十二国記についての紹介
カランコローン、いらっしゃいませ。喫茶クロスロードへようこそ。
本好きが集まり、みんなが友達になれる音声配信【喫茶クロ】
7月21日、第105回の配信です。
本日は、なっしーそらやんの2名で配信いたします。
今日はですね、小野不由美先生の十二国記シリーズについて話していきたいなと思います。
今年は、十二国記のミュージカルもやるっていう感じで、
わりとね、ファンにとっては激アツの1年なんですけども、
なっしーはこのシリーズ読んだことありますか?
実は、読んだことないです。
会社の同僚に勧められて読みたかったんだけど、
どこからいいのかわからないという、今そういう状態です。
そうだよね。
そうだよね。
そう、十二国記って、今シリーズとしては全10タイトルあって、
上下巻のタイトルもあれば、4巻まであるタイトルとかもあるので、
結構本の関数としては結構相当多くて、
そう、そうなの。
最初の方は、十二国の世界の説明とかもしながら、
お話が進んでいくっていう感じで、
なので、順番に読むしかなかったんだけど、
今それだけ、あれだけタイトルがあると、
いろんな伏線とかっていう事情もあったりするから、
なんかファンの中ですら、今このタイミングで十二国記初めて読むなら、
どこから読むみたいなのは、たびたび論争になると。
それはじゃあ、ファンの人も持つ悩みというか、
別にそのどっから読んでも、今だったらいいんじゃない?みたいな感じになってるっていうことなんだね。
なってるね。
なってる。
で、結構数年前に、書店員さんが十二国記、
私はここから読むのおすすめみたいなのを、
3種類ぐらいあげた本屋さんとかもあったりして、
そのくらい、読みたいけど、
どこから読もうみたいに感じてる人は、
割と結構いるっていう作品なので、
なので今日は、そらやんの独壇で、
十二国記どこから読めばいいか問題について、
ちょっと私も真剣に考えてみたので、
それを話したらいいなというふうに思っておりますと。
物語の背景とキャラクター
はい。
異論は認めたいと思っておりますと。
異論はあってもいいからね。
そうか、じゃあ今日はなっしーも真剣に今回のトークで、
読み始める一冊を決める会議したいと思っております。
よろしくお願いします。
はい。改めて言うんですけど、
今年はミュージカルもやったりして、
割と盛り上がってくると思うので、
ぜひこのタイミングでっていうところで、
まずこの十二国記の基礎知識的な部分を、
どういう話なんだっていうところを、
ざざっと紹介していきたいんですけど、
まず異世界ファンタジー小説です。
はい。
世界観としては、
ちょっと中華っぽい感じを想像してもらえるとありがたい。
この作品はシリーズ全編を通して、
どのタイトルでも国を治めるっていうことに、
関わるお話をしています。
十二国あるからね。
その十二国の国を治める話をしてるって話ね。
そうそう。それぞれの国の、
国を治めるに関わるお話って言えばいいのかな。
その十二国記のお話の舞台である、
十二国の世界は、
名前の通りで十二個の国があって、
それぞれの国に、
王とキリンっていう、
神様に近い存在がそれぞれいて、
その王とキリンを中心にして、
それぞれの国が作られている。
十二の国が。
っていうのが十二国の世界の基礎的な部分。
その全10タイトルあるんだけど、
各タイトルの主人公は、
王だったり、キリンだったり、
あるいは王とかキリンを支える人とか、
王になりたい人とか、
そういう人が出てくる話。
なるほど。面白いね。
必ずしも王が主人公なわけではないんだね。
キリンが主人公の回もあるし、
それ以外の人が主人公の回もあるってこと?
そうそう。
王に仕える武将が主人公の作品もある。
なるほど。
そういう感じで、王とキリンに関する話、
というか国に関する話がメイン。
なるほどね。
やっぱさ、こういう異世界ファンタジー系の物語にはさ、
よくある感じで、
王やキリンには特殊能力が備わってたりとかするの?
王とキリンは、もう人ではなくて、
キリンの話はこの後詳しくしたいなと思ってるんだけど、
もうね、神様だと思ってもらって構わないです。
だから特殊能力もあるし、
一旦王になったら、
その王としての使命を全うするまでは、
めっちゃ長生きするみたい。
500年とか生きてる王とかもいるみたい。
そういう感じで、もう王になった時点でちょっと人ではない、
神に近い存在になるっていう。
へー、なるほどね。
人間ではなくなるんだね。
そうだね。
で、12国の国は、
国によって文化は多種多様な感じなんですか?
基本的にその中華ファンタジーみたいなところがあるから、
使ってる言葉とかは、
基本的に近いものがあるにはあるんだけど、
でもやっぱ王に、王とキリンがどういう風に国を治めているかで、
国の繁栄度とか雰囲気とかは全然違う。
すっごい荒廃した国もあれば、
長く栄えてる平和な国もあったりとか、
するって感じ。
で、地続きでつながってる国同士もあれば、
海を越えていかないとたどり着けない国の関係性もあって、
ホームページに12国の世界の図が載っているので、
12国記の。
ちょっと見てみるとわかるんだけど、
あと文明的な部分、技術的な部分は、
現代日本よりはかなり、
まあ言い方悪いけど、遅れをとっているというか、
携帯電話とかパソコンとか、そういうのはない。
ちょっともうちょっと時代的には戻った感じの、
っていう位置づけなのかな?
位置づけです。
そんな感じ。
っていう、12国って一体どんな世界なの?っていう、
どう読むべきかの提案
まあそういうことがわかるような描写、
国のシステムとか文化とか、
12国に住んでる人たちがどういう価値観で生きているのか、
っていうことを描写しながらストーリーが進んでいくっていう感じになってて、
書くタイトル。
だから今みたいにたくさんタイトルが出てなかった頃は、
ストーリーを追いながら、
12国の世界をこう理解していくっていう作品の作りになっていて、
だから基本的には観光順で読んでいくと、
12国ってこういう世界なんだっていうことがわかりながら、
ストーリーを理解していけるから、
いきなり茶舞台をひっくり返すんだけど、
観光順で読むのが一番理解はしやすいと思う。
なるほどね。
別のタイトルから読むのもできるんだけど、
あれこれって、つまりどういうことってなる瞬間が、
やっぱどうしてもあって、
それは12国の世界の基礎知識が足りないがゆえに、
ちょっとわかりづらいっていう瞬間がたまーにあったりする。
ストーリーを理解することにさほど障害にはならないんだけど、
私は作者の尾野冬美先生がこの順に読んでほしいって思って出してるのは、
それはそうだから、
それにのっとるのが一番だと思っているんだけど、
いるんだが、
長編ファンタジー小説を読むのは時間もかかるし、
やっぱ読書に慣れてるというかさ、やっぱ大変じゃん。
そうね。
だから、1から読んで挫折する人もいるだろうなっていうふうには思っていて、
でも私この12国シリーズって本当に素晴らしい小説だと思ってるから、
挫折してほしくないんだよね。
そうね。離脱してほしくないよね。仲間に。
そうそう。
ああ、面白かったなって思って読んでほしいみたいな。
で、なんでこれ素晴らしい小説だから読んでほしいかなって思っているかっていうと、
そのファンタジー小説としての素晴らしさももちろんあるんだけど、
12国記に関しては作品の魅力は登場人物にあるなっていうふうに本当に思っていて、
あの人みたいになりたいなとか、この子の気持ちめっちゃわかるなみたいな人が、
10タイトルの中にいっぱい出てくる登場人物のうちに、
誰かしら一人にそういう人見つかるんじゃないかなと思ってて、
その人を追いかけていくと、今を生きる自分たちにエネルギーをもらえるというか、
そういう体験を12国記シリーズで一人でも多くの一人してほしいので、
一から頑張って読みなさいというような提案はちょっと私はあんましたくないみたいなのがあると。
なので、魅力的な登場人物がいっぱい出てくるから、
その登場人物で好きになれそうな人の作品から最初に触れると、
いや12国記熱いねって思ってもらえるかなと思って、
なので私はですね、好きになれる登場人物を基準に読む順番を決めるのが、
この作品においてはすごくいいんじゃないかなと思っております。
なんかすごい異世界ファンタジーものって、
それこそなんかやっぱ世界観とかその世界の作り込みみたいなところが、
やっぱり魅力的な要素としてあげられることが多いかなと思ってるんだけど、
そこであえて登場人物に主軸を置いてというか、そこを見てっていうのがいいんじゃないかなっていうことを、
それは言いたいんだね、わかりました。
そうだね、なので今日はネタバレになんとかくれないように努力をしながら、
各10タイトルでどういう登場人物が出てくるのかを紹介していきたいんだけど、
メインどころの2名はちょっと押さえておきたいなというふうに思っていて、
まず一番有名なのが、
ようこちゃん。
初登場時は高校2年生の女の子で、
この子は12国の世界ではなくて、日本で生まれて育ちました。
なるほど、日本も存在してるんだね。
そうそう、日本も存在しててか、この世界は存在してて、
この子とつながっているかもしれないみたいな感じで、12国の世界があるっていう。
日本もあって、12国もあって、で、今回のようこちゃんは日本にいた女の子。
はい、了解しました。
ようこは日本の生まれで、日本で育ったんだけど、
本当はもともと12国の世界の住人で、
しかも12国のとある一つの国の王に選ばれてしまっていますと。
なんと、あの神様に近い王様に選ばれてしまっていると。
選ばれてしまっているとって、
お前ネタバレには頑張って触れないように触れないようにとか言って、
のっけから特大のネタバレかましているんですけど、
まあ、そのようこが王であるっていうことは、もう超序盤から明らかな匂わせがあるから、
で、話として大事なのは、その16歳のようこがなんで王になったかっていうことじゃなくて、
16歳のようこがどうやってその王になるかっていう話なので、
このネタバレに関しては許してくださいと。
で、まずそもそもそのさ、16歳の高校2年生の女の子がいきなり異国に連れて行かれて、
王ですと。
後輩したこの国をなんとかしてくださいみたいな。
16歳なんて自分の将来すらさ、何も考えてなかったり曖昧にしか考えてないみたいな。
私はそうだったから、しっかりしてる子は違うかもしれないけどさ。
自分の人生だけでいっぱいいっぱいな状態のときにさ、
その他大勢のさ、民の未来を考えられるかっていうさ。
いや、考えられないでしょ。
ちょっと16歳の女の子にそんな重いもの背負わせないだよって思っているなしがいます。
ほんとだよね、そう。本当にそうだと思う。
で、その国の将来を背負わされた洋子ちゃんはどうするんですか?
そもそも洋子は、日本にいるときはすごい真面目で、すごいいい子なんだけど、
意地悪な表現をすると、八方美人みたいな感じでみんなに捉えられていて、
常に人の顔色をうかがって生きてて、軸がないよねみたいな。
洋子ちゃんの考え方としては、誰にも嫌な顔をされないようにっていうところが、
すべての行動基準なんだよね。
そんな洋子が、突然12国の世界にコポンって放り出されて、
最初はなんだなんだみたいな感じで、
結構数々の本当に数々の苦難を乗り越えながら、
洋子自身がまずそもそも人間として、
今まで誰にも嫌われないように、自分の意見はあまり言わないように、みたいな感じで、
割とちょっと多責にしちゃってる部分もあったところが、
自分の信じた道を自分の力で切り開いていく人間になっていくっていう、
洋子の成長を感じられるストーリーと、
その12国の世界で王になっていくっていう、
洋子の成長と試練
その洋子の外側のお話みたいなのが、
一つ、この12国の世界の中でメインストーリーの一つとなっておりますと。
最近の異世界転生者。
洋子転生したわけではないんだけど、異世界転生者流行ってると思うけど、
めっちゃチート能力あってさ、
世界転生するとさ、すごい強くなってさ、
割とイージーモードみたいな展開多いじゃん。
多い多い。
でも洋子自身にもそういうチート能力は備わってはいるの?
ある。
あるんだ。
ある。チート能力あって、例えばその12国の世界に行っても、
言葉が何もせずとも通じるとか、
へー。
異様な回復能力があるみたいな。
あ、すごい。
チート能力は結構あるんだけど、
それでも12国では大変な目にあいます。
そんなイージーモードではないんだね。
イージーモードではない。
もう常にこう、なんだろう、精神的な厳しさも肉体的な厳しさにも晒されて、
結構ずっとボロボロ。
へー。
あら、つらいなーみたいな。
洋子も、つらいし、
そもそもなんでこんなとこにいるかわかんない。
お家に帰りたいってずっと。
そうだよね。
日本に帰りたいよね。
そう、日本に帰りたいってずっと言ってるんだけど、
そこから洋子が成長していく様は、
勇気をもらえますね。
もちろんこれ、洋子はメインの2人のうち1人だからっていうのもあると思うけど、
そらやんが今日おすすめする登場人物の中でも特にハードな道を歩んでいるのが、
洋子ちゃんっていう認識でOK?
へー、結構みんなハードモードだからな。
でも多分、共感はしやすいっていうか、
日本の世界で普通に暮らしていた一般人が、
12国の世界に行くと、こういう目に合いますみたいなところで、
共感はしやすい。
洋子の苦しみとか大変さっていうのは、ただみんな結構大変。
なるほどね。
12国に出てくる人。
その大変さに優劣さはつけられないけど、
でもまあ、洋子はその中でも一番共感しやすくて、
おすすめなんじゃないかっていうことなんだね。
大輝の運命と責任
そうだね。
なんかこう、つらい時に人のせいにしたいとか、
自分は今どっちを選ぶべきなんだろうとか、
この人を信じていいのかとか、
いろんな悩みというか、いろんな困難が洋子には訪れるんだけど、
それって結構、12国の世界だけじゃなくて、
この日本でも似たようなことを感じられるから、
洋子がこう一つ一つクリアしていくっていうのは、
私にもまだやれることあるんじゃないかっていうふうに
思う人はいるんじゃないかなっていう感じですね。
この洋子の物語は主になんだけど、結構ちょいちょい出てはくる子なんだけど、
洋子の物語は主に月の影、影の海っていう上下観シリーズと、
風の万里、黎明の空っていう上下観のシリーズに書かれています。
私は個人的には、王になってからの話、
風の万里、黎明の空の方が、洋子が実際に王になって国を治めるっていうことに向き合っていく話なんだけど、
なんかね、中間管理職の難しさみたいなのすごい感じる。
中間管理職の難しさ?
なんていうか、会社のすべてを把握、理解してる人なんていないじゃん。
一つの会社ですらさ、そうなってるから、
一つの国をたった一人の人が把握、理解するなんて土台無理な話で、
国を治めるに関わるあらゆる人たちが、
その国のすべてを理解して、その国のためになることをするっていうことが、
どれだけ難しいことなのかっていうことを感じられる本なので、
組織社会を生きる人間としての学びめっちゃある。
ああ、私の上司ってこんなことを悩んでるんだとか、
ああ、お隣の部署ってこういうふうに私たちのこと見えてるんだみたいなことが、
すごく理解できる作品だと思う。
なんか、急にすごくサラリーマン向けの小説な気もしてきたよ。
そうそう、社会に出てから響く作品だなって思う。
ああ、これはそういうことかみたいな。
だから、同僚もめっちゃ詰めてくれたのかな。
かもしれない。
このヨーコのシリーズに関しては、ヨーコと対になっているキリン、ケーキっていうキリンなんだけど、
ケーキがちょっと不器用なイケメン。
イケメンなんだけど、ちょっと不器用みたいな。
おいしい設定だね。
そうそうそう、とかだったり。
あとヨーコの、その十二国に行って初めてお友達になる、
ラクシュンっていう十二国記シリーズの中で一番人気のキャラクターがいるんだけど、
ラクシュンっていうすごいね、
ひょうひょうとしているんだけど、上に厚い、すごい魅力的なキャラクターがいたりっていう、
主人公をこう、なんだろうな、精神的に支える系のキャラクターが好きな人も是非にって感じかな。
なので、そういうヨーコを追いたい方は、月の影、影の海シリーズを読んで、
その後、風の万里、黎明の空を読むと、
ヨーコの物語がちょっと理解できるかなというふうに思います。
じゃあ私はやっぱりサラニーマンだし、ヨーコちゃんから始めた方が良さそうかなっていう気持ち。
今ナッシーはだいぶ傾いてきたよ、そりゃ。
ちょっとヨーコについてまた熱く語ってしまったんですけど、
もう一人主要なキャラクターとして、大輝っていう子がいて、
この子も日本で生まれて日本で育ったんだけど、この子はキリンなんだよね。
10歳になった時に十二国にやってきて、
いやお前は人間じゃないキリンだみたいな。
今度は王じゃなくてキリンが主人公のパターンね。
そうそうそうそう。で、この大輝が主人公の長編が、
本当に数年前にドドンと刊行されて、
また十二国記シリーズの中で大輝の存在感が増したっていうところで、
最近はだからヨーコの物語と大輝の物語っていう太い線が、
今十二国記シリーズの中にはあるっていう。
で、キリンね、キリンの話しとかないといけないんだけど、
キリンは霊獣で、人間の姿にもなれるの。
さっきのケーキってヨーコのツイートになってるキリンは、
キリンの姿もしてるけど、人間の時は金髪ロングの超イケメンみたいな。
で、基本的にはだから人間ではなくて全く別の生き物で、
国に一キリン、一国一キリンだから、最大でも十二しかいない。
なるほど。十二匹しかキリンはいない。はい。
いない、そう。で、妖魔っていう、
十二国に結構怪物がいっぱいいるんだけど、
やつらを自分の部下として操ったりできる。
おー。
で、十二国の世界ではキリンにしかできないことが一個あって、
それが国の王様を選ぶっていうことなんだよね。
一応その天からの意思を受けて王を選ぶっていうような形ではあるんだけど、
そんな感じでキリンが王を選ぶ。
キリンが王を選んで、王が国を治めるために、
王に仕えるっていう主従関係になります。
で、王とキリンで国を治めていく。
だから難しいよね。だから、あんた王だからよろしくな、みたいな感じじゃなくて、
あなたは王です。で、あなたが国を作るために、私はあなたにお仕えします。
みたいな、そういう契約っていう感じ。
ポケモンマスターに使われる立場で、みたいな。
まあ、そうね。
だから、ポケモンもさ、ポケモンマスターの方を信頼してないとさ、
一緒に戦えないし、みたいな、
そういう関係みたいなイメージなのかなって、今ちょっとナッシーはイメージしてた。
そうそう。でも、そのキリンは王を選ぶことはできるんだけど、
さっきのなんか、天からの意思を受けて王を選ぶっていう感じで、
これ難しいんだけど、キリンは王になる人を見た時に、
こいつ王だって思う、そういう感覚があるっていう描写が結構ね、
いろんな話にあるんだけど、
ただ、その人が王にふさわしい器であるかどうかみたいな、
そういうのじゃなくて、直感みたいな感じで選ぶから、
ケイキもそうなんだけど、
ヨーコを王として選ぶケイキも、
16歳の女の子か、みたいな。
俺の本能はそう言っているけど、でも本当にそうなのか?みたいな感じ?
そうそう。そういう不安っていうか、わからないけど、
会議的な部分もありながら、キリンは王に使えるっていう。
キリンが王を選ぶって、何なのよって話なんだけど、
王とキリンが国に存在していないと、災害が起きやすかったりとか、
妖魔がめっちゃ出てくるとか、
とにかくその国としてはすごい不安定になる。
王とキリンがいないっていう。
で、王を選ぶっていう状態ってことは、今王がいないってことだから、
国は基本的に荒ぶってるんだよね。
王とキリンがちゃんと存在している状態だと、国は安定していて、
選んでるとか、そういう途中経過の段階だと、
国としてはちょっと不安定になってるってことだよね。
そうそう。で、王とキリンがいるっていうことで、
安定の礎は立つんだけど、
でも王が王で、ちゃんと国を治めないと、
それこそ国はまた荒れてしまうし、
そうか。
で、ちょっと一つ踏み込んだ話をすると、
キリンは天からの意思を受けて王を選ぶみたいなところで、
なんていうか、別にいろいろ言ってもらえるわけではないんだけど、
なんか象徴として代弁者みたいなところで、
言ってしまえば良心?良い心?
うん。
キリンは慈悲の存在っていうふうに言われるんだけど、
割と心の優しい存在なんだけど、
残念ながら国はその優しさだけでは治められないんだよね。
キリンはね、王に対して国はこうした方がいいとか、
助言はできるんだけど、
王はそれをすべて、常にすべて受け入れられるわけではないっていう。
国をまとめるって時に、やっぱりそうはいられないっていうところがあるにはあるんだけど、
かといって、それで王が生きすぎたことをすると、
今度キリンが病にかかると。
そう、王がダメになるとキリンが病にかかって、
キリンが死にそうになると。
で、王が死んでもキリンは生き残ることはできるんだけど、
キリンが死んだ時点で、王は死にます。
キリンが選んだ王は死ぬ。
なるほど。
そうすると、じゃあキリンは自分の選んだというか、
典型によって、たぶんこいつだって思った王が国を治めてくれないと、
自分も健康害するし、
で、キリンが健康害して死ぬと、今度王も死んでしまうっていう、そういうことだよね。
そう。
すごい、12国のさまざまな王の様子は、
確かに読み進めていったらすごく面白そうだね。
だからさ、結構王選ぶの責任重大じゃん。
うん、重大。
で、しかもさ、そいつがさ、うまくやれるかなみたいな。
うまくやらないと、国の運命にもかかわる。
だから、選んだだけじゃなくて、選んだ先も結構大変みたいな。
で、そんな結構重大ミッションなんだけど、
大輝は10歳の時に、何にもわからないまま12国にやってきて、
いきなり、お前キリンだから、みたいな。
王選んでね、みたいな。
で、大輝は一応その、王を選ぶっていう重大なミッションを課せられてはいるけど、
わりとその生活としては、陽子よりは穏やか。
恵まれた場所で世話をしてくれる人もいて、みたいな。
陽子はどれだけ大変だったんだ?
いや、陽子は本当に大変。
そうそうそうそう。
だから、そこら辺の不安はないんだけど、
でもやっぱり大輝は混乱しながらも、徐々にキリンって何だろう?
キリンが王を選ぶってどういうことだろう?
みたいなことを理解しながら成長していく、みたいな話。
で、大輝も、大輝も陽子とね、同じように成長していくんだけど、
孤独と成長
大輝はキリンっていう、周りと全く違う存在っていうこともあって、
12人しかいないからさ、同じ人が。
だから、陽子よりさらに圧倒的に孤独で、
日本にいる時もちょっと晴れ者扱いみたいな。
日本にいる時からもうなんか、すでに他の子と違うみたいな様子はあるんだ。
そうそうそうそうそうそう。
そういう感じに、そういう感じで。
で、大輝は境遇が不便で、本人何もしてなくてもいろんなことが起きるもんだから、
僕なんかいない方がいい、みたいな。
自分に対しての諦めの境地みたいなのがあるんだよね。
一人ぼっちだし、みたいな。誰も自分のことわかってくれないし、
そういう自分への諦めみたいなものを抱えている大輝が、
自分の運命を受け入れて、自分の任務である王を選び、王を支えるっていうことに挑んでいくのが、
大輝の物語です。
で、最近これが観光されたか。
そうそうそう。なんかね、大輝の物語は結構多くて、
そのエピソード0って言われてる魔性の子から始まるんだけど、
風の海、迷宮の騎士っていう、これは本当に大輝が十二国にやってきて、
お前はキリンだって言われる話。
そこから、黄昏の騎士、赤月の空っていう、
ちょっとここからはネタバレだから言わないんだけど、
その大輝が王を選んで、その後どうなっていったか、みたいな話その1。
で、この後が十二国記、最新シリーズで、
白金の丘、黒の月、4巻ぐらいあるんだけど、
おお、長い。
で、これが結構大輝頑張るシリーズ。
大輝の存在感がアップしたのが、この4巻で。
そうそうそうそう。
へー。
っていう感じで、結構その、だから最新作が出て、
すごい大輝、大輝職増したみたいな感じではある。
でもなんかその、大輝がそのさ、感じてるさ、
誰からも理解されないって感じてしまったっていう気持ちとかはさ、
まあなんか、こういう形するとあれかもしれないけどさ、
感じることはあると思うんだよね。
誰しもというか、なんかそういうふうに思う瞬間っていうのはさ、
人で生活して、人の中で生きていく時にそういう瞬間って、
もちろん大輝はキリンとして、12人しかキリンがいない中で、
やっぱり大多数とは全然違うっていうところで、
その孤独を感じてるってのもあると思うけど、
なんかそういうふうに感じる日が人にはあって、
なんかそういう時に、やっぱり大輝の物語には共感できそうだなって思ったから、
うん、やっぱりなしは大輝の話も気になってきましたよって思ったかな。
いやそうなんですよ。
いや本当にそうで、
大輝が自分自身のことを理解して、
自分自身のことを理解するために周りにこう心を開いていくみたいな、
自分と周りは違うからっていうふうに心を閉ざしていたんだけど、
でもそれだと一生分かり合えないから、心を開いていくみたいなね。
まあ陽子とはまた一つ違った成長の話で、
大輝の物語はめっちゃかっこいい女武将、男武将が出てくる。
大輝自体は令和のイケメンみたいな、ちょっと体の線の細い黒い、
ちょっと儚い美少年って感じなんだけど、
ちょっと周りのキャラクター結構武骨で、
武骨なキャラクター好きな人はこっちおすすめかもしれん。
なるほど、いや武骨なキャラクターは好みですね。
いやー悩ましいな、陽子ルートも大輝ルートもいいな。
とてもいいと思います。
でね、他にもこの2つの陽子の物語と大輝の物語が結構太軸ではあるんだけど、
短髪のタイトルとか短編集とかがいくつかあって、
都南の翼っていう作品があるんだけど、
それは王になりたいって言って、
こう奔走する12歳の女の子が出てくるお話もあって、
大人がみんな王にならないもんだから、
国が荒れ果てていくから、私が王になってやるんだみたいな、
そういう、っていう都南の翼っていう、
あとは陽子と大輝を助ける、
松流っていう縁国っていう縁っていう国を治めてる王様がいるんだけど、
この人も日本からやってきたんだけど、戦国時代の日本からやってきた人で。
あーなるほど、時系列はまたあれなんだね、こうごちゃごちゃというか、
まあ違う時代から来ることもあるんだね。
いや、えっとね、あの松流は500年も治めてるから、
なるほど、もうすでに500年生きてる王様ね。
そうそうそうそう。
まあその松流と、その松流のキリン、
まあ縁起っていう縁国の王とキリンの話が、
東の和田積み、西の総会っていう一本の本があって、
それはなんていうか、どことなく大河ドラマ感があるというか、
まあそれはそうだよね、松流がさ、あの戦国の武将だったっていうところがあるから、
和物が好きな人はちょっとこちら、おすすめ。
ねえ、なっしーにはおすすめが一個あって、
秘書の鳥っていう短編集があって、
なんとですね、この本の中に12国の小読みを作る人の話が出てくる。
お、12国記にも小読みがあるんですね。
小読みある、そう。
なるほどね。
で、結構12国は農業とかすごい大事だから、
生活に実づきになった小読みっていう意味で、
またその天地名作とは違った面白さが、小読みの重要さについて考えさせられる感じです。
それでもそうだよね、世の中、国を治めるときにやっぱり小読みは重要なんだなっていうことにも思いつつ。
そうそうそうそう、それを受けてるわけです。
でもそうか、短編集、今すごいね、でもやっぱり私は陽子ちゃんから始めようかなって気持ちですごい今、
最後それで決めようと思ってたけど、今ちょっとその短編集から読み始めるのもワンチャンありだなっていう気持ちにもなってきた。
決められないね。
小読みの話は、ちょっと月の影をかじっておいたほうが、序盤何が起きてるかがちょっとわかりやすくなると思う。
なるほどね。
なんでこんなトラブルが起きてるんだろうっていうのが、月の影で起きてたことが起きて、
その話が始まっていくっていうところだから、やっぱ月の影読んでからがいいかなと思いますね。
はい、ではやっぱり私は陽子ルートですね。
そうだね。
いやー、でもすごい、すごくそらやんにいろんな方面からお勧められて、
短編集とキャラクター紹介
でもすごいやっぱりいろんな世界観がある中で、ここから始めようって決められるのはすごいありがたかったなって思ったよ。
12国記のホームページに結構各間の紹介とキャラクターの紹介が結構載ってるから、
あっこの人いいかもっていう人を見つけたら、それから始めていくのがすごくいいと、すごくいいと思います。
はい。
はい、今日聞いてくださった方も何か見つかるといいなというのと、お気に入りのキャラクターが見つかったらぜひ教えてほしいなと思います。
ではここまででトークテーマは終了ですが、キサクロではいつでもお便りを大募集しています。
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本日はお越しいただきありがとうございました。またお待ちしております。
バイバーイ。