそれで
世間のおしゃべりって聞きづらいだろうなと思う
本当だこだわるわ
繊細なことに気持ちがとらわれて
そのことに必要以上に気を使う
肯定する
また難しい言葉が出てきたけど
だからネガティブな意味だったんですね
肯定でした
今だとそういう風に使われているから
当然変わっていくからいいんだけど
僕が勉強した時点ではそうじゃないんだけどなと思っちゃう
そうか
そうよね
勉強した時点ではってありますね
確かに
勉強は常にしないといけなくなって
そうやってバランスをとっていくしかないんでしょうね
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だからこうじえんとかね
ちゃんと更新してねどんどん
そうだよね
辞書も変わっていくもんね
なるべく古い
正しいとされていたことを知りながら
新しいことにも対応していくっていうのが
ありがちだけどベストかなっていう認識ですかね
なるほど
面白いな
言葉は面白いですね
だって年齢が上の方が知識量があるからね
だから私母のね
これ母が聞いてたらちょっとあれなんですけど
日記とか交換日記とか出てきた時代とかあるんですよ
だから今使っている言葉と母がJKだった
母がJKってなかなかなワードだ
ナウイ時代に使っていた言葉が全然違うんですよ
それが面白いなと思ったので
皆さん日記とかつけてください
結構それあるね
流行りの文体で書くもんね
そうなんですよ
流行りの影響を受けた文体で書くもんね
衝撃な言葉
これちょっと作品のタイトルにもしちゃったんですけど
ビビンチョって言葉出てきて
わかります皆さんビビンチョって
私読んでもわかなかったですけどね
なんか韓国料理になる
そうですねちょっとなんかビビンバ的な
そこだけしかあってないけど
ビンバナムルビビンチョみたいな感じ
いや多分びっくりみたいな意味で使われてましたけど
方言なの?
いや方言とまた違うんですよね
そんな言葉みんな知らなかったんで
創作言語
創作言語マジビビンチョみたいな
でもそういうね流行りの言語あるので
ぜひねちょっと記しておいてほしいですね
今この瞬間を
確かにね
なるほど
じゃあ正しい言葉そういうね
過去と現在をうまくバランスを取る感じで使っていく
いうのがいいんじゃないかっていうことですかね
はい
じゃあ第1回目はこんな感じで終わりたいと思います
ありがとうございました
ありがとうございました
小平瀬シアターをお聴きの皆様
ウィッスー俳優の佐藤優樹です
次回出演情報を皆様にご案内させてあげます
8月21日から25日まで
JR大津駅北トピアベカサスホールにて
三原総科の紳士2024という作品に出演いたします
このお話は新一番演説の渋沢栄一に関するお話になります
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絶対面白くしますので
皆様ぜひご来場をお願いいたします
バイバイ