今回は、コンサートプロデューサー・森恵子さんにお話を伺いました。
医薬品の臨床試験データをクリーニングするデータマネージャーのお仕事、そしてバレエコンサートのプロデューサーをされている森さん。
まずはそのお仕事について、伺いました。
【森恵子さんプロデュース・バレエコンサート】
2025年6月6日(金)渋谷区総合文化センター大和田さくらホール
リュミエールバレエコンサート
スワンレイク・コラボレーション・パフォーマンス
ヒビキpiano & The Blooms
開演
チケットはteket(テケト)で販売中です。
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/6513739a0bc9d6e1d690bae1
医薬品の臨床試験データをクリーニングするデータマネージャーのお仕事、そしてバレエコンサートのプロデューサーをされている森さん。
まずはそのお仕事について、伺いました。
【森恵子さんプロデュース・バレエコンサート】
2025年6月6日(金)渋谷区総合文化センター大和田さくらホール
リュミエールバレエコンサート
スワンレイク・コラボレーション・パフォーマンス
ヒビキpiano & The Blooms
開演
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サマリー
コンサートプロデューサーの森恵子さんは、医薬品の臨床試験データのクリーニングを行うデータマネージャーであり、バレエに情熱を注いでいます。彼女はバレエコンサートを主催し、舞台裏から支える仕事にも取り組んでいます。森恵子さんは、ダンサーとしての経験や教えることを通じて成長してきたことを語ります。子供の頃からのバレエへの情熱は、現在のコンサート企画に繋がっています。また、音楽とバレエが観客に与えるエネルギーの大切さにも触れています。彼女は、バレエが自身の人生に与えた影響や舞台表現の魅力についても語ります。音楽と体を動かすことへの愛情が、観客や自身に与える力について深く考察しています。
00:03
ゆいなわさんの聞く人ラジオ。
皆さん、こんにちは。ゆいなわさんの聞く人ラジオのお時間です。
データマネージャーの仕事
今回はコンサートプロデューサー・森恵子さんにお話を伺いました。
医薬品の臨床試験データをクリーニングするデータマネージャーのお仕事、
そしてバレエコンサートのプロデューサーをされている森さん。
まずはそのお仕事について伺いました。
じゃあ、森さんはお仕事は何になるんですか?
お仕事はデータマネージャーと、
あとはこういうバレエコンサートの主催運営と、
あとたまにバレエ教室で先生をしているということです。
まずデータマネージャーというやつは何をするんですか?
データマネージャーと呼ばれていると思うんですけれども、
私の場合は臨床試験の中の臨床研究のデータをクリーニングする仕事がメインで、
個人事業主でやっています。
お相手というかクライアントさんがいらっしゃって、そこからデータが来る?
そうです。そこのチームの一員的な形で一緒にプロジェクトの作業をしていく。
臨床ということは医学的な?
医薬品が多いですよね。
医薬品の臨床試験のデータが来て、それをクリーニングするということは、クリーンじゃない状態?
クリーンじゃない状態をクリーンにしていく。
それは何を使うんですか?パソコンを使ってみたいな?
そうですね。大体パソコンにデータを病院の先生方が入れてくれるので、
それを解析用にまとめるために、
例えば数字だけ入っていて欲しいところに文字が入っていたら、これは数字の方に変えてくださいとか、
半画で入れて欲しいのに全画で入っていたら、
あとは問い合わせたい内容と全然違う内容があったら、これはどういった内容ですか?みたいな問い合わせをする。
結構クリーンじゃないことが多いんですか?
多いですね。
それは入力段階ではそこまで気にされていなくて、いろいろ入れられちゃう?
そうですね。一応ルールはあるんですけれども、意外とそういったクリーンじゃないものも入ってくる。
それをクリーンにして、クリーンな状態でお返しして、戻して?
それを受け取ったデータをクリーンな状態にまとめたら、今度は解析の方にお渡しして、解析の方がその後の作業をしていく。
森さんは解析まではせずに、データクリーンのところをやる。
なんでそれをやるようになったんですか?
もともと頼めば、私は看護師をしていまして、
病院とかにも勤めていたんですけれども、臨床の現場というのがちょっと私は合わないのかもと思ったのがきっかけで、
何かいいところはないかなと思ったのが、こういった医薬品の業界ですね。
看護師さんをされている中で、こういう医薬品業界を知るようになった?
そうです。染色雑誌みたいなのが出ていたので。
データクリーンというのは、本当にデータを一個一個見てくるんですか?
そうです。
目で追っていって、結構細かい作業ですね。
細かいですね。
それで見ていって、きれいにして、場合によっては大きい規模という。
そうですね。何千人規模のデータが来ることも、そういったプロジェクトもあるので、
こういった場合は本当にチーム何人かで同時にクリーニングを始めて、
例えば最初の1年間を見て、その後2年間、2年目を見て、最後にトータルで見てみたいな。
じゃあもうお一人の時もあるし、何人かでやる時もあるし。
一人でやることはあまりないですけれども、
そうですね。みんなチームでやっているところが多いと思います。
じゃあ何ヶ月とか?
そうですね。試験の期間というのが年単位だったりすることもあるので。
それをもってして、世の中に出てくる医薬品がある。
そうですね。
分析とかを経てということですね。
その仕事って難しい感じがしちゃうんですけど。
そうですね。難しそうです。
難しそうに思います。
そうです。私も難しいなって深めれば難しいなと思います。
それどのくらいやってるんですか?
なんだかんだ長いですね。
結構やってますね。
15、6年。
それをずっと引き続き今もやってるし、これからもやっていく。
今もやってますね。ライスワークというか。
バレエへの情熱
ライスワーク、そういうことですね。
一応さっきおっしゃられたバレエの方は、それは長くやってらっしゃる?
そうですね。バレエは子供の頃からずっと好きで、
子供の頃も少し習ってはいたんですけれども、
あまり長く本格的にはやっていなくて。
高校の頃に創作ダンスみたいなのを踊っていたんですけど、
怪我をして踊るのはやめようと思っていたんですが、
30代くらいになってからやっぱり踊りたいなと思いまして、
大人になってから一生懸命頑張り始めました。
そして最初は本当に習ったり、
自分でコンサートに自分から出演しに行くとか、
お金払って出るんですけど、そういうのに出たりして楽しんでたんですけど、
だんだん年齢も高くなるにつれて体力がなくなって、
踊るよりもちょっとしんどいなと思っていたので、
裏方の仕事をしてもいいかなと。
で、裏方をするっていうことはバレーコンサートを主催しちゃおうと。
そこで急にそうなるものですか?
そういうものに出てた。今まで自分が出てたから、
じゃあ今度は自分が主催してみようと思っちゃったわけです。
いいのかなって思ってもいたんですけども、
でもバレーコンサートを主催するのは誰がやってもいいといえば誰がやってもいい。
もちろんバレーの先生とかスタジオ経営してる方がやってることが多いとは思うけれども、
一部そうじゃない場合もあるし、
私も少しずつバレーを教えたりする機会があったものですから、
やってもいいかなと。
それでバレーコンサートを2022年から、年2回くらい。
じゃあもう5,6回されてきて。
教えることの意義
やっぱりプレイヤーというか踊り手とバレリーナとしてやるのと教えるのと企画するのと全部違うじゃないですか。
使う頭というか。
例えばバレーやってた頃っていうのは好きですって言われていて、
バレーの良さって何ですか?
良さって何でしょうね。
良さって何でしょうね。
人によってこれがいいって、例えば綺麗な衣装が着れるからいいとか、
体を動かしたいから好きだとか、音楽が好きだからってあると思うんですけど、
多分私は音楽に乗って体を動かすことが好きだろうと思います。
そこが好き。
それはもう何歳くらいからバレーってやってるんですか?
始めたのは中学生でした。でも小学生の頃からすごい好きだった感じですね。
小学生の頃から好きで入って、自分から習いたいみたいな感じだったんですかね。
もうこれだって思ってたので。
それは何でしょうね。
分からないんですけれど、私はその前に体操とかも少しチャレンジしようと思ってたんですけど、
床は私はいけると思ったけど、私は鉄棒とか絶対できない。
だから私は体操は無理かもしれないなと思っていたんですね。
床で何か体を動かすものが何かないんだろうかと思って、
何かどこかでバレーっていうものを知ったんですね。
小学生の頃に。
ああこれだと思ったんです。
それで何が好きだったのか分からないですけど、今もそう。
関わっているということなので、もう何十年もその世界にいるということですよね。
小学校の頃はピアノも習っていたので、音楽と体を動かすということが好きだった。
そこでマッチしたのかもしれないですね。
今度、教えるっていうのはたまにされる?今もされている?
教えるってなると、もちろん自分にバレーが入っているという状態で、
あと知識とかもありながら教えるってなるんですけど、やっぱり全然違う感じがしますよね。
そうですね。私は本当にバレー学校に通っていたわけでもないし、留学していたわけでもないし、
本当に趣味の一環でやっていたんですけど、
たまたま地方というか千葉の奥の方で先生がいないから、
誰でもいいから来てって言われて、あなたでいいから来てって言われたんです。
いや私でいいんですか?ってすごいちょっと抵抗があったんですね。
私が教えていいんだろうか?
でも私も小学校の頃、子供にバレーに習いたかったけれども、近所にバレースタジオがなかったという環境だったので、
他にスタジオがなくて、だけど習いたい子がいるなら、私でよければ行ってもいいです。よろしくお願いします。
素敵な感じで行くことになって、それでワークショップとか、先生になりたい人のためのワークショップとか、
あとはその頃に習っていた先生がすごく細かく教えてくださる先生だったので、
だいぶ私の中でもこれはこうするんだっていうのが腑に落ちながら動くことができる、できないこともあるけど、
だんだん自分の中でも理解が深まってきていたところではあったから、
自分はできなくても言葉で表現できるかなと。
教えていく中で、教える違いって言うんですか?
教えることの難しさ
やってればやってるから、自分の中で消化して自分で踊るから言葉はいらないじゃないですか、そこに対して。
でも教えるってなると言葉を解体するというか、不利なりをやっていって、
生徒さんによっては、スッといけることをいけないって聞こえたりとか、
その辺のやっぱり難しさみたいなこととか、あるいは良さもあると思うんですけど、
その辺りどんな感じで考えられたんですか?
そうですね、それはやっぱり、自分が習ってきた時のその先生の言葉を思い出してみたりとか、
あとはそのワークショップなりそういったところで教えてもらったものであるとか、
あとは本から学んだものであるとか、あとは自分の感覚とか、
そうですね、こうイメージを伝えるとか。
それによってやっぱり変化は生徒さんはしてきます?
そうですね、する人としない人。
でも頭でわかれば、だんだんそれに近づくんじゃないかななんて思ったりもします。
すぐできるかっていうと、なかなかそれはできないですよね。
すぐできないですよね。
コンサートの企画
具体的にバレー、娘がいて習った時期があったんですけど、
それはそれとして今はやってないんですけど、
教えるってなったら、じゃあ1時間なら1時間で何やるんですか?
体操をしてみたりとか、ストレッチとか。
あとバーレッスンがあって、センターレッスンがあって。
センターレッスンって何ですか?
最初はバーを棒を持って、今度はバーを片付けて、何もないところで。
1番とか2番とかそういうやつ。
あれって何番まであるんですか?
6番。
6番。
足が揃ってる。
1番があって、2番があって、一応3番っていうのがちょっと重なって。
4番があって、5番があって、6番があって。
ジャンプしたりとか。
そうですね。
やっぱり最初はできないけど、やればできるようになって。
例えばバレーをやられる方って姿勢がものすごく良かったりとかするのは、
やっぱり身についていく。
そうですね。立った時の姿勢をこういう姿勢でいたいっていうのを
頭から吊られてるように真っ直ぐ。
ひゅーっと伸びる、スッと伸びるような形であるとか。
そうしてるうちにだんだんそんな風になっていくんですよね。
そっか。
そうやって教えられてる中で、今度自分で企画しようってことになるわけじゃないですか。
そうするとやること全然、いろんな増えるというか、教えるだけじゃないわけですから。
今度は教えないけど、本当事務方的な作業ですよね。
例えば出られる方をチョイスするというか。
募集する。
募集するんですね。
募集するんだ。
それでいらっしゃった方と、みんな出られるんですか?
みんな出ていただきたいです。
そういうことですね、いらっしゃった方は。
でもそれは、その方々はみなさんスキルが違うというか、ばらつきがあったりとか。
もちろん、もちろん。
それはそれとしてやるんですね。
そうです、そうです。
踊りたい人が踊りたい演目で、その時間どうぞお使いくださいっていう感じです。
じゃあ時間の中で、みなさんが例えば5人いらっしゃるなら、一人一人の時間。
一人一人というか、例えば一人で踊る演目を踊りたいですと言ったら、
2分くらいの演目だったら、その2分間、舞台使用量的な参加費というのをそれぞれからいただいて、どうぞお使いくださいと。
そこで個人ごとに踊っていくみたいな。
そうです。
で、時に何人かですか?
そうです、大勢でもいいですし。
そういうのも構成されていくんですか?
私は何もしないです。
本当に場所を提供するだけなので。
そういう感じなんですね。
じゃあやる方がみんなそれ決めていく?
そうです、そうです。
そうなんだ。
じゃあやっぱりそれなりのレベルの方じゃないといきなりできないですかね。
でもみなさん本当に練習してそこで披露するので、
もしかしたら習い立てかもしれないけれども、
普段習っている先生にご指導いただいて、その本番の日に向けてひっくり上げていく。
もともと看護師をされており、現在は臨床研究のデータをクリーニングするというお仕事をされている森さん。
子供の頃からバレエに興味を持ち、今ではバレエコンサートの主催もされているとのこと。
そんな森さんにダンサーから指導者、そしてプロデューサーをするにあたっての変化について伺いました。
それやっぱり森さん自身が企画されて、最初の頃初めてやった時というのがあったと思うんですけど、
そこから回数重ねてくると何か変化していったりします?
バレエコンサート自体も多少変化はあったし、私の中でも変化はあったかもしれないですね。
私の変化って何ですか?
一番最初のきっかけというのは、踊るのしんどいから裏方になろうというところから始まったけれども、
今までは自分がコンサートで踊りたいから練習しようというプレーヤーの考えだったけど、
今度逆になってみて、例えば音源をもらった時に、これで練習してきたんだなぁとか、
この人こういうのも踊るんだなぁとか、それまで練習とかも大変だったんだろうなぁとか、
そういうことも考えるようになったし、
あとは今回のコンサートもそうなんですけど、
小さい頃から好きなバレエに自分が支えられてきたなっていう、
それはすごく感じていて、それが去年からのコンサートにもつながってくるんですけど、
バレエコンサートって舞台の表現するもので、踊る人の表現するエネルギーとか、見る人が元気をもらえたりすると思うんですよね。
エネルギーの伝達
そうするとコンサートをなぜ始めたかという話になるんですけど、
子供がちょっと体調悪い時があったんですね。3年ぐらい。21年頃か。
ちょっと入院してた時期もあったんですよ。
子供が入院しちゃった原因とか、私が悪かったんじゃないかとか、いろいろネガティブな感情もありつつ、
入院先に届け物を知ったりしていて、
その電車の中で今回のコンサートのゲストにも来ていただくんですけど、
日引きピアノさんという人。YouTubeで活躍しているピアニストなんですけど、
その人の動画をたまたま見たんですよね。
そしたらその時の演目が何だったかな。
英雄ポロネーズかな。
たまたま見て聴いてたら、すごい魂が揺さぶられるという。
なんかすごい衝撃を受けたんです。
その衝撃が何だったのかというのは、つい最近もしかしてと思うのがあったんですけど、
そういう音楽からもらうエネルギーって大きいんだなって感じて、
ならばせっかく舞台やるんだからこの人に来て弾いてもらおうと。
直接オファーして。
23年から来てもらっているから、今回3回目なんですけど。
舞台で、今度はそういったピアニストさんの演奏があり、バレーがあり、
ピアニストさんの伴奏でプロのダンサーが踊る、そういう舞台にもつながっていったっていうのは、
やっぱりその舞台で表現している人のエネルギーとか、
ピアノや音楽のエネルギーとか、
あとバレーの表現するダンサーのエネルギーっていうのは、
見てる人に伝わるんじゃないかな。
って思って、
元気なときっていいんですよ。
元気じゃないときに、すごい効力があるんじゃないかなって思いましたね。
バレーコンサートを重ねていくうちに、
普通の、何でもないって言ったらいいかな。
普通に出演代を払って踊ってくださる方の踊りを見ていても、
それまでの経過とか、
いろいろ想像しながら感動してみるんですけど、
またそれがプロの方の演奏、ダンサーの踊りを見ると、
またそれが違う形で、
見る人にエネルギーを伝えることができるんじゃないかとか、
そんな風に変わってきましたね。
毎回演目やられて、コンサートやられて、
終わると森さんとしての感動というか、
得られるものというか、毎回良かったなみたいなことを。
そうですね、良かったなと思うし、
良かったよって言われるのも良かったなというか、
すごい良かったって。
去年も、こういったコラボ講演をした時に、
すごい楽しかったって言っていただけて、
それを聞いてまた私も、良かったって。
そうか、そうですよね。
それ、やめられないですよね。
楽しいですもんね。やっぱりあって、
良かったっていうお声ももらうし、自分も思うし。
終わると、一回クワーってやって終わると、
終わりじゃないですか、一旦は。
半年に一遍くらいの感じだとしたら、
ちょっと休んで、やりたいなみたいなのをやろうかなというのが、
僕も起き上がってくるみたいな。
そういう感じですね。
講演の方はね、一回しかやってないんですけども。
そうですね。
あまり収益のあるものではないので、
舞台表現の魅力
ちょくちょくはできないかな。
そっか、そっか。
改めて踊るみたいなことも今してるっていう感じなんですか?
あまりしてない。たまに踊ったり。
たまに踊るみたいな感じ。
もはや健康のために体を動かそうみたいな。
リセンは、例えば、舞台に立つとかそういう思いでやられた。
そうですね。
今は健康のためみたいな感じ。
少しずつ体を動かすのもしんどいなって思うようになってしまって。
でも、機会があれば頑張ろうって思いますけれど。
イメージとしては、踊れる自分はいるじゃないですか。
元気だった頃の。
元気だった頃の感じってなんかあるけど、
踊ると体がついていかないとか、そういうことはどうしても起こっちゃいますよね。
でもやっぱり踊りたい気持ちっていうのがあるから。
そうですね。
踊ってるときって何考えてますか?
いろいろかもしれない。
すごい冷静なときもあるし。
ここでこうするんだったよなーなんて思い出しながらとか。
時々それは違いますかね。
僕も以前舞台俳優してたんですよ。
バレエではないんですけど、演劇の方によって舞踏とか。
ちょっとそういう感じっていうのは覚えてるというか、
舞台に立って暗転してるところから、暗転のステージに行って、
明転していく中で歩き始めるっていうのはやったことがある。
その感じって覚えてるけど、今やれって言われたらもうできないっていう感じ。
本番における板の上の現役の感じみたいなのは、
あれはあの時やってたからっていうのは思うので。
この辺の感覚。
だから今実際に現役でやられてる方とか見たりすると、
ちょっと羨ましかったりとか、いろんな思いがやっぱりそこには。
当然そこに行くにはいろんな長い時間、
その人たちなりの物語があってやられてると思うんですけど、
そういうのを含めていろんなものを含めて見るみたいなのが、
若い頃ってそんなできなかったと思うんですよね。
ただ見る、見ていろいろ感じるみたいな。
やっぱり年齢が重ねてくると、そういうものを含めて見るっていう、
面白さがなんか層を成すみたいな感じがあるなぁとは思うんですね。
だんだん熟成されていくような。
そうなんです。
やり手としても、視聴者、観客としての目線も、
そう思うので、いっぱい見たいなと思いますし。
そうか、そういうことなんですね。
昔何かを聞いたのが、
舞台に上がっている人が夢中になっちゃいけないっていう。
ああ、はいはいはい。
夢中になるのは観客で。
そうか、そうですよね。
舞台に上がっている人は夢中になっちゃいけないっていう、
冷静でいなきゃいけないっていうのを、
どこかの先生から聞いたことがある。
夢中になっちゃいません?
なっちゃいますよね。
やっぱりドンって始まったら、
あっという間に終わったりするじゃないですか。
早いんですよ。
早いですよね、舞台の時間ってやってたりすると。
で、それって夢中なんじゃないかなって気がします。
そうですよね、すごい集中してるんですよね。
そうだと思うんですよね。
例えば1時間半という時間だとしたら、
1時間でもいいんですけど、
やっぱりドンって始まって、ずっと出てる状態だとしたら、
本当にあっという間に全部フワッとこう、
神経はというか、ずっと張った状態でやるわけですから、
それって夢中なのかなと思いつつ、
でも確かに夢中になっちゃいけないっていうのは、
わからんでもない。
観客が夢中になるっていうのは、そうですよね。
確かにそうだな、面白いな。
俳優さんとかだとあれですよね、
セリフなんか飛んじゃったり。
そうですね、あります。
夢中になりすぎて、なんだったっけ?
夢中になることあるけど、
それは客は気づかないみたいなこともあるんですよ。
実際台本とかが入っている自分にとっては、
ここの語用を全部飛ばした、忘れたといっても、
お客さんは気づかない。
でも話の筋はおかしくなりますけど。
ってことがあったり、相手役の人が
え?飛んだ?みたいなことが思うって、
変な空気流れるってことはあると思うんですけど、
気づきにくいっていうことはあるなと思いながら、
時が経つと、そういうことばっかり覚えてるんですよね。
失敗の経験、うまくいった時は、
もちろんそれはそれでいいんですけど、
なんかあの時、すごい冷たい汗をかいてたみたいなことって、
覚えてるなって思います。
バレエの影響
小さい頃から好きだったバレエに支えられてきた。
森さんは音楽と体を動かすことが好きという原点を大切にしながら、
舞台で表現する人のエネルギーや音楽の力が
観客や自分自身に大きな力を与えてくれると語ります。
そんな森さんのお話は次回に続きます。
30:17
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