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2022-03-29 16:27

第3話 ビブリオバトル

このPodcastを始めるきっかけにもなった「ビブリオバトル」について紹介するとともに、Web系エンジニアにとってそれがどのように役に立ち得るのかについて話します。

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IoTはもう古い、これからは人工知能だと書いてですね、人工知能関連の本を色々読んだりとかですね、人工知能学会に入って学会史を眺めたりしている昨今ですけれども、そんな中でイラストで学ぶ人工知能概論という本がありまして、これは非常に基礎から幅広いトピックを紹介していて、
しかも分かりやすい感じで、僕なんかなかなかそういう分野に弱いもんですから、結構勉強になったなという本だったんですけれども、その著者の谷口忠宏さんという、立命官の準教授をされている方なんですけれども、その人がビブリオバトルという本の著者であるということを知りましてですね、
ビブリオバトルというのは、前から知ってはいたんですけれども、そのビブリオバトルと人工知能を研究しているような先生が繋がりがあるというか、同じ人物だというところに非常に興味を覚えまして、このビブリオバトル、本を知り人を知る表彰ゲームというものをですね、Kindle版を買って読んでみたので、その紹介をしたいと思います。
ビブリオバトルというのは、2007,8年頃に始まって、今や全国大会みたいなのが開かれるような結構大きいイベントになっているんですけれども、どういうことをするかというとですね、公式ルールというのが定められていて、非常に簡単なルールです。
4項目しかない簡単なルールで、ホームページもあるので、ビブリオバトルで検索してもらうと、そこに載っているんですけれども、その4つのルールというのはどういうことかというと、1、発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる、2、順番に1人5分間で本を紹介する、3、それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2,3分行う、
4、すべての発表が終了した後にどの本が一番読みたくなったかを基準とした投票を参加者全員で行い、最多票を集めたものをチャンプ本とする、これだけのルールです。
補足として、1人5分間で本を紹介するという中で、5分以内で終わったとしても必ず5分喋るというのとか、あるいはスライドとかを使わないで、基本的にはその本と簡単なメモ書きぐらいまではOKみたいですけど、
あらかじめ用意したものを読み上げるみたいな、そういうつまらない感じにならないような風にしましょうというルールがあって、それだけでやるというようなものみたいですね。
人数的には4人から6人ぐらいでやるのが用意とされているようなゲームです。
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これだけ聞くと何が面白いのかというところなんですけれども、IT系のウェブ業界のエンジニアの方にとっては、
ライトニングトークみたいなイメージで考えてもらうと、ああいうやつかという風にイメージがしやすいのかなと思ったりしています。
実際ですね、この本にも書いてあるんですけれども、ビブル用バトルを始めた当初、ウェブ業界の人たちがライトニングトークを技術イベントでバンバンやっていて、今もやってますけど、
それでそこにも少し着想を借りたみたいな話が書いてあったりしています。
ただですね、さっきのルールのところにもあったように、ライトニングトークって基本的にはスライドを作ってしゃべるという感じなんですけれども、
ビブル用バトルはスライドなしで、基本的にはおしゃべりだけで、この本を読みたくなるかどうかという、それだけの勝負をするというようなものみたいですね。
ビブル用バトル、僕なんかは本が好きで、こういうポータキャストをやるぐらいなので、結構楽しそうだなと思うんですけれども、
それ、ビブル用バトルにどういう意味があるのかということもいろいろこの本では説明してあって、
その競技としての面白さというところは当然なんですけれども、
現在ですね、年間に何万冊って本が刊行される中で、ずっと本を読み続けても、一生かけても全ての本を読むことはできないと、それは当然の事実なんですけれども、
そんな中で、面白い本というのにどうやって出会うかというのは結構大きな問題、特に本好きにとっては大きな問題なわけですけれども、
僕なんかもそういうことを思ったりするんですけれども、そのための方法っていろいろあるんですが、
例えばですね、この本で5つ面白い本に出会うための方法、要するに大量にある本をフィルターして、
その中から自分にとって面白い本に出会うという方法について5つ説明がされています。
まず1つ目というのは、権威があったりとか、あるいは有名な人、そういう人が紹介をするというようなやり方。
これは例えば、日曜日の新聞で書評欄みたいなのがありますけれども、
そういうところで偉い先生みたいなのが書評をして、これは良い本ですよみたいな話をすると。
それを見て、一般の人がそれを買うというような構造ですね。
次に、階層構造で本を分類する。
これは図書館とかですね、本屋さんとかもジャンルごとに分かれていたりしますけれども、
そういうふうに分類をして、自分の興味のある分野に階層的にたどっていって、
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そこで面白い本を探すというようなやり方ですね。
階層構造ということで言えば、検索エンジンとかも同じような感じで、
昔のヤフーとか、もう覚えている人いないかもしれないですけれども、
ウェブページをディレクトリ形式に分類して、検索というかカテゴリーをたどっていって探すというようなページだったりしました。
3つ目はキーワード検索ですね。
これも検索の例で言うと、そういうディレクトリ構造というのはなかなか探すのには量が多くなりすぎちゃって、なかなか難しくなってきた。
そこでキーワード検索というのをしていく。
今のGoogleとかですね、そういう感じのものです。
ここまで3つというのは、権威があったり有名だったりする人が選んだものを読めばいいというのは、
それはそれでいいものに出会うことが可能なのかもしれないですけれども、
面白いことではないですよね。
面白いことではないというか、そういう権威のある人について興味があったりとか、
自分が尊敬する人だったらいいんですけれども、本の選び方としてはとってもならない。
回想構造というのも、Yahooが昔ディレクトリをやったけれども、今はキーワード検索になっているというように、
なかなかたくさんあるものの中からいいものを選ぶというのは現状を踏む気であるということがわかっている。
キーワード検索というのも、これはですね、
あずまひろきさんの本、ちょっとタイトル忘れましたけれども、
旅行をして旅行先で検索すると自分にとっても意外な検索ワードが出るので、
それがちょっと面白いよねというような本がありましたけれども、
そういう本が語っているように、キーワードを何を選ぶかというのは結構、
何ですかね、自分の中の無意識の考えに左右されるところがあるので、
そうなると、なかなか意外性のあるものに出会うことはできないでしょうというような話がされています。
4つ目として、Amazonとかでこの本を買った人はこういう本も買っていますみたいな、
いわゆる情報推薦、その中でも協調フィルタリングといわれるような手法というのがありますよね。
5つ目というのがソーシャル、いわゆるソーシャルの推薦、
自分がフォローしている人、かつその人のことを、
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この人はいい本読みだなと思っているような人がお勧めするような本だったら
ちょっと読んでみたいなというような話です。
協調フィルタリングというのは、基本的にはAmazon利用している方、
みんなよく分かっているようにとても便利なんですけれども、
見過ぎちゃうというところがやっぱり問題で、
なかなか意外性のある本というのはそんなに出てこない。
協調フィルタリングがうまくいけばいくほど、見過ぎちゃうというような問題があると。
そんな中でソーシャルというのは、たくさんある本をフィルターして、
面白い本かつ意外性のある本というのに出会うのに、
今のところ結構有力なアプローチだよねということで、
ビブリオバトルというのも、そういう意味では、
基本的には物理的に同じ場所に集まってワイワイやる中で、
この本面白いというのを選んでいって、
その中で意外性のある本に出会うというような形式なので、
たくさんある本をフィルターして、いかに面白い本に出会うかという意味では、
とても役に立つよねというような話がされています。
この本はさらに展開をして、
ビブリオバトルというのは単に本をフィルターするだけの仕組みではなくて、
ビブリオバトルで集まってきた人たちが、
これって元々知り合いの場合もあるし、
あるいは何らかの組織やコミュニティの人たちの中で継続してやる場合もあるし、
そういう人たちで継続的にやっていく中で、
単に面白い本でやるというだけじゃなくて、
そこにいるメンバーってこういう人だったんだみたいなことを知ることができて、
コミュニティを作っていく、あるいはチームビルディングをしていくというような、
そういうところに役に立つんだよというような話に展開されていくというような流れがあります。
そういう意味では結構いいんじゃないかなと思っていて、
実際この本でも、もともと始まったのが大学の研究室なので、
そういう大学系のコミュニティというのが多いんですけれども、
例えば会社組織の中で情報共有をしましょうみたいなことが昨今言われるんですけど、
なかなか情報共有をする機会というものを人為的に作っただけではなかなかうまくいかないということがよくあるし、
最近いろいろ話題になったりしているんですけれども、
そういう中でビブリオバトルというのは結構うまくいっているよというような事例が紹介されていたりします。
個人的にもですね、そもそもこのポートキャストを始めたのもビブリオバトルを読んでいて、
こういうのなんかポートキャストでやったらいいんじゃないと思ったのでやり始めたと。
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ただ僕がやっているのはビブリオバトルとは違って、
単に僕がしゃべりたいだけなのでこういう形式でやっているわけなんですけれども、
ただですね、仲間内でこれ面白いよという本をお勧めし合うというのは結構よくあることだと思うので、
それをもうちょっと形式的にして5分間決まったフォーマットの中でしゃべるということをすると、
割とおしゃべりをすることそのもののスキルというのが向上するというのはきっとあるだろうなと。
最終的にはその中でこの人が紹介した本が一番読みたいみたいな投票をして、
一番を決めるということもあるので、そうなると人間性をもっと燃えるというのはありますので、
そうなってくるといかに印象を与えるかということで結構準備をしたりとか、
あるいはしゃべり方とか、何ですかね、声の抑揚とか振りとかですね、そういうのを考えていって、
そうすると結果的にプレゼンテーションの能力がついていくという意味では、
企業で取り入れていくというような事例というのも個人のスキル向上と、
あとはチームビルニング、この人ってこういう本を読む人なんだみたいなのって、
プライベートのことはなかなか知らないとかあるので、そういう意味ではチームメンバーをもっと深く知るという意味では、
コミュニケーションを通じてチームビルニングをするというところでも役に立つのかなというふうに思ったりしているところです。
ウェブ業界の人にとっては割と人前で話すというのは、何ですかね、少なくとも見る側としては、
勉強会とか技術イベントとかで全然違和感のないというか、割と自然なことだと思うんですけれども、
例えばライトニングトークであっても話す側に回るとちょっと緊張するなとか、
いろんなことがあると思うんですけれども、ビブリオバトルとかですね、
あるいは社内勉強会とかもよくやっていると思いますけれども、
そういうところで簡単にでも仲間のうちからおしゃべりをして、
自分の主張を伝えるというような機会というのを持っていくと、
本だけじゃなくていろんなもの、自分がこれが面白いという理由を、
かつ相手に伝わるように伝えるということで、いい練習になるのかなと思ったりしていて、
機会があったらこういうことをやってみたいなと思ったりもしているところです。
ただですね、僕が勤めている会社でも前にLT大会みたいなのをやったりして、
話したいという人を集めてLTをやるということをやったんですけれども、
結構すぐついえちゃって、理由というのはLT大会だとやる人がスライドを用意して、
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話すということで準備に結構負担がかかるというのと、
あとはそれを取りまとめる人が結構大変だったりするわけですよね。
会場であるとか、日程を調整するとか。
なのでなかなかうまくいかなかったんですけれども、
ビブリオバトルの場合であればスライドもいりませんし、
本を読んでこなきゃいけないので、それ自体は大変なんですけれども、
基本的には本を読むのがわりと好きな人というのを前提にしているので、
本を持ってきて、この本こんなに面白いんですよという話をするだけでOKなんで、
そういう意味では簡単に始められるのかなと思ったりしているところです。
そういうこともあって、情報共有をするとか、シリーンビリディングをするとか、
あるいは特にウェブ技術者にとっては人前で自分の意見を発表する。
人前というのは当然社内の人というのもありますけれども、
技術者のコミュニティの中で自分の思いとか、やってきたこととか、
意見とかを発表するというのは貴重なスキルというか、
必須ともいっていいようなスキルだと思うので、
そういうものを磨いていくというものに対して、
とても効果のある方法なのかなと思ったりしているところです。
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