2025-11-30 31:17

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サマリー

KOO-KIの制作チームは、バナナキャラクターのCG制作を進める過程を語ります。撮影からアニメーション制作に至るまでの工夫や挑戦が共有され、特に赤ちゃんの感情表現やアニメーションの速度に関するこだわりが強調されています。アニメーション制作における口の動きやキャラクター表現の重要性について話し、それに伴う制作過程での挑戦やチームメンバーの個性を引き出す方法が紹介されます。また、製作の際にはコンセプトに基づいてアニメーションを完成させる過程や、視聴者に感情を伝えることの難しさについても触れられています。ポッドキャストのエピソードでは、ドールの「もったいないバナナ」の制作過程やキャラクターデザインの詳細について話されています。アニメーターが俳優のように表情や動きを表現することの重要性にも言及されています。

KOO-KIチームの紹介
はい、始まりました。ケイシャのしゃべり場。この番組は、映像制作会社KOO-KIのメンバーが日々感じている、おもろいお語り合いを発信するトーク番組です。
毎回、いろんなメンバーとともにゆるーく雑談していきます。
私、KOO-KI原山です。
KOO-KIヒージャーです。そして、ゲストは前回に引き続き、
江口寛です。
さらに今回は、島村さん、小川さんに代わって、KOO-KI CGチームにもお越しいただきました。
KOO-KI白川です。
KOO-KI山下優次郎です。
KOO-KI大久保です。
よろしくお願いします。
というわけで、doleのこのもったいないバナナについて、前回からお話ししてきてますけど、
そのCGパートですかね、バナナのもっちゃんの目元だったり口だったりっていうところを担当してもらったスタッフに来てもらっております。
一話でもお話聞いたと思うんですけど、江口さんは社外のクリエイターさんとお仕事されることが多いイメージですけど、
今回はKOO-KIのCGチームに一緒に作ってもらおうというのでオーダーしたわけですよね。
前も言いましたけど、本当は社内でお願いしたいことよくあるんだけど、みんな忙しそうで断られちゃうんでね。
断られるのが嫌なんで、あんま頼まないんですけど、今回ちょっと期間が長いので、なんとかなるかなと思って、
久しぶりにちょっと社内案件にちょっとしたかったなと思ってね。
あとはキャラクターの演出みたいなのがそんなに俺も慣れてないので、やっぱりちょっと白川にはまず入ってほしかったなっていうのもあって、
そっからみんなにゆうじろとか奥歩入ってくれれば完璧じゃないかなと思って。
江口さんと仕事一緒にするのもすごい数年ぶりとかだったかもしれないですね。
以前は何で一緒でした?
本当にガッチリやるのは本当に久々ですよね。
本当細かいところとかはあったりすると思うんですけど、ガッツリ今回みたいにやるのはめちゃくちゃ久々でしたね。
結構ね、みんないろいろやってる中でちょっとだいぶ強引にね、入れさせてもらった。
スケジュール大変だったかな。
でもね、期間がしっかり最初取ってくれてたので。
こんなに期間が取ってもらえる仕事もなかなかないので。
そうなんですね。
いろんなお仕事の合間合間でやられてた感じなんですか?
結構1年ぐらいかけてされてたようなイメージが。
CGを作るってなったらやっぱり最初に今回だと撮影があって、その撮影の後にオフラインをいただいて、
そこにどういう風なCGを載せていくのかっていうことと、
事前に並行してキャラクターデザイン今回だとっていうのがあったので、
いくつかそう並行しながらスケジュールを組んでいったっていう感じですね。
今回でいうと、しらかわさん、大久保さん、ゆうじろうさんはそれぞれ主な役割みたいなのってあったんですかね?
もう僕は最初キャラクターデザイン参加して、その後はもうキャラクターが出来上がってしまうと、
僕は今度アニメーションの方、ディレクションというかそういった部分に入ってくるので、
アニメーションの工夫
大久保くんとかゆうじろうと一緒にやったっていう、そんな役割で入ってますね。
自分は最初仮モデル作って、大久保さんに最初のルックを調整してもらうようにベース作って、
大久保さんが調整して、最初の絵作りをしてもらって、その後にアニメーションに2人とも入っていったっていう感じです。
全部言われた気がするんですけど、フィリピンとか、
東京で撮影した素材にバナナ、もっちゃん達の感情を出してあげるというか、
そういう役割だと自分は思ってました。
CGって言っても撮影後のオフラインから当然入るわけじゃなくて、
今大久保くんみたいに撮影にもちゃんと同行して、
その時後からCGを合成するってなった時に迷いがないように、いろいろその場でデータを取ってっていうことですよね。
具体的にはどういう風なことをされたんですか、現場で。
現場ではトラッキングと言って、撮影したバナナ自体に顔を載せないといけないので、載せるためのマーキングをバナナにしてあげて。
なんか点々がついてたんですか。
そうですそうです。CGに起こす際にカメラが追えるように。
じゃあ映ってる映像にその点々が見えてないとダメってことですか。
そうですそうです。それを追ってCGで再現していく。そこがずれたらもう元も子もないと。
じゃあ水にポチャンって入った時って隠れちゃうんじゃないですか。
いい質問だよね。
いきなりいい質問。
良い質問だよね。
どうされたんですか。
江口さんがこだわりにこだわり抜いて、あそこが結構一番時間かかったところですよね。
種明かしからすると水の中のバナナにCGの目とかはつけられないんですよね。
手前に水があるとね。
だからあれはコンテ書きながらここどうしようかなって思ったんだけど、
あそこだけは実際に目とか口がついてる造形。
だからさっき前回、造形バナナも何パターンかあるって話してましたけど、
あそこ水回りだけは実際に目もつけてたの。
だからそれ気づかなかったって言われるとめっちゃ嬉しいんですよ。
水の中の時は目パチパチとか動いてないんですよ。
同じ顔。息止めて、ほっぺたぶーって膨らまして息止めて目パチって開けてる状態なのね。
もう膨れてる顔だったんだ。
泡は俺がいい泡が出るまで何度も俺が投げ込んでた。
あ、そういうこと。
それで割れちゃったんですか、バナナが。
何度もやってたらバナナがビローンって落ちちゃったんでタイミングが。
ちなみに奥のバナナは僕が水に使って落としてます。
周りにもいっぱいバナナが落ちてるんだけど、それは奥保もやったし、
それこそ撮影助手とかドローンの池宮さんとかもダボンって落としてみんなでね、一体感ですよ。
さっきちょっとバナナはCGでって話を言ってましたけど、一応だからどこまでがCGでどこまでが実写かっていうと。
そうそう、わかんないのよ。
基本的に目と口がCGなんですよね。
目と口、眉毛とほっぺ。
ほっぺもありましたね。
それ以外のバナナ部分は基本的に造形というか、造形ですよね。
っていう感じで、だから普段仕事してて、ドールの案件やられてるときに目と口とかだけのやつがめちゃめちゃアニメーションしてる。
パソコンの画面を見て、すげえやってるなって。
しかもなんか動きがちょっと早いですよね。
パカパカパカみたいな感じの動き方をしてましたね。
そうですね、今回キャラクターデザインっていうのを江口さんのディレクションのもと作るってなったときに、やっぱ最初の設定がすごい大事だと。
で、もっちゃんは赤ちゃんなので、赤ちゃんらしさをどう出すんだっていうところで、だいぶやりとりしてましたね。
だいぶやりとりしてましたね。
だいぶやりとりしたな。
最初大切だよね。
最初大切でしたよね。
なんか単純に、たとえば驚いた顔とか泣いた顔みたいなことを表現するにしても、それが赤ちゃんらしいのかとか。
で、さっき原山くんが言ったように、喋るっていうことに関しても、それは赤ちゃんらしいのかとか。
でも、あえてここは赤ちゃんらしさをちょっと省いてでも、こういうことのほうが大事なんじゃないのとか。
いろんな調整をやりながらデザインもしていったっていう感じですね。
全体的にはちょっと早口なところがあるとは思いますね。
声も結構かわいい声だったね。
ねえ、あれなんて喋ってるんですかね。
あれはサンクチャリーの恩公さんっていうSEを作る役割の人、伊藤さんっていう人がいて、サンクチャリーすごいよかったんで。
娘さんをよく使うらしいんですよ。
娘さんに喋らせて、さらに加工してるんですよ。
そうなんだ。
声も意外とそうなんですよ。
面白いこだわり方をしていて、べったりつけたくなるじゃん。
もっちゃんたちが何か喋ってて。
あんまりそこをシンクロさせずに、ちゃんと口に合ってないっていうことをやってみたわけ。
そうすると、時々一生懸命喋ってるのに全然声入ってないわけ。
そうすると、見てる人がむしろ想像するっていうかさ。
そういうこだわり。
余白。
そうだったんだ。
やきしさんがとにかくここ早口のほうがもっといいよねっていうときに、アニメーションをつけるっていうふうにしてもアニメの限界があって。
そういうことなんだ。
今回で言うと、言っても30フレームなんですよ。1秒を30分の1までしかアニメーションができないってなると、早口とかの動きっていうのが限界が出てくる。
あそこだよね。だからもっちゃんが仲間から切り離されて。
どうなんの、どうなっちゃうの俺たちみたいなところだよね。
そこで感情がグーッと高まらないとね。
そうですね。感情が高まったピークのときに、どうしてもここのアニメーションが難しいなってなって、やきしさんとみんなでチェックしてるときに、
たまたま見ていたムービーのプレイヤーをうまく操作しながらそれを確認してたら、
この早送り感がめちゃくちゃいいんじゃないのっていう風になって、
じゃあつけたアニメを早送りさせたものを使おうと。
最初は違ったんですね。
最初はやっぱりどうしてもちょっとゆっくりな感じになっちゃうので、もっと感情を爆発させたいってなるときに、そこは強引に早送りを使う、あえて。
大久保くんたちがアニメーションしたやつをその後早送りさせたもんね。
早送りさせましたね。
だからその尺よりももっと長く作って、それをギュッと縮めて、ああいう早いスピードにしてるって感じですかね。
意外とそういうことやらないんだ。
あんまり制御がしづらくなる。
フレームの間にキーが打たれるので。
そうかそうか。
でもそうやってなんかでも、あ、こんな手があるんだみたいなね、新しいのができるかもしれないですね。
見てる人にはですね。
間のフレームは気づかないわけですけど。
一生懸命さが出た。
引き離さないでっていうね。
必死さが。
早送りなんですけど、一応ちゃんとセリフを自分たちなりに作って。
聞きたいなそれ。
なんて言ってんの?
アニメーション制作の基礎
早送りになった時にちょっと余分の作らないといけなくなったので、ちゃんとアニメーションつけろよとか、そういうのを言わせたりして。
そうなんですか?
嘘?
あの口はそうなってるんですか?
っていうキャラクターもいます。
知らなかった。
一人ずつちょっと違うこと言ってるんですかね。
ちょっと違うこと言ってます。
でもそのちゃんとした口の、セリフを言ってる口の動きを作らないと、やっぱりちょっとどっかおかしく見えたりする。
口パクになっちゃう。
それをパクしてるだけで。
喋ってるように見えない。
そうなんですか。
発生しているっていうか、そういうの。
もっと言うと行き継ぎのマーンとかも入れてあげないと自然に見えないっていう。
気の乗ったアニメーション。
すごい。
私はスローで見らんというか。
スローで見たら俺の悪口言ってたりする。
どう見てもこれ絵口。
嘘?そんなの分かります?
分からない。
後からどうとでも言います。
つけるときは本当に普通のスピードでアニメをつけていって、キュってしたのが完成形になってる。
そういうことですね。
やっていく途中で変わっていったってことですか。
最初は普通につけてましたね。
ユジロさんも何か言わせた言葉とかあります?
ちゃんとセリフを考えて。
もっちゃんが4人に気づくときはリアリーみたいな。
英語なんだ、そこ。
リアリー。
4人は日本語だったり英語だったりを、この子は日本語で喋らせようと。
意識して口の形はつけてたり。
俺それで言うと聞きたかったのが、最後スーパーでもっちゃんが隣に気づいて口大きく開けて笑う前に一言何か言ってんじゃん。
あれはマジって言ってんだよね。
そうなんだ、マジなんだ、そこはマジなんだ。
気づいた瞬間。
すごい。
それ知らなかったですね。
何か言ってるなと。
その方が感情が乗るっていうか。
アニメーションってつける人のちゃんと個性が入るっていうか、面白いですね。
だって俳優ってことだもんね。
そうですね。
そうか。
ユジロが演じたもっちゃんであったり、もっ子が演じた。
もっちゃんはユジロ担当だった?
えっと黄色の部分だけ自分がやって。
緑もっちゃん。
緑はユジロさん。
黄黄から成長してユジロに。
そうなんだ。
英語話すっていう話はできなかった。
その途中に習ったんやろうね。成長したから。
そういうやりとりないもん。
面白いですね。
でもなるべく少なくともこのパートは一人の人がやらないといけないとか、
あまりカットごとに区切るんじゃなくて、ある程度のまとまりをちゃんとその人が作るっていう風にいつもしてるので、
今回もそんな感じだったかなと。
でも完成形見たらもう誰がつけたというか、ちゃんと統一感があるしっかりとしたもっちゃんのストーリーになってたなっていう。
すごい良かったですね。
でもあれですよ。最初、江口さんから見せられたコンテは、だいたいコンテの上に尺が書いてある。
この映像は何秒ぐらいを想定してるって。
90秒って書いてた。
それだっけ。
一番最初。
一番最初です。
90秒って書いてて、そのコンテの中で、ここのカットはCG。
このスケジュールだったら90秒はだいたいこれぐらいのボリュームかなっていうので、スケジュール大丈夫ですという風に最初はスタートして。
ほうほう、言っていたら。
言ってたら最終的には4分の映像。
で、とんでもなくカット数は増えてましたね。
よくある話ですからね。
よくある話ですからね。
そっか、最初にだいたい何分かでお仕事を受けます。
何分というか、スケジュールを組むときにだいたいボリューム感を想定しないといけないので。
時間に比例するわけですね。
で、スタッフは何人ぐらい想定して、この期間にこういう風な作業をしていこうっていう風に。
そうそうそうそう。
なんとなくね。
なんでCG、社内もやってましたけど、他にストロボさんとか風車さんとかランハ社さんにも手伝ってもらってたんですかね。
そうですね。結構みなさん。しかもみなさんめちゃくちゃ助かりましたね。優秀でした。
何が一番難しいんですかそれぞれ。何が難しかったですか。
難しいことはなくて、個人的にはこれまでやってきたものをしっかり出すっていうことだったので、
ちゃんともっちゃんたちの感情が出てるかっていう難しさ、それだけでしたね、とにかく。
優次郎は。
チームメンバーの役割
やっぱその、こういう感情を伝えたいっていうので、見る人がちゃんとそう受け取ってくれるかとか、
ここは不安な感じとあと喜びで、結構ギャップがあるところをその動きだけでちゃんと伝えれるかっていうのが、ここがやっぱちょっと難しいところですね。
そうですよね。バナナですからね。バナナになりきるわけですからね。
そうですね。
難しいですよね。
やれることが、今回これも俺からのお願いだったんだけどね、
デフォルメ度合いをさ、ちゃんとバナナというものとして存在してほしいからっていうことで、結構制限をね、させてもらったからね。
目が、極端なこと言うと右向くときはもう何だったら滑ってバナナの右に行くみたいな、そういうアニメ表現だってあるんだけど、
そういうのはしないっていう中だったんで、多分その動かせる範囲が少なかった。
そうですね。
そうすると、もっと大きな表情作れるのに、その制限の中でとかになると多分難しいのかなっていう気がしたけどね。
あれときって言ったら、自分でこうそういう顔とかしてみるの?
するんだ。
めちゃくちゃしますね。
めちゃくちゃするんですかね。
会社でやってんの?
あの、インカメラに。
そうなんだ。
しっかり撮ってるんですね。
それ見たいね。
そうですね。
アニメーターのサガみたいな感じ。
そうですね。
自分たちでやって、ポーズとかもそうですよね。
あの出来上がりムービーの中にこうインサートで、フレームの中になんか入れたい。
確かに。
メイキングムービーのメインウェイにずっと。
それ多分表情とかも色々考えながらやられてたと思うんですけど、なんかその他にもなんかここをこだわってますとか、ここ好きなカットなんですよねみたいなのってあります?それぞれ。
そうですね。
なんかこう、やりながらこう詰めていった部分もたくさんあるので、なんか大久保くんとか優次郎がどんどんやりながらすごいこう上手くなっていく感じがあって、
特にこうキャッキャ言うようなシーンとかもあるんですけど、キャッキャ言った時にこう衆逸な笑い方ができたりとか、最初のあのトラックで揺られてキャッキャするところとか、そういうところはね、やりながら楽しくできたかなっていう風に思いますけどね。
あのカット、最後俺結構ね、いい意味で迷わされるものが2つ仕上がってきて、結局落とした方はもっちゃんの気が狂ったような笑い方。
トラックにボンと揺られすぎちゃって、もっちゃん気が狂ったような笑い方してるやつがあってめちゃくちゃ面白くて、一瞬俺は我を忘れて、俯瞰的に見る視点を忘れて、こっちでいこうかなって言った白川が、いや冷静に考えてもらった。
俺も恵比寿さんに見せる前に、俺たちもね、迷ったんですよ。やっぱ衆逸だったんですよ。
一応これは恵比寿さんにも見せてもらわないといけないし、もしこれが採用されたら、他のカットも全部聞いて、統一しないといけないくらい良かったんですけど、まあちょっとね、そこは。
ぶっ壊れてたよね。
ぶっ壊れましたね。
それはやっぱ現地に行かれたから。
そうかもしれない。
ようやく後半に、まあさっき白川さんが言ったみたいに、徐々にもっちゃんたちの表情をつかんできたというか、ていうとこで出たぶっ壊れ。
結構何回もラリーされてるようなイメージでしたもんね、なんかね。
そうですね。
ね。
え、でもあんな感じじゃないの?
あんな感じですね。
そうだよね。
あんな感じ。
ちょっとずつ、ちょっとずつね、良くなっていくんだよね。
そうですよね。もうまさにそうですよね。積み上げていくしかないな。
私だったらちょっとあんまり嫌われたくないから、これぐらいでとかって言っちゃいそうなところをみんな。
いや、そうだね。
なんかね、結構何回も何回もテイクを重ねてましたもんね。
そうですね。
いや、だからその、江口さんがこう、いろいろ迷ったんだけど、やっぱこっちかなっていうのをギリギリのタイミングになってでも言うじゃないですか。
でも、作業してる方からすると、どうしてもこのスケジュールがもう間に合わないっすとか、いろいろあるんですけど。
なんかね、僕ら結局作って完成して、みんなに見てもらってっていうところがゴールだとしたら、
その時の景色を思い浮かべた時に、あの時もうちょっとやっとけばよかったなっていう、その効果絶対出てくるなっていう風になるんで、
うーっとかって思いながら、うわ、このタイミングでそれ言ってくるか。
もう本当にね、ギリギリのタイミングでまつげ問題とかもあったじゃないですか。
まつげを、最初これでいいよって言ってたまつげで、もうレンダリングまで終わってるんだけど、
最終的にはやっぱりこっちっていう風に、レンダリング終わってるのにこっちっていう風に言ったタイミングがあって、
その時は、いえーいって思って。
最終調整と達成感
で、あれ言い訳すると、俺まつげ動くんだと思ってたんだよね。
あー、そうなんですかね。
そうそう、なんかフォレ、フォレだったよ。なんかほら、段取りってやっぱりそれぞれのチームにもあるから、
まつげは、あれ?まつげ?眉毛?まつげ。
まつげですね。
段取り的にまつげは後なのかなって思ってたわけ。
あー。
でもいつまで経っても動かないなって思ってて、そろそろ言わなきゃいけないんじゃないかなって思って、おそろおそろ言ってました。
もう俺たちオッケーと思ってずっと。
そういうとこは恐ろしいよね。
怖いっすね。
でもそれはもう動かしてよかったっていう。
うーん。
あれ、でも俺もめっちゃ気遣いながら言ったな、なんか。
このまつげって動くんだよね。
俺も、え?うーん?うーん?あれ?って。
どうだっけって思って。
まあやってもらってよかったっす、結果的にはでもあれは。
あのドールの、あのメイン、このもったいないバナナをメインで動かしてる女性が、最後MA見て一番最初に言ったのが、まつげが動いたらかわいいですねっていう。
気づいてた。
そう。
やってよかったっすね。
すごいっすね。一言目がそれだった。
えー。
じゃあこのね、ポッドキャストも聞いていただきたいですね。
そうですね。
ぜひそのまつげも見てほしいね。
そうですね。
確かにそういうとこいっぱいあるんだよね、なんか細かいところね。
例えばデザインも、あのー、あれ目のさ、なんて言ったんだろうね、目のちょっと外側のラインがさ、緑のもっちゃんのときは緑なんだけど、黄色のもっちゃんのときは黄色になる。
あーそうですね。
目の中の色も違うんですか?
違いますね。
それは一番最初のキャラクターデザインのときにもう決めてたんですか?
まあそのね、やっぱ緑のときと黄色のときでは当然そこは変わってくるかなっていう。
えー。
成長したっていうところをちゃんとね、入れておかないと。
そうそう、あのラストシーンで、なんか時が経ったのもあるし、もっちゃん、その赤ちゃんで生まれたもっちゃんが成長して点灯に並んでるっていうのが、結構あの目の色で僕グッときちゃって。
えー、気づいてた。
成長してるっていう。
良かったですね、あそこ。
そういうディティール、やっぱりそのね、気づく人もいれば気づかない人もいるけど気づかない人も何かしらきっとなんかね。
うっとくるものが。
気づかない、どこがあって気づかないけどきっとそういうことの積み重ねでね、やっぱ来るんでしょうからね。
大変だ。
いいね。表情も本当よかったな。
もう本当にいっぱいいろいろいいところがありましたね。表情とかもね。
おれ好きなのはね、そうやなぁ…
ベルトコンベアのベンベロベロベロベロベロベロ…
あと、スーパーに行ってからさ、まぶしそうにする感じあるじゃん。
ねえ、メーメーパチパチしてね。あれとかも。
あの辺ができてきてから 生きてるわって 俺思った瞬間があったな
そういうのは江口さんの始めから お願いしてた演出ではないんですか?
いやなんかやっぱりさ 本当に細かいところまでは言えなくて
ざっくりここはこういう気持ちなんだよね ぐらいの話でしかなくって
このいう気持ちを表現するのに じゃあどういうふうに動かすの?みたいなのは
もうやっぱそれぞれ 俳優さんなわけだから
俳優さんに対しても例えばさ 朝起きた時に目何回パチパチしてくださいみたいな
お酢はね あの有名な黒沢お酢のお酢は
もういちいちコップを持って一口飲んだら 1秒で置いてみたいなこと言ったらしいんだけれども
なかなかそこまで言えないわけですよ そこはもうお任せなんで
そうするとそこから先がやっぱり 俳優であるアニメーターたちのね
やっぱセンスというか じゃあどうするの?みたいな話になってくるんでしょうからね
そうだ アニメーターは役者さんだったんですね
役者さんですね そうですね そうですそうです
知らなかったです 確かに
だってユージロウがあんな目をきっかけたりしてんだと思って
口開くときもこのプルプル具合を確かめるために 口開いて
プルプル? どれぐらいの揺れとか
演技してるってことだよね こっそりね
なんか社内に普通にいても気づかないんで 多分モニター前でやってるんでしょうね
いつか空気塾でそれ特集やる
そのムービーが見たい
いいですね そうですね
撮り覚めときたいですね
はいって感じでちょっとお時間もいい感じになってきたので
結構ねドールのそのバナナの表情のこだわりだったりとか
みんなもうねアニメーターは役者みたいな話もありましたけど
アニメーターの役割
すごいこだわって作ってるんだなっていうのが感じられましたね
あとあれですねなんて喋ってるかを僕もスローで再生して当てたい
そうですね ちょっとスローで見たい
お聞きの方ももう一回見直してみて
なんて喋ってるか考えてもらえるといいかもしれないですね
というわけでじゃあちょっと今日はこんな感じで
ドールのもったいないバナナストーリーについて語ってきました
いろいろ裏話も含めね
いろいろ聞けて面白かったですね
同じ会社でなんかいろいろやってるから
わかるのかなと思ったんですけど
やっぱり実際聞いてみないとわからないこといっぱいあったですね
確かに知らないことたくさんでしたね
そうだ一個言い忘れてたんですけど
ドールの現地の人のTシャツを古木戸さんが汚してくれてましたよね
そうそうずっと干してあったもんねベランダにね
エイジング
そうそうエイジングしてね実際使用感を出すためにね
ずっとベランダに干してありました
何着もね
って感じで結構いろんな人が関わった作品で
小澤さんも関わった
そうでしたね
古木の中では面白い案件だったかなというふうに思っております
はいじゃあ今日はこんな感じで終わりたいと思います
どうもありがとうございました
ありがとうございました
31:17

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