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2024-05-18 02:57

『精霊に捕まって倒れる』

みすず書房

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こんにちは、マルジナリア書店の小林えみです。
今日は、海星のブバイガワラ、もう夏のような暑さを感じています。
今日は、夕凪文具店書誌海と夕焼けも、あの1時からオープンしていますので、
これを朝聞いている方は、ぜひブバイガワラにマルジナリア書店と夕凪文具店書誌海と夕焼けに遊びに来てください。
今日のオススメ本は、精霊に捕まって倒れる医療者と門族の患者、2つの文化の衝突、アンファディマン・ニスズ処方です。
これはですね、門族というラオスから難民としてきた家族がですね、子供が病気になってしまうんですね。
病院スタッフと患者の家族がいろいろ病気に立ち向かうわけなんですけれども、それぞれの文化が全く異なるので、
現代の医療行為に対して家族が不審感を持ったりですとか、医療スタッフの方も家族の方がちょっとわからないような状況に陥ったりします。
これをですね、ちょっとここだけの言い方にしますけれども、現代科学がわからない野蛮な人たちと正しい現代科学というふうにはならないんですね。
やっぱりそれぞれの文化があった上での、それぞれの発達したものというものの違いがぶつかっているということで、この本に関しては、その2つの文化の衝突という形で、その医療スタッフと門族の家族たちのコミュニケーションについて書かれています。
これはですね、本当にいろんな異文化と相対するときに、やはり現代科学がどうしても我々進んでいる良いもののように捉えがちではあるんですけれども、やはりそうではない、その文化の違いが根本にあるということを見落としがちで、
そこをどういうふうにアプローチして、お互いコミュニケーションをとっていくか、その大きなヒントがここにあると思っております。
今日のおすすめ本は、「精霊に捕まって倒れる。医療者と門族の患者。2つの文化の衝突。アン・ファディマンで二筋書房から刊行されています。
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