小説の導入と背景
スピーカー 1
カランコローン、いらっしゃいませ。喫茶クロスロードへようこそ。
この音声配信は、本好きな人たちがふらっと集まり、みんなが友達になれる喫茶店をコンセプトに、店員たちが気ままにゆるーく話してまいります。
10月7日、第66回の配信です。
秋だ。私がこの台本を書き始めたのは9月の頭で、
その時はまだタンクトップでグログロしてて、今日は9月の22日で、やっぱ暑くて、タンクトップでグログロしてるんだけど、配信してることは長袖かな。
私から見える、そらやんはタンクトップ着てるし、私もTシャツ着てるけど。
スピーカー 2
10月7日は涼しいかもしんないよね。
スピーカー 1
ねー、涼しいといいね。
スピーカー 2
涼しくなっててほしい。もはや希望。
スピーカー 1
そろそろね、そろそろですよ。
スピーカー 2
残暑が厳しいというのもね、最近のね、暑いですよね。
スピーカー 1
ただの夏だよね、残暑とかじゃなくて。
そうそうそう、そうなの。
夏。
そんな感じで、キサクロって大体配信の2ヶ月くらい前に、次の回で何の本取り上げようかみたいな話して、
1ヶ月前とか2週間くらい前に収録をするっていう感じで、若干タイムラグがね、あるんですよっていうところはある。
今日紹介したい本は、その2ヶ月前の台本決める話し合いの前日ぐらいに私が読み切って、
いやもうダメだ、この本の話をしなければもうダメだみたいな感じになってた本。
もうダメだってなっちゃったんだ。
そうそうそう、だからさ、熱が冷めちゃうかなって思ったんだけど、全然冷めてなくて。
スピーカー 2
よかったよかった。
スピーカー 1
そう、だからもう、もうそう、だから多分10月7日も、涼しいといいんだけど、この配信はきっと暑いっていう、夏だなっていう感じで聞いてもらえればと思うんだけど、
誰の、どの小説かって言いますと、マスター美琴さんという小説家の方の、カゴいっぱいに詰め込んでっていう小説です。
で、これがですね、発売されたのがちょうど2ヶ月前の2024年8月7日で、
発売する前から結構気になってたから予約して、割とすぐに読めたっていう。
で、この本私、すごい売れるんだろうなと思っているから、配信のタイミングでどんな感じで盛り上がってるのか、今からもうすごい楽しみって感じです。
本屋さんでも結構平積みされてて、あー嬉しいってなる。
ちょうど8月7日から10月7日で、きっちり2ヶ月後にどうなっているかってことね。
おしゃべりレジの特徴
スピーカー 1
きっちりね。これどんな小説かって言うと、ちょっと変わったスーパーを舞台にした、私の好きな群蔵劇もので、連作短編の形を撮っていて、
これ私、あんまりよろしくない振る舞いだなって自分でも思ってるんだけど、
スーパーでさ、並んでるときさ、前の人のカゴ、会計されてるカゴ見ちゃうことない?ある?
スピーカー 2
私ね、めっちゃあるよ。めっちゃあるっていうか、待ってる間すごい手持ち無沙汰じゃん。
しかも熱が流れてれば長いほどさ、早く進まないかなーみたいな感じで見てるときに、
あの人、あの人私と同じ小松菜買ってんじゃんとかさ、今日は加工食品を買う日なんですねみたいなさ、
加工食品ばっか買ってる人みたいなさ、ちょっとね、そういう心の中で会話は勝手にしてるよ。
そういう感じだよね、そういう話だよね。
スピーカー 1
そうそう、何作るか結構分かりやすい買い方してる人とかさ、
あるで。
なんかもう今日はハナキンの気分なんだなーみたいな。
スピーカー 2
お酒買ってる人とか。
スピーカー 1
カゴの中身ってさ、結構思った以上に個人情報っていうかさ、
自分の生活とか今抱えてる気持ちみたいなものを映し出してるなっていうか、
もうすごい結構ダダ漏れてるなみたいな、個人情報だなって思うことがあって、
この小説も出てくる登場人物のカゴの中身みたいなのが、
お買い物していくことが話のキーになったりするところがあるので、
カゴの中身っていうのが重要なキーとなって、物語が動いたり、
その人のことを深掘りしていくみたいな流れがありますと。
これちょっともうそれだけでもなんか私が普段日々してることだからちょっとワクワクするみたいな。
スピーカー 2
そうね、共感を得られる、共感があるしね。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
で、加えてこのスーパーさっきも言った通りでちょっと変わってるってことで、
ただのスーパーマーケットではないんですよねっていう。
何なんだっていう。
スピーカー 2
盛り上げますね。
スピーカー 1
どんなスーパーかっていうと、最近さセルフレッジあるじゃん。
自分でピッてできる。
スピーカー 2
ありますあります。
スピーカー 1
タイプの。
あれの真逆でおしゃべりレジっていうのが導入されているスーパーなんです。
スピーカー 2
ちなみにこれ確認すると、
おにゃーん、にゃーんとかさ、
わーとかいうおしゃべりレジのことではないんだよね。
セルフレッジでピッピってするとさ、猫の鳴き声するやつとかさ。
それではなく。
スピーカー 1
それではなく。
スピーカー 2
それではなくね。
はい。
スピーカー 1
それではなく。
セルフレッジは効率的にさっさと買い物したい人とかにとっては結構ありがたい。
けど、セルフレッジはさ結構難しいというか。
台によって背景方法に縛りがあるとか。
そもそもなんか生成食品はバーコードついてないから自分で探さなきゃいけないとか。
スピーカー 2
あったね。
スピーカー 1
そもそもできない人とかも結構いて、
そういう人のために友人レジが設けられてるってところはもちろんあるんだけど、
それに加えてこの書籍で出てくるスーパーのおしゃべりレジっていうのは、
その名の通りで店員さんが効率とか急いでやるとか完全に度外視で、
友人レジの時におしゃべりをしてくれるんですよ。
スピーカー 2
絶対にこう、なんか素通りはされずに、
今日何々の料理?
スピーカー 1
素通りはされずに。
みたいな。
うん。
そう、これで何々作ると美味しいですよとか、
なんかそういう雑談をしたい人が並ぶレジっていう感じで、
この野菜だったらこんな料理もできますねみたいなお役立ち情報も話すし、
普通にその買い物と全然関係ない、
そのお客さんが話したいことを話すとか、
それによってお客さんはちょっと元気になったりとか、
癒されたりとかするみたいな、
おしゃべりしたい欲が満たされるみたいな。
スピーカー 2
え、いいなぁ、いいなぁとか言ってる。
スピーカー 1
そうそう、まあ普通に楽しいのもあるし、
おしゃべり好きな人とかだったらさ、
普通に私さ、これさ、地域の福祉としてめちゃくちゃ機能してるじゃんみたいに思って、
そのお一人で暮らしてるさ、ご高齢の方がさ、
最近何々さ、スーパーあんま来てないけどもしかしたら体調悪いかもみたいなことをさ、
ソーシャルワーカーの人に伝えることもできるなとかさ、思うとさ、
これ全国のスーパーで導入すべきだって思ってしまうくらいこれ、
すごい大事なことではみたいに読みながら思ったっていう。
雑談の重要性
スピーカー 2
単純になんか、え、それあるよね、誰とも喋らない日とかさ、
なんか在宅勤務とかしてるとさ、
あ、私今日、家で、しかも会議もなかったから誰とも喋ってないわみたいな日にさ、
昼に帰ろうとか言った時にさ、
え、じゃあ今日はちょっとおしゃべりレジに並んでみようかなみたいな感じで、
並んで、みたいなことだよね。
おしゃべりを目的にしてそのレジに並べるってことだもんね。
スピーカー 1
あ、そうそうそう。
今日暑いですねとかそういう風に言われる。
スピーカー 2
欲しい、欲しいっていうか普通に私が喋りたい。
スピーカー 1
そう、なんかすごい、これは大切な、大切なレジだなっていう風に思いながら、
フィクションなんだけどね、読んでたんだけど、
その第1話が、このおしゃべりレジの担当として、
ずーっと長らく専業主婦をしていたんだけど、
子供が手を離れて約20年ぶりに働き出した女性が主人公なんだよねっていう。
20年ぶりに働こうってなって、
この女性がね、このおしゃべりレジの担当になるまでの就職活動の話も結構面白いんだけど、
そんな感じでその人がおしゃべりレジの担当として、
いろんな人と接客をしていくんだけど、
その接客した人たちは続々と次の物語の主人公になっていくっていう、
あの時カゴの中身と、その彼女との短い会話の裏には、
実はこの人にはこんなお話があってね、みたいな作りになってるんだよね。
スピーカー 2
いろんな人の視点に映っていくわけですね、本の中で。
スピーカー 1
映っていく、映っていく。
で、私この作品すごいいいな、みんなにこれは読んでほしいなって思ったの、理由が2つあって、
1つは、このおしゃべりレジに象徴される何でもない雑談って、
今私ちゃんとできてるかなって読んですごい思ったし、
てか皆さんちゃんとできてます?みたいな。
皆さんはどうなんですか?って思ったっていう。
スピーカー 2
みんな雑談できてる?って聞きたくなったんだね。
スピーカー 1
そう、私全然できてる気がしないわってドキってしたっていうのが。
マスタミコト先生ってまだお若い方で20代の作家さんなんだけど、
作者の方は学生時代、コロナど真ん中で過ごしていて、
その日々の中でとか、あとセリフレージが進むっていうところで、
なんかこうみんな取り残されている気持ちはないだろうかみたいな。
なんかもっとこう、些細なやり取りって大事なんじゃないかっていう思いから、
雑談を書いたっていうところがあって。
そう、できてます?
スピーカー 2
私聞かれてる?雑談?
スピーカー 1
雑談。雑談できてる?
雑談の価値
スピーカー 2
いやでもね、私は結構雑談地に会社行ってるところは正直あって、
スピーカー 1
そういう感じになったよね、会社に行くということが。
スピーカー 2
もちろん雑談以外にもやることはあるし、出社すればそれなりに大変だから、
スピーカー 1
できれば在宅がいいなって思うこともめちゃくちゃあるんだけど、
スピーカー 2
雑談とか、あと本筋とは違う話みたいなことができるっていうのが雑談に近いなと思ってて、
あの話とはちょっと違うんですけど、
こういうところでみたいなところの話から逆に本筋もまた戻ってきたりするみたいなことってあるじゃん。
スピーカー 1
そうそうそうそう。それ実はすごい大事だ、大事じゃんみたいな。
スピーカー 2
そうそうそうそう。
私はそういう力が雑談というか、出社するとそういうことができるなっていうのもあって、
出社してる節はあるなっていうのと、
コロナの時にオンラインでつながれるようになるけど、
オンラインの時って、この目的でこの時間内にこの話に着手点を見つけようみたいなことがすごい上手にみんなできるようになったじゃん。
会議が1時間でこれだけしか取れてないから、この時間内に結論を出そうみたいなのが、
上手になったなって思う反面、その人がなんでそういうふうに思ったんだろうとか、
この人今どんな気持ちで発言してるんだろうみたいなところの感情を話すだけの時間はその中にはなくてさ、
その場所、そのオンラインの場所でのよしよしでさ、
自分は人を評価したり逆に評価されたりっていうのが多くなってるなっていうのもちょっと思ってて、
私はこのソラヤンの話で雑談できてるって聞かれた時に、
この会議の冒頭にあった雑談でちょっとその後コミュニケーションが上手く取れるようになったとか、
そういうのも絶対に発生するからさ、
目的だけだと縛れない会話って絶対にあるよなーっていうのはすごく思ってて、
それがきっと雑談の効果であり、
私が一番人とのおしゃべりで楽しんでいるところなのかなって、
すみません長々と語りましたけど、ナッシーはそんなことを考えてたよ、
無自覚の影響
スピーカー 1
そういう感じ?
いやそうだよね、いやもう本当にそうで、
仕事もそうだし、
友達とかさ、家族とか、
なんでもない雑談、なんていうかさ、
コロナもあっただろうし、
大学の時とかはさ、一言の後四言でさ、
食堂でずっと喋るみたいなことできたけどさ、
それはできないわけじゃないですか。
スピーカー 2
ないですよ、そんな時間はないですよ。
スピーカー 1
そこで埋めてたものとかが、
やっぱ埋められなくなっちゃったりとかさ、
してるんだけど、なんかそれに、
あまりにも無自覚に過ごしてたような気がするみたいな、
そういう気持ちにね、なんかこの本を読んでね、
思ったっていうか、やっぱ、
セルフレジーとかその人を返さないで、
ものが買えるとか、それこそ今レストランとかでもさ、
タッチパネル式結構増えてたり、
それってすごい効率的だし、もちろんそれでさ、
お店の人が楽になるっていうのがあるんだったら、
それはすごく大切なことだなって思ってるし、
私も多分その恩恵に多分に預かってることは、
間違いないんだけど、
ちょっと多分その時に何かとトレードオフにしてるってことは、
事実としてその、良くも悪くもだけど事実として絶対にあって、
それには自覚的であった方がいいんだよな、
みたいなことを思ったの。
スピーカー 2
無自覚だった、私たちが。
スピーカー 1
無自覚だったなって。
スピーカー 2
あのおしゃべりという時間に費やしてきた、
あの時間の大切さに無自覚だったことに、
そりゃ今は気づき、もっと自覚的に、
この効率に引き換えていることを、
スピーカー 1
ちゃんと意識しているべきだって思ったってことだよね。
それを全く否定したいわけではなくて、
ただ、自覚できてないなっていうことを、
そのコスパタイパみたいな話とかでも、
効率化したところとか、自分たちが、
自分が切った部分を本当に正確に捉え切れてるかみたいなところを、
私が効率化した内容はこれですっていうところを、
自分は本当に認識できてるのかしらみたいな、
もっと実は自分が思ってもないことを、
切り取ってしまっていたんじゃないかっていうことを、
それぞれの籠の中身のエピソードを通じて、
小説からの気づき
スピーカー 1
感じられるんじゃないかなって思ったっていう、
そういうすごい細かい心理描写とか、
すごい些細な気持ちの機微みたいなのを、
絶妙に切り取ってくださってる小説なんだよね。
各登場人物の、そういう感じ。
それが1個目。
スピーカー 2
ごめんごめんごめん。
すごい共感してしまったわ。
スピーカー 1
本当?
スピーカー 2
共感っていうか、私も無自覚だったなって思うし、
でも私はそこをすごい大事にしてるから、
大事にしてるからっていうか、そこがあるから、
やっぱり人のいる場所に行きたがるんだろうなとか、
喋りたがるんだろうなみたいな、
もともとおしゃべりだからさ、
喋れないのつらいなっていうのは、もともと思ってたけどさ、
それがちょっと言語化された感じする。
本当?
私はそこを楽しみに、ある意味ちょっと動いてたのかなっていう。
スピーカー 1
多分ナッシーが気づいてない、
ネッシーが気づいてない、もっといろんないい影響もきっとあるんだろうね。
そうだね。
思うとちょっと楽しみじゃない?
スピーカー 2
そうだね。
ちょっとそんなことを覚えつつ。
じゃあ2点目もお願いしますよ。
スピーカー 1
2点目ですね。
もう1個が、似てるっちゃ似てるんだけど、
この小説を進めたい理由として、
この小説って別に推理小説とかそういうものでは全くないので、
ないんだけど、ラスト数ページに、
なんかね、ものすごいどんでん返しというか、
衝撃があるんですよ。私はそう感じたのね。
もしかしたらなんか、そう感じない人もいるかもしれないけど、
ラスト数ページに、えーそうだったの?みたいな。
スピーカー 2
ある気づきがね。
スピーカー 1
えーっていう。
そう、ある気づきが、衝撃が走って、
私そこを読んで結構ガツンと頭をやられて、
そこを読んでから、頭からこの小説を読むと、
また違った作品に見えてくるみたいなところがね、
本当に来るものがあって、
ちょっとネタバレだからもう絶対に言いたくないんですけど。
スピーカー 2
ここ大事なのね。
スピーカー 1
そういう小説だってこと自体がネタバレなのが申し訳ないんですけど。
スピーカー 2
つまり最後まで読んでみたらまた景色が変わって見えるかもしれないっていうことは、
スピーカー 1
そうそうそうそう。
言いたいんだよね。
それは何なのかはちょっとネタバレになっちゃうから言えないんだけど、
何にガツンとやられたかっていうと、
さっきも言った通り雑談に対する効果効能とか、
自分が効率化したいって思っている内容で失ってしまったものについて、
自覚的かどうかみたいなところの、
それ自覚的じゃなかったなみたいな、
自分のおごりたかぶりに結構気づかされる小説だったんだけど、
そのラスト数ページも、
私って本当に何も分かっちゃいないまま生きてるんだなって思わされたっていうか、
これもまた自分自身のおごりたかぶりに気づかされて、
それではーってなったっていうところがあって、
この本はすごい、本当にすごい人の心理描写みたいなところを、
すごい細やかに書いてくださっている本だからこそ、
多分私自分と死を重ねていく中で、
多少こう、そういう小説への共感力というか、
他人について思いを馳せるっていうことへの過信があったかなっていうか、
この小説とか読んでても、
登場人物の心情とかに思いを馳せることを楽しいと思ってるし、
それを自分は結構できてるっていうか、
結構できてるんじゃないか、だって結構たくさん本も読んできたしとか、
あとはなんかいろんな人と関わっていく中で、
例えば目の前の人がどういう人で何を考えてて、
どんな感情なのかみたいなことを確認しながら、
コミュニケーションする人はしてるんだと思うけど、
それもちゃんとできてるんじゃないかみたいな、
だってそこそこ生きてきたしみたいなって思ってたの。
でも私が察する、そう、私思ってたんだけど、
この小説を読んだ後に、私が察することができる範囲なんて、
私の想像の100万分の1ぐらいしかないんだなっていうのが、
それがね、私はなんて傲慢だったんだろうって思ったんだよね。
スピーカー 2
なるほどね。
自分はもっと小説の登場人物に限らず現実世界でも、
もっとその人の心情とか気持ちとかをおもんぱかれると思っていたが、
それは100万分の1であったということに気づいたっていうこと。
スピーカー 1
そう、寄り添えてるつもりだったんだけど、
スピーカー 2
全然足りなかったんだなっていうのが、
スピーカー 1
それがね、すごいガツンときて、
最初から全然足りなかったし、
かつそのセルフレジー導入とかコロナとかがあって、
コミュニケーションも減ってるし、
コスパタイパとか言われてるから、
他人の気持ちへの理解
スピーカー 1
もうどんどん減るしみたいな感じで、
人の気持ちをおもんばかる材料はどんどん減っているのにも関わらず、
なんとなく自分は年を重ねてきたから、
人の気持ちがわかるんじゃないだろうかみたいな、
気持ちのまま生きてたら、
もう絶対に私、いつか誰かをものすごい傷つけるなっていうふうに、
もうすでに傷つけてるかもしれないなって思ったら、
本当に申し訳ないみたいに。
スピーカー 2
なんかちょっと今、
いや待って、すごい、
あ、分かった、
ソラヤンが受けたその小説での衝撃、
この本の衝撃はすごい、
すごかったんだなっていうのがすごい伝わったし、
なんかこう、
自分のね、思ってたさ、
そのキャラクターへのこうさ、
キャラクター背景わかってたと思ってたのと全然違う方向にきっと、
そのキャラクターは実は考えてたり、
行動してたりしてたっていうことなんだな、
っていうのはすごいわかったんだけど、
そこまで100万分の1ってことはないんじゃない?
スピーカー 1
10万分の1ぐらいかな。
スピーカー 2
100分の1ぐらいにしとく?
ちょっと桁数が多いかな。
スピーカー 1
100分の1でいいの?
分かんない。
スピーカー 2
でもそれぐらい返りがあったし、
でもそれぐらい、
やっぱ自分が想像できる範囲と、
もしかしたらその人が抱えてる範囲っていうのは、
全然違ったかもしれないっていう、
そういうことだよね。
そう。
スピーカー 1
だからね、シンプルにこれ読んで、
人に優しい人間になりたいって思った。
初心に帰れた。
スピーカー 2
最後そうか、そこに行くんだね。
なるほど、なるほど。
どんな本が気になるよね。
スピーカー 1
そう、何にもわかっちゃいないんだ。
でも何にもわかっちゃいない人間にとっても、
この小説はすごく優しく感じられるから、
私はこの増田先生の気持ちを受け止めて、
スピーカー 2
優しい人間になろうって思ったっていう。
でも優しい小説なんだね。
スピーカー 1
優しい小説なの。
だからなんか、
自分はガツンと来たんだけど、
それは、その小説がすごい優しさに、
優しさの塊みたいな本だったから、
ガツンと来たってだけで、
スピーカー 2
だからすごい良かったんだよね、これ。
スピーカー 1
すごい良かったの。
スピーカー 2
でもあるよね。
私たちも日々成長していてほしいわけだし、
こういう人だったら、こういうことを考えているだろうなっていうのを、
スピーカー 1
ちょっと当てに行くみたいなことも正直あるじゃん。
過去の材料とかからね。
スピーカー 2
正直ある。
でもそれが全くハマっていないことも絶対あるしさ、
そういう時とかに、やっぱりそこは違ったんだなって思うこともあるし、
でもそういう意味でも、
ソラヤン途中で言ってたけどさ、
人と相対して話すことが、
やっぱりすごい情報量違うんだろうなって、
今聞いてて、
ナッシーはすごい思ったよ。
なんかちょっとあるじゃん、
スピーカー 1
今日この人元気ないなとか、
この人ちょっと言葉だけじゃないからね。
そうなんだよっていう。
スピーカー 2
でも優しい気持ちになりたいと、
最後にソラヤンに思わせてくれたこの小説は、
やっぱりきっと温かい気持ちになる小説なんですね。
スピーカー 1
なる、そうなる。
なんかさ、私ガツンって来たって言うとさ、
そんな劇役みたいな感じって聞こえたらあれなんだけど、
普通に私は最近落ち込んでた友達にこの本を紹介するぐらい、
どんな気持ちの時でも温かく染み渡る小説だし、
ちょっとこの世は私が思っている以上に優しい世界かもしれないみたいに思える。
そういう部分もあるから、
そういう部分ももちろんあるから、
私たちが気づかずに置いていってしまっているかもしれない、
なんでもない雑談がもたらしてくれるものを感じさせてくれる小説なので、
なんか熱が戻ってきた。
熱が戻ってきたって言うとさ、
読み終わった時のあのガツンが戻ってきて、
今、喋りながら熱くなってきましたが、
雑談と思いやり
スピーカー 1
ぜひ興味があればお手に取ってもらえたら大変嬉しいなと思っております。
はい、ここまででトークテーマは終了ですが、
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またお待ちしております。
スピーカー 2
バイバーイ。