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ケイシャのしゃべり場。
始まりました。ケイシャのしゃべり場。
この番組は、映像制作会社KOO-KIのメンバーが日々感じているおもろいお語り合い発信するトーク番組です。
私、KOO-KIアシスタントディレクターの山内です。
KOO-KIコウホーのヒージャーです。
そしてゲストは前回に引き続き、
CGクリエイターの山下です。
アシスタントディレクターの原口です。
アシスタントディレクターの石井です。
よろしくお願いします。
CGクリエイター界2回目ということで、前回は3人の経歴とCGってどんな仕事、どんな作業があるのっていうような話と、
それぞれの今までのキャリアとこれからのキャリアみたいなところについてお話ししていきました。
今回はですね、その映像を作っている3人ってどんな映像が好きなの?みたいな話をちょっと聞けるといいかなと思っております。
私的にですね、原口さんって一番近い先輩にあたるんですけど、
原口さんはですね、実はものすごいフェチやこだわりを持っている人なんですよ。
なのでぜひそのフェチ感をこの経営者のしゃべり場で爆発させて欲しいなと思っております。
いいんですかそんな。
聞いてみたい、聞いてみたい。
ヘリアさんとかね、全然聞いたことないですよね。
ないないない。
なんか変わったご趣味ですねと思ってたけど。
普通にさ、団地の写真集があったりとか。
そっかそっか。
机周りが割と個性的だったから。
確かに。
団地はすごい好きなんですよ。
団地好きの奥底というか、八景府みたいなところにやっぱ特撮好きっていうのがベースとしてあるからな気がするんですけど、それは違うんですね。
私もそんな気がしてた。
確かにあるのかな。確かに団地が特撮とかに出てくるとテンション上がるし、名だたる特撮監督もやっぱよく団地を撮ってますもんね。
そうなんだ。
前回もちらっと話したんですけど、原口さんの学生時代の作品って、なんかのアートアニメ寄りな、家芸っぽいものだったりとか、美術的な感じがする作品なんですよ。
で、意外と趣味が広いよなと思うんですよ。そういう絵画的なアプローチだったり、特撮が好きだったりみたいな。
あと怪獣とかも描けるんですよ。イラストで。
描けるの?
たまに描いてます。
たまに。
趣味で。
そうっすね。たまに。今もちょっと仕事の合間にiPadで描いたりとかしてますね。
だから意外と好きな表現方法とかの幅は広い方なのかなって思うんですけど、人生でこれに影響を受けたみたいな作品とかってあるんですか?
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でもやっぱりルーツは全部ゴジラに繋がってくると思うんですよ。
そうなんだ。
そうなんですよ。っていうのも、昔、そもそも団地に僕住んでたんですよね。っていうのが団地のルーツのスタートではあるかもしれないんですけど、
僕が団地で、すごいちっちゃい頃に、まだ幼稚園とか入る前なのかな?とかに、親が出かけるときにずっとゴジラを流してたらしいんですよ。リピートで。ビデオで。
ビデオで。
そしたら泣かないし、母親が外に出てっても気づかないと。
この頃から無数だったんだ。
そうそう、延々と見てたらしいんですよね。
えー。
っていうので、怪獣っていうのがすごく好きになって、そこから怪獣の絵とかをすごい描くようになって、それで絵が好きになって、高校で美術部に入ったんですよ。
ここにもいた。
知らなかった。
実は美術部なんですよ。
で、その美術部で、絵よりもこれ動いた方が面白くないかっていう風になって、映像の世界に足を踏み入れて。
で、やっぱり作ってた影アニメーションとかも、怪獣映画とかによくある、何だろう、破壊の要素とか、人が逃げるだとか、そういうのがちょこちょこ入ってたりするんですよね。
そこから繋がってるのかなとは思います。
怪獣って割とまたね、初めから細かったよね。
悪役の方。
そうよね。
確かにね。
敵、敵キャラだもんね。
確かに。
そう、あとやっぱなんかこう建物が壊れたりだとか、爆発とか、なんかそういうのがすごい好きだったんですよね、なんか多分。
発散したかったのかな。
ストレスが上がってるから、そういうことじゃないと思うんですけどね。
あれですよ、ストレスがあるから発散したかったんだとかじゃなくて、なんか私シンゴジラを見て、特撮そんなに明るくないんで、いや違うよって思われるかもしれないですけど、
撮ってる人は多分サンサイジがプラレール遊んでるのとあんまり変わらない感覚で楽しんでるんだなってすごい思ったんですよ、シンゴジラ見て。
これは楽しいだろうなみたいな、飛行機の模型をベーンってさせるみたいなっていう風に遊んでるんだなみたいな楽しそうみたいな風になんかちょっと思ったんですよね。
だからその積み木を建てて、それをバコーンって崩すみたいな、そういう感覚、遊びの感覚というかそういう気持ちよさなのかなって。
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そうですね。
いやほんとあれはもうよくぞやってくれましたっていうカットの連続ですよ。
シンゴジラ?
はい。
だからなんか子供の頃の感覚みたいなのを、めっちゃこう原体験的に持ってるんじゃないかなみたいな、特撮が好きな人とか特撮撮ってる人とかそうなんじゃないかなって、なんかにわか的に思いますね。
まあ特に樋口慎二監督とかはもうやっぱそういう人ですよね、子供の頃の感覚を。
そうなんだ。
例えば子供の頃に肩車とかされたら、ものすごく上に登った気とかになるじゃないですか。そういう感じなのかな。
子供の時の体験が。
そうめちゃめちゃ大げさに感じるというか、いろんな体験が子供って。それを大人になって大げさにしようとするとやっぱ自分より数倍も体がでかいのが、ビルを投げ倒すし、空も飛ぶしみたいなっていうことじゃないですかね。
そうですね。
原口くんはゆくゆくは特撮的なもの撮ってみたいとかあるんですか?
いやまあそこはでもあくまで趣味で、まあ趣味であるっていうところなんですよねゴジラっていうのは。でまあやっぱ空気がやってることっていうのとは少し違うので、
まあでもどっかで自分がディレクターとしてやってるうちの中で、流れでなんかこうそういうゴジラとか絡めて、
例えばこの案件だったらこういうちょっと特撮でやりましょうとかなんか、そういうふうに絡めたらいいなとはすごい思ってますね。
確かに。ミニチュア使った撮影とかもありますもんね。
それで発揮される特撮能の作品めっちゃ見たいですね。
見てみたい。
作りたいですね。もう予算と時間がふんだんにある案件があれば。
時間かかるですからね。
そうなの?普通のやつより時間かかるの?特撮。
特撮映画って。
動く人がいっぱいいるじゃないですか。
やる人がもうキャストもスタッフも膨大な数が多分必要になると思うんですよね。
えぐちさんの関門みたいな。
そういうのもあるし、なんかその実際に撮る場合。
例えば大人がウルトラマンやるみたいな場合はその宿舎に合わせた街のセットとかもいるじゃないですか。
壊されるセットね。
火薬も使ったり。
そうそうそうそう。
割と大掛かりではありますね。
あれ?特撮と後からの実写合成ってどっちがお金かかるんですかね?
確かに。
本当?
でも今はやっぱりCGの方が安上がりなんじゃないかな。
なんかやり直しも効くし。
やり直しが効くし、それに合ったものを合わせやすい。
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実際撮るともうそれしかないから。
そうそう。一発勝負なんですよね。
石井くんとかはどういう映像が好きなんですか?
えっとですね、なんかもうめちゃくちゃ簡単に言うと、エフェクトがいっぱい入ってる映像が好き。
どういうエフェクト?
そうですね。実写合成的に使われるようなリアルなエフェクトじゃなくて、割とゲームチックな。
なんかこう例えば。
波動拳みたいな。
あーなんかそんな感じですね。
わかんないけどちょっと。
映像っていうよりかは割とゲームの表現に使われるエフェクトとかが好きで、それを映像に反映したりすることをよくやっております。
なんかアクションゲームとかであるキャラクターがキャラクターをパンチする時とか吹っ飛ばす時に。
ヒットエフェクト。
そうヒットエフェクト。攻撃の強さによって。
大中小。大きさとか色が派手さが変わっていく。
弱い攻撃だとなんかこうポスみたいな。確実に相手を吹っ飛ばすようなエフェクトだったら、デュワーキーってなってバフバフ飛んでいくような。
ブラボーって思って。
ブラボー。なんか気持ちいいって感じ。
気持ちいい、そうですね。気持ちいいエフェクト気持ちいい映像。
最近そのエフェクト以外にはMV。夜遊びとか。担当してる映像クリエイターも毎回違ったりするんですけど。
あとずっと真夜中でいいのにとか。
全部手書きアニメーションっていうパターンのMVもあるんですけど。
個人的に好きなのは3DCGを使ってるのに、あれ?これ2D?3D?どっち?みたいな。
わかんなくなるぐらいのちょうどいい映像が最近は好きで真似したいけど、真似できないです。
できないんだ。難しいね。
真似はできるけど、私それを全く違うやつで気持ちよさを出そうと自分で一からやろうとしたら、やっぱなかなか気持ちよさはね。
本当に技術の発展で、たぶんそういう2D、これ手書きなの?それともCGも入ってるの?みたいなのって、
その融合系の表現ってたぶんここ近年の話だと思うんですよね。
多いよね、なんか最近ね。
でもそれを、その気持ち新しい表現を発明するのってすごい大変。
本当に。それに気づくのって誰かの作品見たときですもんね。
できあがってるってことね。
こんなのもあるんだね。
こういうふうに合わせればいいんだみたいな。
でもすごいですよね。たぶんきっと作ってる人も何かを見てこういうの作ってみようって思ってると思うんで、
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もうなんか人って繋がってていいなって。
めっちゃわかる、その感じ。めっちゃわかる。
繋がってていいな?
その映像、自分が今こういうの作りたいって思ってるMVを作ってる人もきっと誰かの何かを見てインスパイアっていうか影響を受けてやってると思うんで、
みんな繋がってみんないいって感じ。
めちゃめちゃわかる。なんか本当に私もそれを感じながら日々仕事してるんやけど、
先人たちが築き上げてきた技術とか方法とかを学ばせてもらって、それを実際にやると自分でもまたこれでこれができるということは、
あれにも使えるんじゃないかとか、こういう方法もできるんじゃないかみたいな感じで、ちょっと広がったりするんですよ。
実際にやってみたりとかすると自分で。
なんかノーベル賞を取った人の話みたいだね。
全部そうじゃないかなと私は思ってますね。
映像の仕事だけじゃなくて、勉強とかも。
研究者の仕事だった。
お料理とかもそうじゃないですか。
お母さんの作ってたレシピとか、MOSで食べたあれを再現してみようみたいな感じで、
このスパイス買ってみようかなって言って、そのスパイスをある目的のために買って舐めてみたら、
これ意外と味噌汁に入れてもいけるんじゃね?みたいな感じで、
違うのに行ってみたりとかっていうのになるから、
なんかね、そういうあるよね。
料理の例えいいですね。
映像と料理は意外と。
確かに。
山下さんが言ったスパイスとかの話は、多分映像で言うなら、
このエフェクト買ってみようって買ったら、こっちの別案件でも使えるやんみたいな感じになるから、
映像は料理。
なるほど。いろんなことに生きるんだ。
映像とかお料理とかだけじゃないと思うんですけどね。
いろいろ当てはまりそう。
例えばエクセルとかで、こういう式を入力するやつがあるんだってなったら、
これできたら家計を作れるやんとかいろいろあるじゃないですか。
これだったら自分がやりたいことに使えるかもみたいなやつがあったりするから、
全部全体的に言えるすごくいい話だと思う。
石井くん。
ありがとうございます。
おめでただきます。
石井くんが好きな映像は割と体感的な気持ちを。
そうですね。
映画とかでもゲームだけじゃなくて。
映画もそうですね。
ストーリーがちゃんと作り込まれてるのも好きですけど、
どっちかというと自分、下手したらストーリーなくても気持ちよければ反応するんじゃないかなって思う。
でもそれ割とフェチよね。
映像が気持ちよいのを見て楽しいって思わない?私。
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ストーリーがやっぱ面白い方だ。
気持ちよさとかかっこよさ。
鳥肌が立つのが好きなんですよ。
駅を感じる。
聖駅だよねそれね。
聖駅って。
ここで話しすぎると別の回の時話すことなくなるからやめたほうがいいですよね。
全然いいよ。
映像のきっかけ、作り始めたきっかけが、
とあるゲームのPVなんですけど、そのPVを初見で見た時に
ブワーって鳥肌が立った。
かっこいいと感動といろいろ混ざって鳥肌立って、
映像だけでこんなに人の心を動かすことができるの?って思って、
真似しようって思って作り始めたのがきっかけで。
何のPVなの?
大乱闘スマッシュブラザーズっていうゲームのPVですね。
最近のやつね。
最近4作目になる大乱闘スマッシュブラザーズ4
WiiU for 3DSのPVで、
そこから新キャラが発表される度に専用のPVが作られて、
誰々が参戦って出るんですけど、
あれ見た時に知らないキャラクターでも正直、
この人が出るんだ、みたいなかっこよさが半端ないって思って。
ワクワク感があるよね。
そうですね。ワクワク感とかっこよさが好きだから、
自分も作る映像はそういうものを作ったりしてますね。
個人的に作るときは。
すごいね。
石井くんも誰かにそういう影響を与える作品を作る可能性があるってことよね。
可能性がありますね。
すごいね。
ロマンがあるね。
なるほどね。
ネズロさんは何かあります?そういう作品とか。
作品自体は。
でも映像じゃなくて何でもいいですよ。ゲームとかでもいいですし。
本当何でもいいですけど。
自分も映像を見て、これどうやって作ってるんだろうっていう作品の全体よりもそこに。
目が行くんですか。
目が行っちゃう感じ。
確かに。
映画とか自体はファンタジーものが好きかな。見る分には。
でもなんかお子さんが見てるファンタジー系のやつ。
これ最近面白いんだよってランチの時に言われてて。
でもその時にやっぱり映像のことを言ってました。
これ子供向けの割にすごいんだよみたいな。
虹の国のトゥルー。
そうそうそうそう。
子供がずっと見てて。ただクオリティがすごい高いんですよ。
そうそうそう。それを言ってた。
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子供が好きだから。原画の本が売ってるんですけど。
それも海外から買って。
日本に売ってないから。
海外アニメでしたっけ。
ネットフリックスのね。
ネットフリックス。
途中でコンポジッターが変わったかなんかで。
ちょっと色味が変わったんです。
そうなんかそのことも言われてて。
それはコンポジッターが変わって。
コンポジッターか監督か誰か変わったのかなって。制作会社が。
そんなに違うんですか。一般の人は分かんないくらい。
分からないかもしれないですけど。
そもそもその映像の方に目が行き出したのって何歳くらいかな。皆さん。
ストーリーよりもなんかね、絵の方に行ってるよね。
表現的な。
自分で作れるようになってから。
専門学校の時に先輩とかにアニメとか映像いっぱい見た方がいいよとか。
こういうのあるよっていうので色々教えてもらう感じ。
じゃあ目が超えてきたってこと?
うんうん。
なんかさっきユジロウさんが言った、僕どうやって作るのかなっていう疑問とかってめっちゃ大事やなと思ってて。
それを例えばちょっと調べてみたりすると、それが入り口になってブワーッと開けたりするんですよ。
で、意外とこういう地味な撮り方してるんだとか、意外とこういう力技なんだっていうのが分かると、
なんかさっきあの石井くんの話にあったみたいに、そしたらこういう絵はこうやったら撮れるんじゃないかなみたいなのとか。
色々発想出てくるじゃないですか。
その発想に行く行かないの違いって何なんだろうみたいな。
っていうのはなんかちょっと思ったりしますね。
疑問に思って調べてやるかやらないかの違いだけ。
だから意外となんか、私も会社に入ってから映像作り始めたんですけど、意外とこんなアナログな感じで作るんだみたいな感じとか。
それは確かに思った。
意外とゴリ押しだなみたいな感じで作ってたりとかっていうのがあるんで。
そういうなんか、映像会社って意外とブラックボックスじゃないですか。一般の人からすると。どうやって作ってんのかなって。
なんかクールに作ってそうな気がする。
なるし、どういう風に作られてるのかみたいなUFOみたいなところも隠されているから、そういうところに行かないけど、
でも例えばNHKとかでデザイン屋とかテクネとか見ると、こんな風に作れるんだ。
スマホでストップモーションやってみようかなみたいな子供が現れたりとかするわけじゃないですか。
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iPhoneのカメラとかかなりあれだから、カメラをそのある場所に固定して置いといて、人形をちょっと前に進めさせるだけでコマ撮りアニメできるようにみたいな。
っていうのが、今すごいやりやすいから、石井くんみたいな高校生の時から。
やってる子がね、登場するっていうね。
フィールド作ってますみたいな人とかも多い時代なのかなみたいな。
いやけどもう本当に、今ネットにはわんさか若きクリエイターまみれだから。
中学生で流し入れてる人とかもいるから。
流しって何?
下で渡ってる。
中学生で?
しかも別にそういう人たちは、ゴリゴリのプロ用のソフトとかを使ってるわけじゃなくて、基本フリーソフトでやってたりしてて。
じゃあちょっと、このネット時代の新しい時代の話は聞きたかったなって思ってた一つの大きい話題でもあるんで、これ次回に回しましょうかね。
そうしましょう。
じゃあちょっと今回はこの辺で終わりたいと思います。ちょっと盛り上がってきましたね。
エンジンかかってきましたね。
じゃあ次回またよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。