牛乳の魅力と牧場の日常
こちらは、島根県出雲市にある小さな牧場から配信しています。
スーパーやコンビニ、皆さんがいつでもどこでも買うことができる牛乳。
普段飲んでいる牛乳の魅力や酪農の魅力を酪農家がお話しする放送となっております。
牧場の日常や牛の鳴き声を聞きながら、お手元に牛乳、ホットミルクを準備して聞いていただくと、
より美味しい牛乳を味わうことができると思います。
牛乳のむ牧場配信始まりです。
はい、おはようございます。
今日が11月13日の木曜日でございます。
今日の天気は晴れのち曇り、最高気温20℃ということで、
またちょっと暑くもないか、そうですね。
過ごしやすいですね。
はい、そんな天気になっておりますね。
今日のお仕事はですね、
昨日牛群検定があったので、それで餌の調整をしたいなと思っているのと、
飼料設計をね、冬場に向けてまた餌が、もやし架数が増量されるということで、
いつもより多く冬場は作るみたいですね。
それで配送されるということなので、
ちょっとそれの飼料設計のメニューの変更みたいなのをしていこうかなというところと、
あとは昨日生まれた子牛にミルクをあげたり、
字表を打ったり、登録書とか書いたりとかですね、
あのあれですね、受精証明書とか書いたりとか、
あとは牛を一頭配養にしようかなと思っているので、
それの運搬でもないですけど、
取りに来てくれるんで、家畜省さんがそれを載せたりとか、
バタバタしております。
牛乳の原価とコスト要因
あと出張が今週の土曜日ありますので、
それの準備をしていこうかなと思います。
今日の配信はですね、これもリスナーさんから質問がありまして、
牛乳の原価っていくらですかというね、
なかなか答えにくい。
そしたら牛の頭数を数えて乳量をやったら、
川上牧場の売り上げわかるじゃないかみたいなね、
そんなところになったりするんですけど、
でもこれもしっかり答えていって、
皆さんの飲んでいる牛乳のその中の落農家がもらう原価ですね。
こちらをちょっとお答えしていこうかなと思います。
今日も10分15分くらいの配信していこうと思いますので、
牛乳を飲みながら最後まで聞いていただけたらと思います。
よろしくお願いします。
では今日も皆さんと一緒に牛乳で乾杯していこうと思います。
その前にお知らせです。
川上牧場ノートというですね、ブログとか記事を書いたりするアプリで、
メンバーシップを行っております。
こちらのメンバーシップ、川上牧場を継続的に応援したい、
川上牧場と何か新しいことをやってみたいという方、
ぜひ入ってみていただけたらと思います。
他にもですね、川上牧場とオンラインでつないで牧場体験をやったり、
実際に川上牧場に来て牧場体験をすることもできる、
そんなメンバーシップとなっております。
このメンバーシップのプランの中にですね、
楽能業界向けのプラン、名付けてファームエコーというプランを作りました。
楽能業界で働く皆さんのですね、問題や悩み、課題をですね、
AIと川上がタッグを組んで解決していきますという、
そんなプランになっております。
楽能業界で働く従業員の方、研修生の方、営業マンの方、
あとは経営者の方、あと学生さんもですね、
皆さんの問題や悩みをですね、
ヒアリングシートに記入していただくだけで、
あっという間に答えていきますので、
ぜひ一度試してみていただけたらと思います。
現在無料モニター募集中で無料でできますのでね、
ぜひ試してみてください。よろしくお願いします。
あとインスタグラムの方でやっております、
ハッシュタグ未来の牛乳と称しまして、
皆さんのこんな牛乳あったらいいな、こんな牛製品食べてみたいなというものをですね、
AIアートを使ってNFTにして販売しております。
こちらのNFTの売上は川上が子供食堂に牛乳を支援したりだとか、
小中高の食育活動に参加した際の活動品を
アップさせていただこうと思っておりますので、
ぜひ皆さんご支援よろしくお願いします。
皆さんのご支援が子供たちの未来の牛乳を作っていくという
そんな特別なNFTとなっておりますので、
ぜひこちらの方をチェックよろしくお願いします。
ということで、今日も皆さんと一緒に乾杯していこうと思います。
乾杯!いただきます。
今日も牛乳飲んでいただいてありがとうございます。
牛群検定の結果が出まして、乳量が平均乳量34キロぐらいですね。
もうちょっと伸びるんじゃないかなと思いますけども、
出ておりますね、乳が。
乳成分も4.5パーセントということで、
調子はいい。
素晴らしい成績を叩き出しておりますけども、
肺用の牛とかで言って、
昨年糖素自体は減っているので、
夏場の肺用とかもあったりして、
もうちょっと何とかしたいなと思うところですけども、
でも初熱対策の水道配管の工事とかも一応
今年控えていたりするので、
早く来てくれないかなと思ってますけども、
業者の人も人手不足でなかなか来ないところなので、
そんな感じでございます、近況はね。
ということで、今日も皆さんからの質問コメントをお答えする
お便りのコーナーをやっていこうかなと思います。
各SNSや音声配信に来た質問コメントをお答えするコーナーとなっております。
今日の質問はですね、TikTokの方から来ております。
こちらのTikTokの質問。
はい、質問です。
牛乳1リットルあたりの減価を教えてくださいという質問が来ております。
ありがとうございます。
じゃあちょっと皆さんの生活費から教えてもらっていいですか?
コメント欄で給料と生活費をちょっと教えてもらっていいですか?
もうなかなか言えないですよ、これね。
本当に株式会社とか大きい会社とかだったら、
個人の収益とかわからないじゃないですか。
個人経営主の楽能課に聞いちゃったらもうわかるんで売り上げ。
これはちょっと答えにくいなと思いながら、
これをですね、ちょっとリサーチしてですね。
一般的な農水省が出している統計とか、
あとは中央楽能博物館Jミルクが出している統計とかの数字を使いながら、
一般的な全国の北海道から沖縄から全国の皆さんの楽能課の数字をね、
平均的な数字をお答えして、川上牧場もちょっと言えるところは教えてね、
伝えていこうかなと思いますんで。
ぜひ原価を知ったからといって、牛乳を飲まないという選択肢はやめてほしいな。
なんでこんな安くて、こんなにすごい栄養あって、
こんなに美味しいのに飲む飲むってなってほしいですね。
ということで、本題に入っていこうかなと思います。
まず原価っていうところをね、
これどこまで入れるのかっていうところからお話ししていこうかなと思いますけど、
まず大事なのは原価の定義で、牛乳1リットルの原価といっても、
飼料代、餌ですね、電気代、水道代、牛舎や機械の原価消却、
獣医さんの治療費、診療費ですね、人件費、あとは保険、
待避処理、運搬費などなど、どこまで入れるかで数字は大きく変わります。
ここで国の統計、農水省の生乳生産費調査を見ると、
全国平均で1リットルあたり約100円から120円前後が生産コストとされています。
でもこれは平均で実際の牧場の規模や飼料構成、地域条件によって
1リットルあたり80円台の牧場もあれば150円を超える牧場もあります。
150円を超えている牧場はたぶん潰れてるんじゃないかなと思いますけど、
そういう風に出てますね、リサーチ結果はね。
一番大きいのは飼料コスト、餌のコストですね。
全体のコストの中で一番重いのが飼料費です。
だいたい原価の50%から60%を占めます。
60%でも今いいところじゃないですかね、たぶんね。
この中には配合飼料、牧草、サイレージや
自給飼料を作っているところでは牧場によりけりですけども、
ここの飼料費に、飼料にかかる作業費とかね、
ああいうところを含めている牧場もあります。
だけど機械として別でやってて、含めていない牧場もありますね。
ここ数年は円安と国際穀物価格の高騰で
輸入トウモロコシや大豆カスが非常に高くなっております。
2020年に比べると飼料価格は1.5倍から2倍になっています。
つまり牛乳の原価を一番左右するのは、
牛が食べている餌の値段なんです。
1リットルの牛乳を作るのにどれだけ必要かを説明していきます。
少しイメージしてください。
ホルスタイン一頭が1日に30リットルの牛乳を出すとします。
そのために食べる餌の量は、
甘物、これ水分を取り除いたものですね。
20キロから25キロくらい前後ですかね。
飼料代にして1日1500円から2000円かかります。
これは約まで統計の数字を使っていますからね。
単純に割り算すると1リットルあたり飼料費だけで
約60円から70円かかります。
そこに電気代、水道代、人工受精、機械などの維持費、
その他諸々を加えると原価は100円から120円程度になります。
では落納家は儲かっているのかというところ。
ここでよくある誤解が1リットル200円で売って、
売っているのは利益が出るんじゃという点。
皆さんが買われるスーパー、200円、今だったら300円、
その中の原価100円。
もうボロ儲けじゃないですかって思われがちですけども、
実は実は落納家が受け取るのは生乳出荷価格、乳価ですね。
これ1リットルあたり大体100円から、
今どうでしょうかね、高いところだと140円、130円、
地域によっていろいろなんですけどもそれぐらいですね。
スーパーに並ぶときには200円とか300円という、
この価格差は輸送、加工、小売りのマージンが乗った価格です。
つまり原価100円、販売価格200円、
でも農家の手出量100円ちょっと、
この構造が今の落納を厳しくしている現実ですと。
酪農家の工夫と現実
もちろん落納家は毎日どうすれば原価を下げられるかを考えています。
自家飼料を増やす、自分で作るということですね、餌をね。
機械の共同利用、TMRセンターというね、
みんなで一斉に餌を作ってそこのTMRセンターから餌を買うみたいな感じですかね。
あとは省エネ型の作業システムや自動給仕器を導入することということですね。
あとは副産物飼料、使われなくなったね、
うちどこだともやしカスとか酒カスとかね、
そういうものを再利用するというので餌代を下げているというところですね。
こうした取り組みで原価を数円でも下げる努力をしています。
高熱費や人件費などは上昇し続けていて、
今は下げるより持ちこたえる段階にあると言えますと。
ここの質問をくれた方の意図は、
落納ってどれくらい大変なのという関心かもしれません。
この質問こそ、消費者と生産者が同じテーブルで未来を考える第一歩だと思います。
例えば牛乳一本の価格に数円の支援を上乗せして、
その分次世代の牧場教育や対比の地域還元に使う、
そんな教助の仕組みができれば、この構造は少し変えられるはずですということですね。
なので、川上牧場はいろいろこうやって配信で皆さんに情報をお伝えして、
落納の現場をお伝えして、
牛乳を飲むだけじゃない応援の仕方みたいなところを模索しているというところが、
何日前ですか、先週ぐらいですか、川上さんはどんな未来を描いてますかみたいなところで言ってたやつですね。
なかなかこれから牛乳消費が伸びるというところは難しいのかなというところで、
持続的な落納をするために牛乳お肉を売るだけじゃない、
そんな落納の魅力を模索しているというところですよね。
ということで今日のテーマは牛乳1リットルの減価、数字の話でしたが、
実はその裏にあるのは人と牛の暮らしです。
落納家は日々一円単位で悩みながら、
地域資源活用と持続可能な酪農
でも一滴の牛乳を無駄にしないように牛と一緒に働いています。
ぜひ次に牛乳を飲むとき、これを作るのにどれだけの手がかかったか、
ちょっとだけ思い出してもらえたら嬉しいです。
ということでこちらでまとめられたものでございます。
今皆さんは牛乳、さっき乾杯しましたけどもう一杯飲んでみましょうか。
ちょっと味が変わってるんじゃないですかね。
ちょっと美味しさが変わってないですか、どうですか。
思い入れみたいな、おーってなる感じありません。
これをちょっと配信の中で皆さんにお伝えして、
普段飲んでいる牛乳がなぜか配信を聞くと美味しくなるという、
そんな配信を続けていこうと思っていますので、
ぜひどうしても質問していただけたらと思います。
ちなみに川上牧場もですね、コロナ前はですね、
全て購入飼料といってね、餌屋さんから餌を買っているようなスタイルでですね、
乳量をどんどん絞って、牛にいいものを食べさせてみたいな形だったんですけど、
なかなかそれがですね、今の時代に合うというか、
この出雲市の落農経営として、出雲市って港が遠くてですね、
運送料とかも高くなってしまってですね、
餌代がどんどんどんどん上がっていくような地域だったので、
落農のスタイルを変えてですね、地域で手に入る餌で、
なるべくコストを抑えて長続きする牛を作るみたいなね、
そんな買い方に今変えていますね。
またこれもですね、落農情勢が変わったり、
皆さんの需要と供給、牛の需要と供給とかが変わったりすれば、
またその時代に合ったね、使用スタイルがあると思うので、
統計で牛の餌の値段が、うちは他のところより高いなとか、
思われる方おられるかもしれないですけども、
それはそのエリアで、そういう使用スタイルで変われていた流れですんでね。
それを変えるというのはすごい労力も大変ですし、
チャレンジもしないといけないですし、リスクもありますしね。
でも持続的にするためには、地域で落農を続けるためには、
いろいろ変化していかないといけないので、
そういうところ、何かありましたら聞いていただいたら、
僕の答えられる範囲だったら答えられますんでね。
お答えしようと思います。
どうしても質問をしていただけたら嬉しいなと思います。
是非、牛乳を飲むだけじゃない、
そんな応援の仕方を皆さんも少しずつしていただけたら嬉しいなと思うところでございます。
はい、ということで今日はTikTokから来ました質問にお答えしました。
ありがとうございます。
では今日もコメントも…
ありがとうございます、今日も来てくださいまして、ありがとうございます。
あれコメントがありますね。
中抜きと揶揄されてしまう流通経路。
本当に牛乳を運んでくれる人がいるから牛乳を絞れますからね。
これ全部やれっつったらマジで無理よ。
本当にありがとうございます。
運送会社の人も2025年運送問題みたいなのがあったじゃないですか。
そんなのがあって運ぶ人がいないんですよね今もね。
牛乳を運ぶのってめちゃめちゃ大変なんですよ。
ここら辺をちょっと理解してもらいたいですね。
牛乳の値段が上がる上がる、高い高いって言われますけれども、
じゃあやってみてほしい。
じゃあやってみてくださいよ。
安いって言うならばって思ってます。
個人的にはね。
ここでしか言えないですけどね。
本当に飲んでいただけたら応援していただけたら嬉しいなと思います。
ということで今日はこんな感じで終わっていこうかなと思いますけども、
今週土曜日にですね、ミルクフェスin豊洲ということで、
東京にある豊洲公園ですね。
ミルクフェス、全国から楽能家が集まって、牛も集まってですね、
皆さんに牛の魅力、楽能魅力をお伝えする1年に1度の大イベントがありますので、
そちらに川上牧場もね、15時半から紙芝居を読むことになっておりますので、
ぜひお時間ある方、ご都合が合う方はね、お出かけしていただけたら嬉しいなと思います。
ということで川上牧場、初のKindle本、楽能未経験者のために絶賛発売中でございます。
Kindle Unlimitedに鍵をしていただくとですね、
500万冊読み放題の中のその1冊が、この1冊もですね、入っておりますので、
お買い得で読めますのでね、ぜひ読んでいただけたら嬉しいなと思います。
はい、ということで、お仕事の方、学校の方、行ってらっしゃい。
みんな牛乳飲んでね。バイバーイ。
川上牧場ではリスナーの皆様からのお便り、ご感想を募集しております。
川上牧場とやってみたいこと、やって欲しいことなど、ご自由にコメント欄やDMなどでお気軽にお寄せください。
皆さんのご意見が新しい楽能を作っていきます。
最後まで配信を聞いていただいてありがとうございます。
次回の配信もぜひお楽しみに。