仏教の教えを後世に伝える
みなさん、こんにちは。いつも、かんどう和尚のはじめての仏教をお聞きくださり、ありがとうございます。
今回はいつもとは少し趣を変えて、この番組をなぜ続けているのか、そしてこれからどうしていきたいのか、さらにはそのために皆さんにお願いしたいことをお話しさせていただこうと思います。
私はもともと、インスタグラムで仏教について発信をするということをやっていました。今もそれは続けているんですけれども、
それは、自分自身が仏教を学ぶ中で、人生がより良くなっていく、また世界の見え方が変わっていく、そういう感覚を得られた。
そして、その得られたものをシェアすることで、私と同じように人生がより良く感じられたりとか、さらには世界の見え方が変わって向上していくと、そういうことを感じる方がたくさん増えるんじゃないかなと、そう思ったから発信を始めました。
私たちが今、仏教の教えにこうやって触れることができるのは、先人たちが命がけでその教えを受け継いできてくれたおかげです。
例えば、スリランカでは、今から2000年くらい前ですけれども、キキンが起こりまして、多くの人がバタバタと亡くなっていく。そういう時に、お坊さんたちは頭を突き合わせて、お互いにお経を暗証し合って、
なんでこんなことをしたかというと、誰か一人でもそこで生き残れば、仏教がその時期に伝えられるからなんですね。そういうふうにして仏教は今日まで続いてきた。そういう大切なものなんです。
けれど、現代の社会の中でそれを伝え続けることって簡単ではないんです。
例えば、我々日本の仏教だと、我々日本の仏教の僧侶は、長らく宗義であったりとか、先祖供養というものを通して、団家さんたちに支えられてきたという歴史があります。そのおかげで教えを説くことができた。
現に私もそうです。団家さんたちがおられて、その方々のおかげでこうやって発信をする余力があるというか、そういうことが可能になっています。しかし、現在その団家制度というのは緩やかに溶けつつあります。
この調子でいけば、僧侶を続けられなくなる人々、こういう人たちがたくさん出てくるのは間違いありません。僧侶がただ減少するというだけなら、それは仕方がないことかなとも思うんですけれども、僧侶が減少するということは、仏教自体が衰退をするということを意味します。そこがやっぱり私はすごく問題だと考えています。
リスナーとのつながり
私はこの流れをただ見送るのではなくて、仏教本来の形、僧侶が教えを説いて、それを支える人々がいるというシンプルな姿、それを今の時代にあった形で再構築したいと考えています。
僧侶とそれを支える人々というのは、車の両輪みたいな関係なんですね。教えを説く僧侶とそれを支える人々がいて、初めて前に進んでいくことができるんです。
どちらが上とか下とかそんな話ではなくて、どちらも仏教が伝えられていくには欠かせない存在なんです。
そうやって再構築された形、関係、それが今後の日本の仏教のスタンダードになっていけば、またロールモデルみたいな形で皆さんに提示できたら、仏教が今後も続いていく上ですごく大きなことになるんじゃないかなというふうに考えています。
この番組自体は私が一人で原稿を書いて録音をして編集して配信をするということをやっています。
現実的な話としては、機材の購入費であったり編集、配信のインフラ、ホームページの維持、想像以上に経費がかかっています。
もちろん仏教の教えは、誰にでも開かれたもの、こうあるべきですから、この番組を今のように無料で聞けるという状態は崩したくない。これからもこの形でやっていきたいと思っています。
でも、この仏教の灯火を絶やさず、この番組を続ける、そしてさらに多くの方に届けていくためには、どうしても皆さんのお力が必要です。
番組のホームページに月500円からご参加いただけるサポータープランを設けました。金額の代償ではありません。
一緒に仏教の灯火をつないでいこうと、そういうお気持ちこそが私にとっては何よりの支えになります。
将来的にはこの番組を軸として、もっと深く学べる連続講座であったりとか、新しい形の仏教の学びをどんどん広げていきたいと考えています。
そのすべてはリスナーの皆さんとのつながりあってこそ実現できるものです。
仏教の教えを次の時代にあった形で残していく、伝えていく、この試みにどうかあなたもご参加していただけないでしょうか。
最後まで聞いてくださりありがとうございます。
この番組が少しでもあなたのためになっていただければ、何よりの幸いでございます。
無理のない範囲で応援していただければありがたいです。
ホームページからサポーターに加入いただけます。
ポッドキャストの概要欄にホームページリンクを貼っておりますので、ご支援いただける方はそちらからよろしくお願いします。
ではまた次回お会いしましょう。