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2021-08-03 21:38

川上牧場研修【アニマルウェルフェアとカウコンフォート】

川上牧場研修【アニマルウェルフェアとカウコンフォート】の話
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こんにちは、川上牧場の川上です。以前から研修生を受け入れしていますが、研修生以外の落納が興味のある方や、落納を従事している方にも、僕が思う落納を伝えていけたらいいなと思い、研修生に教えるのも兼ねて、ノートに音声として残しています。
作業前の休憩にいつもやっている研修生の質問に答えるかよう、ただ録音しているだけ、このスタイルでやらせていただきます。よろしくお願いします。
8月卒業ということで、8月のパリフィラムは環境性要因、アニマルウェルフェアとかカウコンフォートとか、そういうことを勉強していこうかなと思っています。
アニマルウェルフェアとカウコンフォートって何者?というところから今日は入っていこうかなと思っていまして、一応アニマルウェルフェアという言葉もカウコンフォートという言葉もあるんだけど、これが日本の捉え方と海外の捉え方が違うので、まずは日本の捉え方。
それも各個人個人、日本人も別にカウコンフォートやアニマルウェルフェアを知っているんだけど、その認識がずれているので、とりあえず日本というのはこういう認識でやってますよというのを改めて勉強しておいたほうがいいと思うので、それを勉強したいと思います。
で、ググってもらって、アニマルウェルフェアの考え方に対応した乳幼牛の飼養管理趣旨というものが、公益遮断法人畜産技術協会というところから出ているんですよね。
第6番なんで結構前から一応カウコンフォートとかアニマルウェルフェアが大事だよというので日本には入ってきたんだけど。
で、まずは初めに一般原則、一番初めの本指針でのアニマルウェルフェアの定義。
日本の定義じゃないね、普通に国際的な定義か、こういう感じでは。
本指針、この指針の中でもアニマルウェルフェアって言う。
日本語では動物福祉や家畜福祉と訳されている場合があるんですが、福祉という言葉が社会保障を指す言葉としても使用されていることから、
本来のウェルフェアの意味合いである幸福やよく生きることという考え方が十分に反映されておらず、誤解を招く恐れがあります。
また、アニマルウェルフェアの国際的なガイドラインを選定勧告しているOIE国際獣医事務局においては、
アニマルウェルフェアとは動物が生活及び死亡する環境と関連する動物の身体的及び心理的状態を言うと定義している。
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これらを踏まえつつ、本指針では家畜にとってより良いアニマルウェルフェアを普及啓発という観点からその意味合いが反映されるように、
アニマルウェルフェアを快適性に配慮した家畜の使用管理とする。
だから訳した時点、日本語と外国語がずれているという話。
日本におけるアニマルウェルフェア。
経済のグローバル化による輸入畜産物の動物に対応しつつ、消費者の多様なニーズに応じた国内の国際畜産物を供給することにより、
今後とも我が国の畜産が安定的に発展していくためには、家畜の健康と生産性の向上を図っていくことが重要な課題である。
家畜を快適な環境で使用し輸送することは、家畜のストレスを減少させるとともに、家畜が健康であることによる安全な畜産物の生産につながり、
また家畜の持っている能力を適切に発揮させることにより、生産性の向上に結びつくものである。
また、アニマルウェールフェアの考え方に対応した使用管理とは、最新の施設や設備の導入を生産者に求めるのではなく、
家畜の健康を保つために、家畜の快適性に配慮した使用管理をそれぞれの生産者が意識し、実行することである。
これ、めちゃくちゃ重要です。
本指針では、畜舎の構造や設備についても言及しているが、
アニマルウェールフェアの対応において最も重視されるべきは、
施設の構造や設備の状況でなく、日々の家畜の観察や記録、
家畜の丁寧な取り扱い、良質な飼料や水の給与などの適正な使用管理をいり、
家畜が健康であることであり、そのことを関係者が十分に意識してその推進を図っていくことが必要である。
現場と考え方がずれているのはわかる。
消費者に、牛ってかわいそうじゃんとか言うんだけど、
そういうことじゃないよっていう。
牛が快適になるように日々の管理とか飼い方とかを、
生産者が努力することがファンガルウェールフェアだよという最初の一歩目だよと書かれていて、
でもこれって日本の指針なんだよ。
日本の指針で日本の農産物がアニマルウェルフェアやってますよ、日本のやり方で。
って言って海外に売った場合、海外のアニマルウェルフェアとズレが生じてしまったら、
それって意味ないよねっていう話。
だからこれをどうしていくかっていうのを考えないといけないんだけど、今後ね。
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国際的な動向。
ヨーロッパにおいては1960年代、密買いなどの近代的な畜産のあり方についてその問題が提起されて、
5つの自由を中心にアニマルウェルフェアの概念が普及し、
現在ではEU指令としてアニマルウェルフェアに基づく飼養管理の方法が否定され、
各国はEU指令に基づき法令をそれぞれに定めていると。
アメリカ、カナダ、オーストラリアでもやられていると。取り組んでいると。
だからアメリカやカナダやオーストラリアやニュージーランドもすごい頑張ってるっていうか、
努力されているところでヨーロッパもあるんだけど、
その国自体でアニマルウェルフェアの認識の違いが全然各国違うので、
日本もそれですね。
この5つの自由、ヨーロッパで言われている5つの自由とは、
飢え、渇き及び栄養不良からの自由。
恐怖及び苦悩からの自由。
物理的及び熱の不快からの自由。
苦痛、障害及び疾病からの自由。
通常の行動様式を発現する自由がアニマルウェルフェアに役立つ指針として示されており、
我が国でも考慮する必要があるということです。
何やかんや言ってあって、
我が国のアニマルウェルフェアに生産者、消費者の理解は必ずしも十分じゃないと認識しておられると。
これ第6弾なんだよ、このリリースだよ、この主旨意見。
で、このレベルなので。
ていうか今それこそツイッターとかで見てて、
牛さん幸せだよねとか、
ああいうのも完全に生産者だけのズレとか、
消費者の可愛い、こんなに気持ちよさそうに寝ているとか、
ああいうのの感覚もズレもめちゃくちゃあるなって実際思うし。
法令、法律ね。
法律の尊守、尊守って書いてあるけど。
関係法令の尊守。
家畜の使用管理に関する法令等については、
動物愛及び管理に関する法律、
昭和48年、法律第105法、
産業動物の使用及び保管に関する基準、
動物の殺処分方法に関する指針、
牛の固体止血のための情報管理及び伝達に関する特別措置法、
トレーサビリティ法、
家畜伝染病予防法、
や、使用管理基準が定められている。
アニマルウェルフェアの取り組みに当たっては、
それらの法令等を尊守する必要があると。
だから、むちゃくちゃな買い方して、
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法律に破るような買い方なんだろうな。
よくあるのが、
東日本大震災の時に、
家畜がかわいそうだからって逃がしたと。
だけど逃がしたけどガリガリで外で、
保護しようという団体があったんだよね。
それって牛の幸せですかって、
畜産農家からの意見では思ったわけですよ。
本来ならば、畜産農家が飼ってたら、
殺処分の選択肢。
それはこういう法律もあるし、
伝染性の病気の法律の関係もあるし、
そういうのを考えましょうよ。
例えばの話。
ここも大事。
アニマルメールフェアって言葉の中身自体が
変わってきてるっていうね。
どんどん変わってるんだけど、
それはアップデートしてないっていうのが
本当に危険なので、
詰めたりはあるって。
あとは具体的な内容なんだよね。
観察記録とか牛の取り扱いとか、
除角とか暖備とかどうしましょうって
上の方に書いてあったりするし。
本当にこれ読んでもらうと、
当たり前だよねって思うことばっかりしか
書いてないから。
牛の観察が必要だし、
必要だというので、今月の環境性要因の時に
いつも牛群検定で今まで見てた
ボディーコンディショナルスコアとか
平均スコア、季節スコアとか、
あとは糞のスコアとか、
あとケツ屋とかああいうのも見てるじゃん。
牛群検定じゃなくて普段の管理で。
ああいうのもアニマルメールフェアの一環なんだよね。
難しく考えることじゃなくて。
あと歯口スコアもある。
歯口スコアって足が痛がって、
どういう風な歩き方をしてるかっていうのも
歯口スコアだし。
こんな感じかな、ボディーコンディション。
僕が一番参考にしてる本というか、
カウシグナルズっていう本が
いつも研修生に読ませますよ。
カウシグナルズっていう動物福祉とか
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生産性を上げるようなことを書いてある本があって、
これが僕にはとても勉強になって
参考にしてる本なんで、
普通にアマゾンでカウシグナルズってやれば
検索すれば買えますんで、
もしよかったら買ってみてね、今日。
アニマルウェルフェアとカウコンフォートって
検索して、
カウコンフォートってのは
牛を快適にしたら
生産性が上がるよっていう考え方。
これアメリカの考え方。
とにかく牛が幸せになるように飼いましょう
っていう書き方がアニマルウェルフェア。
イコールで繋がらないんだけど似たような感じ。
どちらかというとカウシグナルズとかは
アメリカのカウコンフォートに近い
考え方だと思うので、僕もどちらかというと
カウコンフォートなんだけど考え方としては。
アニマルウェルフェアも変化してきて
生産性が伸びれば伸びるほど
牛を快適にしてやらないと乳量って出ないし
繁殖も回らないし
必然的にそこをしなきゃいけなくなってくるんですけど。
そういうとこがあるかな。
こんな感じです。
っていうのを8月に勉強していこうかなと思ってます。
質問があれば。
めちゃくちゃ来てた。
スペースの方。
いつから聞いてたんだかな。
カウシグナルズはマジで勉強になるから
カウシグナルズはいいね。
と思いますね。
牛を触り始めた頃って
今と同じくらいのノリなんですか?
そんなこと言われたことなかった。
言われたことなかったっていうか。
あんまり現場には
カウコンフォートを大事にしなさいとか
アニマルウェルフェアって言葉は出てこない。
牛が汚いからきれいにした方がいいよとか
餌が足りなくて泣いてんだったら
やりなさいよっていう話ではあったけど
それがカウコンフォートだとか
アニマルウェルフェアだっていう感じは
なかった気がするけどなって。
言葉としては
学校では習った。
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カウコンフォートは習った。
現場でとかは
馬もそうかもしれない。
使う言葉じゃない。
数年前じゃないですか。
僕ちくさんやって10年ちょっと。
20年いかないか。
新しいワードはいっぱいね。
昔からあったものにても
流行りでね。
出てくることはあるかと思うんですけど。
海外とすごい差がね。
特に考え方の面で
すごい差があるとは。
元々いう牛の幸福とはって
それこそ
キーニーの話したけど
牛の幸せなんて分かるわけねえだろって僕は思うから。
人だって幸せなんて人それぞれだ。
お金持ちにならなくても
細々と暮らす人の方が幸せだったり
でもお金欲しいって言って
お金儲けする方が幸せだったり
分かんないし。
本当に今8月に初熱対策って
よく皆さんやられると思うけど
初熱対策しないとだって牛飼えないじゃん。
カウコンフォートがどうぞどうぞというか
しなきゃ生産もすることもできないし。
2021年に
関わり始めた人間からすると
幸福だどうだは分かんないですけど
そこは置いといても
こういう考え方があって
この考えが入ってきたんやっていうよりも
この考え方というか
快適にしないと出えへんやんって
ところに感じるので
だから
後から入ってきて
みんなのうよ曲折を
全部押しのけて
今の美味しいとこだけ取るみたいな
むしろこの初熱対策
せえへんがありえへん
ありえへんだろうなと思うので
勝手に
後から入ってくる人ほど
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そこに関しては余裕というか
だって
コンビニ行ったら売ってますよみたいな
知識というか
感覚として取っつきやすいというか
昔の技術的な環境
なかった環境とかが
技術の進歩とか運送の
すごい快適というか
流通がすごくなったのもあって
その環境をお届けできるようになった
からできることも多いと思うんですけど
後から入ってきた人のそういうのは
分かりやすいというか受け入れやすくて
逆に前からやってる人
昔からやってる人の方が
勝手にしもってるとか
20年以上これでやってるよみたいな
気持ちになるから
今まで積み上げてきた
ちょっと潰さなあかん部分もあるだろうから
そういうことに対して
手軽いというか
さっきの写真の中にもあったように
施設や設備を良くするという
感覚じゃないよって歌ってるんだよね
ああいう大きい団体が
日本のアニマルウェルフェアはそういうものじゃないよって
歌ってるんで堂々と
やっちゃっていいというか
今までうちはこれでやって
良いウェルフェアを作ってきてるんだからって
胸張ってウェルフェアを守ってますよって
言っていいものだから
法律が変わって海外の動きが変わってくると
海外は結構
反対意見が出てて
そのままね
規制が早いことが多いから
そういうの営業マンが落ちちゃう
今日はまとめというか
一番初めの触りなので
こういうことを勉強していきますよ
最初はボディコンディションスコアとか
入っていこうかなと思ってます
今日はこんなもんで終わります
ありがとうございます
時間になったので
今日はここまでです
質問などはコメントやDM
21:02
その他にもTwitterや各SNS
質問枠もありますので
そちらでお願いします
あとこんなことが知りたいとか
やって欲しいなんてことがあれば
募集しています
楽能課の本業に支障が出ない程度に
継続して頑張っていければなと思っています
ありがとうございました
21:38

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