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ゆいなわさんの聞く人ラジオ。皆さんこんにちは、ゆいなわさんの聞く人ラジオのお時間です。
今回は千葉県立山市で風の図書室、そして古本屋風六堂を営まれている笹木千尋さんにお話を伺いました。
笹木さんは3年前に坊村に移住され、施設図書室を作りたいという思いを持ち、流れ流れて、ご縁が紡がれ、今に至った、とのことです。
まずはその経緯からお話を伺いました。
この場所というか、風六堂、風の図書室と風六堂をやられている、それがお仕事。
お仕事、半年くらい前までは、午前中別で全然違うアルバイトをして、午後はこっちで本屋をやっている、みたいな一日の流れだったんですけど、
半年くらい前に、やめたいなと思って、そのお仕事の方、アルバイトの方、やめてしまい、今はこれだけですね。
でも結婚しているので、夫と2人なので、そういう意味では、やっていけるという感じです。
普段はこちらにいらっしゃって。
週4日だけなんですけどね。
このお店というか、お家、さっきちょっと伺いましたけど、隣のマンディさん。
隣のカフェマンディの実家だったら、小民家を貸してもらって、
図らずも、ブックカフェになったという。
もともとでも、図書室をされたいという思いがあって。
初めから話すと、3年前に東京からこっちに移住してきたんですよね。
だからまだ本当、この辺りのことも、しんぷんかんぷんなんですけど。
移住してきた時に、東京での仕事も全部やめて、こっちに来たので、
じゃあ何しようかとなった時に、本当にやりたいことをしたいなと思って。
それが本。
本のことだったという話ですね。
もともと本が好きといえば好き。
本は好きだったんですけど、本って好きな人なんてたくさんいるし、
本を読むことは別に日常のことというか、自分の中に特別なことではないから、
好きなこととか趣味に入れていいのかなみたいなところもありつつ。
でも好きで、だから東京にいた時も出版関係の仕事をしてはいたんですよね。
でもそんなガッツリではなかったんですけど。
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好きは好きで、でもやっぱり疲れてしまって辞めたところも、
やっぱり不規則だったり、拘束時間が長かったりとかで。
でこっち来た時に、商売っていうか、自分の仕事っていうのとはまた別で本と関われるライフワーク的なことをしたいなと思って。
それで施設の図書室を作りたいなと思った。
よく昔何々文庫とかって流行って、個人のお母さんが家で本を貸すとかっていう時代が流行った時代があるらしいんですけど。
自分の図書室を作りたいなっていうのがあって。
ただその図書室っていうのも、いわゆる本を並べて貸すとかじゃなくて、
いろんな人の特別な一冊、生きている中で、自分の中で思い入れのある本ってあるじゃないですか。
そういうのを集める。
だから寄贈で集めて、特別な一冊だけが、数は必要ないから、
思い入れのある本が集まっている場所を作りたいって思って。
本当にいきなり、なんだろう、いきなりこっち来て。
でもそんな移住したばっかりで知り合いとかもいないですし、だから友達とかにメールして、
なんか私そういうことを始めたいから、本一冊寄贈してくれないかって言い出して。
ちょっと持ってきますね。
へー、そうか。
例えばなんですけど、これからこの風の図書室の活動で、
寄贈してくれた本の表紙の裏とかに、なんでその人にとってその本が特別なのかっていうメッセージもちゃんと書いてもらって、
そしたら別に本文読まなくても、このメッセージを読むだけで、いろんな人の人生を垣間見れるような、
そんな図書館にしたかったんですね。
なるほど。
でもそんなめんどくさいことをしてくれる人なんて、そろそろ集まるわけじゃないから、
本当はじめは10冊、20冊ようやく集めて、
そうですね、少しずつ始まってくるんですよね。
それでその10冊、20冊を持ち、それを並べる場所を探してたんですよ。
そういうことか。
じゃあこちらにいらっしゃった時は、一応それをあった状態で作ってたんですか。
そうなんです。
本当はじめは家の一角とかに並べてて、家の玄関にちっちゃな看板とか出したりとかして、
でもそんなお客さんゼロで、これじゃダメだなと思って、
どっか開かれた場所に置かなくてはと思って、
それでいろいろ当たってたんですよね。
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それでうちの、ここだったら使っていいよとかって言ってくれる人とかもいたんですけど、
すごい山奥だったりとか、
ちょっとさすがにこれは手を入れないといけないなみたいなので、
なかなかうまく見つからなくて、
その時にここのカフェ隣のマンディさんに話したら、
トントン拍子で。
へー、そうか。
そうなんです。
じゃあマンディさんに来たことがきっかけです。
そうなんです。
ひとつのきっかけで、
じゃあここのお家のその辺ならいいよっていうことから始まって、
そうなんです。
そこから広がって、徐々に。
本当に3ヶ月ぐらいかな。
ここの縁側だけで20冊ぐらいの本を並べて、
それでもなんか変なことしてる人がいるみたいな感じで、
人は割と来てくれて。
カフェにいらっしゃる方も見ますもんね。
そうなんですよ。
あれなんかあるなみたいな感じ。
その後にそのカフェのオーナーが、
せっかくならこっちで風力堂っていう本屋の方もやってみたらいいんじゃないかって言ってくれて、
初めなんかちょっとやりたくなかったんですけど。
ちょっと?
ちょっとそんなめんどくさいなと思いながらやったんですけど、
なんかやらなくちゃいけない感じになって、
オーナーも本棚とか作ってくれたんで、
じゃあやりますって言って、
ちょっとずつこの空き家になってたところ片付けて、
並べ始めて、気がついたらこんな感じです。
すごい、そういう感じなんですね。
最初から思いがあって、えいってやるんじゃなくて、徐々に徐々になっていって。
流れ流され並べて。
すごい遊んでるんだ。
そうなんですよ。
風の図書室っていう本屋をやりたいっていうのはすごい強い思いがあったんですけど、
ほんとそこだけで思いがあったのは。
そっかそっか。
じゃあこの中は風の図書室と風力堂が一緒になっている場所。
そうなんです。
また分かりにくいんですけど、風力堂っていうのはここの一面だけなんですけど、
シェア型書店っていうのから始めて、
これワインの空き箱がたくさん重なってるんですけど、
これを一箱、一月500円で場所貸ししてるんですね。
なるほどなるほど。
500円で場所を買ってくれた方が自分の本を持ってきて、
自分で値付けをして、こっちで販売を代行してあげるっていう形なんですけど。
そういうことか。
ちょうどそういう取り組みが全国的に流行っていて、
じゃあうちでもやってみようっていう風なことを向こうのマスターが言ってくれて。
そうなんですね。
そうなんですよ、全然向こうの肌のね。
そっかそっかそっか。
なるほどなるほど。
じゃあそれを今こうされていて、でも結構たくさんありますよね?
今40人ぐらいですかね。
すごい、40人の方がここに本を。
そうなんですよ。
たぶんこうやっていらっしゃった方が、いいな、僕もやりますみたいな。
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そう、ほんとそんな感じですよ。
へぇー。
月500円だったら遊び感覚でできるので。
へぇー、あーすごい。
で、本を置き始めたら、自分の本も置くようになるじゃないですか。
そうですよね。
そしたらどんどん欲が出てきちゃって。
もっともう少しちゃんと古本屋としてやろうと思って。
そうなんです、こんな感じにどんどん。
そっか。だから最初はこの風景は見えてなかったわけですよね。
全然全然。
やっていくうちにこうなってたんですよね。
初めはもっと全然クローズドな場所を作ろうと思ってたんですけど、
どんどん開かれてって。
へぇー、面白い。
じゃあ例えばもしかしたら半年、1年後に来たらまた違う感じがするかもしれないですよね。
なくなってるかもしれない。
これだけの人がすごい関わってるというか、
人の感じがするという気がする。
すごいそうですね。
皆さん、なかなか今本読む方も少ないようですし、
それでも本好きは来てくれますけど、
本っていうよりもここにみんなお話ししに来るっていう感じ。
確かに確かに。
場になってる感じもあるんですね。
そうなんですよ。
確かにそうだわ。
だからこのシアガタ書店も、
本を入れてくれてる方のことを箱主さんって言ってるんですけど、
箱主さん同士での交流がここで結構活発なんで、
そこで新しい友達ができたりとか。
へぇー、面白い。
ここで待ち合わせしてみんなでランチ行くみたいな。
あー、なるほどね。
そんな感じです。
すごい、本を返して人と人が交流していくみたいな、
そういう場になっていってて。
なんかもう箱の使い方もいろいろで、
箱主さん同士で何か物のやり取りとかするときに、
箱に入れとくから取っといてみたいな。
何その使い方。
そんなこともあるんだ。
めっちゃいい、それ。
あー、面白い。
本棚に限らず。
そっか。
まあ、もういいかなみたいな感じで。
すごいいいですね。
形としては前からあるのかもしれないですけど、
なんか新しい感じがするというか。
そうですね、なんかここがハブというか、
一つの座点になって、
普通に生活が回っていくのは面白いかなって。
そっか。
何年、初めてどのくらいでしたっけ?
ちょうど丸2年になったんですね。
丸2年。で、この状態に。
そうですね。
すごい。
そこにいらっしゃって、いろんな方とお会いして、
お話しして。
それがお仕事といえばお仕事。
仕事?
仕事の定義を考えないといけないけど。
でもそうですね。
でもそれが仕事とされているという感じですね。
思いがけず。
思いがけず。
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思いがけず。
でも、今までのやってきた仕事の中では一番しっくりきますね。
あー、そうなんですね。
思いがけない巡り合わせ、5円が重なって、
今の風の図書室、そして風録堂に至ったというお話。
そこに集う人たちにとっての大切な場として開かれているということ。
お話は実際に、まさにその風の図書室でお伺いしたのですが、
その本に囲まれた空間の不思議な居心地を感じたのでした。
もう一個好きなことを皆さんにはお聞きしているんですけど、
本は好きで言ったと思うんですけど、
何かあるんですか?好きなことっていうのが。
佐々木さんご自身に。
実はないんですよね。
これといって何かにハマったこととかもないし、
何だろう、何が好きなこと。
なんか、一人で、家で一人で入れたら幸せっていうか、
一人でぼーっとお茶飲みながら本読んでいられたら、
幸せかな。
この場所を例えばね、ここにいらっしゃるわけで、
一人の時間もあるわけじゃないですか。
それでここに囲まれて。
ここにいると、お客さんが来てもいいし、来なくてもいいっていうか、
どんな状態でも私はここでいれたら満足なんですよね。
そうですよね。
だからそういう環境を作れたのは、
本当に私自身にとって大きすぎること。
確かに確かに。
それが何か、
いとも当然、図書室を作りたいという思いはあったのは、
まずありきですけど、
それが緩やかにやってきて、
気づいたらここにいたみたいな。
そうですね。
その感じは非常にすごい。
だから、もともと東京だったわけじゃないですか。
東京では考えられないような。
そうですね。
本当に東京生まれ、東京育ちなんで、
生まれたところで結婚して、ずっと暮らしてたんで、35年。
ずっとそこで、きっと一生を終えるし、
それに不満もなく生きてきたんですけど。
そうですよね。
なんですけど、こっちに来て、
全然こっちの方が楽しくて、こっちでの暮らしの方が。
自分に合ってるって思っていて。
関わってる人の数とかも、
ありえないぐらいこっちの方が多いんですよ。
そっか。
やっぱり東京で生活してると、
仕事、お家である程度ルーティンになった感じになって。
普通にフルタイムで働いてたので、
会社の基本往復で。
関わってる人は多いけれど、
深い話をする人がたくさんいるわけでもなく、
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ここにいると、
皆さんパーソナルなことを話していかれるんですよね。
なぜか私に。
やっぱりそういう場所なんじゃないですかね。
皆さんがそういうことを話しやすい。
やっぱり佐々木さんが何かをお持ちなのかもしれないし。
そうなんですよね。
そうすると、
生きてるって言い方は大きすぎるけど、
ちゃんと生活してるなぁみたいな感じがしますね。
移住方法が東京よりも。
そっか。
立山なのは何ですか?
一番初めに移住してきた時は、
南放送の祝いだったんですよ。
それはもう移住しようっていう思いで、
探してる中で祝いだったんですか?
うち夫と二人暮らしなんですけど、
夫も東京での仕事を辞めて、
こっちに来たんで、
その時に暴走で仕事が見つかったら、
移住してもいいよっていう話にしたんですね。
見つかった仕事が祝いから、
ちょっと行きやすいところだったんで、
一番初めに住んだのが祝いだったんですよ。
そこで2年間ぐらい住んで、
去年の夏に立山に引っ越してきたんです。
初めは祝いと車で毎日往復してて、
祝いに住んでいる時にもここを始めたんです。
遠くはないけど大変だったのがあって、
立山にいい家が見つかったんで、
そしたらここも近くなって、
自転車で来れる距離になったんで。
いいですね。
そういうことで、暴走にも緩やかに。
立山にも緩やかに。
緩やかに吸収されて。
よく導かれてるみたいな感じがしちゃいますね。
何かが緩やかに。
へえ、そうなんだ。なるほどね。
じゃあ祝いは暴走。
お話聞いてる方の中には、
いろんなところを探して結果暴走?
全然全然。
むしろ、そもそも夫が東京での暮らし疲れたとか、
仕事辞めたいとかって言い出して、
じゃあどっか田舎に、田舎で引っ越しようかってなって。
そんな弱音を吐いた3ヶ月後には、
もう暴走にいましたからね。
そこはもう暴走だったんですね。
いや本当は、うちの夫が九州の人間なので、
九州に戻るっていうのもあったんですけど、
いきなりそんな遠くに行くのもなぁと思って、
東京からまっすぐ帰ってくれるぐらいの距離だったら、
いいよってことになって、じゃあ暴走かみたいな。
実際じゃあ、東京に長年生まれ育って、
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全然違うじゃないですか。
どう違います?
どう違う?
いや、なんだろうな。
なんかこう伸び伸びしちゃってて、こっちの方が。
人が少ないのがいいのかな、なんか。
そうか、当然ね、東京は人…
ごみごみしてたから。
でもその時、行った時は何も思わなかったんですよ。
むしろちょっと緑が多い地区だったんで、
自然豊かなところに自分はいるぐらいで思ってたんです、東京に行った時も。
それが当たり前ですよね、生まれ育てるから。
でもこっち来たら、一番初めに引っ越したところが岩井っていう、
さらに田舎だったんで、もう全然違うと思って。
なにこれみたいな。
人間ってこんなに快適に生きていけるの?みたいな。
そこで快適さみたいなものには。
私は近くにスーパー1軒あれば全然十分なんだ、みたいな。
気づいちゃうわけですね。
何もいらないんだ、みたいな。
なるほど。
そもそももともと本があれば満足だったので。
そっか、それを実際にやられてみたら、
それがダイレクトに自分に入ってきて、わーってなって。
なんだここは、みたいな。もっと早く来ればよかった、みたいな。
そうですか。
今はそれを実際にされていて、それがもう日常になっている感じですよね。
だからもう、わかんないですけど東京はもう、行くのは行くでしょうけど。
そうですね。月1回ぐらいはなんだかんだで。
でも住むって言うとまたちょっと話が。
違いますね。
そうですよね。こっちの生活が今は。
でもやっぱりいろんな方の話、ここにちょっと来る方が、
移住者と地元の方半々ぐらいなんですね。
そっかそっかそっか。
いろんな話聞くと、やっぱり移住された方でも、
なかなかうまくいかないっていう人の話も聞きますし、
だからほんとケースバイケースだなって。
そっかそっかそっか。まあそうですよね。
生活も、例えばお仕事のこともあるでしょうし、
いろいろ人との関係とかもいろいろあるでしょうから、
それぞれだと思うんですけど、
そういうのをまたお聞きしているっていうことですよね。
いろんな方と関わって。
こういうこともあるんだ、こういうこともあるんだ。
本棚の数だけそういう方がいらっしゃって、
そこにまた本が置かれていると、
その方が見えるじゃないですか。
そうなんですよ。
本のラインナップってやっぱり人を表すと思うので、
それはまたすごい面白いなと思って。
面白いですね。
こっち越してきたときに、東京のいいところって、
やっぱり周りに図書館がたくさんあって、
だから本屋さんもあるし、
気軽にいい本が手に入る環境で、
こっちはそれがたくて、
ネットとかでは買えるけれど、
なんとかして黙っていても、
自分の元にいい本が来るシステムを作りたいなと思ったんですよ。
それがあったんですか?
それはなんとなく思ってて、どうすればいいかなっていうのがあって、
そしたらそれも叶ったので。
本当ですよね。
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みんながいい本を持ってきてくれるから。
そうですよね。
いい本ってやっぱり、
当然自分で本屋さんとか図書館に行って出会う本って、
自分のアンテナがあって、
そのタイミングで会う本があるでしょうから、
それによって合い本だなってあるでしょうけど、
人を介することによって、
一個選ばれるものじゃないですか、それも。
いいですよ。
佐々木さんこれ読んだみたいな感じで持ってきてくれるので、
これ知ってるみたいな。
自分が選ばないようなジャンルのものだったりとか、
そういうところって自分じゃ触手が動かないから、
そこに出会いがあると、
わーってこんな世界があるんだってことで、
また選ばれてくる。
だから普通の古本屋だけじゃなくて、
このシェア型書店がついていることで、
私もすごい勉強になります。
きっと出会ったことない本がいっぱいあって、
佐々木さんもそれを読まれて、
こっちにここが開かれてきてから、
どんどんどんどん。
そうなんです。
最近はちょっと買い取り?古本屋なんで、
家にある本を買い取りますよとか言うようになったら、
買い取りではなくて、
昔の方って本持ってるじゃないですか。
そしてもう読まないし、
家整理するとか就活始めるとかで、
気がついたらいない間にここに本が山積みにされてて、
おじいちゃんがすごい死皮に焼けた、
昔の本をたくさん持ってきてあげるとか。
いないときに置いてくるんですか?
置いてくる。
うち基本無人営業っていう形にしてるんですよ。
前提としては。
張り付いてるっていうのがなっちゃうと、
自分も大変だし、
もしまたバイトとかしたくなった時にも。
そっかそっか。
自由が。
なので、
基本朝向こうのカフェのマスターが開けてくれて、
会計も、
電気とかも自分でつけてくださいっていう。
明かりのつけ方とか書いてあったりとかして。
なるほど。
欲しい本があったら向こうのカフェに持って行って、
会計してくださいっていうことにしてるんですね。
だから私は基本午後はなんとなくいるんですけど、
いないときもあるよっていうことにしてるので。
私それがいいですね。
自分がいなくても回るっていうのは。
そういう仕組みにしてるってことですかね。
ここの箱主さんとかがいると、
新規のお客さん来たら説明してくれるんで。
めっちゃいい。
そうなんだ。
そうなんですよ。
なんかもう長年やってる。
例えばスナックとかで、
ママがいなくてもお客さんがやってるみたいな。
ほんとそうですね。
そうですよね。
そういうスナックみたいな感じです。
そっか。
すごいそれ。
それが思いがけず、
場所があって、
素晴らしいですね。
そっか。
無人だから佐々木さんがいらっしゃらなくても、
それはそれで誰かがいたりとか。
そうそうですそうです。
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それによって知らないものが置かれちゃう。
それはまた面白い。
だから思いがけないことが起こってくんですね。
ほんと思いがけないことばかりですよ、毎日。
そうですよね。
今までもそうだから、きっとこれからも、
なんかあるんですね。
なんかいつも事件が。
そっか、すごい。
だからそう、この本屋さん。
本屋といっても、
例えばだから、もともとこのお家にあったものとか。
例えば写真だったりとか、
オブジェ的なものとか、
非常に面白いし。
だからそういった意味で、
誰かのお家に遊びに来たみたいな感じもありますし、
ここをやっぱり好きっていう方いっぱいいらっしゃって、
本を置いて。
で、本自分で置いてれば気になってまた来ますもんね。
そうですね。
で、売れてれば、
あ、あの本売れたみたいな。
売れたみたいな。
そうなりますよね。
これ、まだ置ける?
まだ大丈夫です。
募集中なんですか?
でもキャパがあるじゃないですか、きっと。
そうですね。でも大丈夫です。
なんとかします。
なんとかなるんだ。
なんとかします。
例えば僕がお願いしますって、
それはできるってことですね。
全然できますよ。
東京都2拠点とかでやってる方もいますし、
別にこっちに住んでなくても。
そっかそっかそっか。
場所だけお願いして、
で、月の部分はちゃんとお支払いして、
そしたら本だけ置いといて。
とか、会社でやってる方とかもいますし。
会社でやってる方。
会社単位で。
あ、そっかそっかそっか。
病院単位ですけど、
縦山ファミリークリニックっていうクリニック、
そこの先生たちで1箱借りてくれて、
なるほどね。
なんかちょっと医療、
まちづくりとか医療関係の本入れてくれたりとか、
あと、友達同士で1箱借りてて、
2人でちょっと半分ずつ本入れる人とか。
ちょっとやろうかな、これ。
ぜひ。
そんなバンバン売れるもんじゃないですけど、
楽しいですよ。
楽しいと思います。
神保町にもあるじゃないですか。
そうそうそうですね。
パサージュ。
そうそう。
あそこは知り合いが何人か入れてるんですけど。
すごい流行ってましたよね。
なんか二号店三号店みたいな。
そうそうそう。
ああいうものが、
例えば東京でも非常に、
それだけ二号店三号店に出るってことは必要とされてるというか、
人が場としての本の新しい置き方可能性みたいなのだと思うので、
それはやっぱりいいなと思う。
で、いいと思う人たくさんいるわけだから。
それに人の匂いがして、
そこに佐々木さんの風の図書室としての人がまた。
そうですね。
風の図書室の方は何回かテレビとか新聞とかに出させてもらったこともあって、
全国から郵送で届いたりするんですよ。
へえ、そうなんですね。
そうなんですよ。
それは勝手に送られてくるってこと?
そうなんです。勝手に送られてくる。
私も勝手に届くみたいな。
なんかやっぱりどこか緩いというか、
曖昧な感じ、仕組みもあるんだけど、
ちょっとどこかで遊びがある感じがみんな心地いいのかなっていう。
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そうですね。箱とかも微妙に全然大きさが違うから、
なのに全部500円っていう。
そうそう、その感じ。
きっちりしない。
今どうしても世の中がどんどんきっちりする方に偏っていっているというか、
システム化されているのか、機械化なのかもあるんだけど、
やっぱり人はどうしても人の匂いというか、いいじゃんこれでみたいな。
全然1年間くらい大脳して箱代払ってくれない人とかいるんですよ。
そうなんだ。
それもとがめない。
なるほど。
いいやいいやみたいな。払えるときに払えって言ったら1年経っちゃった。
そういう許容するものとか、そういうことでいいじゃんっていう感じ。
やっぱり求められているからここに人が来るのかなって思いますね。
なるほど。
それも佐々木さんもそれをどこかカッツリカッツリやってるわけじゃなくて、
無人だし、いたりいなかったりするし。
すごい稼げる、稼いでいるわけでもないしないかみたいな。
そうか、めっちゃいい。
そこに本じゃない人の物を置いてくるみたいなのって、
何その使い方って思うけど、それがいいんでしょうね。
それは場があるからであって。
これ僕たまたま本で読んだんですけど、
コインランドリーが最近あるじゃないですか。
コインランドリーもカフェになっていったりとか、
子供の遊び場が置かれたりとか、
そもそもなんだっけみたいな場があれば、
それに対応して人が便利に使い出すみたいな。
そういう風になっていくんじゃない?みたいなのがあって。
やっぱり場があるって大切で。
この田川町でもこんなに空き家はたくさんあるのに、
人が集える場所はなくて。
そうですよね。
知ってる方もたくさんいらっしゃって、
でもまだ来たことはないってことですか?
いや、誰も知らないんですよ、ここ。
知らない人なんかです。
僕は元々知ってて、何かで知ってて、
何か来たいなと思っている中で、
ひがしさんがご存知だったので、
それはぜひということでお願いしたので。
そっか。
何ですかね、やってて思うのは、
何でもそうですけど、似たような人たちが集まるじゃないですか。
だからここの階層の、ここのグループの人たちはうちは知ってるけど、
全く知らないグループってのがたくさんあって、
そこは無理矢理取り組む必要はないけれど、
全然知らない世界が周りにたくさんあるんだろうなと思います。
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たぶんこの並びの家でも、うちちょっと奥まっているから、
近くにいる人でも知らない人たくさんいると思う。
何かあるなとは思いながらも、そこは確かに、
例えばこの通りとかは昔は、
なんかすごかったらしいですね。
そうなんですよ。僕子供の頃知ってるので、
やっぱりそれなりに人はいっぱいいたけども、
僕は高校でも岸原図とかに出ちゃってるので、
そこから竹山あんま帰っては来ますけど、
やっぱりその感じを、ちょっとだんだん人がいなくなってるのかな、
みたいなの知ってますけど、
やっぱり最近また改めて盛り上げようっていう方の感じもあるし、
印象としても休日に人が来てるとか、
例えば海もそうですし、キャンプ施設もそうですし、
あれ一時期に比べれば、ちょっと盛り上がってきてるというか、
頑張ってる方もたくさんいらっしゃるし、
移住してきてる方もたくさんいる感じもするので、
なんかいいなと思って。
聞く人は僕はたまたま去年から始めて、
竹山の方にできるだけいっぱい話を聞いていきたいなと思ってはいるので、
それもそれで、よりやっていこうかなという感じでいますね。
そんな中でこういう場所にまた応援で。
でもあれなんですよ、結構今竹山本屋熱くて、
新しい本屋さんも、工場文庫さん。
そうですよね。近くなんでしたっけ?
ここから歩いて5分ちょっとぐらいでできて、
すごい綺麗な、本当に3週間前?
そうか。
行ってみてください。
行ってみます。
だからちょっと暴走に本屋を増やしていこうと。
いいですね、いいですね。
だからそのスタートのハードルを低くして。
たくさん多分やりたい方いっぱいいると思うんですよ、本に何か変わりたいとか。
それを生活するっていう中で、
一つの佐々木さんはそこをパイオニアみたいな感じになってるのか、
気づいたらそうなってたみたいな。
それがすごい素敵ですね。面白い。
結構やっぱり色んな人、私も色んな人の話を聞く側なんですね。
私も聞く人なんですけど。
本当に話してみると、皆さんそんな一冊本が書けるぐらいのストーリーを持ってるじゃないですか。
ただ本当にすごいものを持ってる人ほど言わないし、発信しないし、
たださらに言うと、自分自身で発信する言葉を持ってないっていうか。
そうかそうか。
自分で例えば文章を書ける人だったら、自分の自助伝みたいなのを書いたりとかあるんでしょうけど、
そういう人を掘り出すっていうか、聞く人大切ですよね。
それで残してあげるっていうのは。
色んな人の特別な一冊を集める場所としてスタートをされた風の図書室。
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それが今ではシェア型の書店として多くの人が棚を持つ場所になり、
その棚を介して人が集う場が生まれている。
そんな立山でののびのびとしたちゃんと生活をしているというお話を、
まさにその本に囲まれた空間で伺ったのでした。
ぜひ皆さんも風の図書室風録堂に足を運んでみてください。
それではまた次回、雄一郎さんの聞く人ラジオでお会いしましょう。