水の流れと執着
こんにちは、健康塾ホリスティック・ヘルス・ラボ、ナビゲーターの岡田です。
今日は、水の流れは執着を手放すことを教えてくれる、というテーマでお話をしていきます。
私たちの心は、時に留まることを選びます。
人間関係、仕事の成果、失敗した過去、叶わなかった夢。
本当はもう手放してもいいのに、どこかでまだ何とかできるかもしれない。
あの時の自分を取り戻したい、と心がしかみついてしまいます。
けれど、自然の中に目を向けると、その留まり続けようとする心とは全く異なる実部が流れていることに気づきます。
例えば水。水は同じ場所に留まることを嫌います。
川の水は絶えずひたすら流れていきます。
岩にぶつかれば形を変え、道が塞がれば別のルートを見つけて進む。
その柔らかさとしなやかさこそ、まさに手放すことの象徴です。
私たちは頭で手放したいと思っても、心がそれに追いついていかないことがあります。
しかし、水のように流れのままに進むことを許す時、少しずつ心の中に届こうといたものが溶け出してきます。
ある日、川辺を散歩している時のことでした。
前日の雨で水量が増し、川は少し濁っていました。
けれど、しばらく見ているうちに、その曇りがどんどん薄まっていくのです。
流れていく水の勢いが、濁りを抱え込みながらも、やがて透明さを取り戻していく。
その様子を見ながら、私はふと思いました。
私の心も、流れを止めようとするから濁るのかもしれない。
私たちが苦しくなる時というのは、大抵、こうあるべきだ、こうでなければならないという思いに縛られている時です。
しかし、水のように流れ続けることを許すと、そのべきは少しずつ溶け、形を変えていきます。
それは決して諦めではなく、変化を受け入れる力。
水は全てを抱き込みながら、それでも進んでいくのです。
水の流れが私たちに教えてくれるのは、止まらないという知恵だけではありません。
手放しても失われないものがある、という事実です。
水が流れ続けても、その本質は変わりません。形は変わっても、水は水のまま。
それと同じように、私たちの本質も手放すために磨かれていくのです。
人生の中で人や出来事との別れを経験する時、どうしても、無くしてしまったと感じます。
でも、流れの中で形を変えながら、必ずどこかにそのエッセンスは残っています。
それは記憶であり、学びであったり、今の自分の優しさの中に息づいていたりします。
つまり、流すことは忘れることではなく、新しい形で生かすこと。
水の流れは、そのことを私たちに静かに教えてくれているのです。
心の流れを取り戻すヒント
では、どうすれば心の中に流れを取り戻せるでしょうか。
3つのヒントがあります。
1つ目は、心の滞りに気づくこと。
イライラや不安、過去へのこだわりがある時、それは心の水が淀んでいるサインです。
そのことに気づくだけでも、流れを取り戻す第一歩になります。
2つ目は、自然のリズムに触れること。
川の音、風の感触、雨の雫、自然の流れに身を置くことで、
私たちの心と体は少しずつリズムを取り戻してきます。
そして3つ目は、自分を責めないこと。
3つ目は、自分を責めないこと。
水はどんなに汚れても、太陽と風に触れればまた澄んでいくように、
私たちもまた何度でもやり直せます。
大切なのは立ち止まる自分を否定しないことです。
水は時に岩を削り、大地を潤し、命を育みます。
それは流れることで自らを貯まっているから。
人の心もまた流れを止めないことで、本来の透明さを保てるのかもしれません。
あなたの中の水の流れは今どんな音を立てていますか?
もし少し重たく感じるなら、それは流しなさいという内なる声かもしれません。
涙を流すことも、呼吸を深くすることも、全ては流れを取り戻す自然な行為です。
今日、ほんの少しでも執着を手放すというテーマを思い出したら、
コップ一杯の水をゆっくり飲んでみてください。
その一口が心の中の滞りを吐き出すきっかけになるかもしれません。
本日もご視聴ありがとうございました。
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あなたの心の中の流れが今日も優しく澄んでいきますように、
ナビゲーター岡田でした。