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  2. #10 お便りにお答えしてみよう..
2024-07-19 21:57

#10 お便りにお答えしてみよう!③【転生モノ、どう思う?】

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アートの片隅で、こじらせシアター。
今回もお便り会です。お答えしていきたいと思います。よろしくお願いします。
今回のお便りは、東京都のうっしーさんからのお便りです。
昨今、アニメ等で転生モノが反乱しておりますが、
皆さんはこの傾向についてどう思われますか?
ということなんですが、これね、僕ちょっと思うことがあって、
転生モノって、末法思想だと思うんですよ。思想っていうか、
要はさ、転生モノはそんなに見ていないんですけど、
要は、この今生きている現世ではどうにもならないから、
別の時空間で生き直すってことじゃない?
はいはいはい。逃避的なね。
逃避じゃない?
これってもう世の中は変わらないから、終わりだみたいな思想が
やっぱり蔓延しているんじゃないか?という感じがね、するんです。
なるほど。ちょっとね、使い捨て的な、インスタント的な。
そう。なんかほら、スーパーパワーを得てこの現世を変える、ではないわけですよね。
自分が今の能力のまま、何の努力もしないでスーパーパワーを得て活躍するっていう、
若い子とは違うだろうけど、コンセプトはこれじゃない?
そうですね。はいはいはい。
っていうことはさ、現世で変わりたいっていう、とか現世で良くなりたいっていう希望がない感じがするよね。
なるほどね。そうですね。一旦現世のことは捨ててますからね。
そう。これはだから、読者というか受け手側がそういうのが面白いとか受ける感じっていうのは、
なんとなくもうこの世の中の閉塞感とかさ、システムが変わらないことへの苛立ちみたいなことが
すごくあるんじゃないかなと思っているんですよね。
でもやっぱりこれだけ流行ってるってことは、やっぱり見たいってことですね。みんながこれを、この物語を。
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そうそうそう。そういうコンセプトが流行ってるわけじゃん。
だから今、どんどん強くなっていくとかさ、いうことよりもそっちの方が流行るってことは、
なんとなくそういうのが受け手側の意識にすごく強くあるんだろうなという感じがするので、どうかなと思うんだけど、これは劇作家さん的にはどう?
ちょっと心配ですね。日本に限って言うと、日本国民がちょっと疲れてるのかなって感じちゃいましたね。
疲れてるっていうか、やっぱり閉塞感だろうなっていう。
メラメラ上がっていくぞっていうよりは、ちょっとどこかへ行ってしまいたいみたいな、なんとなくそういう。
逃避的な思考になってるじゃない?っていう感じがするよね。
なんとなくみんなそういう認識があって、だからこういうものが受けてるみたいな。
そうそうそうそう。
そういう感じはとてもしますね。
やっぱりする?
一つ思うのは、ネットがこれだけ普及したじゃないですか。自分よりすごい人を見つけるのがめちゃくちゃ簡単になっちゃったじゃないですか。
AIも発達してるし、なんとなく自分がいる意義とか、そういうのが見つけにくい社会になってきたなって。
それはそう思えて。
今までは人と違うことをしたいがモチベーションだった人が割といたような気がしたんですけど、ぶっちゃけもう本当に情報がすごく入ってくるので、
同じことをしないようにするなんてむちゃくちゃ難しくなってて。
そりゃそうでしょうね。
検索したら、これもやってる、あれもやってるみたいな。だけど同じことをするのはっていうところの概念だけがまだ古いものがあって。
私は全然同じことをしてもいいと思うんですよ。同じものなんかできないから逆にね。
そういう新しいことをしたいって思うと、時代が新しいものというか情報がめちゃくちゃ入ってくるっていうところの狭間に今いて、
適応しきれていない中でパニックなんじゃないですか。
そういう情報疲れみたいなのもあるかもね。
情報疲れめっちゃあると思います。
例えば大谷翔平さんとか藤井壮太さんみたいなスペシャルな人はいると。
そうです。スペシャルな人はいて。
大谷さんとか藤井さんとかはもう少し前から時代からちゃんと4人は出てる。テレビに出てるような人たちはわかると思うんですけど、
それ以外のジャンル、例えば看護師っていうジャンルでもすごい人。すぐ見つけられるようになっちゃって。
ぶっちゃけ他の病院の看護師がどんな風に働いてるかなんて知らなかったと思うんですよ。
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今はすごく情報が入ってきて、買ったからもう劣等感も感じやすいし、承認欲求みたいなのを見出し方が難しくなってきている。
だから別の世界でみたいなことの方が設定しやすいのか、そういう価値観を。
なんかそれに結構疲れて、異世界転生モード。だからこそそのままでもありのままでも役に立てるというか、
あふりのままで主人公になれる世界。
そこも引っかかるんだよね。
そこも引っかかるんだよね。
何も努力しないでも、現代のものを使ったりとか、現代の感覚ですごくスペシャルになれるっていうところじゃない。
なんかそれはインスタントだなという感覚がちょっとあるよね。
別に努力根性が全てじゃないけれども、何もなしにみたいなところにすごい分かるとか、
思いがいくみたいなことは、という懸念がちょっと流行りに対してはね。
作品が良い悪いは全く思っていないんだけど、
そういう流行りっていう面では、こういうのが流行るってあれかなみたいな。
20世紀の終わりとかにね、世紀末みたいな感じの、要はサブカルがバババって出てきて、
エヴァンゲリオンとかもそうだと思うんですけど、そういうのとまたちょっと違うなっていう感じがする。
何が良いのか分からない混沌みたいな感じではなくて、逃げ道みたいな感じがするんだよね。
旗から見てると。
なるほどね。
確かに問題解決志向ではないですね。
ないよね。ドラゴン桜みたいな感じじゃないわけじゃん。
確かに東大に行くためには。
勉強するんだ、なぜ勉強するか分かるかバカどもみたいな感じじゃないわけじゃん。
そうですね。根本からひっくり返しちゃう感じなので。
そうだよね。
はい、確かに。その中で作品ごとに現世の関係が解決していったりとか、そういう作品もあればなんで、
結構作品にも寄りきりになりますけど。
勘違いしておいてほしいのは、別に転生物とか作品が悪いって言ってるわけじゃなくて、
俺たちがね。そこは口を酸っぱくして。
俺らは作品を批評してるわけじゃなくて、流行りみたいなことに対して考えてることを言ってるだけであって。
そういうのがこんなに流行るとね。
多いもんね、だって。
すごいですね。転生物は結構急にガーってきましたね。
特にネット漫画みたいな。ネットで漫画を読める時代になってから私は結構見るなって。
アニメがバババッと増えたなっていうのは感じたんだけど。
やっぱりちょっと生まれ変わり願望みたいな。
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っていうのはやっぱり遡ると、末法思想的な。世の中にもう救いがないみたいな感覚を受けるんだよね。
閉塞感はそれはあるし、我々だって当然感じてるじゃない。
はいはいはい。
いろいろな意味で。
それをね、逃げるで済ませるのもなあっていうのは、どうせ逃げらんないんだからみたいな。
どうせ逃げらんないじゃない。
というのがね、ドラマだからなあ。
主人公が漫画の中でたくさん役に立つみたいな構図は少女漫画でいにしえから。
それはね、ありのままの私の愛してでしょ。
何もいいところがない私があって、こんな温存しに。
そういうパターンか。
あれはちょっとドラマティックだ。
なるほどね。
みんなやっぱり見たいものを見てるみたいな。
けどあの時代結構見染められ文化みたいなのがあったけど。
見たいものを見るってそれは確かにそうだよね。
見たいものがそれっていうのは、社会の意識みたいなことになってるよね。
確かにそれは見染められ文化?
見染められ文化。
あの時代やっぱりちょっとまだ選ばれる。
男性から選ばれるみたいな。
ちょっと意識まだもうちょっとあったのかなみたいな。
運命の恋とかさ。
反流ドラマとかそういうのがあるわけじゃない。
今の日本のドラマ枠ではやらなかったそういう部分を反流ドラマでやると、
見たかったものこれみたいなことを補完してくれるわけじゃん。
やっぱり見たいものを見るっていうのはね、確かにそうだから。
この言葉カエサルが言ってるらしいよ。
カエサル?
ジュリアス・シーザー、ユリウス・カエサルの時点で言ってたらしいよ、あの人。
カエサルが見たいものを見るって。
いや、大衆は見たいものを見たいように見るんだって言ってたらしいよ。
左右は投げられたの。
そうそうそうそう。
あれもなんか左右は投げられたり任そうって言ったんじゃないっていう説があるらしいよ。
説はね。
でもなんか紀元前からもうなんか大衆はだいたいこうよねみたいなことをもう分かってる人は分かってんだなっていうのが。
いやそうなんですよ。
まあ見たいもん見るよね。
そうだよね。
もうね。
ただ問題は見たいものを見たいように曲解して見るっていう習性があるのは危険だからねっていうのはね。
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それはほら、メディアコントロールみたいなことに繋がっちゃうから。
そうですね。
光木美恵もありますけど、平安時代からもう気づいてる人はすべて気づいてる。
だいたい言ってること変わんないよ。
これはさ、いずれ古典を学ぶ意味みたいな問いを投げかけたいと思っているんだけど、
さっきジェシカさんが新しいものってそんなないし、書きたいものを書けばいいっておっしゃったので、
浦沢直樹先生。
矢原とかが書いてたモンスターのドキュメントを見てて、
新しいアイディアを思いつくじゃない。
あ、これは新しいなって書き留めておくんだけど、
パッとある時、手塚治虫作品大全集とかパラパラって見ると、
ああここに書いてある。そんなのばっかなんだって言ってて。
多分ね、手塚治虫先生が全部書いちゃってるんだ。
全部書いちゃってますね。
アイディア的なものは。
突き詰めていくと、これまた別の枠で言うと思うんだけど、
やっぱりもう悲劇みたいなことはシェイクスピア全部書いてるよねって。
もうね、そうですね。
突き詰めていけば、あの構図以外ないよねっていうのは、なるんだと思うんだ。
完璧にも書いちゃってますね。
多分ね、新しいものを作ろうっていうのはすごく難しくて、
それを多分目指さなきゃいけないんだよね。一回は。
で、古典でそういうのがあるって知って挫折して、
じゃあ本当に作れるものなんだっていうところになってくるみたいな過程を、
多分創作関係者より誰もが踏むんだと思うんだよね。そういう経験を。
本当にそうだと思う。そこからですね。
そこに気づいてるっていうのは、いい道たどってるよってことですけどね。
そうそうそうだと思うけど、やっぱりやったことのある人じゃないとそういうこと言えないじゃない。
分かんないから。
我々はどっちかっていうと、演技のことではあんまり新しいフレーズないから、
新しい表現って表現方法としてだから、あんまり新しい演技みたいなことはないわけですよね。
そうですね。
表現方法としてマイムとかダンスとかそういうの新しい形はあると思うんだけど、
やっぱり基本的には人間を表現するっていうことに近いことしかできないわけだから、
我々はそこにはあんまりこう、表現方法として古典に打ちのめされるみたいなことはあんまりないんだけど。
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そうですね。進化でデバイスが変わってるように見えても、やっぱり見せ方としてはパターンがいくつかしかなくて。
そうそうそうそう。
古典芸能でここに集約されるのかみたいな気づきはあるんだけど、
演技に関してはあんまりそういうことはパッとないかなって感じはする。
逆にやっぱり脚本はね、これはねいくら頑張ってもみたいな、
数多ある今までの作品でさ、それは大変だよねって、そこに戦いを挑むわけじゃない?
言い方としてはさ、
市場としてはさ、にひるさえもんと同じ本棚に並ぶみたいなことになるわけじゃない?
三谷幸樹さんと同じ、きのこに屋に行ったら台本カテゴリーでパーって、
私の本がみたいになるかもしれないわけじゃない?きちんと仕事をすれば。
大変だなと思うんだよな、それは。真っ向勝負じゃん。
私もまだ全然脚本のことは勉強している途中ですけど、やっぱり脚本も大型があるというか、
感情のひっくり返り方とか、人間のというか、扱うディティールが変わるだけで、
仕掛けとしてはそんなにたくさんはないかもとは思っていて、
それの見せ方の工夫とか、たくさんそこは作家さんの作家性とかで出てくるところもあるんですけど、
最近やっぱ本読んでると、新しい本とか読んでると、やっぱり絶対これどっかで見たことあるなっていうのはあるけど、
全然面白いし、その時の時代にしか出てこない言語がまた生まれてるからそこで、
本当にコテを学ぶのも大事だし、やってるからでやらないんじゃなくて、
やり続けることってすごく大事だなって思うので。
天聖者からすごい反省しちゃった。
司会 コンセプトの話になっちゃったけど。
でもコンセプト的に、その天聖者に近いものはいくらでもあったわけじゃない。
今それが流行ってるっていうことはなんとなく、今みんなが見たいものがこれで、
ってことはみんなの中にある、たまってるものがこういうことかなっていうのは、閉塞感かなっていうのは感じます。
作品はいいものがたぶんいっぱいあるんだろうと思うんだけど。
大平 面白いですね。コロナとかもあってね、現代社会が。
司会 それで閉塞感加速したのはあるかもね。
大平 どうしても現実をリアルにすると2020年とか、絵描きに行くみたいな、みんなマスクしてる世界。
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どうしてもあれを触れないといけないってなったときに、もう飛ばしちゃえ。
司会 テレビドラマでもマスクしてるんだもんね。
大平 してましたね。でもあれすごいと思いました。
司会 あれは飛ばすよね。飛ばすっていうか、なかったことになっちゃうんだろうなっていう感じは。
大平 ありましたよ。最初に取り入れて話題になってるテレビドラマとかありましたよね。
司会 当然本人っていうか、現場は一生懸命やるしかないから、一生懸命やってると思うし。
大平 でもそこに乗っかっていける人たちとかも本当にすごいと思うし。
大平 またね、転生モノっていうジャンルで新たに表現の切り口を広げて、
現代に浸透できるような形にお届けしてくれたっていうのを。
司会 そうね。やっぱりいい作品が出てくることはとてもいいことだから、
それは素直に我々ヨーロッパみたいですよね。そういうのが生まれることを願ってますね。
大平 そうですね。面白い。
司会 転生しても人生は変わらないけどねって思うんだけど。みんなって思うんだけど。
大平 そうですよ、本当に。どこに行っても変わんねえなって思います。
司会 もう1000本でもシュートを打とうぜフリースロー。スラダーンみたいな感じの世代だからさ。
大平 スラダーン。
司会 みんなそういうのも好きじゃん。
大平 好きです好きです。全然世代じゃないですけど、私スラムタンク大好きですし。
司会 そういうのがバランスとって、そっちもやっぱりそういうのもね、やっぱり作品としていいのが出てくればいいなと思うしね。
大平 うんうん。面白い。
司会 努力大事だと思うんですけどね。
大平 そうかそうか。努力してないから。
司会 努力根性世代の人間としてはね。
大平 確かに。ポテンシャルのままいっているっていう印象がね。そういう願望があるんでしょうね。
司会 みんな頑張ろうぜ。
友情、努力、根性みたいなさ。ジャンプ世代だから。みんなそういうのも好きじゃん。
大平 好きですね。
司会 そっちでまた流行ればいいなと思うけど。
大平 絶対巡ってきますよ時代は。きっとまたバチバチに出てきますよ。バチバチにそういうのが出てきますよ。
大平 伊手門クラスとかちょっとなり上がりなカラフォーギークラス。ちょっとドラマ化してましたけど。そういうのもやっぱり好きな世代は絶対いるので。
司会 作品名挙げるともう聞けないからね。
大平 そうですね。本当に。
司会 いい作品がね。出てくることを願って止まないですっていうきれいな言葉でうまくごまかそうと思っています。
大平 はい。
司会 今週のお答えとしてはこんな感じですかね。
大平 はい。ありがとうございました。
21:00
司会 お知らせシアターをお聴きの皆様、ウイッスー!俳優の佐藤優樹です。
司会 次回出演情報を皆様にご案内させてあげます。
司会 8月21日から25日までJR大津駅、キタトピアベカサスホールにて、三原宗香の心志2024という作品に出演いたします。
司会 このお話は新一番演説の渋沢栄一に関するお話になります。
司会 絶対面白くしますので皆様、ぜひご来場をお願いいたします。
司会 バイバイ!
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