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アートの片隅で、こじらせシアター。
今回のテーマは、舞台演劇の可能性を考える、ということで。
第2回目の今回は、ネット・デジタルに対するアンチテーゼとしての舞台演劇。
面白い、これ。
おつめのワードだね。
ジェシカさんが食いついたということで。
でもこれは、舞台表現、舞台演劇だけでなくて、
例えば、お笑いが人気なのもそういうことだよね、と思ったりする。
結局、CGとかじゃない部分のやり取りを凝縮してるじゃない、ああいうのって。
だからそういうのに近いんじゃないかな、と思ったりするんですけどね。
そうですね、ライブもね。
いくらサブスクは発展しようとライブのお客さんはいるし、
足を運ぶお客さんいるし、やっぱり生物というのの良さは確実にあって、
そこにはお金ももちろんもあるし、お客さんももちろん集まるし、
やり続けるアーティストもいる。
だからそこはそこで回ってる産業がある。
中で、アンチテーゼっていうのがね、面白くて。
アンチテーゼ出てきたけど、
どちらかというと、ネットじゃない部分みたいなところのコミュニケーションで、
結局そういうふうになってくるのかなっていう。
ネットを返さない部分で、ずっと引きこもってると、
結局そういうコミュニケーションに渇望がいくんじゃないかなという想像なんだけど、
例えば音楽だってみんなフェスに行くわけじゃないですか。
フェスもいっぱいあるわけじゃないですか。
なんかそういうのって、やっぱりデジタルデトックス的なものも含めて、
郊外に出てみたいなことに近いのかなと思って考えるんですよね。
そうすると、ドラマも、テレビドラマ、映画ですね、フルCGでみたいなこともいっぱいできてきてるんだけど、
そうじゃないものもやっぱり見たいなっていうのが、
欲求として普通に生まれるんじゃないかなというふうに感じますよね。
歌とかお笑いとかと比べると、舞台演劇だけ圧倒的に弱くないですか。
そういう生でっていうのの力っていうか、
2.5次元とかは逆に良かったりするけど、
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ストレートプレイのライブ、もちろんライブの方が面白い自信はあるけど、
なんか弱いよね。
拡散力がね、やっぱり2.5は他の媒体、漫画、アニメで拡散しているし、
お笑いもテレビとかが、それで拡散してから集められてるじゃないですか。
その部分で、演劇はその舞台に行く前までの前情報がなさすぎる。
だし、いろんな役者出るし、たぶんお金も高いんだろうねっていうとこもあるし、
なんだよ。
なんか映画の二番煎じみたいに、今やなっちゃってるのかなみたいな。
二番煎じっていうか、介護官っていうか。
味変みたいな感じで、ちょっと違う形での作品の楽しみ方。
例えばなんか、アドベンチャーとか、アトラクションみたいな。
みたいな。
日本だとね。
今、映画もアトラクション化してるじゃない。
アトラクション化してますね。
動いて、しぶきが飛んで、匂いが嗅げて、みたいな。
立ち位置が、イギリスとかだと国立劇場があって、演劇の地位ってすごくあるじゃないですか。
イメージですけど、それこそ今話してたよな、音楽とかお笑いとかの。
ライブで見たほうがいいの、中に入ってるからみんな見に行くみたいな。
日本はやっぱりそこがお笑いとかがある分、舞台演劇を負けちゃったのかな、みたいなイメージがあって。
多分、あんまりその対は変わってないと思うんですよね。
割合として、その舞台が好きっていう人の割合はあんまり変わってないと思うんだ。
演劇というよりは、映画が好きっていう人も、映画館で見る人と自宅で見る人で別れてるぐらいで、相対的なドラマを見る人の割合ってあんまり変わってないと思うんですよ。
2.5次元だと若い女性が増えるとか、割合の変化はあると思うんだけど。
やっぱりその辺はあんまり俺は心配してなくて、ゼロにはなんねえなと思ってるわけ。
もうダメだから、この衝撃状演劇は、みたいなことにはならないと思うんですよね。
とっても分かります。割合は本当に西江からあんまり変わってないと思うんですけど、ただね、このアンチテーゼってなると割合がぐっと変わる可能性があるなって私一瞬思ったんですよ。
だからこれ面白いなって思って、日本のデジタル文化が一気にガッときて、それこそスマートフォンの普及率がめちゃくちゃ上がってて、
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日本人って本当に流されるタイプが多いというか、もちろん自己主張する方もいらっしゃる一方で、やっぱり長いものに巻かれる方もすごく多いなって印象があったときに、
アンチテーゼとして、最近はアナログっしょって、ちょっと力のある人が言い出したら、流れる人口が多いから、日本って大ブームが逆に起きるんじゃないかなって、今思ってて。
例えばね、アイフォンの普及率とか、スマートフォンの世界的な規模で見たときのアイフォン、アップルが出してるアイフォン使ってる人口って29%くらいらしいんですけど、日本は69%なんですよ。
だから、本当にみんなが持ってるものが好き。だからこれ、世界で見たら30%のものを日本は7割にできるっていうものがあって、ぶっちゃけ今演劇が多分3割のものだったとしても、残りの4割、7割中の4割というかは、どちらにも触れれる可能性を秘めた人口だと思ってるので、
ワンチャンこれあるぞって、私今思ったんですよね。
ワンチャン乗っけてきたいね、それね。
なったとき、やっぱ準備大切ですよ。きますよ、これ。
例えば音楽だと、何年くらいかはちょっと不明確でわからないんだけど、アンプラグドみたいなことが流行った時期があって。
例えばエレキ・クラプトンが、チェーンズ・アワールドとかで、エレキ・ギターだけど繋がないみたいな。電気になって。アコースティックとは違って、いわゆる電気系統を使わないで音楽を表現するみたいなブームがあって。
そういうので、ゆり戻しみたいなことは、たぶんあるんだろうなと思ってるんで。
そういうのは、どのくらい全体に波及するかは不明なんだけど、ある、来るんじゃないかなとは思いますよね。
しかも演劇って実は意外と歴史があるし、やってるものとして私たちがやっている以上、必ずやっぱ面白いって言えますよね。
めっちゃ面白いんですよ。だからそれだけの人口が割って向いたときの耐えうる力があると思うんですよね。
だからちょっと演劇ブーム来るかも。
これやらなあかんな。
でもテントとかはそうだったもんね、きっとね。
そうですよね。
要はサブカルとしてのアングラ演劇みたいなことって、新永さんだったり、野田さんだったり、幸上さんだったり、あの辺がね、若かった頃はもうね、もう叩かれたわけじゃない。
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でもそれが今メインになってるから、サブカルがメインに、サブカルがメインにっていうのは、やっぱり時代の流れとして必ず起こるので、
必ずカウンターカルチャーとしてそういうのって出てくるじゃないですか。
今のCGとか、いっぱいこう、きらびやかなのだけじゃなくて、肉体を使っての表現、芝居がいいんだってなったら、それがいいかもね、みたいな風潮になる可能性は十分にあるって感じ。
そうですね。
考えようよ、これマジで。
しかもね、これコロナを経験した世代が今いますから、この密っていうことにもとても価値を感じる人。
このね、オフライン密、アナログというところで、かなり演劇の需要が、もしかしたら高まるかもしれない。
さあ今、ちょっと演劇師みたいな話になりますけど、今聞いてて。
やっぱその、〇〇時代みたいなのあるじゃないですか。
スキジ衝撃場時代みたいな。
アングラ時代とか、衝撃場ブームとか、静かな演劇とか。
あるある。
これは近年の、あれないと思うんだよね、まだ。
あ、今、名がついているもの。
今なら、いけんじゃない、新しいの。
今2.5次元なんじゃない?
今2.5なのかな。
2.5次元世代だ。なんかはっかりますよね。
いわゆるサブカルだった人たちが、今どちらかというと2.5次元の表現を、
たとえば西田尺真さんが岩虫ペダルで、バーだけ握って、自転車レースを表現してるみたいなことで。
エンタメってことかな、時代的に。
エンタメが表層化しやすいじゃない。分かりやすいじゃない。一番。
でも、前回やったように、古典もずっとやってるんだし、ミュージカルだってレントをやるんだし、緊急ブーツやるんだし、みたいなことだと、
必ずそういうのをやっていながらも、流れというか、この目立った人、天才とか注目の記載みたいな人たちが言う言葉が、
拡散されていって、浸透していって、みたいなことはあり得るんじゃない。
やっぱり三谷さんとか、そういう人たちが、またサンシャインボーイズやりますってなったら、
それは、行こうみたいなことになってくるんじゃないですか。
我々はですね、そうなりますが、世間の人がどれくらいサンシャインボーイズで、
枠化っていうのは、普通に分かりやすく、おしのこ舞台化とかのが、ああーってなるんじゃないかな。
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でもじゃあ、これブームなんだ、やっぱ2.5とかって。
ブームでしょ。
ストレートプレイのブーム作りたい。
ジェシカちょっと考えようぜ。
ストレートプレイの系の、エンタメ芝居がちょっと苦手だからさ。
オープニングで踊るとかもダメ。
どこまでがエンタメなのかわかんないけどね。
エンタメね、嘘ついた芝居に見えちゃうから、それが苦手なんですよね。
あー、わかりますね。舞台上で喋ってる人の嘘ってすっごいわかりますよね。
それはね、芝居の技量としての話だからな、どちらかというと。
シェイクスピアやりますってなったら、シェイクスピアが描いてる人たちは歴史上いそうな人たちじゃないですか。
市民でもなんでも。
だけど、やっぱ2.5次元とか、この今のエンタメ芝居、演劇界は、架空のキャラクターじゃないですか、そもそも。
それをやるわけだから、芝居の嘘を100%使わないと表現できなくて、彼らって。
それがね、すごく苦手なんだよな、俺は。やるに。人として呼吸を与えるのが。
そうするとね、これは表現の話になっちゃうからだけど、ミュージカルだって、一般的には気持ち高まって歌わないじゃないって話になるじゃん。
それを凌駕する演技力とか、衝力とかでやっと、あーってなりますよね。
歌声とか、そういうところに、例えばオペラだったら歌声で評価される、評価基準がそこにあるみたいなことになってくるから、また別枠だと思うんだけど。
じゃあ例えば、お客様が、面白いドラマを待ち望んでいないかって言うと、そんなことはないわけじゃん。
やっぱりいいもの、面白いもの見たくて、基本的に面白いものって、お客様に受けるものって、質の低いものはないよね。
手の込んでないものがバッと売れるって、あんまないじゃん。
そうですね。
やっぱり心血注いで、一生懸命やって、みんな寝ないで、死ぬ思いで作ってるわけじゃない。
映画にしたって何にしたって、それが何百何十何百あって、そのうちの一本がポーンと期待することがあるっていうことを、
今、サムライタイムスリッパーだって来てるじゃない。
そういうのがワッとくることがあって、それはたまたまじゃなくて、お客さんのニーズと合致したっていうのはきちんとあると思うんですよね。
テレビドラマがあって、ハンザーがボーンと来て、あれが質の低いドラマかって言ったら、めちゃくちゃ高いじゃんって話になっちゃうじゃん。
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そうですね。
質の高いものを基本的に作り続けるしかないんだろうなとは思っている。
そうですね。
手を抜かずに質の高いものを丁寧に作り続けることしかないだろうなとは。
我々俳優だとね、例えば何か作品をプロデュースするってことは基本的にはパッとはできないから、そういう考えではいるんだけれど、
ブームとか多分起こそうと思って起こせないんじゃない?
でもそれで言ったら、このクリエイターとかプレイヤーの人たちは一生懸命クオリティを上げていくことを一生懸命やったらいいと思うんですけど、
そこで半澤直樹みたいな世間に大々的にブームになるような作品を作るには、やっぱりプロデューサー的な仕事をしている人たちの目に留まることが大事なので、
自分たちの作品をやっぱりどういう形であれ外に出していく。
プロデューサーの方々ってやっぱり最初の先見の目というか、いろんなところにアンテナを張ってるので見つけてもらいやすいと思うんですよ。
だからクオリティを上げていくことはとても大事なんですけど、そういう人たちの力も必要なので、そういう人たちとうまくやっていくという力も多少は必要ではあると思っているので、
そういう人たちがブームを作っていると思います。完全にブームを仕掛けている人が完全にいるので。
なのでストレートプレイブームを作るとしたら、ストレートプレイをまず私たちは極めたものをそういう人たちの目に留まりやすいところに出ていくという努力が必要だと思います。
舞台公演って回数できないんだよね。年4回公演とかやったら結構死ぬ思いじゃん。
そうですね、頑張ってます。
いろんな意味で。
そっから変えよう、マジで。
俺はさ、ブロードウェイみたいなのをしたいんで。
面白かったら継続みたいなやつ。
なるほど。
これを劇場と手組んでいただいて、フィリタルさんで。
日本初のブロードウェイシステムによる劇場とタッグしてさ、5団体くらい一緒にやってさ、面白い団体は延長できるっていう。
それは結構現実可能だと思いますね。
劇場にお話を通してやるっていうのはめちゃくちゃだけど、それには集客の担保が必要だから、そこは役者さんであり、客本家も頑張らないといけないところではあると思うんですけど。
そこがなんかすごく上がった。
はい。
アンチテーゼって話があったじゃないですか。
うん。
これからの発生じゃないですか。
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うん。
僕たちはまずこの舞台演劇、このアンチテーゼを突き刺すために演劇ブームにしなきゃいけなくなってます。
演劇ブームにするためには今のやり方じゃ絶対ダメだから、新しいことを起こさなきゃいけないわけで。
そこにぜひブロードウェイのやり方を持っていってもらって。
それに賛同する人は割といると思います。
なんでかって言うと、ブロードウェイは作品そのものの価値が出てきてるからずっと続けるわけじゃん。
俺たちキャストとか、プロデューサーとかの演出客本とか、そういう人たちの呼んでる人ではなくて、作品そのものの力によってお客さんが毎回来るからこれもずっと開けとくみたいな、お金にもなるしみたいなことじゃん。
そうですね。
それを目指す、日本で。
日本で。
いや、とってもいいし、システム的にはできると思うんですけど、実際結城さんあれじゃないですか、舞台が重なると貧乏になっちゃう現象あるじゃないですか。
あります。
舞台があるほど貧乏になっちゃうという役者なのに。
あります。
そうなんですよ。そこが難しいなと思って。
最初のこの苦しい時期だけは必ずあるけど、それがもし作品そのものが良くて、3ヶ月ロングラン公演になりましたとかなったら、たぶんお金的なものはそこから出てくる、その後に出てくる気がするんだよね。
続いた後に払えるようになりましたみたいな。
うわー微妙ですね、それが結構。やっぱり続けることのコストもあるので。
毎公演そのずっと劇場さんの場所借りるってことに対して。
借りたりは照明さんの陣券費がずっとかかってる中で、たぶん今初劇場界で完全にちゃんと1ヶ月半キャストさんを全員休ませて稽古に参加できるぐらいキャストにお金払ってる劇団ってあんまないじゃないですか。
だからロングランを続けていっても、そこの見る人たちの数が変わらなければ、一生キャストさんのお金を捻出できないままではないかなと。
スポンサーがなければ難しいよね。
そうですね。
どうやってるんだろうね、ブロードウェイの人たちにね。
ブロードウェイ自体にスポンサーがいっぱいついてるってことですね。
株価とも連動するから。
すごいね。
仕組みが、そもそも芸術に対する考え方、捉え方が違うから、この話をすると長くなるからやんないけど、その仕組みづくりに取り組んでる人はたぶん今までもずっといたんだと思うんだよね。
だからその辺はちょっと別枠で可能性を考えたいと思うんだけど。
すごいやる気に満ちてるから、刺激もらって、なんか考えてみようかなって思いました。
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できねえって思うのすごい嫌じゃん。
そうね、わかるわかる。
できねえスタート嫌だし。
じゃあ、このデジタルに対するアンチテーゼとしての舞台演劇、こんな感じで。
次回どうすかね。
簡単にわかりやすい、舞台演劇表現方法の拡張と、あらグローバル化ですよね。
はいはいはい、やりましょうか。
最終的になんとなく全体的な社会とのつながりの可能性を話せたらいいなと思うかな。
じゃあ今回はこんな感じですかね。
ありがとうございました。
ありがとうございました。