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2025-04-11 30:20

#172 映像上で「音」を自在に操るCMディレクターに訊く!楽曲発注の極意とは?/D.上原桂

【内容】趣味で聴く意外なジャンルとは?/上原さんの楽器遍歴🎸🎹/上原流・映像用楽曲の組み立て方/「阿修羅のごとく」オープニング、冒頭タブラの裏話/映像と音、どっちが先に降りてくる?/“無音”もひとつの音楽/デスメタルにハマったアングラ時代が今に生きる/上原さんはなぜ音にノイズを入れるのか?その理由/映像作りは見る人とのコミュニケーション/音楽のプロへの発注、ここがポイント!/映像の言語化、細分化が上手くなるためには/この回は楽曲発注前に聴き直したいかも😆

【ゲスト】
上原桂/KOO-KI ディレクター

【出演】
泥谷清美/KOO-KI 広報
原山大輝/KOO-KI アシスタントディレクター

【トーク内で紹介したKOO-KI WORKSなど】 ⁠⁠

📽️ ヤクルト 400LT 「腸内レボリューション21 ~松坂桃李の腸イイカンジ~」篇/上原桂 監督作品

▼この番組は映像制作会社KOO-KIで働くクリエイター達が、ゆる〜く雑談していく番組です。感想・質問などお便りお待ちしてますので、お気軽にどうぞ!フォームは⁠⁠⁠こちら⁠⁠⁠

⁠⁠⁠番組の概要⁠⁠⁠

【BGM/Jingle】invisi ⁠https://invisi.jp/⁠
【Sound material provided by】OtoLogic ⁠⁠⁠⁠https://otologic.jp/⁠⁠

サマリー

このエピソードでは、映像制作会社KOO-KIの上原桂監督が音楽と映像の関係について語ります。映像に合わせた音の選び方や、サンプリング技術を駆使した楽曲制作のプロセスが詳しく説明されます。上原監督は、映像と音の関係性や、楽曲発注におけるコミュニケーションの重要性を述べます。また、音楽のジャンルや自身の音楽経験が現在の映像制作にどのように影響を与えているのかを探ります。彼は、映像制作における音楽発注の極意についても語り、信頼関係の重要性や映像と音の世界観の共有が創作にどのように影響するかを学ぶ機会を提供します。

上原桂の映像と音楽
ケイシャのしゃべり場。
はい、始まりました。ケイシャのしゃべり場。
この番組は、映像制作会社KOO-KIのメンバーが日々感じているおもろいお語り合い発信するトーク番組です。
毎回、いろんなメンバーとともにゆるーく雑談していきます。
私、KOO-KI原山です。
KOO-KIヒージャーです。
そして、ゲストは前回に引き続き。
はい、KOO-KI上原です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ちょっと前回は、情報モリモリだったんですけども。
上原さんが手掛けたネットフリックスオープニングの2作品。
あしらのごとくと三口ありについて。
堂園さんも含め、いろいろ制作話を伺えたんですけども。
今回は、前回の最後でも言ってた上原さんの作品といえば、
映像と音楽を絡めた演出が面白いなと思ってまして。
その辺の映像制作においての音楽要素も聞いていければというふうに思うんですけど。
さっそく、めっちゃ普通の質問で申し訳ないんですけど。
そもそも上原さんっていつもどういう音楽聴いてるんだろうっていうのをお聞きしたく。
インプット的な意味でも聴いてたりするものってあります?
えー、何聴いてるやろ。
最近は、あんまり音楽に抑揚がつかないほうが作業とかにするときにはいいんで。
結構ミニマルテクノとか。
ミニマルテクノ。
もうシンプルなドッツドッツドッツドッツって言ってるだけのような。
へー。
ドッツとかは聴いてるなぁ。
あーそのちゃんとそのシチュエーションに合わせた音楽にしてる感じなんですか。
まあ基本的になんかラウドな音楽が好きなんで。
ラウド。
激しみとか。
激しみ、あーはいはい。
へー。
バラードとかは全然聴かないんで。
うーん。
なんでまあノリノリイケイケ系を聴いてるかな。
それ聴いてて、わかんないですけど、映像だったらこういう風に使いたいなとか思ったりされるんですか。
映像用の音楽はまたちょっと別回路な感じがする。
あ、へー。
楽器と音楽の実践
そうなんですね。
こういう企画だったりこういう趣旨だからこういう音っていう流れなんですね。
あーなるほど。
あのちょっと話変わっちゃうんですけど、上原さんもベースやってたっていう話を。
あ、学生の頃ね。
あ、学生の頃ですね。
バンドブームやったから。
バンドブーム。
バンドブームだったんですね。
ちょうど。
へー。
ホコテン、イカテンみたいな。
はー、はいはいはい、深夜番組ね。
あ、番組。
へー。
夢で会えたらなとにあったの。
あ、そうなんですね。
そうそう。
で、それに何、バンドがいっぱい出てくるみたいな話ですか。
そうそう。
バトル。
だからその時代すごいバンドがすごい出てきてんの。
うーん。
ユニコーンとかジュンスカイウォーカーズとか。
そうかそうか。
そうそう。
そういう流れでなんかバンドしよっかって高校の友達と。
うーん。
弾いたことないけど。
うーん。
で、最初なんかジュンスカのコピーバンドが。
へー。
始めてみたいな。
はいはいはい。
とかいうので楽器コータっていうのは。
その時にベースを買った。
うーん。
へー。
なんかベース以外にも触られたりします?
まあまあ別に人前に弾く気はないけどもギターも触ったりもするし。
うーん。
最近この間50の誕生日で。
はいはい。
タンプレ何にするっていう家族会議やった時に。
うーん。
ピアノ買ったのよ。
え?
ちょっと待ってください。
家族会議でもうタンプレやってるんですか?
あの空気でも。
プレゼントプレじゃないよ。
はいはい。
誕生日プレゼントよ。
あー。
へー。
なんでまあまあ誕生日何がいいって話になって。
じゃあピアノ買おうっつって。
すげー。
え?
あのガチピアノというかどういう系のピアノ?
まあ電子ピアノね。
電子ピアノか。
へー。
でフル鍵盤も。
フル鍵盤?
へーすごーい。
フル鍵盤って何?
80、一番長いの。
81か8かぐらいあるんですよ。
へー。
家でたまに弾かれてるんですか?
そうそう今戦場のメリークリスマスまで一生懸命弾いてる。
すげー。
まだ最後まで弾けない。
そうなんだ。
へー面白い。
すごーい。
それ上原さん以外も触られるんですか?
その家族の皆さん。
あ、そうだね。
娘が遊びで触ったりとか。
へー。
いいっすね。
え?
それは50歳だから家族からもらったんですか?
まあまあリクエストで。
へー。
毎回リクエストで何がいいって話して。
毎年?
毎年ですか?
うん。
へー素敵。
でまあまあ別にそういうタイミングならいいかなっていうので。
へー。
普段ね、いなり買うって言ったらえーってなるけど。
誕生日っていう名目をあれ。
はいはいはい。
誕生日強いな。
映像制作における音楽の役割
ねー。
ピアノ。
いやでもピアノ選ぶっていうのがね。
確かに。
すごいよね。
そうそう。
さっきちょっと言いかけてましたけど、
ちなみに空気でも誕生日の節目。
そうですね。
50歳とか40歳とか。
そうそうそう。
30とか40とかの節目の時は、
空気の社員みんなで。
例えば上原さんの誕生日だったら上原さんに送りたいプレゼントをプレゼンするっていうね。
そうですね。
一人ずつプレゼンして、上原さんだったら上原さんがこれがいいっていうのを決めて、それをプレゼントするっていう。
1回も選ばれたことない。
そうなの?
ある?ある?
いや僕もないですねまだ。
なかなか難しい。
なかなかね。
上原さん50の時何にされましたっけ?
俺はね山内がやってくれた靴。
あーそうだそうだ。
靴だった。
山内の靴とは違うんだけど、俺の中で特殊な靴がちょっと流行ってて。
レアフィットシューズっていうので、それのええやつ買わせてもらう。
今も履いてます。
いいですね。
有名。
ありがとうございます。
そういうなんか家でちょっと楽器さらわれてたりとかもあると思うんですけど、
さっきその映像用の曲と普通に趣味としての曲違うって話されてましたけど、
その映像を作られる時もなんか上原さんでちょっとその音の叩きみたいなものを作られたりされるじゃないですか。
ああいうのってどうやって作られてるんですか?打ち込みみたいな感じなんですか?
いや基本的にはサンプリング、音源とかを使って、
それを音楽ソフトに取り込んで、ドラムトラックとベーストラックとギタートラックと別でサンプリングのループを探し出していったり。
で、パズルのように音を組んでいく。
編曲してるってことですか?サンプリングの音楽を。
編曲ってどう言ってるんだろうね。
昔MTBで結構ガンガンやってたってことはあったんだけど、
MTBで盤線とかを作るオンエアプロモーションという部署にいたんで、
放送局なんだよ、音楽はアーチの曲とか使えるんだけど、
そういうのを抜きながらこの番組が何時何時オンエア見てねーみたいなのを作っていく。
音楽チャンネルで音にもちょっとノリを作んなきゃいけないなと。
というところでアーチの曲も使いつつ、他のところでそういうサンプリングのやつを組み合わせて曲風にしたりとか。
そういうのはやってたんで。
それの応用で自分で鍵盤とか、作曲とかしないけども、
素材を組み合わせて、たまに自分で音階を変えたりするけど、テンポを変えたりとか、
こねくり回して作るっていうのは。
作曲家みたいだね。
でもここにこの音があったらいいなとかっていうのが思いつくんですか?
うん。欲しくなる。
で聞いていくと、まあまあ違う、こんなんじゃないとか。
もうちょっと高いのとか、もっとふわっとしたのみたいなのを探しながら、
あーこれこれこういうのとかいうのを。
探していけば見つかるもんなすか。
長いよー、旅だよあれ。
旅?
難しそうと思って。
すみません、ちょっとアシュラのごとくのオープニングでもちょっと戻っちゃうんですけど、
口コミで、あのタブラはユーザンかなとかって書いてあって、
なんかあの太鼓の音?最初の。あれってタブラなんですか?
タブラです。
やっぱそうなんだ。
タブラっていう楽器。
楽器楽器。
インドの歌楽器やね。
で、ユーザンさんっていう方がされてる。
ユザーンよね。
ユザーンか。ユザーン。
ユザーンさんがされてるんですか?
いや違います。
違うんですね。
へー。
まあまあタブラ演奏者としてはユザーンさん有名やから、
多分タブライコールユザーンなのかなと思われたんだろうなって。
よくそんなのご存知ですねみたいなね。
それもサンプリングってことですよね、だから。
あーこれは多分弾いてもらってるかもしれない。
作曲家にそのアイディアでお願いしてるから。
なるほど。
俺の中ではその頭はタブラの音が欲しいっていうリクエストを出して作ってもらってるので。
へー。
なんでタブラにについたんだろうな。
そうそうそう。
なんとなくですかそういうのって。
いやーうーん、そうね。
でもタブラの音っていうのは知ってたから、
なんか頭のこの本編からオープニングに入った瞬間のこの境界線にインパクトが欲しいなっていう風に、
タブラのちょっとボンって広がる。
はいはいはいはい。
一音がこう入ってきて、あーこっから入りたいっていうのは。
へー。
すごいよね。
すごいよね。
あ、じゃあそのアシュラは音のイメージが先、その映像と音だとどっちが先に浮かぶとかあるんですかね。
えー。
同時なことも多い。
同時なことも多い。
うーん。
そんなに頭のメロディーが流れてることじゃなくて、
音度感としてのこれぐらいの曲の音度感とこの絵が合わさったら良くなるなっていう
合体した状態の気持ち良さを探してるから。
そうね。
なんでなんか同時に良い音が浮かぶときはよくある。
へー。
すごいな。
なんかいろいろ勉強しないとその境地に行けない気もしますけど。
うーん。
すごいな。
それMTBでずっとやってたからできるようになったんですか。
その前からできた。
元々多分発想は学生のとこに作ってたときも多分、
栄養と同時な感覚ではあったんで。
そうなんだ。
やっぱそういう音楽と例えばミュージックビデオだとか、
多分そういうものに触れてるほどそういう感度高いんだろうなって気はしてて、
なんか分かんないですけど、
若い人たちでもイラストでミュージックビデオ、
イラストと文字化でミュージックビデオ作る人多いですけど、
やっぱそういうのもずっとやってる人はその感覚あるらしいっていうか、
だいたいここでイラストがバーって出てきて、後ろに文字が浮かんでみたいな。
作るときに?
そうそう。
イメージがつく。
そうそうそう。
らしい。
らしい。
僕はあんまりつかない方ですけど。
映像という言葉の中には動画と音楽が2つあって、
それが合わさって映像として気持ちよくなるという感じは持ってるから。
なるほど。
そう。
音と映像の関係
なんでその気持ちよさが何かって言ったときには、
音と絵が同時に頭の中にはパッてきてる。
へー。
それが一番理想ですよね。
そうそう。
それの2つだと多分、
無音は無音で音楽やから、
無音の緊張感があっての絵が立つみたいな。
はいはいはい。
けどこういう全体的に一緒の温度感が欲しいときには、
こういうぐらいの音があって、これぐらいの絵があって、
それが合わさって一緒にグワッて上がっていくみたいな。
あー。
いいな、それになりたいな。
その発想に行き着けるようになりたいな。
へー。
確かにな。
上原さんは学生からって言われてましたけど、
高校とか中学校ぐらいのときから、
もう結構音楽は近い存在だったんですか?
そうね。
偏ってはいたけどね。
なんで、バンドブームでバンドやって、
そっからパンクに入って、
へー。
グランジに入って、
そのままデスメタルまで行っちゃって。
うわ、すげー。
そういう格好もしてたんですか?
あー、挑発やったね。
へー。
挑発でブンパン履いて、安全靴履いてたね。
へー。
すげー。
見たい。
ガチガチや。
そうすると、友達と音楽の会話ができなくなるんだよね。
ははははは。
え、そうなんですか?
まあまあ、それを知ってる人間とは深い話やすいけどね。
一般的な音楽の会話ができなくなったんだよね。
近寄ってこないってことですか?一般的な人と。
だから会話が噛み合わないっていうか、
聞いてない、お互い聞いてないもん同士の話になっちゃうから。
へー。
そういうメジャーなものを聞かずに、ちょっと変なアングラな方に行っちゃったから。
はー。
それで多分MTV入って、
初めてスティーブン・タイラーとミック・ジャガーが違う人なんだっていうのを気づくぐらい、
それもわからんか今の人はね。
ははははは。
わかんなかった。
すみません。
エアロ・スミスのボーカルと、ローリング・ストーンズのボーカルがいいんだけど。
あー、はいはい。
両方とも口でかいんだけど。
はいはいはい。
俺の中で同じと思ってたのが、あ、この人違うねんや。
ぐらいメジャーな音楽を聞いてなかったっていう。
その偏りが今に生きてる気はするんやけど。
へー。
そうなんですね。
そっかそっか、アングラなとこまで知ってるというか、
っていうのが聞いてきたりするんですね。
でね、音を汚したりとか、ガッてノイズ入れたりとかいうのは、
多分そういうのがもともと好きっていうのはあるやろうね。
サンクチャリオープニングのときの。
そうですね、あれもガガガガってなるとことかですね。
その話もうちょっと聞きたかったなと思ってたんですけど。
結構他の作品とかでもやられたりしますよね、
そういう一旦ノイズを挟むって言われてましたっけ。
壊したい衝動があるみたいな話を。
一昨年のときの空気軸で話されてましたね。
なんかね、順当にいった流れのときに、
いきなり危険なノイズが入るとヒヤッとする感じ。
見てる人もちょっとドキッとするだろうなっていうのはあるから。
これは見てる人の駆け引きで、
慣れたころにちょっと外してやろうとか。
へー。
あることでちょっとドキッとしたりとか、見てる人が。
わざとなんだ。
ドキッとさせたいんです。
そこはね、コミュニケーションというか駆け引きやから。
じゃあ上原さんはCMとか作りながら、
そっか、見る人と駆け引きしてるんですね。
そうそう。基本的にはコミュニケーションやから。
CMではクライアントの言いたいこと、伝えたいことを
俺が翻訳してるイメージがあるから。
クライアントさんのイメージをそのまま伝えるだけじゃなくて、
やっぱりその引っかかりを持ってもらいたいっていうこと。
それが伝わるにはどうしたらいいか。
あ、そっか、伝わるためにか。
そしたら、ただ口で言うだけじゃなくて、
絵もそれが伝わるためにはどうしたらいいか。
そうすると、絵音でどうしたらいいか。
音楽の多様性とバックグラウンド
これが言語ができない気持ちさが伝わるからこそ、
映像がいいんでしょっていうのがあるから。
一昨年の空気塾で例に挙げられてたのが、
ヤクルト400LT、町内レボリューション21、
松坂通りの超いい感じ編。
これあれですよね。
モーニング娘。の楽曲をちょっともじってるというか。
恋愛レボリューションのメロディーを
町内環境のお話に替え歌して、
で、アカネ企画のアカネさんに振付付けてもらって。
そうですね。振付もすごいインパクトあった。
これもあれですもんね。
モームスの楽曲をそのまま流すんじゃなくて、
切ったり貼ったりっていうか。
完全にこれ用に歌詞も変えてるから。
曲のアレンジも変えさせてもらって、
ダンサブルな雰囲気を出したから。
で、サビに行く前にちょっと俺の方で、
気持ちよく行く前にそこも一回崩してかかった。
これ、元の楽曲を崩すことは、
元々楽曲の権利を持ってる方っていうのは、
怒ったりしないんですか?
やってくれるなみたいな。
そこはやってみてOKだったんですね。
やってダメって言われたらやめてたけど。
なるほど。
そもそもこの曲を使いたいっていうのは、
上原さんから提案されたんですか?
いや、これはもう役立さんからの企画として、
超いい感じっていうのを言いたいっていうので、
あの曲を使いたいって。
いろいろ裏取ったらOKもらったから、
じゃあやりましょうって。
なった時に俺が、
じゃあアカネ企画で町内環境の着ぐるみを着た人が
踊るっていう企画にしたくて。
確かにそういうのもコミュニケーションですよね。
さっき言われてたような。
ダンスにしてみせた方が伝わるというか。
伝わるっていうかね。
町内環境だね。
というわけで、上原さんから映像作りにおいては、
見る人とのコミュニケーションっていう話を
伺ってきたんですけど、
先ほどもあの話に出てた通り、
その映像は動画と音で構成されていますけど、
その音を作ってもらう際、
その音を発注する際ですね。
発注の反省とリベンジ
この時も、その音を作っていただく方との
コミュニケーションって大事だなと思っておりまして、
僕らがね、以前、
この今かかっているポッドキャストのBGMを
ABCさんに発注した際。
全5話ぐらいでしたっけ。
お届けしたんですけど、
かなりごちゃごちゃな、
もごもごした発注だったもんね。
伝わりづらい発注を。
難しかったってね、上原さんに言ったら。
あれはダメだよみたいなね。
やっぱりですかみたいなね。
フィードバックをいただきまして、
その反省はしなきゃ。
反省をしてるんですけど。
だから僕としても、
次のそういう機会があったら、
その反省踏まえなきゃなと思ってたところ、
先日またインビジさんに、
インビジの良平くんに、
その時は曲じゃなくてSEだったんですけど、
発注する機会があって、
ちゃんと頑張らなきゃと思って。
リベンジだったのね。
リベンジしようと思ったんですけど、
前回の反省点としては、
僕らのこういうのが欲しいっていう、
方向が定まってなかったというか、
多分こういう時にも使いたい、
ああいう時にも使えるようにしたいみたいな、
いろんな要望だけ出して。
目的だけ出してね。
そうそうそう。
っていうのが良くなかったよなって。
あれが収録して応援やしたから、
それを俺は聞いてていいんだけど。
聞いてると、前の曲が使えなくなった。
そうそうそう、そうでした。
なんでお願いしたいって話なんだけど、
まだね、前の曲みんな気に入ってんのよ。
原屋もひじやさんも山内も。
前のは良かったんだけど、
なんかないっすかみたいな振りをしてるのが、
失礼やなと思って。
申し訳ないと思って。
前のは良いのは分かったけど、
今回新しいからこうしたいっていうのがないまま、
前のは良かったんですよね。
なんかないっすかみたいな感じの振りをしてたから、
いやー発注だなと思いながら聞いてたっていう。
いやーそうでしたね。
申し訳ないですインビジさん。
本当だね。
インビジの懐の奥さんに助けられたっていう。
そうなんですよね。
だから今回も、
こういうのが作ってほしいっていうのを
用意しようとは思ったんですけど、
さっき上原さんもいろいろ言われてたような、
音楽のジャンル的な話を僕はあんま分かってないので、
それを今から勉強する時間もないから、
いったんこういう方向でリファレンスをとりあえず集めるかと思って、
リファレンスを集めはしたんですけど、
今回発注、リベンジするときね。
リベンジのとき。
ただ、効果音っていうのもあって、
さっき上原さんがサンプリング探すの結構長い旅って言われてましたけど、
そこまで多く用意できなくて、
なんとなく伝わりはするかなっていう状態で出したんですけど。
結局インビジの中村良平君に発注して、
いろいろニュアンスとか糸を組み取っていい音を上げてきてくれたんで、
ちょっと割とスケジュールも短かったんで、
これで全然大丈夫です、ありがとうございますって感じでなったんですけど、
果たしてこの発注で良かったのかっていうのは、
僕の中で疑問だったんですよね。
で、一番ちょっと悩ましかったのが、
自分の中で正解の音をどれくらい持っておくべきなんだろうっていうのがすごい悩ましくて、
そこちょっと上原さんに聞いてみたいんですよ。
けどね、基本は作れないからお願いしてるんだよっていう。
だから俺も結構特殊な例で、
なんか自分で例えて作っちゃったりとか、
もらった曲に勝手に音足してこんなのしたいってやっちゃう方ではあるからあれなんだけど、
まあけど、こうしたいっていう思いが伝わればひとまずはいいと思うんで。
だからそんなサンプリングを探す度に、
それは自分で作らなきゃいけないから探してるだけじゃないんですよ。
本当は作り手にお願いする話なんで。
イメージとしてジャンルが浮かんでるなら向こうも浮かびやすいから、
そこもコミュニケーションの話だから、向こうにどうやってこっちの思いがインプットできるかって話だから。
なるほど。
思いの丈がちゃんと喋れば、
それが向こうにイメージがちゃんと伝わってればいいと思うから。
そうですね。
でもその思いの丈が、イメージが上原さんみたいに具体的にできなくてね、
これぐらいでいいかなと思って丸腰で言っちゃったみたいな。
前回はそうでしたね。
その僕の今回のSEの場合も、
それで言うと思いってよりも多分こんな音とか、こんな音とかっていうことばっかり言ってた気がして、
最後にその高村さんの案件だったんですけど、
補足として高村さんが作りたいコンテンツとしてはなんか漁師コンピューターが絡むやつで、
それちょっとその漁師って不思議な、
漁師の回も前にポッドキャストやっておりましたけど、
ちょっと不思議な挙動をするっていうところがあるんで、
音楽の世界観
ちょっとそういうなんか不思議な感じ、不可解な感じっていうのを、
分かんないけど不協和音とかなんかそんな感じで表せるといいんじゃないすかねって最後ちょっと補足してくれて。
それだ。
多分それだった。
それだな。
多分それだったっすね。
世界観よね。
そこを言わなきゃいけない。
そうでしたね。
なるほど。
また一つ学びました。
答えは持ってなくていいのよ。
なるほど。
イメージは持っとかなあかんけど、
最終的に仕上がりが分かっているのは自分しかいないから。
イメージさんは映像がどんなふうに上がるかまではまだ見えてないから。
そうそう。
それが伝わって、逆に何が来るかなっていう楽しみで待っててもいいかもしれない。
ああ、そう来たか。
合わせてみると、ああ、そっちがいいっていうのはあると思うし。
自分の中で先に正解決めて、そうじゃないとダメっていうよりかは、
信頼関係で向こうからの引き出しを楽しみにするっていうのは、
そのための世界観としての共有は絶対必要だなっていう。
なるほど、なるほど。
そうですね、世界観だ。
上原さんは言語化する、細分化するのがすごく上手っていうか、
上原さんが誰かに指示してるときの言葉とかがすごい的確で、
私は隣で聞いただけなんですけど、いつも聞いてるわけじゃないんですけど、
なんでそんなできるんだろうと思って。
昔からそんなできたんですか、その細分化っていうか。
いやいや、だいぶ経ってからよ。
最初は直感で作って、これがいいっていうか、かっこいいでやってたけど。
やってくちに、意外と俺はこれを伝えたくてこういう集を撮ったんだとか、
いうのが後々結構分かったりとかして、
というのが繰り返していくうちに伝える言語が見えてきたっていうのはあるから、
最初は若い頃は勢いで直感的に作って、なんかしないけどいいっていうのを繰り返していくうちに、
でも振り返ると、実はコンティニューはこれがやりたかったんだよなっていうのが、
後から気づいたこととかあったりとかして、
そこら辺で言語化がだんだんしやすくなっていったっていうのは。
あとは人とやっていくうちに伝わってないなって言葉足らずだなっていうのは、
やっていながらやっぱり反省してどうやったら伝わるやろうというのを繰り返していくうちに、
多分その過程やけど。
僕も今全くわからないに近い状態だと思うんですけど。
だからそういう上原さんだけじゃなくて、いろんなディレクターの方からのフィードバックをもらうときに、
そこで言語化してもらえるじゃないですか。自分が作ったものに対して、
その要素が足りてないよとか、ここ伝わってないよっていう。
そこで言語化するとこういうことだったんだっていうのはわかるし、
逆にその会話を重ねる中で、自分はこういうつもりで作ったんですっていうときに、
初めて文字にするときに、こういう意図で作るべきだったなと思って、
そこで一旦送りつける前にもう一回僕の方で修正して送るみたいなことはあったりして、
多分その繰り返しなんでしょうね。
そうそうそうそう。
まあまあ、なんでジタバタするしかないのよ。
ジタバタするしかない。
いきなりできるはないのよ。
そっかー。上原さんもそうなんだ。
いやいや、ずっとよ。
このポッドキャストも言語化の作業ですからね。
そうそうそうそう。
自分の頭の中だけで思ってるイメージをどうやったら伝わるかな、伝わってるかなっていう繰り返しだなと思ってますね。
はい、ちょっとじゃあまた一つ勉強になったんで良かったです。
またリスナーの方も喜んでいただけるんじゃないかな。
CM制作のプロセス
そうですね。僕はまた次の機会があれば、この回を聞き直してやりたいと思います。
ありがとうございます。
弊社のしゃべり場。
はい、ということで今回は念願の上原さん特集回だったということで、
上原さんの直近の話題作であるアシュラのごとくのオープニングの話だったりとか、
ずっと前々から音楽の話は上原さんに聞きたいってずっと言ってたんで。
もうね、上原さんスケジュールがパツンパツンだからね、全然撮れないです。本当にすみません。
お時間いただきありがとうございます。
ありがとうございます。
その話が聞けてちょっと面白かった下目になりました。
もう一個上原さんに聞きたいなと思ったのが、MAの話を聞きたいよねっていうことを前々から言ってて、
もしかしたら次回はそういうことを聞きます。
マニアック。
ナレーターさんにどういう風な指示を出すんだろうとか、その辺って僕も全然MA経験ないんですけど、
ただみんな気になってんじゃないかなっていう風に思いまして。
みんなって誰やねん。
マニアックな人々か。
MAがわかる人がどんだけいるんだろうね。
MAってなんだよ、ミュージック?
あ、そっかそっか。MAってなんだ?
ミュージック?なんとかの。
ミュージックですっけ?
マルチオーディオか。
マルチオーディオ。専門の方がされるのよね、MA室とかで。
そうですよね。
ナレーターのさんの声だけじゃなくて、いろんな声を、音を調節するの?
BGMだとか、SEだとか。
音を編集するだけで、ガラッと変わったりするんですか?
そこがめっちゃ大事やん。
そうなんすか。
音楽とあって、ナレーションがあって、SEがあって。
テレビの放送には、これ以上信号を超えちゃダメですよっていうレベルがあるから。
信号?
レベルが、音量とかね。
キーって音はダメとか?
私の笑い声とかダメだよね。
そりゃそういうの抑えるものはあってるけど、レベルとか。
EQってイクライジングって高音とか低音とかいうバーをいじくって、低音を抑えたり高音を上げたりとか。
いろんなことして音を整える作業。
ポッドキャストでも若干やってるの?
全然レベルが違うんですよ。
経営者はイクライジングが甘いからさ。
わかるんですか?そういうのって。
スピーカーで聞いては全然聞こえないね。
マジっすか?
ヘッドホンでやってるから、たまに車に乗ってるときに聞こうって聞くけど、音がモコモコして全然聞き取れない。
何の声?何の声が?
僕らのポッドキャストですよ。
ダメ出しクラッチのやつ?
そうそう。
ヘッドホンで聞いてるから。
違うんだ。
スピーカーで聞いてないから。
嘘?
違うんだ。
さすが。
今度スピーカーで聞いてみますか。
違うんだ。知らなかった。
ちょっとやってみよう。ありがとうございます。
すごい。
そんな話も含め、また次回もお呼びできたらいいなと思っております。
夢の話。興味津々になりました。
ほんとに?
はい。ちょっとかなり聞きたいです。
ひじやさん、何?何?何それ?
分からんくせにね。
その役ですからね。
ひじやさんの声だけが聞こえた。
じゃあ今日はちょっとこの辺で終わりたいと思います。
ありがとうございました。
本日も経営者のしゃべり場を聞いてくださってありがとうございます。
経営者のしゃべり場では皆様からのご質問ご感想を常に募集しています。
映像制作会社の人に聞いてみたい素朴な質問や製作裏話を知りたいなど何でもOKです。
SNSではハッシュタグ経営者のしゃべり場をつけての投稿やDMも受け付けています。
我々の励みにもなりますのでぜひお気軽によろしくお願いします。
30:20

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