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  2. v.78-2 額縁職人・西村卓さん..
2024-03-04 39:25

v.78-2 額縁職人・西村卓さんに聞く「just marriage」

前回に引き続き、額縁職人・西村卓さんにお話を伺います。
前回のお話では、まだ額縁職人になるには至っていなかったのですが、さて、今回どういう経緯でそのお仕事をされるに至ったのかについて、伺います。
大地堂:https://daichido.co.jp/
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ゆいなわさんの聞く人ラジオ。みなさんこんにちは、ゆいなわさんの聞く人ラジオのお時間です。
前回に引き続き、額縁職人・西村克さんにお話を伺います。 前回のお話では、まだ額縁職人になるには至っていなかったのですが、
さて、今回どういう経緯でそのお仕事をされるに至ったのか、について伺っていきます。
国内に帰ってきた時に、ゼロです。何もないです。海外も行きました。
さあ、どうしましょう。ほぼ4年経っています。
そうですね。最初に大学に行くじゃない4年間。
何もない。お金は旅の前に工場で稼いでいますし、旅先でも企業で稼いでいるので、
むしろ貯金は溜まっていったんですよ。
それは不思議だけど。
もうそれぐらいです、本当に。
だから、時間を漏りしますと、お金は使わなかったという4年間があって。
さあ、どうしましょう。なった時に、本当にもう脱出して、流れも風も吹いてこなくて、呼ばれることもなく。
呼ばれてもいかなかったですけど、どうしようってなって。
でも海外、イタリアの空気はすごく好きだったので、イタリアに行くかと思ったんですけど、いきなり西にイタリアに行くよという話で。
それこそ、美術を勉強していたわけでもなく、イタリア語ができるわけでもないし、
ちょっとまだ国内にすることもあるのかなというふうになって、どうしようってなった時に、
ほんまに何もなかった時に、ふつふつと、俺たぶん学物興味あるなというところに、ここでやっと出てきました。
はいはい、いいいい、とんでもないです、とんでもないです。
まず京都にいたんで、学物を知ろうと。それが仕事にしたいとかそういうことではなく、本当に興味があることをやってみようと。
純粋なことですね。
まず学物屋さんってあるんだ。学物のメーカーさんって日本にもあるんだ。
日本でもこういうことを作ってる人がいて、和の学だけじゃなくて洋物もあるんだとか、そういうことを知っていって、ネットとかで見たりとか。
学物に関する本も出版されているんだとか。
とりあえずまず学物屋さんに行ってみようと。京都の地図をして、京都の学物屋さんを全部チェックして。
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学物屋さん、今でこそ分かってますが、ピンから切れまであるんですよ。
それも全部チェックして、全部チャリで回って、ここはこんな学物屋さん。
絵も描かないのに、ただ学物屋さんに行くってよくわからない。
その合間に学物の本があることを知って、当時僕がちゃんとした学物の本って3冊しかなかった。
一つは和物の専門の本。もう一個は海外の洋書を予約された本。もう一個は日本人の方が書かれた本があります。
それは、この和物のやつはどこでも見れなかったのかな。この2つは図書館で持ち屋敷にして、見れるって言われたから見に行った。
洋書の方は結構、なんとなく学物の作り方とかそういうことが書いてあって。これでも最近再版されたんですよ。しかもかっこいい感じで。
僕、前の方はやってるんですけど、なんかちょっとオシャレな感じで。ちょっと嬉しいです。
もう学物に興味あるし、ちょっと油断ですけど。
もう一個の本が、学物の世界っていう本があって。読んでたら、日本人の方が洋物を作るって書いてあって。
最後の方は、ルーブルの奥に中に入られて、写真を撮らせていただいて。
たぶんもう過去にも、今は一切ないんで。
ルーブルの美術、学物の話とか、作り方とかも載ってたりして。
その最後の本を読んでたら、大地堂っていうワイトが出てまして。
大地堂って、そういうのチェックしたとこにあったよ。
読んでいくと、あれ?これ京都の人の話じゃんっていうのがあって。
僕、大地堂だけなぜか、まだ回ってなかったんですよ。
ああ、いくつか回ってるのに、まだだったんですね。
で、行ったんです。
ほな、間違いなく、当時僕の目はまだそんなに超えてないですけど。
もう別格やったんです。
あ、言い方悪いです、語弊もありますけど。
本物作ったはんなって思って。
もうここや、最終地点。
僕の学物の興味の最終地点。
それで、他の学屋さんとか全部回って。
最後ここ入ろうって。
でも当時、ここ入ったらしまいやなっていうのもちょっとあったんです。
しまいっていうのは?
もうすることがなくなる。
ああ、そうかそうか。
学物の興味の旅がもう終わるって。
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結構怖くて、実はなかなか入れなくて。
旅を終わらせたくない感じなんですかね。
もうありますし、もう何もなくなる恐怖。
あと、専門店すぎて、絵も描かない人間が何しに入んやろうって。
そうかそうか。
恐怖で。
結構店の周りを何周もしてました。
で、家を消して入った。
まだ今の社長にあったんですけど、おられて。
いらっしゃいませ。
いらっしゃいました。
すいませんと。
もう何も描かないんですが、
学物にただただ興味がありまして、もう正直に話をして。
なんやこいつ、社長思ったと思うんですけど、
うち面白い学校あるんだよって、こうでこうで説明してくれあがって。
その中でちょっとヨーロッパに行って、興味もちょっと出てて。
ただただ本当に興味があって、日本にもこんなんあんにゃと思って見させてもらって。
本をたまた見る機会があって、見させてもらってという説明をして。
本当に社長が変わってんなと。
じゃあ作ったりせえへんのって言われて。
その時初めて気づいたんですよね。
そうか、そういうことがあるんやと思って。
そっか、それまで気づいてなかったことですね。
そこでパッと。
ほんまに一切自分の仕事にしたとかじゃなかったんで。
はぁーっつって。
で、どっちかというと結構イタリアに行くっていう頭があって。
ああそうか、選択肢としてはどっちがあったんですね。
次はそれやったんで、何もなくなって。
だから全くモテなくて。
ああそうですね。
うちもでもちょっとあれやし、
また機会があったら電話するし、電話番号置いてきて。
またなんか面白いものがあったらあれするしって言ってくださって。
電話番号だけ置いて帰って。
さあどうするかなーと思いながら、
イタリア行くか、何に行くか、とりあえず語学学校行って。
なんかそういう方もおられたんで。
川とかもフィレンツは有名やったりするじゃないですか。
それで学校行かれてる方とかもいて。
かま日本でどうか、美術研大、いやもうそんな今更やなーと思いながら。
2週間ぐらい経ったんかな、結構。
燃え尽きた後に2週間。長かったんですけど。
途端に電話、社長からいただいて。
一回行った後に2週間経って、電話番号置いてから2週間経って、電話かかってくる。
行く?工場見るか?もし興味あるって。やってみるか?って。
で、おい行きますって。
あ、違う。見るかだけ言われたもんね。
で行って、工場見せてもらって、わーすげーなー、こんなの作ったのなんや。
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社長が、やってみるか?って。いいんですか?って。
とりあえず3、5月やってみたらいいんじゃないかって。
やりますって。
で、入ったんです。
で、やり始めて、最初はお店にも立ちながら、工場もやりながらという形で。
3ヶ月ぐらい経った頃やったかな、社長にも3ヶ月経ったんですよって言ったら、
どうやら楽しいし、っていう話をしたら、社員でやってみるか?って。
いいんですか?って。
たとえばそのときに言われました。
決して明るい業界ではないよって。
これからはどんどんどんどんちっちゃくなるし、
あれができひん、これができひんではあかんし、
それで全部できひんようになるとあかんよって、結構脅される。
それでもやっぱり興味があったんです。
あわよくば、ここで学んで、まだイタリアに行くことがちょっとないところにあった。
あったんですね。
そうです。で、入社させてもらって。
で、そこで言ったら下っ端です。
年はもうみなさんどれくらい上やったかな。
結構上の方しか若い方はいなかったんで、いろいろやらせてもらって。
ただ、逆にそれがよかったのが、全部やらされたんですよね。
ああ、そうか。
何もかも。
そうか。学部地を作るということにおける何もかもですね。
誰もいないのに、下っ端が。
あれもこれやれ、これもあれやれ、組み立てて、いろんな工程を全部やれ、
だから一通りできるようになって。
で、そこでリーバンがあって、大変だってなったときに、
一押しとどれできたんで、現に一人でなんとか残れて、今ここにいたっててっていう。
そうか。
そうなんです。
長々と話しましたけど、別に多分キュッてできるだろう。
いやいや、でもその話があるからこそ、ここっていうのが。
だからそういう、流れて流れて流されて、その流れに乗ってきて、
うまいこと拾った。たまたま、本当にたまたま拾ってもらえて、それがもう興味のあること。
好きなことを、お仕事が好きな話ということでお伺いしてて、
結局考えるとやっぱ好きなことなんですよね。
でも好きなことを好きって言うとちょっと語弊があるような気がしてて。
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だから好きの種類がちょっと違うかなっていうのは今正直。
ちょっとお話いただいたときに考えたときに、好きなものって何やろうって考えたときに、
そうなると僕多分楽なんでしょうけど。
楽が好きって言うと、仕事が好きって言うとなんかちょっと僕の中でイメージが違うなと思って。
好きというよりは何でしょう。
もっと何かこう、なんと言うか、難しいですよね。
何でしょうね、好き。
ソルクスだから解散して、話つながらないですけど解散して、
残りますって言ったときに、
思ったのはやっぱ当時も5年ぐらい経ってたのかな。
まずまだ何もできてなかった。
何も僕は学校を作ることがなしってなかったので。
ソルクスイタリア行くとかいう話もさっき言ってましたけど、
3年ぐらい経って、俺ここ抜けれへんわと思ったっていうのがあったんです。
もう僕抜けたらなくなるやんぐらい。
僕みんな都市行ってたんで。
思った以上にこの会社が、学物業界で言うとすごい会社だったので。
日本で言うともっともヨーロッパの学に近いって言われてて、
銀座界隈の画廊さんで、美術館とかコレクターの方から僕の指示があったんで。
抜けれへんなと思ってたときに、結婚とかもあったんで。
どっちが先か。
でもここにやるつもりでずっといて、解散ってなったときに、
どうしようと思って学物の仕事やめようかなと思ったりもしたんですけど、
あまりにも何も成してないしもったいないし、
大町の学がなくなるっていうことに対して、すごいあかんなと思って。
自分が何ができるかわからんけど残したいなっていう思いがあって、
やれるどこまでやらせてくれっていうことで。
おかげさまでそこからVT回復はしてて、大変忙しくはさせてもらってて、
ちょっと好きとか嫌いとかでもなくて、
大きく言えば美術界にとって、大町がなくなるのは損失だって言ってくださるお客さんもいたので、
そういうのも聞くと、ちょっと使命感みたいなものもあったりはするんですよね。
好きだけではないというか、興味だけでもないところにはなってて。
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表現として昔ですけど、家族とかに対する感情って、好きとかじゃないじゃないですか。
好きだけど、好きかって言ったら好きだけど、そうじゃない感情って何かあるじゃないですか。
何かわかります。
みたいな感じです。
好きって言葉一言ではくくれない、いろんなものを含んでいるというか、
伴っているし、酸いも甘いもなのか。
今、仕事に対して、学部知恵に対しての依頼っていうのはそういうもの。
ふつふつと湧き上がってきた学部知恵の興味。
学部知恵専門店大一堂で仕事をするに至った経緯。
流れて流れて流されて。
そしてお話は西村さんの学部知恵の思いについてお聞きしていきます。
学部知恵ってすごい。
ちょっと待ってください。
さっき言いましたけど、ちょっと語弊のある言い方をするんですけど、
僕は、学部知恵になりたいって言ってる変態だって言うんですよね。
僕から言うと、学部知恵になりたいわけではないんです。
ただ僕、何年目だったかな。入って3年目ぐらいのときに気づいたんですけど、
学部知恵になりたいんじゃなくて、
学部知恵の存在というか、それが僕の抱いてた、
僕がなりたいものに合致したというか。
すごい僕の中で落ちたときがあって。
学部知恵って何と言いますか。
もちろん絵をよく見せるためであるとか、
私はこの話をしろって言ってましたけど、
学部知恵って中の絵と学部知恵がバッチリ合うことがあります。
それこそ中を引き立てて。
逆に学部知恵もそれによってよく見えて、その空間を。
それをロンドンのナショナルギャラリーでは、
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ジャストマリッジという結婚という言われ方をする。
本当にお互いがお互いを引き立てるモチーフであるとか、バランスであるとか、
そういうことが起きると、そういうことを言われています。
学部知恵の結婚式のスピーチの定番です。
みんな言うんですね。ジャストマリッジという。
そういうのもありますし、もちろん見える。
あと、保護する役目というのが、学部知恵には大きくあります。
中の絵を守るというのもありますし。
あと、学部知恵の概念としてなんですけど、
うちの初代が残した言葉で、
みんな、多分僕以外の人間はほぼ発展だというか、
何も勘弁を受けないと思うんですけど、
全ては枠内から始まるという。
全ては枠内から始まるという言葉がありまして、
他にも何個かあるんですけど。
ああ、はいはい。
人間の欲望は無限に続くが、意識を持った時より枠内に入る。
感性が具現化される時、また枠内で始まる。
ああ、枠内なんだ。
枠は生命そのものではない。生命の保護者である。
枠とは縦と横の座標軸である。
それが学部知恵の原点。
これは初代が言ってました。
何だろうな。
僕もはっきりはわかんないですけど、すごいそうだと思うんです。
へえ、そうなんだ。
だから全部にまた繋がってくるんですけど、
やっぱりあまりに枠って結局、
物事って枠。
みんな自由があって枠から出た人が、枠なんていらんみたいな考え方もあるけど、
結局枠なくして全てのことってあり得ないと思ってるんです。
それがどの枠かによります。
例えば学部知恵の原点って、本当の一番最初の原点って、いわゆるラスコの銅壁画って言われてるって言ってもいい。
要はあれは洞窟っていう枠内に書いたことによって始まる。
そういうことか。
結構そういう意味では枠の捉え方とかもあるし、
物事って枠がない限りは何も始まらないと思うんです。
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細かいこと言ったらどう言ったんですかね。
大きく言えば人間であるとかも一つの枠であったり。
男性女性、これもちょっと違うかな。
地域とかもそうですね。京都、日本。
地域というよりは世界。地球ももしかしたら枠かもしれない。
だからどこまで行ったって僕は絶対枠って存在してるなっていうのがちょっとあって。
ああ、なるほど。
それを知ったときにちょっと楽になったっていうのもあった。
さっき言った何かしなあかんっていう常に自由だったっていうことって、
意外にそんなことを求めてたけど、求めても仕方がないというか。
結局そこは枠内でしか起きて得てないことだっていうのとか。
もうやっぱりちょっと僕は枠を携わるようになってから考えるのだったりとか。
なんか自分の中でモンモンとしてた答えがいろいろと出てきたりとか。
あとさっき言った枠縁になりたいっていうか、その枠みたいなものになりたいというか。
僕が思ってた理想が枠に近いっていうのが結局その、何て言うんですかね。
昔から中心に僕がいたわけじゃなかったんです。
できれば、昔から言ってたんですけど、例えば縁の子なの、力持ちなのとか。
誰かのサブで暗躍したいタイプなんです。
はいはいはい。わかります、そういうのはわかります。
やったので。
でもそれでもやっぱりちょっと中心にならなあかん時もあったりとか、いろいろあったんですけど。
枠縁を知った時に、何て言いますか。
枠の存在ってすごい、究極的にそこやなと思ってたんです。
先にその思いがあったわけですもんね。
その後に枠縁に出会うようになって、あ、これはっていう。
そうです。だからそういう思いが中をもちろん守っていて、しかも中を引き立ててる。
でも誰も気づかない。目立たない。でもそれがしょぼかったら、やっぱり中もしょぼくなるし、また存在も変わってくるし。
で、枠縁って空間と空間をつなげる役目もやっぱりあるんです。
ポツンと絵があるように、枠があることによって周りとの調和を図るっていうことができるので。
そういうのはもう、枠の存在ってあれ。
また僕が作っている枠は、やっぱりこんなに豪華な枠なので、かなり主張が激しい。
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そうですよね。
この時主張激しいくせに、誰も気づかないかもしれない。
で、気づかれないことが、枠層としてベストなわけなんです。
ああ、なるほど。
絵を見て、いい枠に入ってますねは、やっぱり褒め言葉ではない。
そっかそっか。枠縁が目立ってしまってるんですね。
何の枠に入ってたっけっていうぐらいのほうが、たぶん、枠としてはベストなのかじゃないかな。
枠の、枠縁に正解ってたぶんないんです。
中の絵によって、この絵だったらこの枠がいい。
でもそれって絶対ではなくて、やっぱり飾られる場所とか、それを持っておられる方の好みとかによって大きく変わると思うんです。
例えばそれが現代アートである、でも全く正解がないんです。
でもそこにやっぱりないことにはダメで、それが周りとつなぎとめて、中を引き立て、保護し、みたいなのとか。
ちょっと枠を擬人化するわけじゃないですけど、そういうふうに枠の役目というか、そういうのを考えたときに、
それもまた僕の中で、こいつ理想やんと思って。
同僚さんの言ってたのもあっていいんじゃないかな。
ああ、そっか、そうなんだ。
そうそう、そういう意味では本当にいろんなことが流れでここにたどり着いたけど、
結局ここで僕は、いろんなことは最終的に、まあ、こじつけみたいなところはありますけども、
でもなんか、なんやろ、全てがここから来たというか、今までそれこそ学生から過ごした、
ただの日常だからの旅のときにいろいろ感じたものとか、どう生きていったらいいんやろうとか思ってたものとか、
そういうものがすごい学なんだから、学というものを知ることによって僕は。
学って、ぶっちゃけいらないものでもあるんですよ。
中がない限りは存在しえないものなんですよ。
まあ、中にいます学部地、作家みたいな方。そこに芸術性。
でも僕はそういうのが違うと思う。
まあ、中ありきってことですね。
だから、そういう意味ではすごく面白いと思うというか、
僕が仕事に対してとか、月も含めてですけど、今取り組んでる中で、学に対しての思いというか。
じゃあ、学を作るってなったときは、絵が先にあるってことですね。
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オーダーを受けるじゃないですか。
この絵っていうのが先にあって、だから学を先に作るってことはない。
基本的にはない。
基本的にはない。まあ、時にあるかもしれないけど。
まれに、例えば今から描かれる絵で、こんな学が欲しいとかいう方もあるんですけども。
基本は絵が先にあって、じゃあ絵を西村さんが見に行く、まず見て、そっからじゃあこういう学にしようっていうのは、
西村さんのやり方っていうのはなんだろう。
まあ、学屋さんの。
絵を持ってる方、絵を描いた方のオーダーもあるのか、こんな学とか。
僕の場合は、僕の人費を借りにはならないようにしてます。
ある程度、相談というかお話をして。
だいたいこんな感じがいいという中で、じゃあこれはどうですかとか、こういう学はどうですかっていう提案をして。
仕上げとか仕上がりっていうのは、もう本当に何もでも調整するので。
それはもう、ある程度お客さんの意向の中で、そこで僕が最終的には合わせに行って、このぐらいにしておいた方がいいんじゃないかっていうところで。
今は営業もしてるので、本当に絵を見せていただいて、お客さんとこの学どうですか、これどうですかっていうところでお話をして、
近くを決めさせてもらっています。
やっぱり絵によって、合う合わないも当然あるんでしょうね。
もちろんあります。
すごくあるだろうし、もうきっとたくさんの絵をご覧になってるでしょうから、
パッと見て、パッともうこの学みたいなのが浮かぶのか、ある程度パターンがもしかしてあるかもしれないし、
自分の中でインスピレーションの世界なのか、なんかあるのですね。
そこはたぶん、もしかすると額縁屋さんとか、額フレーマーとか言われる方は、2種類いるのかわかんないですけど、
たぶんセンスで全部決められる方もおられると思います。
バッチリ。ただ僕はセンスがない。
こういうの作ってて、やっぱりもうだいぶクリエイティブな仕事だと思われるんですよね。
そうだと思います。
センスとイメージと。
ではなくて額縁がいいところというか、僕ができているのし、僕のやり方ですけども、
額縁ってやっぱりパターンというか。
まあそうですよね。
だから、要はいっぱい見ていっぱいあれすれば、これにはこれ、これにはこういう感じ。
これだときれいにはまるとか。
そっかそっか。
そういうことで全然できるし、それをまたひとつ。
だから、例えばですけど、この作家にはこの縁って結構決まっているんですよ。
はいはいはい。
ああ、そっかそっか。
わかるかもしれないですけど、ル王という方がいて、その方にはこの縁とか。
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例えばピカソならピカソ縁とか、ルノアルならルノアル縁とか、ユトリロだったらユトリロ縁とか。
日本の作家でも岸田隆盛とか岸田縁とか。
もうそういう名前がある?
そういう名前がある楽があります。
そうなんだ。
でもよく考えたら、同じ作家が書いた絵だからといって同じわけない。
そうですよね。
モチーフも違えば、時代が違えば違えば。
でもその楽に入れることによってその作家だと認識されるとか、逆にその楽に入れてほしいっていうのがあるんですよね。
それはやっぱり、絵に合わせるセンスとかもあるけど、そうではなくて、これにはこのパターン、これにはこのパターン。
ということで補えるというか、そういうやり方もあると思う。
僕はどっちかというとそのやり方をしてるんで。
だからもう入社して6年、もっとかな、の間はクッサラほど美術館に行きました。
ああ、そうですよね。
美術館3元ハシゴとか。
で、見るのはもちろん絵はもちろん見るでしょうけど、その調和とかなんかずっといろんなそういうあしらいというか、楽の見て、とにかくもう。
だから今やもう美術館行っても、もう1週前も絵を覚えてない時があります。
ああ、そうか。
もう見飽きた部分もあるんで、パーって見て、この楽層いいなって思ったがあれば足が止まるぐらいで。
だからあの、もったいない言うて2週もした時点ですけど、今や多分誰よりも早く出ると思います。
素晴らしい、そっか。
そういうことか。
もうそういうことになってきた。
だから楽っていうのは本当に、パーンってイメージとセンスでポンって選ぶんで、という方もおられますけど、僕はそれができないパターンであると。
この楽屋だったらこういう感じがいいんじゃないかとかというところで選ばせてもらっているというところです。
いろんなパターンがいると思うんですけど、楽部地って面白いですよ。
面白い。今お話を聞いても、もうめっちゃ面白くない。
本当にもうめっちゃありますしね、楽部地って。
そういうことですよね。
世の中、めっちゃめちゃありますから。
みんな絵は見に行ってるけど、見えてるけど、そこまでやっぱり。でもそれがいい楽部地っていうところもある。
時にやっぱり違和感を感じる楽部地があったら、それはちょっとよろしくないぞという話になる。
面白いですけど、楽部地に入っている絵を見て、もうすごくわかりやすく言うと、絵を出した時に絵がよく見えることってあるんです。
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僕はもう違ったかなと思います。
あとは見え方によって、やっぱり入れる楽部地によって絵に広がりに見せる。
逆にキュッと集中させるから絵が見えやすくなったり、色とかによって線がはっきり見えてくる。
そこまでできるかというとあれですけど、この色を出したんやったらその色に合うところで楽層をする。
全体が綺麗に見える方法ももちろん楽層もあると思う。
そこら辺が本当に全て、デザインも色目も合致したのをジャストマルチです。
ああ、すごい。
面白いです。
進んでましても正解って絶対にないので、これは。
そっか、だからそれを西村さんはここに入って、本当に一番下から全部やって、今は全部やるっていう。
そうですね。
まだまだですし、よくわかってないです。
全然どれが正解かわからない。
お客さんが喜んでくれたら正解かもしれない。
でも自分だけで納得できないことももちろんある。
でも例えば5年、10年前よりは見えてるというか、ちょっとは自分の中での経験値みたいな経験則なのか、
あと見る面もやっぱり開いてるのか何なのか。
ちょっと思いたい。
でもまだ探しは当然してるけど、まだまだ。
めっちゃいい話。
いや、全然全然。
だから学部に関してはもう本当に、それを端的に言うならおそらく好きなんだと思うので、こうやってお仕事させてもらっています。
でも単純に好きなことを仕事にしていいなとか、そういうことではちょっとないかなっていうのもやっぱり今回お話ししたいとちょっと考えたときに、ちょっとそうではないかと思いながら。
でもやっぱり好きだなって思えるし。
やっぱりその好きな理由をちょっと考えたときに、もちろん入ってここに行き着いた経緯もですし、学部知事に対しての気持ちとかそういうことも僕の中ではあるんだなっていうのを思って。
でもそうですね、お話ししていただいたことによって自分でも気づきみたいなのがあったりするし、喋って掘り返されて自分からこういうことみたいなのがあるだろうから。
でもやっぱりそこで学部知事に対しての思いっていうのがしっかり今日お話しくださったので、
好きって言ったら言葉だけでは表しきれないけど、そこを含んだいろんな諸々で、今でここで日々働いているってことですね。
いやーちょっと。
まあそうですね、学部知事って本当にいろいろあるし、それこそ映画を見て学部知事の印象が残ってないのが一番いい学層だと言われますけども、
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まあ少しみんな、ちょっと学部知事に距離を持っていこうと。
そうですね、そりゃそうですよね。
そうだと思います。
というか、見てほしいというよりも、ちょっと面白くなるんじゃないかと。
ああ、だと思います。そこの感じで。
絵もまた面白くなってくるというか、やっぱりそうですよね。
考えた人が、「なんでこの学部に出たんだろう?」って思うっていうのが、やっぱり一つの見方とか面白さの。
あと学部知事って、結構雰囲気でみんな捉えるんで。
でも絵とか芸術って、まあ僕が語るようなものではないですけど、そういうものだとも思うんですよ。
細かく技術や年代とか時代背景、考えるのもいいですけど、
パッと見て、「ああ、いいな。」って思うか思わないかっていうのが大事だと思うんですよ。
学部知事とか学僧って結局そういうことだと思うんですよ。
学部知事についてとやかく思う人間って絶対いないですけど、
パッと見の印象は多分どっかに刷り込まれて残るはずなんで。
そこで残らないけど残ってる。見てるのに影響を与えてるのにそれを自覚させない。
すごい良くないですか。
なんか西村さんがおっしゃることでバタバタになる感じ?
実はみんな見てるけどとかってそういう感じ?
結局言うと人の役に立たないし、全然いらない仕事かもしれない、本当のことを言うと。
でも言い方悪いですけど、それも含めて。
もっと人に役に立つ仕事っていっぱいあると思うんで。
逆に言うともっとお金の儲かる仕事っていっぱいあると思うんで。
そっちに興味があったらそっちをしてると思うんですけど。
僕は今回はっていう言い方おかしいですけど、
今世はこの何でもないそこにやっぱり惹かれて、
僕が今やってる、来世は違う仕事をしようかなと。
いや、分かんないですよ。フィレンズでそのおじいちゃん。
そうか。
もっと役に立つ仕事とか、もっと人からされる仕事がいいなと思うけど、
なんかやっぱりもうハマっちゃったんでしょうね。
そうですよね。
うん、だったらもう仕方がないから。
絵と額縁がバッチリ合った時に言うジャストマリエッジ。
すべて枠内から始まる。
そして残らないけど残ってる。
見ているのに影響を与えているのにそれを自覚させない。
そんな額縁の魅力を教えてくださった西村さん。
これからは全く額縁が気になって仕方がなくなりそうです。
39:05
西村さんありがとうございました。
それではまた次回。
ユミナーさんのキクヒトラジオでお会いしましょう。
39:25

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