1. ケイシャのしゃべり場
  2. #108 〈お悩み相談回・後篇〉..
2023-09-08 18:34

#108 〈お悩み相談回・後篇〉作品が生まれるまでの“もがき”、赤裸々トーク!/D.上原 桂、D.甲斐。

【内容】クリエイティブの"沼"、脱出するためには⁉️/次につながる失敗とは?/最近よく目にする失敗系コンテンツ/自分の至らなさを知れるって幸せ/ディレクター陣が毎回抱える"沼"、創作の真実/納品後の後悔ってあるの?/次回予告:甲斐。さんが改名したワケとセルフブランディングについて


【ゲスト】⁠⁠ 

上原 桂/KOO-KI ディレクター

⁠⁠甲斐。⁠⁠/KOO-KI ディレクター  

【出演】

⁠⁠山内 香里⁠⁠/KOO-KI ディレクター

泥谷 清美/KOO-KI 広報    

原山 大輝/KOO-KI アシスタントディレクター


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サマリー

彼らは、もがきながらもアイディアを出すことや自分のエッセンスを入れることの重要性について話し合っています。また、もがきながら作業をやりたいと思う気持ちや失敗を繰り返すこと、そしてクライアントへの納品後のやり直しについても語られています。

もがきながらアイディアを出す
ケイシャのしゃべり場。
けどね、なんか、しっかり腐った方がいい気がするけどね。
おー。
つぶつぶと、もうやりすぎてドロドロなんて、うわー、やってもうた。
なってからの方が多分なんか、リカバリーに対するアイディアが出やすいっていうか。
あー。
もう絶対にやりたくないんだけど、同じことみたいな。
そうそうそう、なんで面白いのっていう。
ガチボシー。
サンクチャーでかな?
サンクチャー。
そうそう、意外とそこまで、その途中でちょっとネットでしゃべって、
ハウツー見て、こうした方がいいってやっても、
それをやってるから安心っていう錯覚に陥りそうで。
あー、なるほど。
へこんで、へこんで、へこんで、うわー、あかんわ俺って思って、
けどなんとかせなあかんって、自分が思いついたやつが一番効果ある気がする。
で、やってみて、もうちょっといけるかも、もうちょっといけるかもって変わっていくって気がするから。
意外とね、なんか泥沼にはまるっていうのはね。
伸びるよねって俺は思うけどね。
へー。
そこまでやりきってるっていう過程もあるからやけど。
え、上原さんの暗黒時代とかあるんですか?
いや、毎回へこんでるよ。
考えてる時とか全然いいのが出なかったら。
もう俺この仕事向いてない。
嘘ー。
でぐらいへこんだ時に、こうキラッて光る糸みたいなアイデアが、
それ光ってるかもって必死に手繰り出すと、なんかいけるいけるいけるって。
よかった、今回もっていうのはある。
あー、そうなんだ。
そういう瞬間、あんまり確かにないな。
僕いつもCGチームとかと仕事してるから、
なるべくみんなと同じようなやり方に合わせようっていうのもあって、
それこそ石井さんとかすぐ確認しちゃったりすることはあるんですけど、
でもなんかちょっとずつCGチームの中でも自分なりの表現みたいなのをみんなしてるわけですよ。
それが自分で考える時間をちゃんと取れてないなって最近ちょっと思うことがあって、
なんでも他の人に合わせるばっかりでいいのかって思ったりする瞬間はちょっとあるですね。
自分のエッセンスを入れ込みたくなってきた。
入れたほうが、それがマイナスになるかもしれないですけど、
プラスになったらいいなっていう気持ちはあるですね。
入れていいんだって。
まずは入れたいって欲が出てるかどうか。
それに対して行動するかどうかだから、
失敗、失敗しないは後回しとして。
それに対して動き出すことが多分大きい気がする。
欲がちょっと顔を見せてるんだろうね。
でもそういう失敗したくないって気持ちもあるから、
なるべく安全策を言っちゃう節も全然僕の中にあるんですよ。
それと葛藤してますね。
もがく覚悟が必要やな。
自分のエッセンスを入れる
山内先輩、覚悟。
ういっす。
いや、それは自己判断で。
まあけど、そもそもそれやろうとするとき失敗を思い描いてやってないから、
なんでやった結果失敗なのはしょうがない気がするよね。
成功しようと思ってやったら失敗はね。
それは多分次に繋がる気がするよね。
安直にネットとかで見つかるような、
そういうノウハウとかハウツーとかを拾うよりは、
考えた方がいいんやろうなと思いつつ、
最近失敗系のコンテンツもめっちゃあるなと思ってて。
テレビ番組とかでもしくじる先生とかやってるじゃないですか。
面白いよね。
あと本でも失敗図鑑っていうやつとかがあって、
過去の偉人とか、ピカソは実は当時こんな扱いを受けてたとか、
そういったようないろんな人のやらかしみたいなのをまとめた書籍が出版されてたりとかしてて、
動物もありますよね。
残念な生き物があるね。
やっぱ失敗するって嫌じゃないですか。きついし。
でも誰かのそういう話を聞くと、
安心するね。もう一回頑張ろうかなみたいな気持ちにはなるよなみたいな。
うちの子も毎日先生から怒られて帰ってくるんだけど、
ママも上司に怒られたりするよって言ったら、
ちょっと安心した顔をしてた。
あんな怖いママが。
子供にとってはね。
大人でも怒られるんだって。
だんだん年食うと大人になったから怒られちゃいけないとか、
もう俺はこんな良い年なんだからみたいなって。
変なプライドじゃないけど、そういうのもあるじゃないですか。
華麗によるプライドみたいな。
そういうのも邪魔でしかないよなと思って。
でも30代ぐらいが一番それがすごい自分の中で邪魔してた気がする。
特に。
ちょっと大人と。
青年から大人になって。
ちょうど中間で、30代ぐらいになったらもうできなきゃいけないみたいなのを自分で化してた。
そうですよね。まだ失敗していいやって気持ちあるっすもんね。
20代からすると。
30代になるとだんだん失敗できない。
こんなに失敗しちゃったってなって、
30後半とかになってくると、そんなものです。
ちょっとトゲが抜ける感じ。
それちょっと分かりません。
私も今33ぐらいなんですけど、若干自分の諦めみたいな。
これはしょうがないみたいな。
悪い意味で諦めるとかじゃないんですけど、
ちょっと生きやすくなった感じはあります。
頑張りやすくなったというか。
20代の方が大人への背伸び感が失敗したら、
大人は失敗してはいけないものだね、的な。
そういうのがあるかもしれない。
失敗するしって、開き直りでいくのが30からなのか。
小沢さんと話してた時に、
小沢さんがなんか、俺なんて空気で最年長なのに、
普通に江口館から怒られて、すげー怒るからなみたいな。
でも、この年になって怒られて、
自分がちょっと足りてないなって思えるのは、結構幸せみたいなことを言ってて。
いいこと言うな、小沢さんって思ったんですけど。
そういうことを教えてくれてるのかなって思いながら聞いてたの。
安心させてくれてるのかなって。
私空気に入った時に、一番最初それを思った。
梶原さんと社長副社長とかの会話を聞いてて、
経理の面で梶原さんがピシッと言うじゃないですか。
梶原さんは経理を、弊社の経理を担当してくれてる。
社長副社長に結構ピシッと言うから、
なんか私、田森さんが深夜番組で、
宮沢理恵さんと一緒に出てた深夜番組知ってます?
バーみたいなやつ。
そうそうバーのやつ。
あれみたいだなみたいな。
やっぱちょっと大人になると、きれいな女の人に叱られたいのかなって。
勝手にそんなイメージ。
誰も何も言ってくれなくなるっていうのがあるかもしれないよね。
ちょっと叱られるぐらいが居心地がいいドM集団なのかなって勝手に思った。
社長だから言えないっていう雰囲気じゃないのが、たぶんまだうちの助かってるところではあるよね。
そうですね。ちょっとびっくりしたもん最初。
そういう意味ではみんな、別にたらのイエスマンじゃないって。
各々の意見をちゃんと飛び交える状況ではあるっていうのは。
そうですね。失敗が確かに許されるな。
失敗から学ぶ
何回も番組で言ってるような気もするけど、
ごめんさんもいっぱい失敗してるしな。
原口さんは失礼に聞こえたら申し訳ないんですけど、
原口さんもしくじり先生だと思ってるんですけど。
どの辺が?
しくじってばっかりいた気がするしな。福岡にいた頃とか特に。
しくじってても絶対に諦めないんです。原口さんは。
どんなしくじり?
例えば作業に沼って、製作とかPとかに連絡をよこさないとか。
進捗報告をしないってこと?
進捗報告しないで。
苦手なんですよね。しないっていうより。
まあまあまあ、そうっすね。苦手なんだな。
完成だけを見てほしいってこと?
こんなのを足してみました。どうでしょうっていう形で見せたい。
途中だとダメだよこれって言われる?
言われるかもしれないし。
でもチェックの時間過ぎてるのよ。
そうなんです。
粘るんだ。すごい。
ダメですよ。
ダメですけど、その粘り強さを社内で評価してるじゃないですか。社内のみんなは。
その粘りがあるからこんなしつこいアニメーションができててすごい。
しつこいって言ったんですよ。
全然褒めてないですよ。
すみません、言葉が悪くて。
言葉が悪いのよくないですよね。
いやでも面白いじゃん。
でもね、納期に間に合わないのね。
いや納期にはちゃんと間に合いますよ。
ちゃんと天パリの神はみんな降りるんで。
ギリギリのパワーは出てくるんで。
その間の合間のチェックにやりすぎて没頭して連絡しない。
スタッフが大丈夫大丈夫。
困りますよね。連絡くらい欲しいですよね。
そうですね。
そういう類の失敗というか自分のできてないところで、改善の仕方って自分と戦うしかないと思うんですよ。
自分と対話するというか、自分の中の何の弱さがその行動させてるんだみたいな。
そういうのって考えたりするのかなみたいな。原美津さんとか上原さんとか。
最終的には正直にするのが一番いいよね。
今やっててもうちょっとかかるんですけど。
ちゃんと早めに言うであったり。
連絡取れないと不安になりますもんね。死んでるのかみたいなね。
途中でもいいですかっていうね。
その先にも待ってる人いる場合もあったりするから。
それが連絡取れないの怖いから。
思ったより進んだくてこれぐらいなんですけどもっていうことを言ってけど、最後には間に合わせるんだけど。
意外と正直に言った方が話が早いっていうのはやってて。
そうですね。本当なんかそれは上原さんと一緒にやったやつ以降はちょっと細かい連絡を入れるようにしてて。
そうなんだ。もう解消したんですね。
解消っていうか、そもそもなんか結構昔からそれずっと言われてたことで、
上原さんと一緒にやった時にそれをまたやってしまって、
俺まだこれ直ってないわって思って、それがすごい反省したんですよ。
それである意味かなりショックだったというか。
なので当たり前の話なんですけど、そういう細かい連絡みたいな進捗みたいなのはするようにしています。
さっき正直に言った方がいいっておっしゃってたじゃないですか、上原さんが。
今この作業やってるんですけど、時間をめちゃくちゃ長く言うか、ちょっとって言ったのになんか出せてなくて、
ちょっとじゃなくてすいませんみたいな感じ言うのもカッコ悪くなってしまうみたいな感じで、
作業のもがきと失敗
細かい進捗報告をしなくなっちゃうっていう心理が自分をメタに見た時にあるなって思う時があって、
その時は自分のしょうもない自意識がそうさせてるなみたいな風に思っちゃったりとかするんですけど、
そんなの本当にしょうもないからね。
まぁそこはこっちが無様にやっちゃいましたっていうのをちゃんと出してあげればいいんかな、わからんけどね。
まぁまぁマニヘイって話やけどね。
そのが一番もうそうなんですけど。
遅れた対処法のノウハウが広がってもしょうがないんだけどね。
でもやっぱり何回もそういう失敗を繰り返してると、ぬまり始めた時点でなんとなくわかるようにもなってはくる気がするんですよね。
ぬま名人?
ぬま名人、はい。
あのぬま多分ちょっともう深くなりそうだなみたいな。
深いってどれくらい、何時間くらいやり続けちゃう?
多分ね、延々できちゃう。
多分、え、気づいたら4時間経ってたとか?
ご飯とか忘れちゃう感じ?
いやご飯も食べるけど、まだまだやりたいのよ。
あ、そう。
作業としては。
やりたいの?
手間暇かけたいのよ。
そうなんです。
眠くなったらどうするんですか?
寝る。
寝てまた次の日やる。
あ、そうなんですね。
あ、じゃあ上原さんもぬまった経験はある?
なんぼでもある。
なんぼでもある?
えー。
なんでやったらよくなりそうやから、めんどくさいけどこれとこれとこの作業をしないとこれできひんな。
やるしかないかーってやってっていう。
あの我々じゃないですか、ジブリの、多分宮崎駿さんのドキュメンタリーのどこかをスクショしたい感じの、なんかインターネットミームにもなってるような画像で。
宮崎駿さんが、もう本当にめんどくさいって言いながら作業やってるやつ。
あー。
あるっすね。
あれですよね。
あー。
やらんとね、できないし。
うんうんうん。
いや宮崎駿でこれだからもうしょうがねーよって。
でもそのなんかこう、やりたいっていう気持ちがあるのはなんかすごくいいんじゃないかなって思いますけどね。
いいですけど。
沈まりたいっていう。
いいですけどしんどいんですよね。やっぱその。
それが続いたりとかしてもしんどいし。
その周りの人もそれをなんか理解したら結構やりやすくなったりするのかなーってちょっと思いましたけど。
まあそれが上原さんの言う素直なのかなと思いますけどね。
それでやって間に合わない、時間がないけどやっちゃう。
でやってトライして違ったもうちょっと直したいっていう欲がどんどん出てくるからあー時間が間に合わない間に合わないっていうのがなんか多分ね、
カイの言う正式な沼の世界なんだろうなって。
ただ作業がかかるっていうよりもやって調整してあーもうちょっといじったらもうちょっとよくなるかもあー時間がないけどやりたいっていう。
なんで多分永遠に上げるって言われて永遠にその作業できるのよ。
もうちょっとよくなるかもずっと繰り返しその波が来るから。
めっちゃうなずいてるし。
そうなんですよね。
やりすぎてもう1個更新した方がいいのかそれとも2個前に戻った方が良かったのかとかなんかあるんですよね。
じゃあ納品した後ももうちょっとやり直したいってなったりするんですか?
俺はもう納品したらもう忘れちゃう。
俺はなんかいやこれ本当にわかんないんですけどなんか映像作る人間としてこれ正しいのかどうかなっていつも思うんですけどなんかやっぱこうやり直してもう一回納品させてもらえんかなみたいなことはめっちゃ思うんですよね。
もちろんその時ベストのもの出してるんですけど。
それはすごく思いますね。
やり直してのレベルってもうちょっとここがこういう動きっていうやつなのかなんかそれとももっと前に戻るのか?
今の俺ならもっと面白い企画が見たい。
企画から?
そこまで戻ることもあるし、表現の話のレベルでもあるし。
いやわかんないです。このマインドってあんまり良いものじゃないのかなとも思いつつ。
それが伸びしろなんじゃない?と思ってますから。
いいと思う私は。
でもなんかその感じてるプレッシャーはめっちゃわかります。
納品後のやり直し
映像クリエイターたるもの自分が一番自信を持ったものを納品せよみたいな。
でもねもちろんそのクライアントさんにそもそも失礼だなって思うところもあってそういうことを言うのも言えないなって思ったりもする。
でも今の自分の精いっぱいだったのだって思います。
みんなもがいていますね。
そうか。もがき続けるしかないのですね。
もがき続けるしかないのでしょうか?上原先生。
早く楽になりたいのですが。
楽になるためにはなんかとりあえず自分で発明するしかないんじゃないの?
発明するために失敗してどうしようかの繰り返しなんじゃないの?と思うけど。
めちゃくちゃ頑張ってる時ってめっちゃきついし早く楽になりたい場合、
多分辞めたら一番早く楽になれると思うんですけど、
それはちょっと悔しすぎるって思いますね。
悔しい?何に対して?
なんでしょうね。自分のしょぼさじゃないですけど。
クソーっていつも言いながらやってます。
チクショーって思いながらやってますね。
失敗の話を話してて思ったけど、私はわりとプライド高い。
自意識が高い。
かっこ悪い姿を見せたくないみたいになって、めっちゃ思ってるんだなという自己分析ができました。
ちょっとね、恥ずかしくなってきたんでそろそろ。
恥ずかし終わりなんです。
次回のテーマのブランディングについての話にも関わってくるんですけど、
かっこ悪いところは見せたくないと思いながら、
かっこつけたいとも思ってない自分がいて、
そういう意味で、私も自分のブランディングを何とかしないといけないんだろうけど、
めちゃくちゃかっこつけて、私オシャレクリエイターですみたいなことを言うのも、
かゆくてやだみたいな感じの、そういう自意識もあるんですよ。
そういうことも絡めつつ、ちょっと次回、
原口さんの解明を発端に、
ちょっとブランディングの話を。
みんなさ、みんな原口っつってんのよ。
あ、間違えちゃった。
俺は何とかかいって言おうとしてたんだけどね。
そう、今日ずっと。
全員みんな原口、原口言ってんのよ。
さらさらさらに。
心苦しいんですよ。
じゃあ次回はかゆさんの。
みんなに負担かけてるなと思って。
まあまあ、これが浸透するまでの段階。
本人の努力もいるよ、これ。
そうですね。
いいえ、かゆです。
かゆです。
じゃあ、次回はかゆさんの解明を発端に。
つかぼります、かゆさんの解明を。
じゃあ、次回はかゆさんの解明を発端に。
つかぼります、かゆさんの解明を。
つかぼって、ちょっとブランディングの話までね、
いけたらなと思います。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
18:34

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