1. 研エンの仲
  2. #34 「いい質問とは何か」につ..
2021-02-21 38:07

#34 「いい質問とは何か」について考えた

Twitterで行った投票で1位となった「いい質問とは何か?」というテーマを元に、2人の間で使われる「いい質問」の定義、身近ないい質問、公正マーク、眉毛はなぜあるのか、ティンバーゲンの4つのなぜ、科学における良い質問とエンジニアリングの現場での良い質問、などについて話しました。


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「研エンの仲」は研究者とエンジニアのカップルが、様々な話題について時にゆるく時に白熱した議論をするPodcastです。

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00:11
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ということで、以前1万再生記念ということで、テーマを募集したんですね。
そうですね。
4つ案を出して、その中から投票で選んでいただくということをTwitterでしたのですが、結構白熱してたよね。
かなりギリギリで逆転して、4つの候補は、いい質問とは何か、調理の科学、パフェについて、それから最後が仲良しを支える技術っていう4つだったんですけど、
最後の最後で、4つ目は仲良しを支える技術を逆転した1位の質問が、いい質問とは何かっていうことだったので、今回それについて話そうと思います。
まあ、いい質問って何なんですかね。
我々すごく好きだよね。
会話の中で、あ、それいい質問みたいな。
よくしてる。
2人で見合わせ、いい質問っていうこと結構あるよね。
いや、かなりいい質問を探すのは、2人の共通の趣味と言ってた。過言ではない。
いい質問って何なんですかね。
私たちの間で使われている意味だけに限定すると、ここでいういい質問っていうのは、日常的に触れていることなんだけど、あんま疑問に思っていなかったことにスポットを当てて、こういう角度で考えると、あれよく考えたらこれって自明じゃないなっていう、そういう質問を考えつくと、
それが身近なものであればあるほど、いい質問度が高いというか、ポイント高くされるよね。
確かに。なんか、普段普通に人が使っているいい質問とはちょっと定義が違うのかもしれないので、そういう意味でね、投票してくれた人たちの質問、期待に答えられているかどうかわかんないですけど、
僕らはどっちかというと、そういういい、どっちかというとリサーチクエスチョンみたいな感じなのかな。
そうですね。
なんかこう、自明ではないほど、よりポイントが高いみたいなところもあるしね。
一応、なんか例をいくつか思い出してみたので、こうあげてみると、結構ね、いろいろいい質問したはずなのに、忘れちゃってて思い出すの大変だったけどね。
そう、思い出せない。
なんか一つは、赤サタナってなんでその順番なのかっていうやつですね。
03:04
そうですね。それ、みなさんなんでだと思いますか?
で、だいたいこういうとき、この質問を思いついたときに、すぐにはググらないで、まずしばらく議論するんですよね。
それいい質問ってなったら、うーんって考えようってなるんですね。
一応、なんか前段があって、あいうえおはなんとなくわかると。
その口の大きさが、あから始まっておに、だんだんちっちゃくなっていくじゃないですか。
あいうえおって並べた人の気持ちは、なんとなく俺は理解できるんだが、赤サタナは全然わからんと。
で、それはなぜなのかっていう、そういう一応二段階のところでしたね。
それは、りょうさんのいい質問。
いい質問。ありがとうございます。
で、なんでだっていうことをしばらく二人で頭をひねったんですけど、
しばらくググって、仮説をいろいろさせた後。
俺はこれだ、みたいな。
そうそう。
別途していくのね。
お互いその仮説、採用する仮説を決めてから、別途した後にググるっていう作業をするんですよ。
で、赤サタナの場合は、これはサンスクリット語が元となって、この順番になっているそうです。
僕らは結局、これを当てられなかったかな。
これは全然当てられなかったと思う。
何だったっけね、平安時代のなんていうか。
いろは歌みたいな感じの仮説を僕は立てたんだけど。
でも、なんかもうその頃には、その順番だったんじゃないかみたいな話とかもして。
いつからこの順番なんだ、みたいな感じで。
赤サタナといろは歌はどっちが近いの、早いのかとかも気になるところですね。
赤サタナが先にあって、いろははそれを覚えやすく並べ替えただけの。
なんかそういう、何だろう、なぜ、これはこういうことになっているのかみたいな。
紀元だとか、歴史についての質問っての結構多かったりしますよね。
そうですね、多いですね。
あとは、例えば牛乳についてる。
これ面白かったね。これは非常に面白かったね。
みなさん、もしお家に牛乳あったら、ちょっと眺めてみてほしいんですけど。
パッケージをね。
で、そのパッケージを眺めたら気づくことがあると思うんですよ。
なんか構成っていうマークがついてるんですよ。
これ一体何なんだろうなっていう。
すごいちっちゃい頃から見慣れてたので、もうなんかそういうものって思ってたんですけど、
よく考えたら、よくいろいろ比べてみると、牛乳じゃないものにはついてないんですよ。
で、もう一つ牛乳のパッケージの面白いことがあって、それは広告欄なんですね。
しかも広告欄って言っても別に、他社のものとかじゃなくて、自分の牛乳の。
普通に牛乳をできるまでみたいなことが広告欄って書いてあるんですね。
06:00
で、よく考えると、え?っていう、広告欄って何?ってなるじゃないですか。
だって普通の商品パッケージって自分のパッケージだし、
自分の商品を宣伝するのはある種当然じゃないですか。
それがなぜ広告欄みたいな。
って気づいてしまったんですよね。
で、それもまたね。
帰りの新幹線みたいな、どっか旅行行った帰りの新幹線で、確か普通の牛乳じゃなかったよね。
レモン牛乳を買って。
そうですね。それはレモン牛乳だったから、より気になったっていうのがあって、
レモン牛乳っていう、栃木だっけ?どこだっけ?の、ちょっと変わった牛乳があるんですけど、
で、牛乳のその、何パーセントみたいなのがすごい詳しく書いてあって、
で、広告欄って書いてあるところにそのレモン牛乳の説明みたいなのが書いてあった。
レモン牛乳とはみたいな。広告じゃなくね?
これ全然広告じゃないけど、広告って書くのはなんでだ?みたいなことをいろいろ調べていたら、
結構、これは歴史的な背景があって、
昔はその牛乳っていうものを取りしきる組合みたいなのがすごいちゃんとしてたんですよね。
そこの決まりに従わないと闇牛乳みたいな感じになっていて、
そのちゃんとした牛乳ですよっていうのを示せる組合の決まりごとが、いまだに守られてるらしくて、
で、あれは調べて衝撃だったのは、本当にそのパッケージに見せられて、
ブログをやってる人がいるんですよね。
あらゆる牛乳のパッケージを、
いろいろな構成を集めている。
構成マークを集め続けている人とか、
あと、絵本もあったよね。
構成の絵本、確かにあった気がする。
というか、牛乳のパッケージに関する絵本とかまであって、
1個の問いからすごいいろんな、今まで知らなかった世界に出会えて、
いい大人の自由研究でしたね。
一応その構成マークっていうのは、
全国引用牛乳構成取引協議会っていう、
自主規制の団体がやってる、
管理してるマークということで、
昔は牛乳って結構高級品だったりして、
薄めて出す業者があったりとか、
パッケージにいろいろ、
例えば濃厚とか書くんだけど、
実際には全然他と変わりなかったりとか、
そういうので、消費者にとっては紛らわしいので、
そういう規制をして、
ちゃんとした牛乳っていうのが世に出る方がいいよねということで、
出てきたのが構成取引協議会ということらしいですね。
これを調べてる途中で見つけた素晴らしいブログがあったので、
紹介しておくと、
愛しの牛乳パックっていうタイトルのブログを発見して、
この人はあらゆる牛乳パックを収集して、
09:03
デザインの変化だとかを紹介していると。
高梨低温殺菌牛乳とか、
こういうキャンペーンがありますみたいなのとか、
キャンペーンによって変わるのを、
その人は追跡してるんですね。
すごいブログですね。
すごいこだわりがある人なんですけど、
その人が牛乳パックに構成っていうマークが付いてるのに
気になったことないですか。
その表示が適正であることを認められたことを示すものなんですが、
どうやって審査されているのか、
考えだせたらどうにも気になって止まりません。
ということでお仕事のついでに、
千代田区にある乳業会館の教育会の事務局を訪ね、
パックの審査を担当している人に、
いろんな実務のことを聞いてみました。
すごい熱意だ。
すごいよね。
デザインの案を点検して、スタンプをして作るっていう感じで、
5人ぐらいの職員が年に3000種類ぐらい持ち込まれるパッケージを審査する
ということらしいです。
広告欄についてもこの人はいろいろ調べてるらしくて、
成分とかに関係ない要素は広告欄に入れなきゃいけないってことらしいんですけど、
最近はちょっと上のところ、屋根みたいなところですね。
斜めになってる。
あそこにもルール改正によって広告欄の飛び地が認められるようになったので、
関係ないキャンペーンの告知とかがそこに書けるようになったんです。
私としても新種のパックが増えるの嬉しい限りですと言ってますね。
すごい。
なんとこの競技会の棚には今まで、今現在流通してるパッケージ全種類揃っているということなので、
特別に見せてもらいましたと。
マニア心髄の。
見たいでしょ。やはり是非是非というわけでっていう、
もうなんか会話がすごいですよね。
楽しそうですよね。
まあどうだいぶちょっと牛乳に、とにかくこういう感じなんですよ。
1個の疑問からなんか面白いものにたどり着ければ、たどり着けるほど良くて、
価値と。
これは非常に素晴らしい疑問だったんじゃないかなと。
そうですね。
自我自賛しております。
あと多いのは、具体的なのはあんまり思い出せないですけど、
なんで生き物はこうなってるのか系を、すごい両親さんに聞かれるんですよ。
なんでなんでお化けみたいな感じ。
なんでなんで。
3歳の子供みたいな感じ。
そうだよね。
なんでって。
これはなんでって言われて、
俺だったらこうデザインしないみたいな。
謎の神視点。
謎の想像の主視点で、
12:01
私は毎回進化はそんなふうに合理的に、
合理的なものが残るわけではないんだみたいな話を繰り返してるんですけど。
分かっちゃいるんですけど、聞いてしまう。
最近だと例えば眉毛ってなんであるのって聞かれましたよね。
これは非常にふときらめいたわけですよ。
というか、いろいろ考えて、
類人猿ってケムクジアラだと、
そこからいらないところはなくなってたわけですね。
なんで眉毛が残ってきたのかっていうのは、
すごく自明じゃないように思える。
普通にこれ真面目に人類学者の人たち研究してるみたいで。
やはりいい質問。
やはりいい質問。
自画自賛。
やっぱ一番ナチュラルに理解できるのって、
例えば汗が入ってこないとか、
上から雨が落ちてきた時に目に入らないように。
そうですね。
wikipediaにも書いてありました。
書いてありましたね。
だからそれは普通に考えて、
考えられる機能の一つではあるんですけど、
進化的な経緯としてだから残ったってわけじゃないだろうということで、
どっちかというとその表情の、
社会的コミュニケーションを可能にするために残っていたんじゃないかとか、
そもそも骨格がどんどん進化によって平坦になってきてるじゃないですか。
それは別に私たちがアジア人だからってだけじゃなくて、
初期人類に比べると、
この目の上の部分というか、
おでこの出っ張り方っていうのはどんどんこう、
平らに平坦になってきていると。
そういう変化と合わせて眉毛がなぜ残っていたのかっていうのは、
本当にいろいろ研究がまだあるらしくて。
まだ諸説あるというか、
調べられている、検証されているってことですかね。
そうですね。
だからこういう話、
特に生物学だからってわけじゃないですけど、
なぜに関して答えるときは、
ティンバーゲンの4つのなぜみたいな話をよくしたりはします。
ティンバーゲンの4つのなぜっていうのは何かというと、
直接的な原因を解くような、
至近要因って言われるんですけど、
それで2種類あって、
メカニズムと発達。
メカニズムっていうのは特定の体の部位とか臓器が、
どんなふうに働いているのかっていう、
よく生物学とかで研究される部分ですよね。
発達もある種研究される部分なんですけど、
個体とか体の一部がどう成長していくかみたいな話で、
例えば目を例にすると、
目というか見ることを例にすると、
メカニズムは目のレンズっていうのが毛膜で、
こういうふうに像が結ばれるんだよとか、
そういうのがメカニズムの例となって、
発達は目がどんなふうに形成されるかみたいなことだと思うんですよね。
15:04
それこそ、幻聴肺からどうやって目が出てくるかみたいなのってあると思うんですけど、
それが至近要因っていうので、
メカニズムと発達の2つ。
目がなぜ見えるのかみたいななぜに対して、
それって2つの捉え方ができるよねと。
1つはメカニズム的にどう見えるのか。
だから目が見えますと。
もう1つは、これこれこういう段階で発達して、
こういう仕組みができたから見えるわけです。
他の発達していったら見えないので、
これはなぜに答えてますっていう、
そういう答え方は、なぜの捉え方によって変わるよっていうことですかね。
そうですね、まさしく。
で、どちらかというと、なぜというか究極要因っていう方が、
なぜっていうのに感覚的には近くて、
機能、なぜその行動が生物の生存とか繁栄に役立つように進化してきたのかっていうのがあって、
例えば見ることで言うと、
例えば食べ物を見つけてそれに近づいたりとか、
あるいは逃げたりってことをしなきゃいけないので、
その見ることっていうのは発達してきたんだよみたいな、
そういう、どういう機能、その生物にとってどういう意義があるかっていうのが機能で、
もう1つ、なぜのもう1つとしては、
系統、どんなふうに進化してきたのかとかっていう話になりますね。
例えば、脊椎動物の目の進化っていうのはこういうふうに発展していって、
だから今目がこういう形で存在しているみたいな、そういう理解。
で、こういうふうに見ることができるみたいな、そういう理解が多分できると思っていて、
それらを合わせて4つのカテゴリーに分けることで、
生物学で一言なぜって聞いたときに、本当にいろんな捉え方があるし、
どうやって研究するかっていうのがそれによって結構違うんですよね。
例えば、分子とかで目のメカニズム、分子というかもう少し神経科学とかで、
どうやって四角形の処理をしているかとかそういうのを調べると、
一番最初に話したメカニズムの話になるだろうし、
もうちょっと四角形の遺伝子の進化みたいなのをゲノムでたどっていったりとか、
するともうちょっと別の系統発生みたいな話になったりすると思うんで、
なんかいろいろその研究する上でも、普通にこうある事象について考える上でも、
そうやっていろんな角度から考えるといいんじゃないかなっていうのが、
多分そのティンバゲさんが提唱した4つの問いだと思います。
なるほど。例えば、目がなぜ2つあるのっていう問いだったら、
それに対して例えばこういう発生をしているからだっていう人に対して、
18:01
いやいや目が2つあった方が生存に有利だからじゃないかみたいなっていう反論っていうのは、
同じ問いに対して何か言ってるようで、全然違うタイプの質問に答えているので、
そこを揃えないとあまり意味のあることは言えないし、
ある種、例えば生存にこれこれこういう理由で有利だからっていう主張っていうのは、
すごく違う方法で調べないと正しいかとか、かなりわからないですね。
ほぼ実証不可能かもしれない。
という意味では割と生物学が対象としているなぜっていうのは、
割とちゃんと今どのなぜを解いているのかってことを意識しないと、
議論がそもそもなりたかったりするってことは結構ありますよね。
そうですね、ただやっぱり直感的にみんながなぜって思うのって機能だと思うんですよ。
なんでそれがあるといいことがあるのみたいなところだったりすると思っていて、
サメの鱗はなぜトゲトゲしているのか。
そうそうそう、そうするとよりこういうメリットがあるからだよっていう話が一番なんていうか納得しやすいなぜ。
キリンの首はなぜ長いの?
そうそうそうそう。
ただその進化っていうのは必ずしもその機能と直結して、
そういう変化が起こっているわけではない。
たまたまそういう形質が残ったっていうのが実際のところであると思うので、
だから俺はこんな風に生物をデザインしたんじゃないみたいな感じの視点が来ると、
いやちょっと待った待ったみたいな。
機能は必ずしも進化を説明しないんだよっていう話を結構ね、何回かしてるかなと思います。
だから大事なことなんですよ、でもその機能を探るっていうのは。
生存におそらく有利だった、こういうメリットがあったってことは、
それは重要なことなんです、その形質が残る上で。
一番シンプルでいい質問なんですけど、質問はそれだけではないんだよっていう、そういう話です。
そうですね、生物系の質問は結構そういう感じで聞いて悟されるという。
でも私も知らないことが結構多いので、
だから仮説を提示するだけですよね、まずはね。
で、その後は一緒にググって調べるみたいな。
眉毛に詳しいわけじゃないですからね、専門は別に。
眉毛には詳しくないです。
生物のすべてを知っているというわけではない。
そうそう、こういうふうに考えることもできるんじゃないかっていうことを言うだけっていう感じですね。
私たちいい質問をすることによって何がしたいんですよ。
確かに。
なんか。
まあ一つ遊びではありますけどね。
単なる遊びではあるね、確かに。
21:01
でも身近なところにそういう質問を見つけるのが楽しいというのはありますよね。
なんかより解像度高く世界で見たり、世界で遊べるっていうのは。
なんかそういう質問を見つけられるようになると、
より生きていく上での楽しい遊びが増えるというか、
もうなんか何でもそういう対象になるっていうのが結構面白いかなとは思いますし、
まあ僕らの2人の性質にも合っているのかなという気はしますね。
なるほど。
いや、実際そのGoogle言葉ができるっていうのはやっぱり、
なんか調べようとまず思わないじゃないですか。
確かに確かに。
なんか今って調べるその機能っていうのは本当に今インターネットで何でも調べられるし、
情報のソースっていうのはたくさんあるんだけど、
知りたいっていう言動が、知りたいっていうモチベーションが湧いてくるっていうことがまず大事。
何を知りたいと思うかってことが多分大事で、
どういうクエスチョンを持つかっていうのがあって、
そこをお互いめっちゃ褒め合って、
これが知りたいってなってから調べるっていう、
それを経てるのは結構面白いですよね。
じゃあ、僕らはそういう趣味としてのいい質問っていうのを結構日常の中でやってるわけですけど、
より広い意味でのいい質問、
例えば科学におけるいい質問って何なんですかね?
それはね、すごい壮大なことを聞いてきたね。
そもそも何だろう、科学って質問文化じゃないですか。
質問というか問いからすべてが始まるし、
問いが歴史を作ってきたみたいなところがあるので、
疑問を持ってそれについて調べて、
しかもそれに対していろんな人がまた疑問を質問するっていう、
質問でつながり合ってるみたいなところがあって、
なんか発表も質問が一番いっぱい出るやつが良いとされるし、みたいな感じで、
次に面白い問いがいっぱい出てくるような提言が最終的に出てくる問い、
だからなんか問いのチェーンを連続させるような問いっていうのが、
結構いい質問なのかなと思ったりはしますね。
なんか僕は研究してないのであれですけど、
でも研究って良い質問を見つけることがかなりを占めているというか、
そうですね。
解けるサイズで、かつなんかまだ自明ではないというか、
すぐにはわからない、誰も答えを知らない質問で、
で、かつ自分がやることができるっていう質問を見つけるって結構大変ですよね。
24:01
この趣旨の研究とかでそれはすごく思いました。
そうですね。
なんか現実的に少なくとも私は、
なんかものすごいこれがずっと解きたかったっていう大きな問いに向かってるっていうよりは、
もうちょっと小さなQ&Aの積み重ねかなっていう感じがして、
まぁちょっと実験をすると、なんかまたこれがどうなってるんだろうってことが気になってきて、
それを組み合わせていくうちに、
まぁもう少し大きな問いに答えられるというか、
あの抽象的なレベルでのこういう問いに答えられるような成果なんじゃないかっていうふうに、
こうわかってくるみたいな感じで、
最初からこれを解きたいっていう、
こう問いの形も最初からわかってるわけじゃなかったりすることもあるなっていうふうに思います。
逆に一番最初からものすごく問いが見えているようなものっていうのはもう結構やられてたりとか、
逆に競争が激しかったりとか、
まぁっていうことがありますかね。
だからやっぱ神経科学とかだと、それこそ記憶は何、記憶ってどう脳でやられてるのかみたいな、
それのってすごく一番大きな問いとしてやられてるけど、
多分みんなそれぞれのやり方でそれに答えていくっていう感じで、
それの集合体としてやっと大きなその問いがなんとなくぼやっと形がつかめてくるみたいな感じな気がしますね。
脳がなぜ記憶できるのかって、つまり神経のネットワークであるはずの脳が、
なぜなんか文章を覚えたり、音楽を覚えたりとか、なんか場所を覚えたりとかっていうことが蓄えられるのかっていうことですかね。
そうですね、まぁどっちかというとそれはかなりメカニズム的な問いなわけですけど、さっきの4つの謎で言うと、
どういうメカニズムでそのタンパク質、タンパク質って言ったらだけど、タンパク質のあれである、
塊である。
塊である脳が、なんだろうな、可能なのかっていうことですね。
いい質問、確かに、全然わからない。
わからないけど、何かしらとっかかりがあって、で、細かく始められていくっていう、
そういう意味では、なんかおっきな質問とちっちゃな質問をいろいろ組み合わせていくっていう必要があるのかなっていう感じがしますね。
まぁそのものはやっぱり難しいわけですね、さっきの質問で言うと、それにズバリ答えるっていうのは難しいけど、
例えば年金は記憶があるのかみたいなことをやってる人もいるし、
ここを壊すと記憶がなくなるみたいなことでアプローチしてる人もいたりしますよね。
そうですね。
やっぱりそのおっきな問いを持ち続けることと、小さな問いにうまくブレイクダウンしてアンサーを出していくことと、
両方大事なんだろうなと思います。
27:02
確かに。
それがじゃあ一応科学における質問とはっていう。
いや、私は全然それは今適当に答えちゃったから、
多分真面目にこれ調べたら、科学における質問とは何かっていう研究は多分いっぱいされてると思う。
確かに既に研究はもちろん。
いっぱい研究が、その科学哲学的な分野の人たちとか、
あの、科学の営みを科学するっていうそういう分野もあるので、
なんかそういう分野でめちゃめちゃ研究されてて論文出てる気がするから、
マジで今のは適当。
なるほど、はい。
あとは一応アゼンダニア、会社マネジメントにおける良い質問と書いてあって、
これはなんか僕が答える役になってるのかなって、なんとなく思ったんですけど、
なんかいろいろ考えてもね、
まあでも、科学的な意味でのリサーチクエスチョンっていうのを僕らが、
僕の仕事の範囲で扱ったりすることもあるはあって、
例えばユーザーさんがこういうことをしてくれるのはこうだからだとかっていう、
検証可能な形に落とし込んだ質問を、
どういう、ABテストとかをやって、
その調査をしたりインタビューをしたりして、
解いて、でその結果がプロダクトの改善に活かされるっていうことは、
結構頻繁にサイクルを回してるので、
そういう意味の良い質問っていうか、
良い質問とは呼ばないですけど、
リサーチクエスチョンっていうのはあって、
それが数字の良い人だと、
ズバッと良い質問というか、
それが答えられたら、
プロダクトの改善に役立つよね、
かつ検証可能だよねっていう質問が出てくるし、
うまく設計しないと、
結局リサーチしたけど、
あんまり役に立たないとか、
実験したけどその答えには、
その答えを出すことには繋がらなかったとかにもなっちゃうし、
そういう意味で検証可能かつ、
プロダクトの改善にちゃんと役に立つ、
っていうのは良い質問の条件としてあるかなと思います。
ただ僕らが日常的に使う、
それ良い質問だねみたいな、
っていうのは、
割と時間稼ぎだったりもするわけですよね。
後輩から聞かれて、
良い質問だねって言いながら考えてるみたいなこともありますし、
あとはこれから説明しようとしてたことを、
先回りして質問してくれたら、
すごく僕らとしてはありがたいし、
ちゃんとここまでは理解していて、
この先は分かんないんだなっていう確認にもなるので、
そういう説明の上での、
聞いてくれてありがとうの意味も込めての、
グッドクエスチョンっていうのは使ったりもしますね。
必ずしもそれがめちゃめちゃ本質的なのかっていうのは置いといて、
その議論の流れの中で、
そこはすごく良いポイントというか、
それまではの説明では説明されないので、
30:03
この次に説明することを使って説明しますねっていう風に、
次の説明をつなげることができるっていう意味で、
議論の中の、いろいろドライブしていくための良い質問、
っていう風にも使ったりもすると思います。
それも科学でも使うとは思うんですけどね。
すごく完全に、私は自分のプレゼンの時に、
それは良い質問ですねって返すのは、
まさにそういうケースが多いなと思いながら聞いてました。
時間の都合で話せなかった内容で、
こういう内容も実はやったんだけどなっていうところとか触れてくれると、
それはもう最高の質問ですよね、こっちとしては。
喋りたかったこと、だけど喋れなかったことを詳しく説明できる機会というか、
それでもっとこういう研究に深みがあるんですよってことを言えると嬉しいし、
それはなんか聞いてる人にとってもさらに理解が深まる。
全員の理解を高め、理解のレベルをまず揃えて、
そこから高められる質問っていうのはやっぱり、
インジェネラル良い質問なんじゃないかなっていう。
確かに。
質問って結構ね、その人だけのための質問じゃなかったりもしますしね。
聞いてる人みんなにとっての良い質問っていうのはね。
良い質問できるようになりたいなっていつも思うところですね。
結構だから大学院とか行くと質問が鍛えられるっていうところはある気がして、
私が学部生の時に入ったラボとかは、
必ず、特に学部生は絶対質問しなきゃいけなかったから、
毎回考えてスピーカー一人一人に全部質問するみたいな感じだったんで。
いや、良い習慣ですよね。
そうそうそう、良い習慣だったなと今思い返してもいますね。
なんかこう誰かが言ってて確かになって思ったのは、
いろんな会議があって報告を聞くタイプの会議もあったりするんですけど、
質問が一個も浮かばない会議は出る意味がないよっていう、
そこに出た時間っていうのは全然別のことをしてても良かったんじゃないか。
それは実際議事録が共有されるタイプの会議は僕の会社ではほとんどなので、
本当にその通りですよね。
その時にその場にいて、その人の発表してくれたことに対して何も質問ができない。
それは自分にとってもそうだし、
他の人の理解を深めるための質問っていうのも出てこないっていうことであれば、
それは出る意味がないから、逆に言うと積極的に質問した方がいいし、
本当にいろいろ考えても浮かばないんだったら、
そこに会議になんとなく出てるっていうのは正しいことじゃないのかもしれない。
いい時間の使い方じゃないのかもしれないっていうふうなことを言ってた人がいて、
それは本当にその通りだなと思いましたね。
そうですね。
33:01
質問って結構理解してないとしづらいから、
その意味でそもそもその場にちゃんと入れているかどうかっていうのが、
質問できるかどうかっていうところにすごく関わってますよね。
必ずしも、私たちの会話の中では、
身近であればあるほどいい質問っていう判定を下すって言ってたと思うんですけど、
やっぱり、ちゃんと議論をしてるのが理解できた上でする質問だったら、
どれもまあいい質問と言えばいい質問ですよね。
そうだね。
あとは、前提の間違いとかを正してもらえるっていうのが結構いい質問。
なんかその質問が生まれるはずがない質問をしてしまって、
で、まあそれをここが議論の前提が間違ってるから、
こういう質問が生まれたんだねってことが分かったりすると、
まあ聞いといてよかったなっていうか、
その誤解をずっとしたままじゃなくてよかったなっていうふうな気持ちになって。
それも確かに質問者にありがたいって思うケースですよね、やっぱり。
そうそうそう。
確かにな。
やっぱり、話しててお互い揃ってないところっていうのが、
クリアになるような質問っていうのもやっぱいいですよね。
まあでも、往々にしていい質問は、
本人は、聞く本人はあんまり悪い質問だと思ってるっていうか、
よく、This might be a dumb questionとかって、
これはバカな質問かもしれないですけど、
で、聞いてくれた人がすごく本質的な疑問を言ってくれたりとか、
こういう前提で話してるの?みたいな話があったりとかもするし、
なかなかそのいい質問度っていうのが、本人は分かんなかったりもしますよね。
確かに。
まあだいたい質問する側はちょっと自信がないというか。
でも、なんかそういう人の質問こそ本質的だったりもするし。
いや、私はその質問と言いながら自分の意見を長々話す以外は、
全部いい質問だと思います。基本的に。
なんかそれ以外に悪い質問ってない気がするな。
確かに。質問はいつもありがたいですよね。発表してる。
そうですね。
だから、かなりそのなんだろう、処方的な質問もむしろされると、
それで全員の理解が揃ったりとかするし、
やっぱりなんていうか、さっきも問いが歴史を作ってきたみたいな話をしたと思うんですけど、
やっぱりその議論を進ませるために問いは欠かせないなというふうに思うので、
なんかやっぱ質問は出れば出るほどいいですよね。
36:00
というわけで、当ポッドキャストも質問を募集してます。
なるほど。層をつなげてきた。
いい質問というのはないですから、どんな質問もぜひ、
ハッシュタグ経営の中で聞いていただければ。
あと、特命希望の方はマシュマロもやってますので。
リクエスト、質問、感想等々非常に励みになります。
最近ね、たくさんいただけてすごく嬉しいですね。
嬉しいですね、はい。
というわけで、今回はいい質問等何かというリクエストですかね、
投票で一番票をいただいたテーマについて話していただきましたが、いかがでしたでしょうか。
はい。
いかがでしたか、彩香さん。
いや、とりあえず1万回もいろんな人に聞いていただけたのがすごい嬉しくて、
ありがとうございました。
今回ちょっと調子に乗って、調子に乗ってというか、4択やってみたら結構投票もしてくださって嬉しかったです。
こんなになんていうか、ツイッターを見てくださってるんだなとか、
聞いてますよって意外な人が言ってくれたりとかして。
そうだね、なんかリアルの友達からも最近に言ってもらえたって言ってましたね。
なんかこう、そうですね、いつもありがたいなと思っています。
今後もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まあね、2位以下の仲良し支える技術は結構僅差で2位だったので、
また機会があれば話していけたらなと。
はい。
思います。
はい。
他の調理の科学パフォーマンスについても、結構ね、喋れるかなと思ったものだけを入れてるので、
多分1回分また喋ることはできるテーマだと思うので。
はい。
結局全部やるんかいっていうことですけど、また機会があれば扱っていけたらなと思います。
はい。
はい。
それでは今回はこのぐらいにしときましょうかね。
はい。
はい、それではまた次回も聞いてください。
さよなら。
さよなら。
38:07

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