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2025-11-19 13:43

漁業―気候変動と「TAC制度」のジレンマ、政治の現場から

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サマリー

漁業における気候変動の影響や、TAC制度を通じた資源管理の課題について議論されています。漁業者の生活と環境への配慮を両立させるための複雑なジレンマが描かれています。日本の漁業界は気候変動の影響を受けており、政策決定においてデジタル技術の活用が求められています。特に地方自治体との連携が重要であり、若い漁業従事者のデジタル導入への抵抗感も問題視されています。

漁業問題の背景
はい、では今週も毎週ヒデトーク始まりました。
今週のゲストは、先週に引き続き、いっちぃに来ていただきました。
いっちぃ、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
前回はね、僕がふと思った、
なんで人はディズニーランドであんなに何回も行くんだろうっていう、
突拍子もないところから切り口で言ったんですけども、
今週は、いっちぃがもし気になっていることがあれば、
ちょっとそれについて深掘りをしていきたいと思います。
前回もちょっと話したんですけど、農業だったり漁業だったりが、
気候がすごいこの夏暑くて、秋と春がなくなるだったりとかがあって、
できる野菜と果物が減ってったりとか、
逆にできるようになったものが新しくなったりとか、
採れるはずの魚が採れなかったり、逆に放漁だったりだとか、
そういうのがあるから、それは国として何かあるのかなーと思いまして。
最近僕ね、漁業問題っていうのも結構深く入っていて。
やっぱりもともと、当然だから魚って資源なので、
たくさんいっぺんに取っちゃうと、
どんどん絶滅危惧種みたいに数が減っていくじゃない。
そうですよね。
漁業者っていうのは、やっぱり採れるときにいっぱい採りたいと思うから、
そんなことを構いなしに、今まで魚っていうのを採ってたの。
実はノルウェーなんかを参考にして、一つの政策を去年スタートしたんだけど、実験的に。
サーモンが有名ですよね。
そう。
それで今はタックっていうものを試しにやっていて、
このタックっていうのは送料規制なのよ。
送料規制っていうのは、年間で川崎秀戸丸という船が取れる魚の量はこれだけですと。
いっちい丸が取れる魚の量はこれだけですっていう上限が決められてるのね。
へー、それは魚の種類だったりとか。
魚の種類で縛ってる。
今僕の三重県なんかで言うと片口いわしっていうものがそれに当たってるんだけど、
片口いわしを秀戸丸はこれだけしか取っちゃいけないよっていう決まりがあるのね。
資源を絶やさないために次の世代に、継続的に漁業が成り立つようにということですよね。
そうなの。
そうすると、この量っていうのは何で決められてるかっていうと、厳密に言うと重さで決められてるのね。
何万トンみたいな。
重さで決められてるから。
だから漁師さんたちはそうするとどうなるかっていうと、小さい魚をいっぱい取っても一匹当たりの値段が安いじゃない?
そうですね。
だから大きくなるまで待とうというふうにするのよ。
あー、育つまで。
そうそうそうそう。
育って大きくなったら取ろうっていうと、取る量、引数は少なくなるけれども、
だけど売れる魚が取れるっていうことになってるわけだよね。
そうすると資源としての魚は残るし、漁師さんはお魚が高い値段でやり取りされるっていう。
こういうところを実はノルウェーのやり方とかを見て、今試しにやってみてるのよ。
ところが、今サンマとかってめっちゃ太ってて脂が乗ってるわけよ。
そうすると、東北のほうなんか行くと、大きいから今のうちに取れってなるじゃん?
そうですね。
そうすると、もう今上限地まで行っちゃったのよ。
あー、なるほど。
そうしたときに、じゃあどういう制度を使うかっていうと、
例えば秋田県が、秀戸丸がもう全部いっぱい使っちゃったと。
そうすると三重県の市丸に、ごめんお前の分ちょっと枠を分けてくれってこういうことを交渉できるのね。
そうなっちゃうと、取れなかった方々の生活はどうなっちゃうんですか。
そうそうそうなの。
だから貸し借りの分野なんだけど、こんなの全然うまくいくわけがなくて。
わかんねえじゃん。俺ら11月、12月でめちゃくちゃ取れるかもしれないのに、
枠をお前なんかにあげたら、俺ら取りたくても取れねえじゃねえかっていう話になっちゃう可能性も十分あるじゃん。
そうですね。
今これで漁業者たちが揉めちゃってるっていう大きな問題が今あって。
TAC制度の導入と課題
確かに、それに未来の話だとうまくいかない可能性っていうのもあるじゃないですか。
自然が相手だから。
そうなのよ。
こんだけ気候変動で波が激しくなってくると、
それこそ今まで三重県で取れてた魚が三重県で全く取れなくて、東北のほうで取れるとか、
北海道でいわしがたくさん打ち上がっちゃったっていう話だってあるし、
全然気候変動が生み出す魚とか野菜とか、
こういう全然予測できないものっていうのは、
程度を作っても追いつけないっていう難しさがあるよね。
それに単純にちょっと話が戻っちゃうんですけど、
漁の規制をするのはもちろん継続的に漁業をするにあたり大事だとは思うんですけど、
その人たちが生活する上で、儲かるのに取れないじゃんみたいな感じで、
不満を抱かれちゃうみたいな懸念っていうのはもちろんあるんですか。
ある。ある。全然ある。
そもそもどうやって、ひでとまるはこれだけ取っていいよっていうアッパー、上限をどうやって決めるんだってなると、
どこの取れ高を見て決めてるのよ。
県のトータルでやるんだけど、この県ではこれだけ取れてるから、
じゃあ今後の資源を残すことも考えたときに、
最大値これくらいだねっていうふうに勝手にルール決めちゃうんだけど、
実は三重県って、もともと漁業者たちってすごく資源を残そうってことを意識してくれていて、
自主的にPACっていう総領規制を自分たちでやってくれてたのね。
そろそろこれ取ると来年取れなくなっちゃうから、もうちょっと残しとこうぜみたいにやってくれてたんだけど、
そんなこと農林水産省は知らないじゃん。
だから勝手に数字だけを見て上限値を決めちゃうっていうことをやってたから、
もうめちゃくちゃ文句が出たね。
現場の声と政策決定
うーん、そうかもしれないですね。
いやだから、これ取りたいのに取れねえじゃんっていう状況は、
回避しなきゃいけないっていうのは当然ながらあるし、
難しいこれ本当に。
現場の声と決めてる人たちのどうしても埋められない壁みたいなのはありますよね。
現場見てないのになんでそんなこと決められなきゃいけないんだって思っちゃいますよね。
それで実は小泉慎二郎さんが農林水産大臣になる前に、
僕と一緒にタッグを組んで、漁業者の意見をオンラインで全部集めようぜっていうことをやったのよ。
今までは漁業やってる人は漁業組合っていうところに入って、
その組合が三重県に行って、
三重県が農林水産大臣になると、
意見ってどんどんそぎ落とされちゃって、
すごいスリムなものになっちゃうから、
漁業者たちの意見っていうのが全然届かないのよ。
それで小泉慎二郎さんが僕に声をかけてきて、
オンライン会議とか、あるいはオンラインのGoogleフォームみたいなものを使って、
漁業者の意見を集めて、
AIで解析してパターン分けできないかみたいな。
デジタル技術と漁業
こういう相談があって、実際にそれをやってみたら、
結構たくさんの意見を集約できたから、
これいいじゃんって思ったのよ。
これやろうってなった瞬間に、
この農林水産大臣になって米問題になったから、
これがちゅうぶらりになっちゃったのよ。
そうですよね。
そっちももちろん大事だけど、
まさかのあまりに急速な米不足。
こっちに話をめっちゃ、もう慎二郎さん忙しくなっちゃったから。
だからもしかしたらね、
今日こうやってイッチーと話してる間に、
慎二郎さんどういうポジションに行ってるかわかんないけど、
だけどやっぱり、うちの自民党という党が変わるためには、
そうやって意見の集約の仕方?
いろんな人から話し聞くっていう方法を、
もっとデジタルの力使ってやりたいなっていうのが、
僕の気持ちとしてあるなあ。
そうですね。その方がスピード感はありますよね。
ある。確実にある。
だってそもそも地域で獲れる魚とか全然違うのにさ、
法輪水産省でまとめて政策作るなんて、
そもそも無理な話だよ。
そうですよね。私も素人目ですけど、
例えば農業やってる方しか知らない、
なんか最近獲れ始めて全然みんな知らないけど、
美味しい魚が例えばあったりだとか、
そしたらそれでまた一つ解決の糸口になるかもしれない。
うんうん、そうだね。そういうのが必要だなと思う、本当に。
あと純粋な疑問なんですけど、
漁業をやってる人たちはネットに違和感みたいなのなく、
ストーンと入ってきてくれるんですか?
いやこれがね、最初抵抗めっちゃった。
特にね、そのときやったのは、
漁業をやってるうちの中でも若い人たちで一回やってみようって言ったんだけど、
やっぱり最初はちょっと抵抗があったんだけど、
実際に目の前でこういうデジタルのものを見せたりしてみると、
ちょっとそこで感動を覚えてくれて、
それで積極的になってくれたっていうのはちょっと嬉しかったね。
若い方々でもちょっと抵抗があるんですね。
それがびっくりしちゃった、僕も。
年配の方々がそれで、若い方が触発されてじゃないけど、
運営が言ってるからできませんって言ってるイメージだったんですけど、
若い方からせめてもちょっと抵抗あるんですね。
そうそうそう、そうなのよ。
それちょっと意外だったなと思ったんだけど。
でも実際に見せてみればわかってくれるっていうのがあるから、
だから悲観することなく続けていきたいなと思うね。
それを使いながらも直接会ってお話したりっていうところは大事な部分でしたね。
それも大事。両方やっていかないといけない。
だから農林水産省とか国会議員だけじゃなくて、
気候変動に対する対応
例えば地方にいる県会議員さんとか市会議員さん。
こういう人たちと連携するっていうのもまた一つの重要なミッションになってくるかな。
人手はいくらあっても足りないですね。
そうそうそう。
そういうわけで、
気候変動に実はなかなか対応しきれてない日本という悲しい現実はありながらもですね。
品種改良もそうだし、
品種改良だったり施設だったり、暑さを防げるようなものも作っていくことも大切だし。
だけどそれをやろうと思ったら税金がかかっちゃうから、
じゃあそのお金をどうやって生み出そうかっていうのも考えていかなきゃいけない。
新しい政権になりましたけど、
これでどうかなっていうところを楽しみにしていただければと思います。
こんなわけで、もうお時間が過ぎてしまいましたけれども、
今週は漁業をはじめとする、
昨今のこの日本の一流市変化に対してどう対応していくのかというところについてお話をさせていただきました。
1、2週にわたってありがとうございました。
ありがとうございます。
またよろしくお願いします。
はい、お願いいたします。
ありがとうございます。
13:43

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