絵本の読み聞かせ
わらべ歌と絵本で子育て
ここでは、わらべ歌と絵本のことを中心に、日々の暮らしにまつわるあれこれを思いつくままに話してみたいと思います。
今日は、絵本のことについてお話をします。
先日、小学校の6年生に読み聞かせをすることがありました。
この季節に、6年生に読み聞かせをするってなると、もう卒業も近いので、何を読もうかなーっていうふうにいつも考えるんですけど、
私の、自分が小学校の卒業式で、谷川俊太郎さんの生きるっていう詩を音読したのを覚えているので、ここ2、3年は生きるっていう絵本を読んできました。
岡本芳郎さんという方が差し絵を描いてくださって、福音館書店から絵本が出ているんですけれども、
いつもクラスでこの絵本知ってますかって聞くと、知ってるっていう声も多かったし、あと差し絵が夏なんですね。
なので、そういうこともあって、今年は違う絵本にしてみました。
でも谷川俊太郎さんの絵本は読んでみたいなって思っていたので、一冊は、これは水平線という絵本を読みました。
で、つぺらつぺらさんの絵で、金の星社さんから出ているんですけれども、令和版のこれはのみのピコだなーって私は勝手に思ってます。
1979年にサンリード社さんからこれはのみのピコっていう絵本が出ています。
これも谷川俊太郎さんが詩を書いて、差し絵は和田誠さんが書いてくださっています。
のみのピコも大好きな絵本で、何度も読んで大切にしているんですけれども、その令和版がこれは水平線だなーって思ってます。
出てくる人の名前とかデザインなんかもすごく今風で面白くって、聞いてくれた6年生もえーとかってちょっとびっくりしながら読み進めていった感じでした。
6年生と一緒に読んでも面白かったなーって私は思ったんですけど、そうなってくるとこれはのみのピコもちょっと知りたいよーっていうことになって、
のみのピコも最後の方だけじゃあちょっと読んでみるねーなんて言ってご紹介できたのも良かったかなと思います。
子どもの興味を促す
もう一冊はあっていう絵本です。これは谷川俊太郎さんが文を書いて、広瀬玄さんが絵を書いて、有栖勘さんから出版されています。
私はこの絵本の中での本当の使い方と色使いに見入ってしまいます。谷川俊太郎さんの言葉もすごく絶妙だし、
それに合わせてくるこのデザインも絶妙で、なんか制作秘話みたいなのがあったらぜひ聞いてみたいなーって思う絵本でした。
どういう風に場面にあったフォントを決めたのかなーとか、あとすごいデジタルっぽい見た目はデジタルっぽいんですけど、
全部手書きで、ものすごく温かいんですよね。伝わってくる雰囲気が。すごく丁寧に書いてくださっているのが伝わってくるし、色使いとかもなんかすごい繊細な色で、
パッと開いた時に目に入ってくるページはすごく単純なんだけど、なんでこここういう風にしたのかなーとかって思いながらずっと見てしまう絵本です。
で、最近は子どもたちも授業でパソコンも使うことがあるんですけど、ちょっとフォントの話なんかもしながら、このあっていう絵本を紹介してみました。
で、絵本は入り口で、言葉に興味を持つ子がいたり、デザインに興味を持つ子がいたり、あと色彩に興味を持つ子がいたり、なんかいろいろあっていいんじゃないかなーって思うんですね。
なので、いつもいろんな絵本を紹介しながら、子どもたちには今いるところだけが世界のすべてじゃないよっていうことに気づいてほしいなって思います。
身近なことなんでもいいんですけど、身近なことをきっかけにして、そこから広がるいろんな世界があるんだよっていうことに気づいてほしいなと思います。
そこから自分が好きなことを見つけて、いろんなことに興味を持って、前向きに新しい世界に羽ばたいていってほしいなーって思っています。
そのために私たちの大人ができることは、自分の時がそうだったからってつい考えがちで先回りをして、あれ大丈夫、これ大丈夫とか、不安を煽ることじゃなくて、
でも今は今があるので、今は子どもを信じて後ろから支えながら温かく見守ることが大事なんじゃないかなって、ここ最近娘を見ていてもすごく思います。
子育てを頑張っているお母さんの気持ちが少しでも軽くなりますようにという願いを込めて配信していきますので、お時間があるときにぜひ聞いてみてください。ではまた。