1. 経営企画のたばこ部屋
  2. #20 数字の違和感に気づくために
2025-03-29 10:12

#20 数字の違和感に気づくために

◆番組概要

経営企画の「きりん」が経営企画としての悲哀や悦びを語ります。たばこ部屋だからこそ聞ける、なんとなく盗み聞き程度でちょうど良い、でも聞き流すにはもったいない、そんな番組を目指します。


◆Personality:

きりん

外資系コンサルティングファームやBIG4系FASにて、新規事業立案プロジェクトに多数従事し、事業計画策定やビジネスケース作成、企業価値算定等に携わる。

ベンチャー・事業会社では経営企画/経営管理として予算策定、予実管理、着地見込や予予管理を中心に企業価値向上を担う。


◆Twitter:

⁠⁠⁠https://x.com/kirin_fpa⁠⁠⁠


◆Voicy:

https://voicy.jp/channel/2732

※Season1は、2022年頃にVoicy独占配信をしていましたが、Season2よりマルチプラットフォームでの配信を行っております。


※BGM:MusMus

サマリー

数字の扱いの重要性について議論されており、予算や見込みの数字に対する注意が求められています。数字の間違いに気づくためには、検算や普段からの数字の理解が不可欠であり、正確なデータ分析を行うことでリアリティのある計画が立てられます。

数字を扱う重要性
お疲れ様です。経営企画のたばこ部屋、20回目の配信です。パーソナリティのきりんです。
数字の話です。数字の違和感、それに気づくためにっていう、そんな話をしてみようかなと思います。
経営企画で数字を扱うことは、もうマストだとは思いますけれども、予算とか見込みとか散々話をしてきている件ですね。
これで数字を間違うっていうことは、もちろん避けたいところですね。数字が間違っていると全ての信頼を失います。
数字を出すことが価値である仕事であるので、数字が間違うというのはその価値がなくなるということで、非常に気をつけて取り扱わないといけないんですけれども、
もちろん人間としてミスをしてしまうことはあります。
僕もたくさんミスをしています。これは現在進行形であるんですけど、そのミスを減らすために数字を提出する前にミスに気づけるかどうかというところが一番ポイントになるわけですね。
その数字が間違っているっていうことに気づくために、違和感に気づくためにどういうことができるかという話です。
その前にまずはちゃんと検算しましょうというのはあります。
これは当然すぎる話なんですけども、Excelの場合の検算ってあんまりピンとこない方もいるんじゃないかなと思いまして、
例えば、いわゆる数学の問題とかで検算をするとかっていうと、今やった計算を、例えば12×34みたいなそういう計算をもう一度同じプロセスを経て確かめる。
その確かめた数字が1回目に計算した数字と一致しているかを確認するっていう、そんなやり方を検算っていうふうに勉強しているとき、学生時代は4段じゃないかなと思います。
が、Excelの検算をするっていうプロセスが少しそれとは違うっていうところを、どういうときにどういう検算をするといいのかっていう話なんですけども、
これはひとえにですね、シートをまたいで、またかずともいいんですけども、サムイフとかサムプロダクトかインデックスとか、そういう集計をする関数、よく使うと思います。
具体的にデータベースがあって、そのデータベースから特定のカラムで条件をつけて絞って他のシートに抽出してくる。
ただし、その抽出したデータの合計の売り上げは元データと同じ金額であるはずだ、みたいなところですね。
こういうときに、もともとのデータベースでは商品A、B、Cとかってありますと、ずっとずらーっとA、B、C、B、C、A、B、Cみたいな感じで並んでいるわけですよ。ずらーっとレコードでね。
それを商品Aがいくら売れたのか、Bがいくら売れたのかっていう単位にさまりをしたいわけですよ。
だから別のシートか何かに商品A、B、Cという欄を作って、データベースのところだったら100行ぐらいあったのを3行にまとめたいっていうふうになるわけですね、別のシートで。
そのときに寒い風とかっていうのを使って集計をするわけですが、その寒い風を使って満足するのではなく、数字が出たら、そのA、B、Cの単位でまとまった数字が出たら、
その3つの商品の売り上げの合計金額が、元のデータベースで全ての商品についてのレコードを足し合わせた金額と一致しているかを見るというものですね。
これ、やってる方に関しては当然だというふうに思われると思いますけれども、最初に申し上げた、いわゆる小・中学校とかでやった同じプロセスをもう一度行うという検算とは概念が違うのが分かりますかね。
同じプロセスではないんですよ。商品をA、B、Cという単位でまとめて集計をした金額の合計の金額と、元々のデータベースの合計の金額、だから2つ足し算をして、その合計金額が互いに一致するかどうかを確認するというのがこの場合の検算ですね。
なので、こういったサム・イフ・サム・プロダクト、インデックスとか、そういった集計関数という類のものを使うときには、そういった検算を習慣化しましょうというのが、これは前段の話です。まだ本題に入っていないです。
数字の理解を深める
これが1つ検算は当然しましょうという話ですけれども、次ちょっと違和感に気づくためにという話に少し入りますけれども、これは知っている数字を増やすという話です。
具体的には、うちの売り上げはいくらだったりとか、商品Aとか商品Bの売り上げ、毎月の売り上げはだいたいこれぐらいだ、だったり、繁忙期は何月だからそこの売り上げというのは他の月よりも2倍ぐらいになるのであるとか、そういったことをより知っておくみたいな話ですね。
日本の人口はって言われると、だいたいの人が答えられると思うんです。1億今減ってきて2000万を切ったのかわかんないですけど、それぐらいじゃないですか、だいたい。
細かいことはあれですけれども、桁数は間違いません。10億とか言う人はいませんし、1000万というわけでもないという桁数をちゃんと知っておく。願わくば一番大きい桁のくらいはちゃんと知っておくとかですね。
4000万なのか5000万なのかとか、それぐらいはちゃんと知っておくという話です。
よく使う数字売り上げとか、1ヶ月のいわゆるバーンレートと言いますけれども、放っておいてもかかる固定費のことですね。
いくらかとか、サーバーの費用はどれぐらいかかっているのかとか、大きな費用については頭に入れておく。
従業員の数もそうでしょうし、いろんな目標値とかKPIというのもあると思います。
そういったものを頭に叩き込んでおくというのは重要です。
それがあれば、それに対してズレてるなというのはパッと見ればわかるようになると。
数字に強い人、弱い人というのがいるわけではなくて、こういう数字が頭に入っている人と入っていない人がいるだけであるということが一つですし、
その入っている数字、頭の中に入っている数字と比べようという意識を持っているかどうかというだけの話なんですね。
理系だとか文系だとかではなくて、そういった数字の感覚と言いますか、見て正しいかどうかを検証するために何ができるかを考えている人なだけなんですね。
そういう意識を持って、数字のリアリティというものに向き合いましょうという話です。
リアリティを持った数字分析
もうちょっといくと、その数字が間違っている間違っていない、判別しづらいものもあると思うんですよね。
売上がいくら、計画値は目標値とは違って、正しい正しくないではなくて、こういう数字でいくのだというように置く場合もあるわけですね。
これについて正しい正しくないではなくて、具体的にどうやってそれを達成すべきなのか、達成し得るのかというのが論点になることもあります。
その時は、これまでの売上の2倍だから大変だなとかではなく、2倍にするためにはどういうアクションを具体的に取らなきゃいけないのか。
単純に言うと、単価を1.4倍、かつ売上というか顧客数も1.4倍とかにしないと単純には届かない数字ですけれども、単価を4割上げるってどういうアクションが必要なんだろうとか、
単純にお客さんの数を4割増やすっていうのは、今営業の数が採用、営業が10人いるけども12人の計画になってるなと。
新人さんだからそんないきなり他の人とパフォーマンスは一緒にはならないだろうから、きっと採用足りないなとかいうことを考えないといけないわけですね。
それに照らして、この目標値が現実的に整合した計画になってるのかっていうことを検証するっていうのもこれ一つ、数字を違和感といいますか、数字に関する考察を深める一つの手順というふうに言ってもいいかもしれません。
こういった具体的に数字を味わうじゃないですけども、分解して考えてみるっていうのは、これは数字に強いとかでは全然違くて、当事者の意識でその数字を自分が責任を持って追うとなった場合にどうしようってなるわけです。
本当にそれできるかなって必死に考えるわけですよね、リアルに。リアルに考えるために現場のことを知らないといけないですし、自分が仮にやるならどうするか、そのためのリソース、時間とかお金とかって本当にあるんだっけみたいなことをちゃんと考えて、リアルに考えた結果この数字はやっぱりまだ違和感があるっていうふうなプロセスを経るわけですね。
これはもう建山とかとは全然違う話ですけど、なのでこういった形で数字に強い弱いではないですというところで、違和感に気づくためにはリアリティを持ってその数字を眺めるであったりとか、ちゃんと現場のことを知らなきゃいけないよねという話、またそもそも数字が間違っているっていうことに気づくための建山の話とかっていうのを今日はさせていただきました。
はい、今日は以上としたいと思います。お疲れ様でした。
10:12

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