1. ゆいなわさんの「聞く人」ラジオ
  2. V.59 絶滅危惧種の納豆屋さん..
2023-12-11 57:19

V.59 絶滅危惧種の納豆屋さん・三浦祥範さん「100mm×2 の世界の充実」

今回は、絶滅危惧種の納豆屋さん・三浦祥範さんにお話を伺いました。
千葉県館山市で、祖父の代から続く納豆屋さんを営む三浦さん。そのお仕事を継ぐに至った経緯から、大変だったこと、仕事をしていての喜びなど、様々に伺いました。
三浦商店:http://www.miura-natto.co.jp/
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みなさんこんにちは。ゆいなわさんの聞く人ラジオのお時間です。
今回は、絶滅危惧種の納豆屋さん・三浦祥範さんにお話を伺いました。
千葉県立山市で祖父の代から続く納豆屋さんを営む三浦さん。
そのお仕事を継ぐに至った経緯から大変だったこと、
仕事をしていての喜びなどを様々に伺いました。
日本の食品業界って、もともとは地元の企業さん、地元で起こった商店、商売から会社というものを大きくしていって、発展していくというのが今までの流れで。
例えば、うちの親たち、おじいちゃんたちの代、戦争が終わった後くらいの日本が復興していく流れ、みんなで頑張って復興していこうという中で、
そういう個人の小さな商店をやっていた人たちが、頑張って頑張って仕事をやっていって、それがやがて会社になって大きくなっていって。
それが高度経済成長期、要は我々が第二次ベビーブームという時ぐらいが、多分マックス、それから平成のバブルというところに向かっていくぐらいが、本当に頂点ぐらいだった。
だったのが、どの業界さんも多分良かったんだと思う。
それが今度バブルが弾けて、少子高齢化が始まって、今の日本経済を見てくると、大企業さんはある程度の大きさがあるから残っているけれども、
でも我々みたいな小さな頑張ってきたところが、もう頑張れなくなってきちゃって、どんどん辞めていく。
だから納豆屋さんも、多分一時期だと全国に300社ぐらい以上あったんじゃないかな。
だけど今は納豆組合というのがあるんだけど、その組合上の名簿で言うともう100。
全国で100。
120って言ってたかな。
300あったのが120ぐらいになった。
03:01
そのうちに納豆の本場って言われている茨城県があるじゃん。
あそこでだいたい4,50社ぐらいあるから、茨城県だけ。
だからそこを抜くと全国で言うともう…。
そうか。100切ってる。
全国47都道府県で言うと、1県に1,2県しかないっていう数え方。
でもそれでも辞めていくところがほとんどで、
新しく新規に納豆屋さんをやろうというところはない。
もうあと10年経ったら多分二桁になっちゃうね。
そうか。それが業界的な今の…。
そう。でも二桁になっても一般のお客さん困らないわけよ。
それはなんで?
例えば大手さんってあるじゃん。西大手さん。
岡目納豆とか五巻さんとか。
そういったところが全国シェアで納豆生産できるから。
そういう状態になってるわけ。
我々みたいな小さなところがなくなったところで、
一般の人はなんも困らないし、
あ、なくなっちゃったんだっていう、そういう感覚。
だからいつも納豆屋さんなんだけど、
絶滅危惧者なんです、この流れって。
でもこの流れって、納豆に限らずどの業界、
例えば同じ食品業界で言ったら町のお豆腐屋さんとか、
町のこんにゃく屋さんとか、
そういったものが今までどの町にも一社か一軒はあったものが、
どんどんなくなっているっていう。
大きなもの、その中でも大きなところが、
それを占めていくみたいな流れ。
ああ、なるほど。
なくなっても困らないからね。
当たり前のように普段食べることはするけど、
それがなくなるわけじゃなければ。
今のお客さんって地元にそういうものがなくなっても、
今までだったらなくなったら手に入らなきゃならないから困っちゃうんだけど、
今は手に入るから困らない。
例えば大きな商店、商店街とかではなく、
大きな店舗っていうのは、
例えばどこの地方でもあるイオンみたいなところは、
全国展開をしていて、
その商売している取引相手は大きなところでやっているわけだから、
それで成り立ってしまっている。
今言った商店街っていうのもさ、
昔はスーパーマーケットっていう部分がそんなになかったから、
商店街に買い物に行ったけど、
06:01
今の時代も商店街に行かなくても買い物ができるみたいになっちゃった。
宅配もあるし、インターネットでも買えるし。
前は商店街に行かないと買えなかったから、
もうそこでっていうことではあっただろうけど、
そこは時代とともにそう変わってきた。
全てのものを流通させる、売り替えする、
そういう仕組みっていうものが全く変わっちゃったから、
本当にどの業界、どの商売をやっている人も、
今の時代を、これからの時代を生き残るっていうのが、
ものすごく大変になってきちゃって。
だから新規で何かをやろうっていう人は、
本当にすごいパワーを持っている人だよね。
夢も持っていて、
自分をもっともっと大きくさせようという思いもあって、
そういう人はすごいなと思うんですよ。
そうだよね。
例えば、新しくカフェでもないけど、
食品扱うみたいな形でやる人はいる?
カフェとかやるのか?
一番飲食って入りやすいんだよね、商売やるのに。
ああ、そうなのね。
一食十っていうぐらいだから。
一食十の中の食って一番やりやすい。
そっかそっか。
だから一番やりやすい中でいろいろ試してみて、
それでじゃあこれがうちに合うとか、
それでなりわいになっていく。
ただこういう食品業界、製造業ってなってくると、
それなりに設備がかかってくる。
ああ、そうだよね。
お金がかかってくるから、
初期投資でそんなに四千万もかけられるほど、
普通の人って余裕ないじゃん。
そうだと思います。
だから、例えば飲食で、
今までここでお店やってたところを、
居抜きって形でポンって入ると、
もう設備なんかもある程度揃ってて、
机とかテーブルも揃ってて、
あとはちょっと内装を改装するとか、
それだけで他のお店に生まれ変わるから。
そうですよね。
確かに。
そういった意味でやる方は多い。
もちろん多いし、
それだけ今度地域に根付いたことをしていくと、
もっと定着するし、
今の時代SNSで、
こういううちは売りのメニューがありますよとか、
やると一気に火がつく。
そういうことですよね。
多分立山にもそうやってやってる方はいると思うね。
そういう方が盛り上げてくれれば、
みたいなところもあるだろうし、
いろんな地元の方も来るけど、
最近やっぱり観光的な部分でも人は来るわけだから。
まさにそういうSNSってさ、
不便だとか山奥だとかさ、
誰もこんなとこ来ねえよぐらいのところほど来るんだよね。
09:02
そういうことですよね。
特にそれは起こらなかったことが起きてますよね。
だからさっきの話と、
まったく今度真逆のことが起きるわけです。
便利さを追求すると、
人って、
物って、
やめていく、動かなくなっていくんだけど、
前までの不便って物の方が、
人って求めたり、
何とかする。
面白いですね。
俺はそう思ってるの。
そうか。
便利になりすぎちゃって、
景気が悪い。
便利になりすぎちゃった。
その反動的な感じで、
不便みたいな方向の、
その良さみたいな。
だから、
旅行会社、
温泉宿とかホテルさんとかで、
あえてネットが繋がらないところっていうのを
売りにしてるところとかあるじゃん。
そっかそっか。
全くそういう環境がないところで、
過ごしませんか?楽しみませんか?
それが商売になっちゃうんだ。
そういうことか。
今までだったら考えられないようなことだったもんね。
そう。
うちはこんなにいい効能のある温泉があります。
おいしいご飯があります。
言ってたものが、
今度逆にネットが繋がらないっていうものを求めていく。
なるほど。
だから便利の追求、
そしてネットみたいなもののない。
プラスプラスでずっとやってたものが、
今度マイナスマイナスで考えて、
そこに商売みたいなチャンスみたいなものがあるっていう考え方。
そう。プラスになっていく。
そうだね。
だからそこを今掴める人が、
多分商売として成功してる人たち。
そっか。
確かに。
そうだね。
だからものすごい考えないと、
商売で成り立たないっていう。
そっかそっかそっか。
発想は転換していかなきゃいけないというか。
そうだよな。おっしゃる通りだと思います。
だから俺は不便さがあった方がいいと思っている。
確かに。
結構その辺は。
そうなんだよね。今までと同じで考えちゃうと、
別にそれでもいいとは思うんだけど、
ちょっと違う考えを入れていかないといけない。
中に不便さみたいなものが入ってくることで、
何かうまくマッチすれば、
こんな面白いことがあるんだみたいな。
確かにそうですね。
高速道路が立山まで伸びました。
確かに便利になったよね。
東京まで今まで3時間ぐらいかかってたのが、
1時間半でつきなりましたって。
そうだね。
そしたら何が起きるかっていうと、
立山は日帰りだねって。
そうですよね。ありますあります。
昔だったら高速道路ないから立山行くって言ったら、
じゃあここのホテルに一泊してってなってたのが、
一泊するってことはそこで衣食寿があるから、
12:03
地元にお金があるっていうことだし。
そうですよね。
でもそれが日帰りだと、
コンビニでせいぜい弁当買って帰っていくとかなるよね。
確かに。
実感として住んでて、観光的な人は来てるって感じはする?
増えてる感じはする?
僕はたまにしか帰ってこないけど、
なんか増えてる気がするんだよね。
例えば今で言ったらキャンプとか、
そういう流行りっていうものなのか、
いっぱいキャンプ施設みたいなのができてきて、
それに来る人はいるのかなみたいなのは思うんだけど、
分散してるなっていう感覚がする。
分散してる?
してるけど、例えば100来て、
今までだったらその100のうち90が海に行くとか。
そうかそうか。海水浴場行くみたいな。
90が海に行って、残りの10がチリチリチリって感じなんですけど、
今じゃあ100のうち50は海に行く。
あとの50はSNSでバズってるここに行こうとか。
ああ、そっかそっかそっか。
なんとか行こうとか。
あとはそういう50海に行った人が午前中で海切り上げて、
じゃあ午後はこっちに行くとか。
ああ、なるほどね。
それだけ集中だったのが、2ヶ所3ヶ所を経由して楽しんで帰ろうっていう。
ああ、そういう印象がある。
それはまあ、自然通貨、それもネット的なものがあるっていうのもあるし、
みんながこういうのもあるんだ、こういうのもあるんだって、
今まで知り得なかったところに行ったりするわけだから。
そう、だから沖の島に例えば遊びに行くと。
今までだったらバーベキューやって1日1日が終わるところ。
じゃあ沖の島にも行きます、南方パラダイスにも行きます、
じゃあ帰りにバナナが有名だからって言って、バナナ屋さんに行こうとか。
はいはいはい。
落下性ソフトとか。
はいはいはい。そうなるよね。
そういう風に分散して、何ヶ所か観光地を経由して楽しんで帰ろうって人の分が増えてきたのかなって。
そっかそっか。
そうなるとそこで、例えばバナナ屋さんとかにもそうだし、
ソフト、ピーナッツとかもそう、落下性もそうだけど、
もともとあったっちゃ、もともとあったところだけど、
それがメディアとかそういうところで取り上げられて、
人が行くようになったりとか、
そこのそういうところはあるっていう感じになるよね。
だし今まであった魅力的な部分がSNSを使ってクローズアップされたりとか、
そうだねそうだね。
メディアとかのメディアがクローズアップして。
そうだね。
そっかそっか。だからなんか、
例えばテレビとかも取り上げる機会がすごく多くなったのかなみたいな、
よく見るというか、以前に比べればっていう気はしてたりするし、
まあでもまだまだね、まだまだまあそうね。
15:00
まあメディアの人ってほらそういう面白いものに常にチャンネル伸ばして。
そうだね。
で、捕まえるようにとして。
ツイッター、旧ツイッター。
旧ツイッターXとか。
はいはいはいはい。
そうだし、フェイスブックなりインスタなんかもそうだけど、
常にそういうのに気を使っていると思うんだよね。
そうだね。
それは見つけて取り上げて。
確かにそうだ。
さっき言った納豆屋さんのその絶滅危惧種って話もね、
本当に絶滅危惧種でね。
でも、それあるじゃないですか。
ショー。
あ、これ?
最近。
それはどういう感じの?
納豆屋さん、納豆業界の中でね、
年に1回全国大会っていうのがある。
はいはいはいはい。
全国納豆官票会っていうね、全国大会があって、
まあ一応これめがけて、
この官票会で受賞できることをめがけてみんながね、
自分の納豆を出してきて、
審査員がいる中で、
食味、味だったりとか、見た目だったりとか。
見た目、はいはいはい。
糸引きだったりとか、
そういったものを評価してもらって、
各賞、評価が決まっていると。
で、今回受賞したっていう。
中野県が、毎年場所が変わっていくんだけど、
今回中野県が開催地で。
ああ、そういうことですね。
それの中野市長賞をいただくことができて。
ああ、すごいじゃないですか。
しかも今回、千葉県産。
うちらの方だったら千葉県産だから。
千葉県産の取れた大豆を使った納豆で受賞できたから。
ああ、そっかそっか。
普段に納豆を作って、
賞を取ったら嬉しいね、じゃなくて。
千葉の粒っていう商品名ですもんね。
千葉で取れた大豆か。
地産地消でやってたものが受賞できたから。
地元のメーカーとすれば、やっと目が叶ったかなって。
そっか、今までも受賞って知ってるじゃないですか。
前にやったときとか。
知ってる。
今回はまさに千葉で。
その商品が受賞したってことは今までなかった?
ない。
今回初めて受賞したって。
それはまた喜びは等しいようなもので。
今までは原料は違うけども、
国産の大豆を使って、いろいろ工夫して、それが評価されて。
それは良かったね、だったんだけど。
でも実は千葉県で商売してて、メーカーだから。
千葉県の農産物で出して、受賞できたらいいねってずっと言ってたんだけど。
18:07
それがやっと叶ったわけですね。
そういう会というのは、今回長野で開催されて、
発表の時があるわけじゃん。
発表するタイミングというか。
それ言ってるみたいな、そういうことなんです。
どういう感じなの?
会というのがよく分からないんだけど。
組合?
組合で、その発表の瞬間があるわけじゃん、検査して。
どういう風なのかな、みたいな。
多分…
どういうイメージなのかな、みたいな。
どういうイメージか。
今インターネットってほんとすごくて。
こんな感じでやってますっていうのが分かるんだよね。
組合のページですね。
選票会があって。
なんかすごいな。
いつもホテルでやってるんだよね。
こんな感じで審査員の人がいて。
こんな風に会場があってさ。
それぞれを食べていくわけだ。
見ながら、見たりとか食べたりとかしながら。
で、採点していくみたいな感じか。
これ何人くらいの審査員の人がいるって感じなんだよね。
結構多いな。
15って書いてあった?
15人。
15人の人が、それはやっぱり色々関係者。
研究者、文化人、食品関係者、なるほど。
それこそ外国からの方もね。
なるほど。
そういう人がみんな食べて。
で、場合見たりとか。
なるほど。
そこに対してメーカーさんが等しい条件というか、
それは揃えなきゃいけないだろうから出してて。
これタレとからし入れてないからね。
あ、そのままなんだ。
純粋の納豆のまま。
それを食味して評価していく。
なるほどね。
別に会場に行ったりする?
いや、さすがに。
行かない?
で、じゃあ発表されたっていうのは連絡が来るって感じなんだ?
一応ね、組合の方からファックスが流れてくる。
ファックスが来るんだ。
じゃあこれで初めて知るってこと?
そう。
だし、知り合いの業者さんの営業さんが
おめでとうございます。
連絡が来るわけだ。
そこで流れてくる。
なるほど。
じゃあそれを着て、何かなって思って電話が来て。
なんか来たかなぐらい。
ちょっと淡い期待みたいなもの。
なるほど。
でも営業の番号が出るから、来たかなって。
そういうことだ。
例えば、ドラフトかわかんないけど。
そういう感じで来たかな、来たっていう。
21:00
ドラフトみたいな感じ。
感じ。
それは面白い。そうか。やったーみたいな感じになるわけね。
そうね。
なるほど。
メーカーさんもあんな感じでお祝いしてもらったり。
本当だね。
そうか。
花が来るわけですね。
びっくりしたよ。
何が来たかと思ったら。
すごい。
これ持ってきた人、東京から持ってきたんだよ。
東京から持ってきたの?
地元の花屋に行って、持ってくればいいのに。
しかもスーツに白い手袋して、朝の7時にここに立ってんの。
え?どうしたの?って言ったら。
新興フードさんから依頼が受けましたよ。
は?って。
このでっかいラウンか。
コチョーランね。
コチョーランですよね。
へー、持ってきたんだ。
びっくりだよね。
どっから来たの?東京から来たの?
え?って。
すごい。
一大イベント業界的に。
そういうことですよね。
そうそう。
これはすごい。
それを受賞して、やったーってなるよね。
だからそういった業界自体が蕾んでいく中で、
日本の一般の消費者にPRする。
一年で一番。
そっかそっか、そういうことですよね。
じゃあ、消費者からにはこれからPRをどんどんしていって、
お店さんとかでもポップ作ってとか。
やってもらえるところはPRというか。
はいはいはい、もっと。
販売部分でのPRだったりとかね。
ネットメディアのPRだったりとか。
これもそれこそ、普段うちの商品を買ってもらっている
お店さんの営業担当の女の子が作ってくれた。
へー、嬉しいね。
うちが作ったんじゃなくて。
そういうことか。
そうそうそう。
業界として、新聞的な記事にして。
そうそう。
だからそういう風にやってもらえるとすごい。
嬉しいよね。
なるほど。
そういうことか。
お互いに発展していきましょうよっていうね、
いい流れになるよね。
確かにそれはそうだよね。
日々ちゃんと商品を作り続けて、
時にそういうものがあると、
よし、また再びそれを。
糧にして。
糧にして、そうそうそう。
っていう思いだよね。
そういうことですよね。
お仕事はお父さんがこの商売は?
そう、この商売は。
納豆屋さん自体は、私で言うとおじいさん。
おじいさん、じゃあ三代目って感じ?
そう、三代目。
なるほど。
おじいさんが始めて、
じゃあもう生まれた時には当然家はやってて、
それ当たり前のように見ていて。
見ていて。
買っていってすぐ作れるわけじゃもちろんないし。
どういう工程っていうの?
24:00
作っていく過程?
納豆を作っていく?
納豆を作っていく過程?
工場があって、そこで作っていくってことだよね。
納豆自体は何かわからない?
もう生産してるから、
生の大豆から始まって、
それを洗って水に浸すっていうのが、
仕事で言うと約1日目。
次の日になると大豆が水を吸ってくれる。
浸石って言われる工程なんだけど。
浸石?
浸石。浸水の浸水。
そうすると大豆が水を吸うと約倍ぐらいに膨れるから、
それを次の日の朝に圧力蒸気の釜で、
要は茹でる。
茹でて、納豆の柔らかさの柔らかいところになった状態で、
納豆菌を摂取してあげて、
それをみんなが知っている白いパックに盛り込みして、
それを発酵する。
入れてから発酵させる?
それが2日目の工程。
約16時間から18時間ぐらい発酵させて、
次の日の朝とか午前中になると、
みんなが見ている糸引きの納豆になる。
そういうことか。
3日間かかるんだ。
それを日々やって、製造して販売して、製造して販売して。
休みとかはない?
作ることにおいて。
日曜日は休み作らない日。
月曜日から土曜日までは毎日製造していって、
一定の数というか決まった数を作っていって。
その日の日々の流通で差が出てくるから、
今日はちょっとあるねと言ったら、
一回生産して。
コントロールする?
足らなければ毎日作るし。
そこはその数字を見ながら自分たちで調整して。
だいたいもう流れがつかめているから、
この日作って放送出荷。
作って放送出荷。
それはもう子供の頃からやろうって思ってた。
商売?
商売。自分が都合って思ってた。
嫌に決まってんじゃん!
それはさ、人それぞれさ、
いろんな商売されてる方がいて、
もちろん嫌だって人は、
やんないっていう選択肢もあるわけでしょ?
でもやったわけでしょ?
だって起こしに来るもん、朝。
え、起こしに来るもんってどういうこと?
要は今ここの工場作る前は、
日中乗った時の前の給油のところで。
工場の敷地内に家があるわけじゃん。
家に工場があるようなもの。
27:00
そうすると子供だから、
学校行ってる時はそんなことしないよ。
でも夏休みとか冬休みとか、
正規の休みあるじゃん。
そうするともう労力なわけよ。
そういうことか。
そう、労力。
たとえ何歳の子供でも労力がある。
だから、おい起きろ、仕事だよ。
え!?
それが小さい頃から、
ある程度の頃からは当たり前のように。
妹は寝てるようなんだかしらないけど、
俺だけ起こされてさ。
俺だけ起こされてさ、
朝パートの婆ちゃんが何人かいるところでさ、
昔は機械ってそんなに機械化してなかったから。
そっかそっか、手作業でやっていく感じ。
子供だから生産の方は入らないけど、
包装の方。
なんかできることだよね。
そう。
それを、要は2段重ねて、
紙のラベル巻いて、
アゴムでピシッて留めるくらいだったら、
子供でもできんじゃん。
そっかそっかそっか、そういうことですね。
昔って面白かったよね。
こういう机、でっかい長机の上にさ、
白い納豆バラバラになってたじゃん。
あれを山領にザバザバザバザバザバザバッて。
その状態で、おばさんたちがこうやっている中で、
こうやって一人ずつこうやって。
そういう感じなんだ。
あの入れ物に自分たち一つ一つ、
みんなで集まってやるんだ。
そこに今いるんだ。
小学校2年生くらいの俺がいる。
200年の頃に。
妹寝てるのに。
それ何度も言う。
なんで俺だけや。
なんで俺だけ借り出されるんだろうって。
でもそれを当たり前のように小さい頃からやってきて。
刷り込まれていくからね。
そういうことだよね。
当然製造過程とかは知るわけだし。
これやってこれやってしかない。
まあまあまあ、そういうことだよね。
それを当たり前のようにやってくる中で、
ほら、継ぐみたいな。
継ぐとは思わなかった。
その時は思わなかった?
思わない。
俺本当は体育の先生になりたかったから。
あ、そうなんだ。
体育教員になりたかった。本当はね。
それは言ったりとか、親には言ったりとか。
まあ親にも言ってはあったかどうかは思ってないけど、
それで体育教員になろうかなぐらいだと思ってて。
先生というかね、そういったものを俺はできないなと思ってたんだけど。
それでちょっと大学行って、
大学4年生の12月に商売を始めたおじいちゃん、祖父が亡くなっちゃったんだよ。
あ、そうなんだ。
亡くなっちゃって、
で、親父一人ね、商売させるのもなと思って、
それで決意して帰ってきた。
そういうことなんだ。
大学はやっぱり教育系というか先生になる方向の。
そっちじゃ全くなかった。
それちょっと待って。
30:01
全く違う。
その前にもうなんか違うところに行ってしまったんだよね。
あ、そうなんだ。
だからその時点でもう体育教員の夢は消えちゃってるんだけど。
そうなんだ。じゃあまた別の方向の勉強みたいなことはしてたはしてたってことだね。
もしかしたらそのままそっちの方に行ってた可能性もあった?
まあ大学自体は農業系の学校。
ああ、そうなんだ。はいはいはいはい。
農業系の学校行って、
その納豆の、納豆というか食品の基礎的なものを本当に一から教えてもらって。
それに行ったのは何で?
それに行ったのはうちの親父もそういう農業の学校だったんだよね。
名前言っていいのかな、これって。
もしあれならカットしますけど、別にそこだけは。
別に東京農業大学。
ああ、東京農大。
東京農大にうちの親父が行ってて。
そこに行って。
でもそう思うと今の商売に繋がっていると言えば繋がっている。
そうだよね、食品扱うという意味でも。
今だから、本当に今だから話せるけど、
体育大学、体育系の大学に行こうと思ってたんだけど、
お前ちょっと試しにここ受けてみろって。
あれ?お父様が?
試しに?
試しに受けてみろって。
試しに受かるかよって言って、
試しに受けたら、本当に受かっちゃった。
でも受かっても体育の方向に行こうと思えば、
そっちにガーって、それはならないんだ。
だって推薦だったんだ。
あ、推薦だったんだ。
受かっちゃったんだ。
受かっちゃったから、いかない。
なんかお父さんが上手くやっている感じが若干しちゃいますけど。
その時点でもコントロールされてた。
ああ、そうか。でも受かっちゃったらね、それは。
じゃあ体育の夢は、まあ。
まあ、つい得たけどね。
でもそれは、それで勉強ね。
ちゃんとそっちの勉強をして。
その期間、その4年間がなかったら、
たぶん今のような考え方で納豆を作るってことはなかったかもしれない。
今のような考え方?
例えば、大学に行ったことで専門的な知識っていうのをある程度、
自分の頭に入れた状態でものづくりをするから、
例えばどうしてこれうまくいかないんだろうとか、
どうしたらこれうまくいくんだろうってことが考えられる。
それを今度学問っていう部分にあれで引っ張ってくれる。
でもなんか知識がなかったら、たぶんなんでこれうまくいかないんだろう。
で、止まっちゃうんだよね。
ああ、そっかそっか。そこはちゃんと勉強してるから、
そこの部分に掘り下げた知識みたいなものも。
33:02
だったり、こう、
例えばセールス営業行った時に出てくる言葉が、
プラスアルファが出てこない。
ああ、そうだね。
そこに専門知識がちゃんと出てきて、
それによって、ああ、そういうことか、みたいな。
この商品のピアなんですかって言った時に漠然とこれだけですっていうかは、
もっと周りの掘り固めが出てくる。
なるほど。
って思うと、今思えばちゃんとそこで勉強してるっていうのはすごく大事なことではあるし。
もちろん。
そういうことだよね。
この商売を継ぐんだったら、
そういうところでちゃんと知識と教養を身につけて帰ってくるのはもちろんベストだし。
はい。
それこそお父さんすごいなって思っちゃいました。
ああ、そうなんだ。
だから大学、農大は今でもお世話になってて。
はいはいはい。
先生残ってる先生とも交流も残ってるし。
なるほど、それは素晴らしいですね。
こんな俺でも。
いやいやいや、そうなんだ。
本当に大学はね、大変だったけどね。
あ、そうなんだ。
俺そんなに優秀じゃないから。
大学卒業するの大変だったけどね。
それでちゃんと勉強してきたからこその今。
勉強してきたからと。
勉強してないってこと?
大きい声じゃ言えないけど。
あ、そうですか。
でもそういう人でも、
ただの卒業生、ただの大学生で卒業生はドライな関係じゃなくて、
卒業してもつながりを持ってくれてる学校。
なかなかないなーって思ってる。
そっかそっか、それはいいよね。
確かにそうだと思う。
だから全国の例えば作り酒屋さん、味噌屋さん、
まあうちらみたいな食品の後取りの人とか。
そうか。
そういう人とか結構行くんだよね。
そっか、そうだよね。
農業やってる人、虫とか豚とか畜産やってるとか、
そういう人なんかもみんなすごい良い学校だと思うよ。
それを卒業してからもちゃんとお互い付き合いながら、状況を知りながら、
適当、それぞれが抱えてる問題点とかも、
例えば大学の方でも知ってきたりとか、
今の若い子たちにこういろいろ言ってみたりとか。
逆にあれだよね、
ちょっと今度実習生入れてくんないとかさ。
ああ、そういう相談もあるわけだ。
え、うち入れたか?
あ、うち入れたか。
そうだよね、大学としてもさ。
もっと良いとこあるでしょ。
いやいやいや、それ大事です。
じゃ、実習生を受けたりしたこともある?
ある。
あ、あるんだ。
それはさ、やったことなければどうするの?みたいなことがあったりとかもあるよね。
でも、受けて、教えて、こういうことしてるんだよ、みたいな。
その受けた子も勉強になって、ってことだよね。
だから、大学、農大に行くことによって、
36:01
人と人との繋がりだとか、
その後のさらにまた先の繋がりっていうものがね、生まれてくるんですよね。
確かに、それあるないじゃん、全然違うよね。
学長、今の学長の中には、
パソコンでほら、
やりとり?
ウェブ上で出社するとか、
リモートでやりとりするとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
39:00
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
そういうのがあったりとか、
なんかそうやって人に見られてるってのはね、
常に感じるよね。
あー、そうかそうか。
そうかそうか。
そうだよね。
やっぱりその感じは、
やっぱりその感じは、
ちょっと身の引き締まるみたいな感じ。
ただ一人でね、
やってるわけじゃないし。
ただ一人でね、
やってるわけじゃないし。
そう、だからあまり、
まぁFacebookも、
Facebookやってるけど、
まぁFacebookも、
あまり商売ばっかりでも面白くないからと思って。
あー、そうね、
あー、そうね、
ラーメン面白いっすね。
まためっちゃ食ってるよみたいな。
この人何でいつも大盛り食うんだよみたいな。
えー、そういう風に感じるの?
えー、そういう風に感じるの?
僕は感じます。
俺はそんな食わないから、
大盛りとかはもう食わない年齢。
年齢的には分かんないけど、
もう食べるなー。
チャーハンつけてるよ。
チャーハンつけてるよ。
っていうのは思いますけど。
でも、俺なんかさ、
でも、俺なんかさ、
もっとラーメン好きな人に言わせればさ、
いやいやいやいや。
お前なんかさ、って感じじゃん。
いいんですよ。
それがやっぱりね、
自分のまたいいねっていう感じがしますので。
みなさんって本当ラーメンしか食べないよって、
よく言われるから。
いやいやいや。
そんなことないよって。
それがちゃんといい感じの、
なんだろう、
ブランド、
ブランディングになってるわけですよ。
そうかねー。
引き続き食べていただきたいっていうね、
レポートを。
それはもう、
みなさん、
来た来たって感じで。
旦那、食欲も年と盛りって感じがするけど。
だから、そんな中で、
また食ってる大盛りっていうのが、
ちょっとこっちが、
ツッコミどころがあるんですけど、
それで元気でね、
いられるっていう感じだと。
ありがとうございます。
そこはまた頑張りますよ。
途中で、
途中でこれどうしようかなと思ったのがあったけどね。
なんですか?
いや、商売の話になるかと。
はいはいはい。
今も言ったけど、
すごいやっぱ大変な時期があったんでね。
はいはいはい。
一番きついなーって思う時があってさ、
とある東京の営業先に行った時に、
うちの親父と同行で行って、
その商売、向こうの東京の営業先の人が、
もともと阿波の人だったんだよね。
おー、はい。
阿波の人が東京に住んで、
そこの会社である程度の役職になって、
なったからって言って行きました。
はいはいはい。
で、話してます。
じゃあ、ある程度話し方は終わりました。
ちょっと俺、トイレ行ってくるって。
抜けた後に、
その人に一言言われたのが、
お前のところの商売っていうか納豆ってさ、
42:00
三流だからさ。
え!?
何それ!?
そのこと言う?
はいはいはい。
だから、同行の人だから、
もちろんこっちのことも分かってるし、
東京じゃこれじゃ通用しないよっていう意味で
言ったんだと思うんだけど。
やってなるよね、きつい。
うん。
それは今まで親たちが続けてきた商売に対して、
三流っていう楽言を押すわけじゃん。
いないところでね。
俺その時まだ20代前半だったから。
あー。
あれはショックだったね。
今まで続けてたもんダメなんだ。
はいはいはいはい。
うん。
えー。
それ、どうするもん、こうするもんね、
その時って。
だから、
返事ができないよね、その時に。
なんかそんな感じがするというか。
確かに大手さんの商品に比べると、
レベルもやっぱりそこまで
行かないっていうのも分かってるし、
ある程度同じ土俵に乗った時に、
じゃあお客さんこっち買っちゃうよねっていう部分があるじゃん。
あー、そっかそっかそっか。
結局。
だから三流だよって言われた時、
あーそうだ、そうなのか。
まあそういうのも含めて、
えー。
なんで三流って言ったんだろうね。
それが俺は気になっちゃう。
まあでも、その言葉がなければ、
今頑張れなかったもん。
あー、そうか。
それがあって、
クソみたいな思いはした。
ねえ、なんかきつい思いはしたけど、
でもそれが、逆にバネ?勝て?なんだろう。
てか確かにね、その後からね、
日本の景気下がってたんだよね。
あー。
俺らが20代前半の時って。
そうか、まだね、まあ。
バブルの波がちょっとまで上がって。
はいはいはいはい。
そっから急速に、
デフレに突っ走っていく。
あー、そっかそっかそっか。
マックがハンバーガー80円とか。
あー、そっかそうだね。
吉野家が200円とか。
そうだね、そうだね。
はいはいはい。
で、真っ逆さまに起こっていく中で、
やっぱりスーパーさんの売価も一気にパッと下がる。
そういった時に、やっぱり、
同じ商品だったら安い。
そうか、そうだね。
そこで、逆にそれが下がるっていうのと、
三流っていうワードがあって、
何クソ根性が出ちゃったけどね。
そういうことか。
うん。
商品の手小入れというか、
それが始まっちゃったね、俺の中でね。
で、実際何か行動をしたっていう感じ?
あ、そうそう。
今までの外国産主流の生産部分から、
じゃあ、国産の方にシフトしていく。
原料を国産大豆にシフトしていく。
で、シフトしていく中で、
その時千葉県産の大豆ってそんなに質がいいっていう、
あれがなかったんだよ。
でも、やっぱり千葉の地元で商売してるから、
千葉県産の農産物使おうって。
それを使い始めたのはちょうどそのタイミングかな、後ぐらい。
45:04
そっか、じゃあその言葉がなかったら、
やってないかもしれない。
かもしれない。
だから言ったら、商品につながってないということだよね。
今の商品のラインナップ、
地元の千葉県産の大豆を買った商品。
結構いろんなところやってるんだよね。
学校給食やったりとか。
そういった部分の発展にはなかったかなって。
そういうことか。
それも結構大事な部分ですね。
本当にショックを受けた。
今でも忘れないね。
そっか。
やっぱりあるじゃん、人間誰しも。
あります。
肉と根性で。
うわ、ショックなんだよって。
時々今でも思い出すような、
体が覚えてるような、
嫌な体験というかきつい体験があるからこそ、
そこで今、
頑張らなきゃって。
踏ん張ったみたいな。
それでも大事ですね、すごく。
あるなしでは。
20代のこれからじゃなとを一緒にやっていくっていう中の、
大事な時期にその言葉があったっていうのは。
それってお父さんに言った?
言ってない。
俺だけ。
俺の中だけしか。
そっかそっか。
そこから本当商品のレベル上げる努力っていうかね。
お客さんが同じ売り場、土俵でも、
値段がうちの方が高くても買ってもらえる。
美味しいって言ってもらえる。
そういう商品作りを頑張らなきゃなっていう思いで、
今でもやってる。
なるほど、それすげー大事な話。
いやーちょっと、
それ知ってる知らないだと、
ここ配信していいのかな。
え?
今のこの話を配信していいのか。
いいんじゃないの?
いい。流れになるから最後になると思うんだけど。
すげー大事な話だと思う、それ。
今俺聞いて思ったのは、
それをみんなもっと知ってれば、
もっとやっぱりさ、そういうストーリーがあるわけじゃん。
今商売とか、誰かも聞いた中で言ったのは、
今商売に大事なのって、
作る過程とかもそうなんだけど、
ストーリー大事なんだよねって言った人がいて、
その人は柏で革製品作ってる人に聞いたのね。
その人が商品に対してストーリーをちゃんと持ってすると、
たくさんにそれが届けば、
その思いとともに買ってくれるみたいな。
だから例えば今の話、今のどこの話があったか分かんないけど、
そういう思いを持ってこの納豆がありますっていうことをすると、
ああってやっぱりなる気がしたんだよね。
それを、今の表現は分かんないけど、
48:00
もっと知ってもらえるといいのかなみたいなのは。
まあね。
会社が続いていく経緯を話していくのと、
また裏の話だからね。
その裏の話だから表現しづらいところではあるんだけど、
今それを知ることによって、
俺はよりミラーを作るものに対しての思い入れが
ググッと入っていく感じはしたので。
そうなんだ。
作ってると分かんないじゃん。
作ってる側ってさ、PRとかってさ、
どういうPRがいいんだろうとかってさ、
結構誰もがそうだと思うんだよね。
作り手さんは思い入れがあるから、
いいですよ、いいですよっていう表現になるのかもしれないけど、
そこに対して負の部分を見せることによって、
その踏ん張りの…
まあね、でもそういうのはちょっと…
まあね、難しいからあれだけど。
難しいけどね。
それを持っちゃったかな。
なるほど、でもそれは非常に…
まあ他にもあるけどね。
他にもあるけどね。
あるよ、また来るよ、したら。
いやいやいや。
また聞きに来ますよ、それは。
でも俺の中の何くそ根性を借り立たせた、
本当衝撃的なあれはそこね。
そういうことか。
だからどんなに今の商売大変でも、
どんだけ何十時間働いても、
その言葉だけがどうしても思い浮かんだ。
その社長、話し参上だって言った方は、
どこまで考えて言ってるか分かんないけど、
それだけ三浦の体に残る言葉を発したっていうのは、
すごいことだなと思う。
まあね。
もともとAWAの人で、知ってる人で、
ただそう思って言っただけかもしれないけど、
逆の愛っていうかさ。
まあ、愛というよりかは、
突き放すために言った。
すごく危険なというか、キラーな言葉というかさ。
諸刃の剣になりうる、
まあ分かんないけど、ちょっと表現が上手くいないけど、
すごいなと思う。
本当に多分突き放すために言ったんだと思うね。
だから実際商売しなかったからね。
あ、そうなんだ。
まあそっか、それで商売してればまたそれはそれなんだろうけど。
ああ、だいじょうぶだいじょうぶ。
そっか、それは。
だからそういうのがあったからね。
まあそれ、農大行った部分とかね、
そういった辛い言葉だったりとか、
兄弟根性で。
え、農大行ってるときにはその言葉まだもんね。
だよね、卒業して一緒にやり始めてからってことだよね。
51:02
だから生産管理もそうだし、
まあ消費もそうだし、
これぐらいの100ミリ100ミリのこの容器の中の
世界をどう充実させるかっていうのが
お客さんに届くか届かないか?
いやーちょっとね、今タイトル言ったよ。
え?
タイトル言った感じ、この100ミリ100ミリのこの中に
どれだけのものが
あるいはその思い?
それがやっぱ詰まってるわけじゃないですか。
まあね。
そこをもっとこう、表現というか
届くといいなみたいな感じ。
まあほんと常に、常にいつもね
SNSでも何でも書いてるのが
単純なんだよね。
食べてお客さんがおいしいって言ってもらえれば
また買ってくれたり、また食べてくれるわけじゃん。
だから常にそれしか追求してない。
そういうことですね。
ストーリーもあるかもしれないけど
純粋にこの100ミリの世界の中の納豆を食べて
おいしいって言ってくれることが一番の喜びだし
あーそうか。
一番つながっていく。
そういうことですね。
だからこの間もさ、よく電話かかってくるの。
うちの納豆どこで売っても買えますか?とかって。
東京の銀座に住んでるんですけど
渋谷に住んでるんですけど
お前は仙台の泉区に住んでてって言って
そういう人が、例えば旅行で来た
ホテルの朝食で出たら
うちの納豆を食べたらおいしくてとか
そうだよね。
知り合いからもらった納豆がおいしくてとか
そういう伝えで連絡が来るとすごい嬉しいのよ。
そうだよね。そりゃ嬉しいよ。
一番嬉しい。
あーそうか。
どんなに安く売って数が100、200売れても
その電話一本の
これ食べたらおいしかったんだけど
この一言だけが変えがたいね。
これはすごくいい話です。
そうだと思いますよ。それは。嬉しいよ。
嬉しい。すごい作り手として最高に嬉しい。
飲食やってる人もみんなそうだけど
そうだね。
やっぱりおいしいって言ってもらえるのが
最高の褒め言葉だね。
それはそうだね。
だからやれていけるとやっていく。よしよしってね。
だからまだ続けられるのかなって。
あーそうだわ。おっしゃる通りです。
それがなくなってったらもう畳む時かなって。
そっかそっか。
そうやってね、電話がかかってきてて
またそれも思いがけない時に
タイミングで来るわけでしょ。
思いがけないね。来るんだこれはまた本当に。
最初ほらちょっとお聞きしますけどって
かかってくるから
名乗らずクレームの電話なのかなって
54:00
もう構えはそっちだよ。
クレームか。なんだろう。
なんかやっちったかなって。
でもそうやって今度問い合わせだったり
明るいこと言ってもらえるとね
やりがいがあるって感じですよ。
そう思うと結構ちょいちょい思いがけないことが
やっぱあるんですね。やってると。
そうだね。
そうだね。面白いね。
どの商売もそうだよね。
そっかそっか。
ほらそうやって問い合わせが来るとか
そうかそっかそっか。
依頼が来るとか。
そうだね。
やっぱりそれは続けてコツコツやってると
本当に予想してないようなことが
クレームの構えで。面白い。
だってさ。
クレームも来るってことだよね。
もちろん。
そうだよね。
なんか糸引きが弱いんだけどとか。
そんなクレームが来るんだ。
来る。すいませんって。
糸引きが弱いっていうのは
比較してのその人にとっての糸引きが弱い
っていう表現。
多分納豆を食べ続けてくれる人。
そういうことだよね。
そうそう。
今回のちょっと糸引き弱いよみたいな。
うん。
それで連絡が来るんだ。
そう。
まあほら発酵食品だから。
その時々違ったりとかって。
熱の当たり方がちょっとムラが出ちゃってたりとか。
あーそういうことか。
たまたま納豆機のかかりが弱いとか。
それ糸引き弱いでクレームってすごいな。
あるある。
あるんだ。
ある。
まあいろいろあるって。
それは謝るってことだよね。
すいませんって。
代替のものを送りますんで。
あ、そんなこともあるの。
もちろんやる。
あ、そう。
やっぱりおいしい納豆食べてもらいたいねって。
それはそうだよね。
それはメーカーとしての責任だよね。
そういうことか。
糸引かないとダメっていう話があるってことだよね。
もちろん。
あとは糸が引いて。
糸引いてなんぼみたいな。
朝食べて糸引き弱えなみたいな。
なんだこれ。
二豆じゃねえかよって。
逆に強いこともあるってこと?
強い。
糸引き今日強えなみたいな。
あるあるある。
なんだこれ。
容器まで上がっちゃうよみたいな。
あー面白い。
あるある。
そっか。
それはね、熱の具合とかさ。
季節の湿度とか。
季節そっか。
季節ばっかりはそこにね。
コントロールできないから。
そうですね。
いやーめっちゃいい話。
家業の納豆屋をつぐさいの思い。
そして仕事をしていての一番の喜びは
お客さんがおいしいと言ってくれるその一言だというお話。
様々な思いが込められた納豆が
たくさんのご家庭の食卓に昇るべく
日々納豆を作り続ける三浦さんの思いが
存分に伝わるお話をいただきました。
57:01
三浦さんありがとうございました。
それではまた次回。
雄見直さんのキクヒトラジオでお会いしましょう。
57:19

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