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Naoki Yamada
マイクロモビリティサービス、LUUPを使ってみた、後編。
kobayashi
このポッドキャストは、毎回取り上げるサービスについて、山田さんが実際に使ってみて感じたことを小林に共有する番組です。
新しいサービスや話題のサービスが気になっているけれども、なんやかんや試せずにいる方にとっても何かしらの参考にしてもらえれば嬉しいです。よろしくお願いします。
Naoki Yamada
よろしくお願いします。
kobayashi
前回から引き続きLUUPについてということですが、前回は、乗ってみて分かった賛否両論の意味ということでお話をしていただきました。
さて今回は、どういったお話をしていただけるんでしょうか。
Naoki Yamada
そうですね。今回は、前回に引き続きLUUPなんですけど、LUUPが実際、賛否両論が多いから、禁止すべきなのかな、拡大すべきなのかな、みたいなところがあると思うんですけど、
実際、LUUPがどういうふうな未来を描こうとしているか、みたいなところをビジネス的な視点から見ていければなと、お話できればなと思います。
LUUPの人みたいになっちゃった。関係ない。
kobayashi
どういうふうに見えているか、ということですね。山田さんから見ると。
Naoki Yamada
関係ない視点で、関係ない人の視点でどうなっていくのかな、みたいなのを妄想できればなと思います。
まず、LUUPのビジネス戦略。上場していないので出ている情報だけからなんですけど、どういうふうな形で拡大してきて、今後どういうふうな展開していくか、みたいなのをホームページとかリリースとかから咀嚼できればなと思うんですけど。
創業してから結構、そんなに経ってないんですよね。コロナちょっと前ぐらいからで、5年ぐらいかな、5年ぐらいで8都市までエリアを拡大していっているというところは、結構、すごい頑張ってるというか、早いなという印象ですね。
それが多分、賛否両論の否を生んでいる要素の一つもあるかもしれないですけど。
kobayashi
そうですよね。疑惑というか、なんというか。
Naoki Yamada
でもこのビジネス的に多分、場所を抑えていく、競合が入らないように場所を抑えていくみたいな、LUUPの場合はポートですね、
ポートをどんどん増やしていって、ポートを増やしていったらポートのリプレイスって多分めちゃめちゃ難しいと思うんですよね。
空きスペース、ちょっとした空きスペースにポートをどんどん作ってるんで、それをひっくり返すの難しいから、それを都市を一気に攻めて都市をどんどん増やしていくみたいな戦略的にはすごい必要なことなのかなって、このスピード感は必要なことなのかな、というふうには思いましたね。
他の事業者が入ってくる前にやるみたいな。場所によってはLUUPじゃなくて、他の海外のBirdっていうプロバイダーだったりとか、他のところが入ってきて、そっちの方がシェアが大きいところとかもあったりするみたいなんですけど、
この8都市に関しては、やっぱりLUUPがかなり進んで、ビジネスとしては展開できてるんじゃないかなというふうに思いますね。
kobayashi
空きスペースをどう使うかって今までもずっとあったと思うんですけど、LUUPのポートってめちゃめちゃ、狭いというか、参入がすごい簡単なんですよね。
緑色のテープを敷くだけで終わりなんですよね。だから何も設備とか必要ないし、導入はすごい楽だし、
LUUPがダメだなって思ったら、撤去するのもすごい楽ですよね。
Naoki Yamada
そうだよね。剥がすだけだし。ただ、マンションのオーナーとか、マンションの住人がLUUPを使っていて撤去するのって、マンションの住民に引っ越される可能性があったりするじゃないですか。
kobayashi
一応そうですね。LUUPがあるから便利だっていう。
Naoki Yamada
LUUPがあるからそこに入居してるって可能性もなくはないんで、そういう意味であんまりリプレイスしたくないというか。
結局、マンションのオーナーとかは、基本入っているテナント、住民の人たちにずっといてほしいから、そういう意味でその人たちの満足度っていう意味で言うと、なるべくサービス変えたくない。
そこは結構、気にする部分なのかなと思うので、それはリプレイスコストの高さになっているかなとは思いましたね。
kobayashi
LUUPとしてはそうなっていくとやっぱり大きいですよね。
LUUPを導入している建物だから人が来てくれる。住むにしても事業するにしても、人が来てくれるためにLUUPがあるかないかっていうのを考えるというのは大きいですよね。
Naoki Yamada
そのネットワーク効果の働かせ方みたいなところは、やっぱりすごい上手いなっていうふうに思いましたね。
kobayashi
マンションとかだと駅までシャトルバスとか出ているのもあったりするじゃないですか。
Naoki Yamada
知らないよ。そんなのあるの?
kobayashi
自分が住んでいるところの近くとかだったらあったりするんですよ。
Naoki Yamada
でもちょっと離れているとそうなのかな。
kobayashi
駅のちょっと離れたところに、バス停はないですけど、そこにバスが止まるよ、みたいなのがあって、そこに並んでいる人たちがいて、乗って帰っていくとかあるんですけど。
それがLUUPだとそんな大それたこともせずに、LUUPがマンションの下にあるし、駅まで毎日LUUP乗っていけばいい。
で、駅にポートがあって、となるとすごい便利だし、それこそ子どもとかも乗れるし。結構強いですよね。浸透していってしまうと。
Naoki Yamada
やっぱりバスとかが不便だなと思うのが、時間が決まっているというところなんですよね。
kobayashi
そうですね。
Naoki Yamada
現代ってやっぱり、時間の細切れ化がどんどん、コンテンツが増えていて細切れ化がどんどん進んでいるので、待ちたくない、みたいな欲求がどんどん高まっているんですよね。
そういう意味で、あんまり時間に縛られないという意味でいうと、このLUUPのモデルっていうのは浸透していきやすいのかな、タクシーとかもそうだけど、浸透していきやすいのかなというふうには思いますね。
kobayashi
そうですね。いつでも使えるっていうのはすごいアドバンテージですよね。
Naoki Yamada
いつでも使えるはめちゃめちゃでかいな、やっぱり。
Naoki Yamada
実際それで、警察とかも取り締まりを強化したりとか、ルールの徹底とかをし始めてるので、そこでマナー改善に繋がるんじゃないかみたいな声はSNS検索したら出てきたんですけど、一向に良くはなってない感じではありますよね。
kobayashi
そうですね。自転車も同じように取り締まりがここ最近厳しくはなりましたけど、それでどこまで自転車乗る人たちの、
Naoki Yamada
マナーが良くなったのかっていうとね。結局、乗ってる人もそうだけど、乗る前の話が一番大きいだろうね。乗ってる人たちはもう習慣化しちゃってるから、結構習慣変えるのって難しいけど、今から乗りますみたいな人たちを徹底的に教育するっていうところの方が、改善の有効性としては高いんじゃないかなっていうふうには思うけどな。でもやっぱり難しいんだろうな。
kobayashi
ユーザー増やすとか、そっちのビジネスの観点でいうと、それはね、利便性とかの方が大事になってきますけど、安全性の方でいうと、どっちかっていうとユーザーにとってマイナスな施策をしていかなきゃいけないですよね。
Naoki Yamada
そうなんですよ。そうなんだよね。だから、めちゃめちゃ難易度高いビジネスをここまでの速度で拡張していくのって、めっちゃ大変だろうなと思って。それこそガバナンスとかも含めて、
SNSでこれだけ叩かれたらそこに対応しないといけないしっていうので、いや大変だなーって。想像しても大変だなーっていうのは思いますね。
kobayashi
正直、ルールを守らないドライバーにとってのネガティブな要素ってあんまりないんですよね。
Naoki Yamada
今までなくって、
kobayashi
取り締まりをされるって言っても、そんなにされるかって言われると別にされないじゃないですか。
例えば、車とかに乗ってる人って、それこそ事故を起こしたりした時に、相手方に対してっていうのはもちろんあるんですけど、
例えば、保険のグレードが下がるとか、免許の点数が下がるとかっていう明確なデメリットがあるから、ある程度は気をつけよう、っていうふうになるわけじゃないですか。
だけど、自転車とかキックボードっていうのはそこまでじゃないですよね。取り締まりができるようになったし、強化はするよ、とは言ってるけど、
実際それが自分ごとになるかって言われると、いやー取り締まられてる人もいるけど運悪いよねー、じゃないですが。
Naoki Yamada
見てたら、もう実装されてるのかわかんないけど、ペナルティーがある、導入されるかされたのかわからないけど、されるみたいなんですよね。
交通ルールを破ったら乗れなくなるとか、何ヶ月間使用停止になるとか、そういうのがあると思うので、
毎日ヘビーに使ってる人たちはそういうことされたくないから、ペナルティーを受けたくないから、それで守るようになっていくとかあると思うし。
言って電動じゃないですか、LUUPって。だからGPSとかも含めていろいろついてるので、
その辺も含めて、マナーを守ってないみたいなのはトラックしやすいはずなんだよね。自転車とかと比べると。
そこは、システム的な部分で改善の要素はいっぱいあるのかな、とは思っていて。
kobayashi
それはサービス内に留まっちゃうじゃないですか。さっき言った車の話とかだと、別にそのサービス内じゃないじゃないですか。
保険とかも別に、違う保険会社に変えたらグレード下がったりとか引き継ぐ可能性もありますけど、
それが、今LUUPが単体でそれをしたところで、どうなんだろうっていう。
Naoki Yamada
でもシェアとして大きいから、都内で言うと、LUUP乗れなくなったら結構インパクトでかいよねみたいなユーザーはいっぱいはいると思うんですよね。
だからそういうユーザーに対しては、抑止力にはなるかなとは思います。
ただ、言った通り、結局そこだけ守ってどうなの?みたいな話はあると思うので。
何ならタクシー会社とかも、一般のタクシー会社だとクレームとかは本部に行ってペナルティがそのタクシードライバーに課されたりするみたいだけど、
個人タクシーとかって無法地帯じゃないですか。めっちゃ運転荒い人とか、個人タクシーは結構多いじゃないですか。
そういうのも、野良キックボードとかが出てきた時に、やっぱあるのかなとは思うので、
全体的な仕組み化が必要な気はしてはいるけど、やっぱ難しいんだろうな。難しいんだろうなとは思う。
kobayashi
何かしら、信用度じゃないですけど、この人は、例えば、1週間で何十時間乗ってるユーザーで、その割には全然マナー違反犯してないよ、とかっていう、
そういったものが別の何かに生かされてくると、ユーザーとしてもそこを意識していこうかなってなるかなと思うので、
LUUP単体じゃなくて、例えば、連携している自治体だ、何かだ、と何かしらの繋がりがあってくれると、もうちょっとマナーは向上していくのかなっていうのは個人的には思うんですよね。
Naoki Yamada
ですね。マナーがちゃんとしてないユーザーが乗りづらくなる環境、イメージ的に乗りづらくなる環境を作っていくっていうのも大事かもしれないですね。
あいつこんな乗り方してるわ、みたいなのを晒されちゃうみたいなね。わかんないけど。今で言うと、そういうの気にする人多いじゃないですか、やっぱり。